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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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ひとこと。(個人的なことで恐縮です)

いつもコメント、拍手、ありがとうございます。

今回ごく個人的なことですので、読んでやってもいいぞ、という方のみ、ご覧いただければと思います。

実は、次号の発売前ですが、「ちはやふる」感想をアップすべきか、少し考えたいと思っています。

といいますのは、pixivあてに、メッセージを2通頂きまして。

発売日までにこんな感想をアップするのは、著作権法違反だ。
私がブログを書くせいで、雑誌もコミックスも読まない人がいる。
講談社にも通報した。
お前にはちはやふるへの愛を語る資格はない、と。
しごくあっさりまとめると、2通ともそんな感じの文章でした。

2通は別のお名前から送られていますが、文面、改行の仕方、2度にわたって私あてにメッセージを送ったあと、送ったIDをほぼ同時に削除している、というやり方。
同じ方ではと思います。
(もしかしたらこの方では、という推測はついているのですが・・・)

「言いたいことだけ言って、自分は責任をとらずに逃げる」というこの姿勢に、正直私は共感はできません。

それに、私がブログを書くせいで「ちはやふる」本編を読まないなんて、ファンの方にそんなことあるはずがないと思います。
(末次先生のあの画力、あの構成力でこそ、あの作品世界が味わえるわけで。こんな拙い文章なんかでは無理です)

私がこのブログを始めたのは、末次先生の作品世界に惹きこまれ、ついつい考えてしまうちはやふるのあれこれを書きたいと思った事、本誌を詠んだ後、頭にいろんなことがぐるぐるしていても、発表直後だとなかなかそれを話し合える場所がないので、欲しいな、と思ってのことです。

なので、「読んだけど、他の人はどう思ってるか知りたい!そわそわ」と思っている、以前の私のような方と出会いたくて、なるべく感想を前倒しで載せるようにしていました。
そのかわり「ネタばらし」と表明・明記することで、見たくない方についてはフォローしているつもりになっていました。

ですが、それは甘かったのかもしれない、と反省しています。
そのことで、「ちはやふる」を楽しみにしている人の楽しみを奪っている、と言われたことは正直とてもショックです。

今思い出しても動悸がするくらい、痛みを感じさせる言葉がたくさんの、文章でした。
事実を述べるために読み返すべきかもしれません。でも申し訳ないですが、2度と読み返せません。

でもきっと、あんな脅迫じみた悪意のある文章は、書いた人自身をもかなり傷けているはず。
意図してではないとはいえ、私はそれに関与をしているわけです。
それに、その人も「ちはやふる」を好きなことは多分変わらない訳で、私は、「ちはやふる」を好きな人の「楽しみ」を奪っていたかもしれないこと。

こんなひっそりとしたブログだから・・・と甘く考えていたことも反省して、
一度、きちんと、自分の頭で考えたいと思います。

今後の感想をアップするかはわかりませんが、もしよろしければ、皆様の「こう読んだぞ!ちはやふる」は、よろしければぜひお聞かせいただけると嬉しいです。
コメントでも、拍手コメントでも構いません。
皆様の感想を拝見すると、自分の考えや視界なんてまだまだちっぽけだぞ、広い世界があるぞ、と思えるので・・・

もしよろしければ、これからも、よろしくお願いいたします。

読んで気分が悪くなるかもしれない内容で、申し訳ありません!
せめてのもお詫びに、おんぶ坂の桜です。

先日近江神宮&府中に行ってきましたので、どこかでその写真も載せられたらなと思いつつ…

拍手[57回]

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「ちはやふる」上の句みてきました!

みなさま、164首感想にたくさんの拍手、そしてコメント、ありがとうございました・・・!
今のところ、これまでで最多です。

あの時は勢いで読んでしまって感想も書いてしまい、動揺激しかったですが、皆様の意見もうかがいながらようやく落ち着いてきました。

今回映画を見て思ったのは、最前線で物語をつむいでいる末次先生は本当にすごいということ。

映画の脚本も確かに本当に良かったんです。
こんなふうに、今あるストーリーを「こうがいい」「ああがいい」と映画用に編集することも立派な創作だと思います。
が、それも元のストーリーがあってこそ。
末次先生がされている、「無」の世界から「有」の世界を産み出す、というのは、本当に孤独で、本当にものすごいことだなとあらためて思いました。

本誌を追いかけているとつい「点」で読んでしまいますが、そうではなく「線」で読めるよう、164首このあとどこに繋がるのかまでをちゃんと見届けないと、という気持ちになりました。

なのでお騒がせしてしまい、申し訳ありません!
でも、今後も、「私も同じ」「私は違う」「どちらでもない」等何でも、ご感想ありましたらもっと共有していただけると嬉しいです。



さて。
映画です。

「ちはやふる」上の句。3/19に娘と一緒に観てきました~

いや、良かったーーーー!


***以下3/19のつぶやきより***

「ちはやふる」上の句みてきました!
すっごくすっごくすっごくすっごく良かったーーーー!!!(≧∇≦)
ひっきりなしに笑ったし、きゅんきゅんした。
かるたもバッチリで娘は帰りがけに素振りしてました笑。肉まんくんみたいにタクシー止めちゃうぞw
そしてやっぱり真剣新はダイヤモンドでした…

OPもEDも音楽と画面に鳥肌がぶわっと立って、帰宅して早速FLASH購入してしまいました。
ストーリーも良かった。会場にいた男子グループは放心したように座席に残り「また観にこような」っていってたし「今年の映画は外れがない」って言ってた方も。

あまりに楽しくて、娘がエキストラで出てたシーンチェックを逃してしまった^^:
映ってるとしても胸の部分瞬間だけだけど、次回チェックしよう。
すずちゃん可愛いし真剣君ダイヤモンドだし太一は本当にカッコいいし言い尽くせない。
「ちはやふるといえば神、機動戦士といえばガンダム」は名台詞…







***以下ネタばらしあります。注意!!***



スタートが千早たち1年の4月、瑞沢高校からだったので、最初はコミックスの時系列かと思いました。
が、見ていくと、またアニメとも違う、映画独自世界の時系列だということがわかりました。
小学校のシーンは基本回想のみだったのが意外。

そして、映画という長くても4時間程度の世界にテーマをまとめきるのに、思い切った時系列の改変(始さんの死の時期の変更)は英断だっと思います。

以下、ばらばらとですが。

◇千早
・寝息がとにかくかわいい!
あれをおんぶする太一、役得だけど・・・辛い・・・

・屋上に飛びててくる太一との再会シーン。
桜の吹き溜まりを巻き上げてくる千早、桜の精みたいで本当に可愛かったなあ。

・白目をむいて寝ているのを「死んでるー!」と騒がれるシーン、きちんと?ネタになっていて、面白い。あの須藤さんがあそこまで動揺するとはw 大笑いしました。


◇肉まんくん

・「に」「に」「に」「肉まんくーん!」
 そうか、「西田」の「に」は「肉まん君」の「に」!
 新までやるのがかわいかった(笑)

・でも肉まんくんの小学生シーンまだ出てこないから、原作知ってる人は大受けだったけど映画のみの人はわかったかな?

・「府中のイナズマ」の自称もいい…!

・対戦相手となった原田先生に肩を抱き寄せられての「やっ」もかわいい。

・「鼻の下伸ばす前に手を伸ばして!」(by机くん)←名台詞!

・「眼鏡のない新にも太一は勝てなかったんだよね」的な話を千早がしていたとき、
「真島がかくしたんじゃねーの。おまえそういうことやりそー」的なことをいうのが、
ほんとに気の置けない友達感で、よかったなあ。


◇新とじいちゃん

・「せ」の札の話から、「まさかじいちゃんがその岩になるなんて」に涙・・・
 まさかその台詞をじいちゃん自身の口から聞くとは思わなかった・・・

・映画のじいちゃんは、脳に爆弾は抱えているものの、ぼけてはいないのですね。
原作の、じいちゃんがかるたの札さえ分からなくなった時の新の悲痛な泣き方を思い出すと胸が痛いので、
映画のじいちゃんは良かった・・・

・「上の句」では金沢大会(原作では福井大会)のその後にまったく語られていないので、下の句がどきどきです。

◇かなちゃん

・「うっかりハゲ」に嘆くかなちゃん。激しい恋の歌なのに、「うっかりハゲなんて、そんな片思い絶対実らない!」。爆笑!
・「だまらっしゃい」「なんじゃこりゃあ」「早押しウルトラクイズ」に、和歌を「ツイートのようなもの」。
 かなちゃんの言語感覚、サイコーです(笑)


◇原田先生と坪口さん

・原田先生、神主なんですねー。その設定だとちび千早たちがお泊りしたことも自然だし、それによって仲良し期間の濃さが伝わってきて、良かったなあ。
(原作は名人戦のことを考えるとお医者さんは動かせないから、ある意味映画の設定は設定で楽しめて、1粒で2度嬉しい)

・坪口さんがイメージぴったりですごい・・・そしてふつーに太一の千早への思いばらすとこ。坪口さんならやりそう・・・!と思ってしまった。



◇「ちは」の歌

・「ちは」の札が赤く光って紅葉が散る効果、予告からいいなと思ってましたが、本当に素敵。

・「だってこれは恋の歌ですから」
「真っ赤になった 頭のなかが すごい」
にもキュンキュン。

・「胸がドキドキしてキューッとなって」→「うっかりはげ・・・部長ー!」
 ここも爆笑w


◇スーツケース机くん

・入部するきっかけが自然だった!なるほどなあ。
ただの口裏合わせ的な入部から、だんだん本気になっていく、という描かれ方が良かった。

・しかしスーツケース、山登りまでもっていくなんてw

・机君、スチールで見た時はイメージより大柄だなあと思ったのですが動いてみるとそうでもなく、少し高めな声も、表情もよかったです。

・映画オリジナルの「もろ」札のエピソードはよかった・・・!
自分だけ勝てなくてだんだん表情がこわばっていくところとか。
ブチ切れて帰ろうとするところとか。
こわばっていた表情が変わって行ってからの、掛け声とか。
机君がいちばん熱かった・・・!


◇かるたの神様

・太一には、神様がいなくなった瞬間がわかっている。
 ここの話は、切ないけれど、原作でもやもやしているところを吹っとばしてくれたナイス改変でしたね。
 そこからの運命戦。
 太一の願いに神様が応えてくれるわけではなく、太一自らが、これまでの自分を覆すほどに懸命になった結果引きずり出した勝利、というのがいい。

◇太一と新(3/22追加)

・「おめえ 卑怯なやつやのー」(1巻)という新のセリフが、先日紹介した『ダ・ヴィンチ』の末次先生インタビューで、こう取り上げられていました。
(以下少しこの件取り上げますので、嫌だと思われるかたはスルーしてください)

***ここから

「かるたの才能はずば抜けているのに、それ以外は不器用なところですね。いま一つ人の気持ちがわからないところがある」
「たとえば太一に「おめえ 卑怯なやつやのー」ってさっくり言っちゃう。太一にとっては人生を左右するくらいの厳しい言葉なんですけど、新は全然悪気がなくて、「あ、卑怯なことしちゃったんだな」って冷静に言っているだけ。ときどき人の毒になるほど素直なんですね。かるたには自負があって努力家でもある。その分、ちょっと弱い人の心がわからない傲慢さがあるんですね。千早も同じなんですけど。それは新が持っている壁で、それに気づくともう一歩大人になれるのかなと思います」

最初に読んだとき、新のセリフに対して持っている私の印象とかけ離れていてびっくりした、というのが正直な気持ちです。

その後の「ほんでも ちょっとわかるわ」という台詞とあわせ、間違っていると思うことはしっかり言いながらも、だから相手を拒絶するのではなく、理解を示す、ということで、大人な対応だなと思ったわけなので・・・だって、眼鏡隠しも卑怯だけど、それを口止めするのもずるいはずるいですよね。しかも相手はずっといじめてきていた相手。ここで、きちんと一言違うことは違うと言えるのは芯の強さだし、何もいえないのは弱さだと思うんです。

ここで新がその台詞を太一に言ったことで、太一の人生は左右されたかもしれません。でもそれは、「卑怯なことをしてしまったんだ」ときちんと傷つくことをせずに、そのまま行くよりは太一にとってずっとずっと良かったのではないか、と思うわけです。

なので、それが新の「至らないところ」と紹介されることにはとても違和感があり、正直「傲慢さ」という台詞には傷つきました。

この末次先生インタビューは、あくまでインタビューなので、先生の言葉そのままではありません。抜粋され編集されていますし、抜粋するからには、大事なところ、目新しいところ、を編集さんはチョイスされているのではと思います。先生の内容チェックはおそらく入るとはいえ、先生の意図がそのまま反映されているわけではないと思います。

でも、少しショックでした。

***ここまで

基本、「ちはやふる」は末次先生が産みだされているものなので、末次先生の意図や思いが違うということは誰にもできません。
とはいえ、その一方で、末次先生の考える事だけが正しい、ということにはならないのではと思います。読者が入り込んで、その作品世界は個々人に合わせた形ではじめて完成するのだと思っているので。

そういう意味では、映画で、この台詞が、高校生になった新が、電話で、太一に伝える、という風に変えられていることに安堵を覚えました。
あと、とっても優しく聞こえたこの台詞の言い方、その演出にも。

脚本も書かれている監督は、この台詞を新の優しさ(太一が罪を告白した思いを汲んで、きちんと釘を刺してあげることで楽にしてあげる)として捉えているような気がします。

なので、末次先生の意図はどうあれ、この台詞はやっぱりそういうものとしても読めるよな、監督は少なくともそういうふうに読んでいる、ということが嬉しかったです。

太一と新の電話のシーン。とても、好きです。

◇かるた部勧誘の着物のあわせ

・かなちゃんがかるた部ポスターを見つめるきっかけになったのが、千早の描いた十二単の着物の合わせが違う事。
(そこからの追いかけっこも可愛かった!)

・かなちゃん入部後は、そこがちゃんと直ってた…!小さいところにもちゃんと見せてくれるこだわり、感動です。


****

見たいところがいっぱいすぎて、1回だけじゃ本当に足りない感じです。

あと2回くらいは見に行きそう(笑)
そして、予告の詩暢ちゃん、キレイだった・・・!
下の句の「真っ赤やよ」も楽しみです。

拍手[21回]

BE・ LOVE 7号 ちはやふる 164首 あらすじ•感想 & 主役3人スペシャルトーク!

31巻、発売されましたね。
今回もおまけの4コマありませんでした。
(太一&新母の撮影現場レポはありましたが、本誌でありましたものね・・・)

せめて、ゼクシィの桜沢先生漫画が付録でつくかな?と思ったのですが、そうでもありませんでしたね。

そして千早と新の大事な試合、本当ならは1枚1枚の札取りに意味が与えられてもいいくらいの試合で、「あきか」がダブって読まれているところ、コミックスでも直りませんでしたね…
本誌と同時進行だったのかもしれませんが、とても残念です。



***以下、本誌も164首もネタバレですので、ご注意ください。***




7号は映画直前特大号!

BE・LOVE表紙は、千早(広瀬すず)&太一(野村周平)&新(真剣佑)の3人が、
末次先生が描かれた、札をもつ3人イラストそのままのポーズの実写写真。

裏表紙はふだんは広告ですが、今回はスペシャル!
「表紙撮影現場」に本物の?千早・太一・新が行った、という設定のよう。
表紙の3人をみて、末次先生描く千早・太一・新が、「すずちゃんカワイイ!」等とコメントしています。
(カワイイ!って言ってる千早の顔こそ可愛い)

実写&イラストコラボのカレンダーに座談会つきと、まさに「ちはやふる」てんこもりの号です。


■広瀬すず&野村周平&真剣佑 スペシャルトーク!

映画のスチールをちりばめながら、3人それぞれ思う映画の見どころや映画への想いが語られます。

以下、雑感です。

・原田先生と太一の「あの」シーンは神社なんだ!楽しみなシーン。

・頑張った福井弁を「新弁」と言われる真剣君(笑)

・真剣君のおすすめシーンは〈下の句〉のよう。まだ内容がほとんど明かされていない〈下の句〉も楽しみ。
 (すずちゃんいわく、「マッケンくん、キター!というシーンがあるそう)

・「太一がズタズタにされる〈下の句〉」という表現にますますあらすじが気になる。千早と太一が福井で新に再開するシーンは〈下の句〉のよう?
 時系列すこし変えられてるかな?

次号は「ちはやふる」そのものは休載のようですが、〈下の句〉情報がもりだくさんのよう。
いったいどんなシーンがあるのか、楽しみです。



■今年もあわら市が「ちはやふる」に染まる!

今年もやってくれるそうです、「ちはやふる」week!
サイトにはまだ新着情報はのっていませんが、また四季おりおりやっていただけるのなら、
春夏秋冬のどこかで行きたいなあ…!
http://www.chihaya-awara.com/


■そして春休みは東京駅で「ちはやふる」に会える?

KITTEスペースで「映画「ちはやふる」展」が、3/26と27の2日間のみ?!
これは大変、27ならぎりぎり行けるかな?いかなきゃ。
近江神宮モチーフの入り口が気になる・・・

4/1-3はコクヨがKITTEで開催するイベントに、ちはやふるコラボノートが展示されるよう。
これも行けたらいいなあ。



■ 164首

みんながあっと驚く、瑞沢全勝という結果で終わった3位決定戦。

扉絵はなく、千早の「瑞沢 5勝!」という勝ちどきで始まっています。

「5対0で 瑞沢高校の勝ちです」
と告げる村尾さんも動揺ぎみ。

  まさか…まさか新が クイーンにも負けたことのない新が 負けるなんて

千早は、即寝。

動揺する瑞沢メンバー。でも、まだ終わっていない決勝戦にみんな集中する。

残りは2枚。

ヨロシコVSヒョロ君、運命戦。

そしてなんと、他の結果は北央2勝、富士崎2勝、両校タイでの本当の意味の「運命戦」…!

  木梨君は地区予選からろくに勝っていない(モッチー先生)
  ヨロシコ… けっして調子は悪くなかったのに(桜沢先生)

ヨロシコからみて、ヒョロ君はみるみる白髪になっていきそうなほど消耗している。

けれど、執念で動いている。

2枚読まれ、2枚空札。

全然反応できていないヒョロ君は、そこで、ふと太一に気が付く。

 『真島』
 『おせーよ!さんざんメールしたのになにやってんだよ おせーよバカ』

いったん心の中で罵ったあと、

 『遅くはないか』とニヤリと嗤う。

 『よかった ここまで 粘ってて 見てろよ 真島』

はりつめる空気のなか―――読まれたのは「きみがためは」。

自陣の札を、テーピングだらけのヒョロ君の手のひらが押さえる。


一瞬の沈黙。


「決勝戦 北央学園対富士崎高校は 3対2で 北央学園の勝ちです」

「「ありがとうございました」」

試合終了をつげる声。

その様をみつめる新。
そこに、はっと起き上がる千早(頬に畳のあとが・・・)

「団体戦優勝は 東京都 北央学園」

ワアッ、と大歓声が巻き起こる。

須藤さんも
「ダッセ 東京で一番になれないんなら せめて全国で一番になれよ 北央の部費で見に行くから」(11巻第61首)
と自ら告げたシーンを思い出す。

  すげえよ ヒョロ
  おれがえらそうに先輩風吹かせても
  叶えられなかったことを

試合に出たメンバーはヒョロ君に抱き付き、応援団のOBは…優華璃さんに握手を求めて手を差し伸べる。

  すげえよヒョロ
  すげえよ優華璃嬢


一方。富士崎は真逆の重苦しい雰囲気に。

  2年連続で準優勝・・・

ギャラリーには
『団体戦での富士崎時代も終わりか? 強豪の歴史も永遠じゃないな』
などとささやかれてしまう。

腕を組んで黙り込む桜沢先生。

一方、理音の眼からは涙がこぼれる。
(お約束で動揺する真琴センパイ)

その理音の頭を、がっ、と捕まえたのは桜沢先生。

「その涙に成長はあるの?理音 去年言ったこと覚えてる?」
「はい・・・「私がかるたの神様でも 最後は瑞沢の懸命さに微笑むわ…」」

「う・・・すみません先生すみません」
「結果を出して先生に 微笑んでほしかった・・・」

  懸命だった
  副部長になって
  部のみんなとのつながりも大事にしてた

  でも「3年間」じゃない
  「ずっと」じゃない

  後悔しても 遅い――


そして瑞沢。

「みなさんよくがんばりましたね。3位決定戦勝利!お疲れさまです」
との女帝の言葉にも、どこか雰囲気がおかしい瑞沢メンバー。

皆の眼は、太一のほうへ。

そこへ伸びた手が、太一の胸倉をつかみます。

「なにしてるんや太一 なにしてるんや」

それは、新の手。

「なんでえんようなってるんや。せっかくの全国大会で
 千早が主将としてしか取れてなかったのは おまえがえんかったせいやろ」

新の怒り。
眼を見開く太一。

「・・・・・・いやごめん 負けといて言うことでない」

「瑞沢強かった 完敗や」

太一から去っていく新。

太一に近寄る千早。

千早の手には、額からほどいたハチマキが。
そこには「たいち」の文字。

千早はそれを太一の首にかける。

「遅いよ・・・遅いよ太一 終わっちゃったよ」
「終わっちゃったよおー」

千早の脳裏には、1年、2年の全国大会のシーンが。

瑞沢かるた部一同も、千早とともに涙をうかべる。

太一の首にかけたハチマキにしがみついて泣く千早。

その泣き顔にうたれた太一。

「ご・・・ごめん・・・千早」

「ごめん・・・みんな・・・」

「真島・・・」
「ぶ 部長・・・」
「真島部長・・・っ」

泣きながら太一のもとに集まる瑞沢メンバー2、3年生。


  全部もう遅い

  みんなで戦う夏は
  これで終わり

  だけど終わりの瞬間に
  違う始まりの瞬間に

  太一がいる


■9号(4/15発売)につづく■

次号はひさびさの休載です。


***


以下、感想です。


■ 千早即寝

これは・・・どうなんでしょうか。
消耗したのは確かだと思います。新戦ですし、本当に搾り取るように全力を出し尽くしたのでしょう。
でも・・・新が前にいるのに。
ずっと、「前に座れるように」「情熱を受け止められるように」と思っていた人が前にいて、即寝・・・。

この後の展開に意味があるようなら(寝ている間に起こったことを千早が知らないことが、次の鍵となるとか)わかりますが、そうでもなさそう。
正直、千早が残念です・・・。

***あとから補足

千早の即寝は、2年のときの理音戦の即寝「「瑞沢1勝」の声は響かない」と呼応させてるのかもしれないな、と思いました。
3年の今年は、千早から「瑞沢5勝」の声が響く、という。
思いましたが・・・、それがここで意味を成すのかは、私には読み切れません・・・。

■北央学園勝利

ここは本当に胸熱でした・・・!
ヒョロ君のリーダーシップと勝ちへの執念のうらには、優華璃さんの内助の功があるということをちゃんとわかってるOB。
すっと差し出された手がかっこよかったです。

誰よりも北央を全国優勝させたかったヒョロ君が、自分の手でそれを勝ち取った瞬間。
ヒョロ君が主役…!
本当によかったね、と肩をぽん、と叩きたい気持ちでいっぱいになりますね。


■富士崎敗北

どんなにあがいても限られた「3年間」。
その3年間を通してすべてに懸命にならなかったことを後悔する理音。
それだけ、去年の夏からの1年間が懸命だったことの証かもしれません。

でも理音ひとりが富士崎の敗北を背負っているような描かれ方。ヨロシコはどうした?!
桜沢先生の結婚話があのタイミングで明かされたことにまったく触れられないのも…
それは負けたことの言い訳にはならないとはいえ、ちょっと富士崎気の毒です。

それにしても桜沢先生の結婚話は、ちゃんとこの後もでるのかな・・・
まさか、ゼクシィコラボしたらもうなかったことに、なんてないですよね??

■新の行動

新の行動・・・今回、正直、千早の行動と新の行動は私にとって意味不明でした。
新というより、末次先生??という感じです。

新は太一を責めるより、初めてのチームで全国大会出場してベスト4まで行った藤岡東メンバーにまずは向き合うべきでは?

もしかしたら試合直後はチームを優先して、そのあとの太一なのかもしれませんが、
そこはせめて、後姿でも描かれないとこの展開はすんなり落ちてきません。
(北央、富士崎、瑞沢と描かれてるのに、藤岡東は??)

そして、「千早が千早としてかるたを取れず、主将として取っていた」ことが太一の不在のせいだと悪いように言われていますが、結局は千早はチームを勝たせて、自分も勝ったのです。

もし、作品世界で「自分が自分であること」「自分の個性を活かすこと」が大事だという価値観なのであれば、千早はこの試合、勝ってはいけなかったのでは。

でも、かなちゃんが歌の意味をいったん脇に置いたように、千早も自分を脇に置いて主将に徹した…というのが、結果勝利に結びついたのであれば、それは良い変化・成長として描かれていることになるはず。

それであれば、新のこの指摘は的はずれ(「主将として取れてなかった」こと=成長)な事になってしまいます。

これが、新が勝って、瑞沢が千早を除いて4勝、ということであれば、わかるストーリーかと。

主将に徹して自分がお留守になった千早。

新は、チームリーダーであることを千早から学び、まだ個人でしか取れていない自分を反省しながらも、
「千早が千早でないために負けた」
ことを太一になじる。

これだったら、よかったのに。


■千早の行動


「遅いよ太一」と太一をなじる千早の行動。

第148首で、

「一緒に部を作ってくれた真島太一は かるた部を辞めたけど
 私は いつか 戻ってくると思ってる 何年後か 何十年後か
 それまでに 私は クイーンになる
 そして それまでに瑞沢を 北央学園みたいな かるた強豪校にする」

と皆に告げた千早の凛々しい姿を思い出しました。

ボールをぽーんとはるか遠くに投げた、という千早の思い切りさ、強欲さが出ていて、すごいなと思ったシーンです。

「いつか戻ってくる」。それがこの時でした。

新からのメール、「強くなって太一を待とう」とこの台詞とあわせて、千早は「待つ」覚悟がきっちりできていたはず。

それであれば、千早は、泣きながら太一に「遅いよ」と訴えるのではなく、落ち着き払った態度で「戻ってくると信じてた。待ってた」と告げて欲しかった。

それができない、泣きながら訴えるしかない、という描かれ方をするということは、もしかしたら千早は本当は太一のことが好きだった、とか、ここで気が付く流れになるのでしょうか??

正直、3年で主将で瑞沢メンバーを全国3位に導いたわけですから、こうは描かれてほしくなかった。
さっきの新戦の直後の「即寝」といい・・・
私は千早大好きなはずなのですが、ここは正直疑問符だらけです。
待ちに待った太一の「ごめん」が聞けたのに、もうそれがふっとぶくらい。

私だけなのかな。みなさんはどうですか??

本誌読まれたら、ぜひご意見おきかせください。
「ちはやふる、やっぱりこうじゃなくちゃ」と思えるような、私の解釈を「そうじゃないよ、こうだよ!」と訂正してくださるご指摘、お待ちしております・・・!

拍手[67回]

ViVi4月号「ちはやふる」特集!&「ダ・ヴィンチ」4月号「ちはやふる」特集も少し

*いつも拍手コメントありがとうございます*

・ボラーチョ様
アニメから来てくださったとのこと。ありがとうございます!
私はあらすじだけですが、末次先生の絵でご覧いただくと感動と迫力が違うので、ぜひご覧になってみてください(*^▽^*)

・ななし様
瑞沢5勝、本当に驚きですよね・・・!
そしてかなちゃんと机くんが2回戦っている感じの誤字、教えてくださってありがとうございます。コピペがバレバレで恐縮です(>_<)修正させていただきました!



映画公開もいよいよカウントダウン。

ViViで「ちはやふる」特集ということで、つい買ってしまいましたー!
記事は3本です。


①「こんにちは、広瀬すずです。」

記事も写真も、「ちはやふる」よりすずちゃんメインといった感じのインタビュー。
でも「写ルンです」で写真を撮ることが趣味で、「ちはやふる」の現場でもいっぱい撮影した、というコメントに末次先生のレポを思い出します。


②「野村周平×真剣佑 ボーイズトーク」

こちらはふたりとも袴姿でのインタビュー。
ふたりでかるたの札の取り方を話し合っている感じの写真もあり、野村くんの繊細な表情や、真剣くんのダイヤモンドなきらきらおめめが楽しめます(笑)

半分「ちはやふる」半分ボーイズトーク=恋愛話という感じでした。

最初の見開きは、「ちはやふる」撮影中の、真剣くんの「ほとんど外国人」なノリとか、クールで日によってムードが違う「ノム先輩のそんな猫みたいな感じが好き」という真剣くんの告白?!とか。

次の見開きは恋のおはなし。
野村くんの「ちょっとね、「遊んでます」感を出したほうが男って惹かれるんですよ、たぶん」なコメントとか、野村くんの話はなかなか深い…。


③ 「ちはやふる」のこと

1頁使っての、すずちゃん・真剣くん・野村くんによる、千早・新・太一メインの人物語り。

あらためて、福井に2週間滞在して、渚会でかるたを、そして福井弁を学んだという真剣くんの役作りはすごいな…
そして野村くんと真剣くん、新と太一で配役逆では?と言われたことを気にしてる野村くん。(確かに最初は違和感あったな…)
でも今は、末次先生のレポ効果もあるかもですがそれぞれ合ってるのではと思います。(ただ、野村くんは明るい色の髪より濃いめの髪が似合うな)



「ダ・ヴィンチ」4月号でも映画化記念の「ちはやふる」特集あり。
記事を書かれてる人の思いが胸熱でした・・・!
そしてやっぱり末次先生の色使いは華やかで透明感があって、好きだなあ。

31巻のカラー写真もありました。赤メインに新・太一とも緑の着物でしたね!

(そしてそして、以下は余談ですが、もし「ちはやふる」特集で「ダ・ヴィンチ」4月号買われた方がいたら、メイン特集の「有栖川有栖」記事もぜひご覧ください。

 派手ではありませんが、格好良くシニカルで、でも優しく穏やかな人たちの、手さわりのよい世界があります(*'ω'*))

個人的に、役者さんメインの記事まで追いかける体力がないのですが、「ちはやふる」メインであれば追いかけたいな、と…。
いろいろと見逃せません。

拍手[12回]

BE・ LOVE 6号 ちはやふる 163首 あらすじ•感想 & 番外編「太一母&新母」映画撮影現場見学!

太一の近江神宮到着により、どうなる?!のドキドキ感がいつにも増して強かった164首。

163首、久々にある扉絵には、小学生時代の3人がいました―――

そして気になる31巻の表紙も発表!

番外編として末次先生「映画「ちはやふる」公開直前Specialルポ漫画」もあり、31巻刊行を記念しての「三十一文字コンテスト」(「ちはやふる」への想いを31文字で詠む)開催も宣言され、盛りだくさんな6号です。




***以下、本誌も163首もネタバレですので、ご注意ください。***





息を切らせてかけつけた太一の姿に、驚愕する瑞沢メンバー&お母さんズ。

でも

『お おい綾瀬 真島来たぞ 真島…』

と知らせたくてうずうずする肉まん君の気配にも、太一到着にも、千早は全く気が付かない。

ひとつ深呼吸をして札に向かう千早。

次の瞬間、千早の腕が一閃する。


読まれた札は、「つき」。

でもその瞬間、隣の肉まん君と舜の陣の「つき」も飛んでいた。

結果、千早が飛ばした「つき」の札が、舜の陣の「つき」も飛ばして競技線の外に飛ばしたことが判明。

村尾さんが確認した競技規定により、出札を持ち札としていた舜の札となる。

  『隣の陣の当たり札まで飛ばした?!あの子すげえ』

騒然とする場内。

「肉まんくん、ごめんね」と謝られた肉まんくんも、

  『読まれたのが「つき」かどうかもわからなかった 綾瀬の反応が速すぎて』

と千早に慄く。

そんなかでも。

「田丸さん次は取れるよ リズムとって 自分のテンポでね」

周囲に声をかける千早。ただ、目線は合わせずうつむいたまま・・・
 
  『千早ちゃん チームのことは見えてるのに ほかは全然見えてない』
  『真島部長が来てることにも 気づいてない…』

千早を案じるかなちゃん。

太一は、6枚差で新に勝っている千早の戦況に驚く。

  『新相手に 勝ってるのか?!』

新は落ちる汗をぬぐう。

  『すごい 強いな』

思い出すのはじいちゃんの言葉。

   余計なこと考えんやつが強いんや

  『じいちゃんも言ってたな』

千早がいるのは、音と札だけの世界。

―――すさまじい集中。

札のみを見つめ、前を向かない千早を見つめる新。

「おもい」で落ち着いて敵陣を抜いた新は、千早に「しら」を送る。

   『攻めがるたの選手は 敵に持っててもらいたいポイントの札』

   『新…気持ちよく取らせない気だ』

との村尾さん分析。

「あきか」を連取した新は、千早に1字決まりの「す」を送る。

   『す?!それまで送る?! なに考えてる新』

さすがの村尾さんも動揺し、次にぞっとする。

   『危険 でも 攻めにくい イヤなイヤーなかるた―――』

一方、新は。

   『千早 おれやよ』

と、心で千早を呼ぶ。

次に読まれたのは、運命の札。


「せ」


ものすごいスピードで動くふたりの手。

次の瞬間、千早の陣の「せ」を、新が抜いた―――

驚愕する太一、村尾さん。

   『綾瀬さんの陣に集中した「しら」「す」「せ」
    攻めのポイントになる札が自陣にありすぎて 取りにくくなった』
   『しかも「せ」に伸びた手をガードしてからの払い 新…』
   『最初からガリガリの「せ」狙いじゃねえか』

飛ばした札を拾う新。(ここで千早と新の差、3枚)

―――千早 おれやよ

「せ」の札。それは、小学生のころ。

   千早があの日とった一枚

そして。
  
   今日に続く一枚

茫然としていた千早の瞳が、新と同じく小学生の頃を思い出したように明るくなる。

   ずっと取り返したかった

   音と札だけでない

   目の前にいるのはおれやよ

その次に読まれた札は。

 「ちはやぶる―――」

空札の「ちは」にビクッとする選手たち。

ひときわ大きく反応した千早は、

  『「ちは」空札…』

と顔を上げる。

その視線の先には――――太一。

太一の姿を認めた千早は、何かが晴れたような表情に。
頭に巻かれたはちまきには、「たいち」の縫い取りが見て取れます。

試合をしている千早を見る太一の姿は、小学生の頃、ボロアパートで読手をしてくれた太一の姿と重なり。

小学校の頃に同化した千早の目の前には、にこやかに微笑む小さな新の姿―――そして、真剣なまなざしで千早を見る、今の新が。

舞い散る桜に包まれての思い出に、我に返る千早。

  私……

「ゆう」が読まれ、新にとられ、試合中なことを思い出す。(ここで2枚差)

次は「あきか」。これも新が連取。(ここで1枚差)
(さっきすでに読まれているので、編集または校正ミスかと…前のとどちらかが差し替えになるのかも)

  『うわあ――――やっぱりすごいなあ』
  『新は すごいなあ』

千早はいつもに戻った様子。

ふーっ、とひとつ深呼吸をして、次は速い取りで飛び出す。

 「あっセイム?」
 
と焦る千早に、

 「いや 千早の取りでいいよ」
 「でも」
 「クリーンな取りでなかっらたおれの取りでない」

と譲る新。

 「ははっ 強気だなあ」

小学生の頃のような屈託のない笑みを浮かべる千早。

  新と かるたが
  新とまた かるたができる

あの時のボロアパートの気持ちを取り戻す、千早―――

 そこへ。

「瑞沢1勝!」(机君 VS望月さん)
「瑞沢2勝!!」(かなちゃん VS理沙ちゃん)

の声。

はっと我に返る千早。

「よし!」
「つっ続きます!」

声をあげる肉まんくん、翠ちゃん。

千早もあらためて、新を前にしても団体戦であることを思い出す。

はちまきに手をあてて。

  『見て 新』
  『見て 太一』

  『これが 私の仲間だよ』


「瑞沢3勝!」(肉まんくん VS舜君)
「瑞沢4勝!!」(翠ちゃん VS滉君)

次々とあがる声。

残るは、1組―――


「おおえやま」


自陣最後の札を払ったのは、千早。

新の陣にはまだ2枚の札が。

乱れた呼吸を整えながら。

「瑞沢 5勝!」

きっぱりと告げる、千早。


  
■7号(3/15発売)に続く■


◎瑞沢5勝…!!!

さすがに全勝で瑞沢が勝つ、と思っていた人はいないのでしょうか。
かなり意外な結果が。

ただし勝ち抜けた順としては、
望月さん&理沙ちゃんとあたった机君&かなちゃんが先に勝ち、
続いて舜&滉とあたった肉まん君&翠ちゃん、
最後に千早、なので、順当は順当かと。

しかし、最初の5枚差を2枚差まで詰めたとはいえ、新が敗戦。
個人戦と団体戦の違いもあるでしょうが、かなり衝撃的ですね…


◎千早が、戻ってきた…!そして新は。

新を見ないで札だけを見つめる、チームリーダーとしての千早も成長(変化)のひとつかな、
とも思っていましたが、それはやはり縛られている何かがあり、解き放たれるべきものだったんだということが判明。

でも勝ったのは、千早。

勝つこと含め「余計なこと考え」ず、「チームリーダーとして存ること」だけを考えていた千早は、本来の姿ではない千早をいつもの千早に戻すために、「せ」をガリガリに狙っていた新を今回は上回った、ということなのかもですね。
(新を本来の姿に戻した村尾さんを思い出します…新、ここでも「してもらったことを返して」ますね。)
でももう少し、新のチームリーダーとしての姿も見たかった…

ただ、新は千早がいるのは「音と札だけの世界」と思っていましたが、
千早はチームメンバーのことはしっかり見ていた訳で、そのあたりは千早の集中力さすが、というところでしょうか。

そして、新がガリガリに狙っていた「せ」の札。

千早が太一へのメールに「せ」の札を託していました。
千早が初めて取った札、ということ以外にも、
新も「せ」を自分たちになぞらえて大事に思っていたんだなと思うと3人の想いに胸熱です。

新のいう「クリーンな取り」高松宮杯思い出しますね。

このあたりも、名人ならば甘いといいそうな感じでしょうか。

新は揉めない「クリーンな取り」のまま、名人を目指せるのか。
そろそろこのあたりも気になります。


◎次回の展開

今回までが、運命の31巻。次からが、32巻となります。

3位決定戦は、瑞沢3位、藤岡東4位、という結果で終了しました。

一方の決勝戦、今回まったく推移のわからない北央と富士崎はどうなっているのか??
桜沢先生結婚の話題も復活するのか??

そして会場に駆け付けた太一。
新は、高松宮杯からの半年以上ぶりの再会、千早もまともに会うのは3~4か月ぶりでしょうか。

3人の気持ちには等しく小学生の頃の思い出がよみがえっているとは思いますが、そのまま屈託ないあのころに戻るのもハードルが高いような…
どんなふうにお互いの気持ちを表し合うのでしょうか?

次号もドキドキと気になるところです。


◎末次先生「映画「ちはやふる」公開直前Specialルポ漫画」

太一の母と新の母が、あわら市の撮影現場を見学!

実写映画に対して
「はあ?なにバカなこと言ってるの?そんなことあるわけないじゃない」
と相変わらずキツイ麗子さん。

一方、
「本当ですよねえ 太一くんのお母さん うちの子たちをだれかが演じるってことですか?ありえんわー」
とニコニコながら少々毒舌?な麻里さん。

そこへ、目がつぶれる「でかすぎるダイヤモンド」の主役3人が・・・!

真剣君から「お母さん!」と呼ばれ、

「親の欲目で息子のこと世界一可愛いと思ってたんですけどウソでした!世界一はこっちでした~」

と泣く麻里さんに、

「魅力的になろうと思ったら魅力的になれない気がするんスよね」という野村さんに

「太一より太一らしいわ…」

と驚愕する麗子さん。

そして「千早ちゃんはきれいな子だけどここまでではないんじゃない…?」と
こそこそささやかれるすずちゃん(笑)

撮影は、ジェントルマンな顔してドSな小泉監督のもと、

「同じシーンを違う角度から何度も何度も何度も何度も何度も何度も 何度も何度も撮る…」

その姿に感動する麗子さんと麻里さん。

確かに、小学生エキストラ参加したときも、小学生の小さい子たちも
「何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も」
同じシーンを撮ってました・・・・・・

原田先生ご自身もかるた指導した!という、
「マンガを読んでいる人こそ楽しめる本物の競技かるたの音と速さが表現されている」映画。

映画公開、本当に楽しみです・・・!

「ちはやふる」記事掲載のViViも買いましたので、そちらはまた改めて!

◎31巻表紙

そして気になる31巻の表紙は、新と太一とのこと!わーい!
描き下ろしの表紙、色味がどんなふうか気になりますー

27巻 ピンク&黄緑
28巻 赤&黄
29巻 赤
29巻 黒

と来てるので、新&太一だったら、緑系か青系かな?

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