ひねもす ちはやふる
HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593
BE・ LOVE 7号 ちはやふる 164首 あらすじ•感想 & 主役3人スペシャルトーク!
- 2016/03/13 (Sun) |
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31巻、発売されましたね。
今回もおまけの4コマありませんでした。
(太一&新母の撮影現場レポはありましたが、本誌でありましたものね・・・)
せめて、ゼクシィの桜沢先生漫画が付録でつくかな?と思ったのですが、そうでもありませんでしたね。
そして千早と新の大事な試合、本当ならは1枚1枚の札取りに意味が与えられてもいいくらいの試合で、「あきか」がダブって読まれているところ、コミックスでも直りませんでしたね…
本誌と同時進行だったのかもしれませんが、とても残念です。
***以下、本誌も164首もネタバレですので、ご注意ください。***
7号は映画直前特大号!
BE・LOVE表紙は、千早(広瀬すず)&太一(野村周平)&新(真剣佑)の3人が、
末次先生が描かれた、札をもつ3人イラストそのままのポーズの実写写真。
裏表紙はふだんは広告ですが、今回はスペシャル!
「表紙撮影現場」に本物の?千早・太一・新が行った、という設定のよう。
表紙の3人をみて、末次先生描く千早・太一・新が、「すずちゃんカワイイ!」等とコメントしています。
(カワイイ!って言ってる千早の顔こそ可愛い)
実写&イラストコラボのカレンダーに座談会つきと、まさに「ちはやふる」てんこもりの号です。
■広瀬すず&野村周平&真剣佑 スペシャルトーク!
映画のスチールをちりばめながら、3人それぞれ思う映画の見どころや映画への想いが語られます。
以下、雑感です。
・原田先生と太一の「あの」シーンは神社なんだ!楽しみなシーン。
・頑張った福井弁を「新弁」と言われる真剣君(笑)
・真剣君のおすすめシーンは〈下の句〉のよう。まだ内容がほとんど明かされていない〈下の句〉も楽しみ。
(すずちゃんいわく、「マッケンくん、キター!というシーンがあるそう)
・「太一がズタズタにされる〈下の句〉」という表現にますますあらすじが気になる。千早と太一が福井で新に再開するシーンは〈下の句〉のよう?
時系列すこし変えられてるかな?
次号は「ちはやふる」そのものは休載のようですが、〈下の句〉情報がもりだくさんのよう。
いったいどんなシーンがあるのか、楽しみです。
■今年もあわら市が「ちはやふる」に染まる!
今年もやってくれるそうです、「ちはやふる」week!
サイトにはまだ新着情報はのっていませんが、また四季おりおりやっていただけるのなら、
春夏秋冬のどこかで行きたいなあ…!
http://www.chihaya-awara.com/
■そして春休みは東京駅で「ちはやふる」に会える?
KITTEスペースで「映画「ちはやふる」展」が、3/26と27の2日間のみ?!
これは大変、27ならぎりぎり行けるかな?いかなきゃ。
近江神宮モチーフの入り口が気になる・・・
4/1-3はコクヨがKITTEで開催するイベントに、ちはやふるコラボノートが展示されるよう。
これも行けたらいいなあ。
■ 164首
みんながあっと驚く、瑞沢全勝という結果で終わった3位決定戦。
扉絵はなく、千早の「瑞沢 5勝!」という勝ちどきで始まっています。
「5対0で 瑞沢高校の勝ちです」
と告げる村尾さんも動揺ぎみ。
まさか…まさか新が クイーンにも負けたことのない新が 負けるなんて
千早は、即寝。
動揺する瑞沢メンバー。でも、まだ終わっていない決勝戦にみんな集中する。
残りは2枚。
ヨロシコVSヒョロ君、運命戦。
そしてなんと、他の結果は北央2勝、富士崎2勝、両校タイでの本当の意味の「運命戦」…!
木梨君は地区予選からろくに勝っていない(モッチー先生)
ヨロシコ… けっして調子は悪くなかったのに(桜沢先生)
ヨロシコからみて、ヒョロ君はみるみる白髪になっていきそうなほど消耗している。
けれど、執念で動いている。
2枚読まれ、2枚空札。
全然反応できていないヒョロ君は、そこで、ふと太一に気が付く。
『真島』
『おせーよ!さんざんメールしたのになにやってんだよ おせーよバカ』
いったん心の中で罵ったあと、
『遅くはないか』とニヤリと嗤う。
『よかった ここまで 粘ってて 見てろよ 真島』
はりつめる空気のなか―――読まれたのは「きみがためは」。
自陣の札を、テーピングだらけのヒョロ君の手のひらが押さえる。
一瞬の沈黙。
「決勝戦 北央学園対富士崎高校は 3対2で 北央学園の勝ちです」
「「ありがとうございました」」
試合終了をつげる声。
その様をみつめる新。
そこに、はっと起き上がる千早(頬に畳のあとが・・・)
「団体戦優勝は 東京都 北央学園」
ワアッ、と大歓声が巻き起こる。
須藤さんも
「ダッセ 東京で一番になれないんなら せめて全国で一番になれよ 北央の部費で見に行くから」(11巻第61首)
と自ら告げたシーンを思い出す。
すげえよ ヒョロ
おれがえらそうに先輩風吹かせても
叶えられなかったことを
試合に出たメンバーはヒョロ君に抱き付き、応援団のOBは…優華璃さんに握手を求めて手を差し伸べる。
すげえよヒョロ
すげえよ優華璃嬢
一方。富士崎は真逆の重苦しい雰囲気に。
2年連続で準優勝・・・
ギャラリーには
『団体戦での富士崎時代も終わりか? 強豪の歴史も永遠じゃないな』
などとささやかれてしまう。
腕を組んで黙り込む桜沢先生。
一方、理音の眼からは涙がこぼれる。
(お約束で動揺する真琴センパイ)
その理音の頭を、がっ、と捕まえたのは桜沢先生。
「その涙に成長はあるの?理音 去年言ったこと覚えてる?」
「はい・・・「私がかるたの神様でも 最後は瑞沢の懸命さに微笑むわ…」」
「う・・・すみません先生すみません」
「結果を出して先生に 微笑んでほしかった・・・」
懸命だった
副部長になって
部のみんなとのつながりも大事にしてた
でも「3年間」じゃない
「ずっと」じゃない
後悔しても 遅い――
そして瑞沢。
「みなさんよくがんばりましたね。3位決定戦勝利!お疲れさまです」
との女帝の言葉にも、どこか雰囲気がおかしい瑞沢メンバー。
皆の眼は、太一のほうへ。
そこへ伸びた手が、太一の胸倉をつかみます。
「なにしてるんや太一 なにしてるんや」
それは、新の手。
「なんでえんようなってるんや。せっかくの全国大会で
千早が主将としてしか取れてなかったのは おまえがえんかったせいやろ」
新の怒り。
眼を見開く太一。
「・・・・・・いやごめん 負けといて言うことでない」
「瑞沢強かった 完敗や」
太一から去っていく新。
太一に近寄る千早。
千早の手には、額からほどいたハチマキが。
そこには「たいち」の文字。
千早はそれを太一の首にかける。
「遅いよ・・・遅いよ太一 終わっちゃったよ」
「終わっちゃったよおー」
千早の脳裏には、1年、2年の全国大会のシーンが。
瑞沢かるた部一同も、千早とともに涙をうかべる。
太一の首にかけたハチマキにしがみついて泣く千早。
その泣き顔にうたれた太一。
「ご・・・ごめん・・・千早」
「ごめん・・・みんな・・・」
「真島・・・」
「ぶ 部長・・・」
「真島部長・・・っ」
泣きながら太一のもとに集まる瑞沢メンバー2、3年生。
全部もう遅い
みんなで戦う夏は
これで終わり
だけど終わりの瞬間に
違う始まりの瞬間に
太一がいる
■9号(4/15発売)につづく■
次号はひさびさの休載です。
***
以下、感想です。
■ 千早即寝
これは・・・どうなんでしょうか。
消耗したのは確かだと思います。新戦ですし、本当に搾り取るように全力を出し尽くしたのでしょう。
でも・・・新が前にいるのに。
ずっと、「前に座れるように」「情熱を受け止められるように」と思っていた人が前にいて、即寝・・・。
この後の展開に意味があるようなら(寝ている間に起こったことを千早が知らないことが、次の鍵となるとか)わかりますが、そうでもなさそう。
正直、千早が残念です・・・。
***あとから補足
千早の即寝は、2年のときの理音戦の即寝「「瑞沢1勝」の声は響かない」と呼応させてるのかもしれないな、と思いました。
3年の今年は、千早から「瑞沢5勝」の声が響く、という。
思いましたが・・・、それがここで意味を成すのかは、私には読み切れません・・・。
■北央学園勝利
ここは本当に胸熱でした・・・!
ヒョロ君のリーダーシップと勝ちへの執念のうらには、優華璃さんの内助の功があるということをちゃんとわかってるOB。
すっと差し出された手がかっこよかったです。
誰よりも北央を全国優勝させたかったヒョロ君が、自分の手でそれを勝ち取った瞬間。
ヒョロ君が主役…!
本当によかったね、と肩をぽん、と叩きたい気持ちでいっぱいになりますね。
■富士崎敗北
どんなにあがいても限られた「3年間」。
その3年間を通してすべてに懸命にならなかったことを後悔する理音。
それだけ、去年の夏からの1年間が懸命だったことの証かもしれません。
でも理音ひとりが富士崎の敗北を背負っているような描かれ方。ヨロシコはどうした?!
桜沢先生の結婚話があのタイミングで明かされたことにまったく触れられないのも…
それは負けたことの言い訳にはならないとはいえ、ちょっと富士崎気の毒です。
それにしても桜沢先生の結婚話は、ちゃんとこの後もでるのかな・・・
まさか、ゼクシィコラボしたらもうなかったことに、なんてないですよね??
■新の行動
新の行動・・・今回、正直、千早の行動と新の行動は私にとって意味不明でした。
新というより、末次先生??という感じです。
新は太一を責めるより、初めてのチームで全国大会出場してベスト4まで行った藤岡東メンバーにまずは向き合うべきでは?
もしかしたら試合直後はチームを優先して、そのあとの太一なのかもしれませんが、
そこはせめて、後姿でも描かれないとこの展開はすんなり落ちてきません。
(北央、富士崎、瑞沢と描かれてるのに、藤岡東は??)
そして、「千早が千早としてかるたを取れず、主将として取っていた」ことが太一の不在のせいだと悪いように言われていますが、結局は千早はチームを勝たせて、自分も勝ったのです。
もし、作品世界で「自分が自分であること」「自分の個性を活かすこと」が大事だという価値観なのであれば、千早はこの試合、勝ってはいけなかったのでは。
でも、かなちゃんが歌の意味をいったん脇に置いたように、千早も自分を脇に置いて主将に徹した…というのが、結果勝利に結びついたのであれば、それは良い変化・成長として描かれていることになるはず。
それであれば、新のこの指摘は的はずれ(「主将として取れてなかった」こと=成長)な事になってしまいます。
これが、新が勝って、瑞沢が千早を除いて4勝、ということであれば、わかるストーリーかと。
主将に徹して自分がお留守になった千早。
新は、チームリーダーであることを千早から学び、まだ個人でしか取れていない自分を反省しながらも、
「千早が千早でないために負けた」
ことを太一になじる。
これだったら、よかったのに。
■千早の行動
「遅いよ太一」と太一をなじる千早の行動。
第148首で、
「一緒に部を作ってくれた真島太一は かるた部を辞めたけど
私は いつか 戻ってくると思ってる 何年後か 何十年後か
それまでに 私は クイーンになる
そして それまでに瑞沢を 北央学園みたいな かるた強豪校にする」
と皆に告げた千早の凛々しい姿を思い出しました。
ボールをぽーんとはるか遠くに投げた、という千早の思い切りさ、強欲さが出ていて、すごいなと思ったシーンです。
「いつか戻ってくる」。それがこの時でした。
新からのメール、「強くなって太一を待とう」とこの台詞とあわせて、千早は「待つ」覚悟がきっちりできていたはず。
それであれば、千早は、泣きながら太一に「遅いよ」と訴えるのではなく、落ち着き払った態度で「戻ってくると信じてた。待ってた」と告げて欲しかった。
それができない、泣きながら訴えるしかない、という描かれ方をするということは、もしかしたら千早は本当は太一のことが好きだった、とか、ここで気が付く流れになるのでしょうか??
正直、3年で主将で瑞沢メンバーを全国3位に導いたわけですから、こうは描かれてほしくなかった。
さっきの新戦の直後の「即寝」といい・・・
私は千早大好きなはずなのですが、ここは正直疑問符だらけです。
待ちに待った太一の「ごめん」が聞けたのに、もうそれがふっとぶくらい。
私だけなのかな。みなさんはどうですか??
本誌読まれたら、ぜひご意見おきかせください。
「ちはやふる、やっぱりこうじゃなくちゃ」と思えるような、私の解釈を「そうじゃないよ、こうだよ!」と訂正してくださるご指摘、お待ちしております・・・!
今回もおまけの4コマありませんでした。
(太一&新母の撮影現場レポはありましたが、本誌でありましたものね・・・)
せめて、ゼクシィの桜沢先生漫画が付録でつくかな?と思ったのですが、そうでもありませんでしたね。
そして千早と新の大事な試合、本当ならは1枚1枚の札取りに意味が与えられてもいいくらいの試合で、「あきか」がダブって読まれているところ、コミックスでも直りませんでしたね…
本誌と同時進行だったのかもしれませんが、とても残念です。
***以下、本誌も164首もネタバレですので、ご注意ください。***
7号は映画直前特大号!
BE・LOVE表紙は、千早(広瀬すず)&太一(野村周平)&新(真剣佑)の3人が、
末次先生が描かれた、札をもつ3人イラストそのままのポーズの実写写真。
裏表紙はふだんは広告ですが、今回はスペシャル!
「表紙撮影現場」に本物の?千早・太一・新が行った、という設定のよう。
表紙の3人をみて、末次先生描く千早・太一・新が、「すずちゃんカワイイ!」等とコメントしています。
(カワイイ!って言ってる千早の顔こそ可愛い)
実写&イラストコラボのカレンダーに座談会つきと、まさに「ちはやふる」てんこもりの号です。
■広瀬すず&野村周平&真剣佑 スペシャルトーク!
映画のスチールをちりばめながら、3人それぞれ思う映画の見どころや映画への想いが語られます。
以下、雑感です。
・原田先生と太一の「あの」シーンは神社なんだ!楽しみなシーン。
・頑張った福井弁を「新弁」と言われる真剣君(笑)
・真剣君のおすすめシーンは〈下の句〉のよう。まだ内容がほとんど明かされていない〈下の句〉も楽しみ。
(すずちゃんいわく、「マッケンくん、キター!というシーンがあるそう)
・「太一がズタズタにされる〈下の句〉」という表現にますますあらすじが気になる。千早と太一が福井で新に再開するシーンは〈下の句〉のよう?
時系列すこし変えられてるかな?
次号は「ちはやふる」そのものは休載のようですが、〈下の句〉情報がもりだくさんのよう。
いったいどんなシーンがあるのか、楽しみです。
■今年もあわら市が「ちはやふる」に染まる!
今年もやってくれるそうです、「ちはやふる」week!
サイトにはまだ新着情報はのっていませんが、また四季おりおりやっていただけるのなら、
春夏秋冬のどこかで行きたいなあ…!
http://www.chihaya-awara.com/
■そして春休みは東京駅で「ちはやふる」に会える?
KITTEスペースで「映画「ちはやふる」展」が、3/26と27の2日間のみ?!
これは大変、27ならぎりぎり行けるかな?いかなきゃ。
近江神宮モチーフの入り口が気になる・・・
4/1-3はコクヨがKITTEで開催するイベントに、ちはやふるコラボノートが展示されるよう。
これも行けたらいいなあ。
■ 164首
みんながあっと驚く、瑞沢全勝という結果で終わった3位決定戦。
扉絵はなく、千早の「瑞沢 5勝!」という勝ちどきで始まっています。
「5対0で 瑞沢高校の勝ちです」
と告げる村尾さんも動揺ぎみ。
まさか…まさか新が クイーンにも負けたことのない新が 負けるなんて
千早は、即寝。
動揺する瑞沢メンバー。でも、まだ終わっていない決勝戦にみんな集中する。
残りは2枚。
ヨロシコVSヒョロ君、運命戦。
そしてなんと、他の結果は北央2勝、富士崎2勝、両校タイでの本当の意味の「運命戦」…!
木梨君は地区予選からろくに勝っていない(モッチー先生)
ヨロシコ… けっして調子は悪くなかったのに(桜沢先生)
ヨロシコからみて、ヒョロ君はみるみる白髪になっていきそうなほど消耗している。
けれど、執念で動いている。
2枚読まれ、2枚空札。
全然反応できていないヒョロ君は、そこで、ふと太一に気が付く。
『真島』
『おせーよ!さんざんメールしたのになにやってんだよ おせーよバカ』
いったん心の中で罵ったあと、
『遅くはないか』とニヤリと嗤う。
『よかった ここまで 粘ってて 見てろよ 真島』
はりつめる空気のなか―――読まれたのは「きみがためは」。
自陣の札を、テーピングだらけのヒョロ君の手のひらが押さえる。
一瞬の沈黙。
「決勝戦 北央学園対富士崎高校は 3対2で 北央学園の勝ちです」
「「ありがとうございました」」
試合終了をつげる声。
その様をみつめる新。
そこに、はっと起き上がる千早(頬に畳のあとが・・・)
「団体戦優勝は 東京都 北央学園」
ワアッ、と大歓声が巻き起こる。
須藤さんも
「ダッセ 東京で一番になれないんなら せめて全国で一番になれよ 北央の部費で見に行くから」(11巻第61首)
と自ら告げたシーンを思い出す。
すげえよ ヒョロ
おれがえらそうに先輩風吹かせても
叶えられなかったことを
試合に出たメンバーはヒョロ君に抱き付き、応援団のOBは…優華璃さんに握手を求めて手を差し伸べる。
すげえよヒョロ
すげえよ優華璃嬢
一方。富士崎は真逆の重苦しい雰囲気に。
2年連続で準優勝・・・
ギャラリーには
『団体戦での富士崎時代も終わりか? 強豪の歴史も永遠じゃないな』
などとささやかれてしまう。
腕を組んで黙り込む桜沢先生。
一方、理音の眼からは涙がこぼれる。
(お約束で動揺する真琴センパイ)
その理音の頭を、がっ、と捕まえたのは桜沢先生。
「その涙に成長はあるの?理音 去年言ったこと覚えてる?」
「はい・・・「私がかるたの神様でも 最後は瑞沢の懸命さに微笑むわ…」」
「う・・・すみません先生すみません」
「結果を出して先生に 微笑んでほしかった・・・」
懸命だった
副部長になって
部のみんなとのつながりも大事にしてた
でも「3年間」じゃない
「ずっと」じゃない
後悔しても 遅い――
そして瑞沢。
「みなさんよくがんばりましたね。3位決定戦勝利!お疲れさまです」
との女帝の言葉にも、どこか雰囲気がおかしい瑞沢メンバー。
皆の眼は、太一のほうへ。
そこへ伸びた手が、太一の胸倉をつかみます。
「なにしてるんや太一 なにしてるんや」
それは、新の手。
「なんでえんようなってるんや。せっかくの全国大会で
千早が主将としてしか取れてなかったのは おまえがえんかったせいやろ」
新の怒り。
眼を見開く太一。
「・・・・・・いやごめん 負けといて言うことでない」
「瑞沢強かった 完敗や」
太一から去っていく新。
太一に近寄る千早。
千早の手には、額からほどいたハチマキが。
そこには「たいち」の文字。
千早はそれを太一の首にかける。
「遅いよ・・・遅いよ太一 終わっちゃったよ」
「終わっちゃったよおー」
千早の脳裏には、1年、2年の全国大会のシーンが。
瑞沢かるた部一同も、千早とともに涙をうかべる。
太一の首にかけたハチマキにしがみついて泣く千早。
その泣き顔にうたれた太一。
「ご・・・ごめん・・・千早」
「ごめん・・・みんな・・・」
「真島・・・」
「ぶ 部長・・・」
「真島部長・・・っ」
泣きながら太一のもとに集まる瑞沢メンバー2、3年生。
全部もう遅い
みんなで戦う夏は
これで終わり
だけど終わりの瞬間に
違う始まりの瞬間に
太一がいる
■9号(4/15発売)につづく■
次号はひさびさの休載です。
***
以下、感想です。
■ 千早即寝
これは・・・どうなんでしょうか。
消耗したのは確かだと思います。新戦ですし、本当に搾り取るように全力を出し尽くしたのでしょう。
でも・・・新が前にいるのに。
ずっと、「前に座れるように」「情熱を受け止められるように」と思っていた人が前にいて、即寝・・・。
この後の展開に意味があるようなら(寝ている間に起こったことを千早が知らないことが、次の鍵となるとか)わかりますが、そうでもなさそう。
正直、千早が残念です・・・。
***あとから補足
千早の即寝は、2年のときの理音戦の即寝「「瑞沢1勝」の声は響かない」と呼応させてるのかもしれないな、と思いました。
3年の今年は、千早から「瑞沢5勝」の声が響く、という。
思いましたが・・・、それがここで意味を成すのかは、私には読み切れません・・・。
■北央学園勝利
ここは本当に胸熱でした・・・!
ヒョロ君のリーダーシップと勝ちへの執念のうらには、優華璃さんの内助の功があるということをちゃんとわかってるOB。
すっと差し出された手がかっこよかったです。
誰よりも北央を全国優勝させたかったヒョロ君が、自分の手でそれを勝ち取った瞬間。
ヒョロ君が主役…!
本当によかったね、と肩をぽん、と叩きたい気持ちでいっぱいになりますね。
■富士崎敗北
どんなにあがいても限られた「3年間」。
その3年間を通してすべてに懸命にならなかったことを後悔する理音。
それだけ、去年の夏からの1年間が懸命だったことの証かもしれません。
でも理音ひとりが富士崎の敗北を背負っているような描かれ方。ヨロシコはどうした?!
桜沢先生の結婚話があのタイミングで明かされたことにまったく触れられないのも…
それは負けたことの言い訳にはならないとはいえ、ちょっと富士崎気の毒です。
それにしても桜沢先生の結婚話は、ちゃんとこの後もでるのかな・・・
まさか、ゼクシィコラボしたらもうなかったことに、なんてないですよね??
■新の行動
新の行動・・・今回、正直、千早の行動と新の行動は私にとって意味不明でした。
新というより、末次先生??という感じです。
新は太一を責めるより、初めてのチームで全国大会出場してベスト4まで行った藤岡東メンバーにまずは向き合うべきでは?
もしかしたら試合直後はチームを優先して、そのあとの太一なのかもしれませんが、
そこはせめて、後姿でも描かれないとこの展開はすんなり落ちてきません。
(北央、富士崎、瑞沢と描かれてるのに、藤岡東は??)
そして、「千早が千早としてかるたを取れず、主将として取っていた」ことが太一の不在のせいだと悪いように言われていますが、結局は千早はチームを勝たせて、自分も勝ったのです。
もし、作品世界で「自分が自分であること」「自分の個性を活かすこと」が大事だという価値観なのであれば、千早はこの試合、勝ってはいけなかったのでは。
でも、かなちゃんが歌の意味をいったん脇に置いたように、千早も自分を脇に置いて主将に徹した…というのが、結果勝利に結びついたのであれば、それは良い変化・成長として描かれていることになるはず。
それであれば、新のこの指摘は的はずれ(「主将として取れてなかった」こと=成長)な事になってしまいます。
これが、新が勝って、瑞沢が千早を除いて4勝、ということであれば、わかるストーリーかと。
主将に徹して自分がお留守になった千早。
新は、チームリーダーであることを千早から学び、まだ個人でしか取れていない自分を反省しながらも、
「千早が千早でないために負けた」
ことを太一になじる。
これだったら、よかったのに。
■千早の行動
「遅いよ太一」と太一をなじる千早の行動。
第148首で、
「一緒に部を作ってくれた真島太一は かるた部を辞めたけど
私は いつか 戻ってくると思ってる 何年後か 何十年後か
それまでに 私は クイーンになる
そして それまでに瑞沢を 北央学園みたいな かるた強豪校にする」
と皆に告げた千早の凛々しい姿を思い出しました。
ボールをぽーんとはるか遠くに投げた、という千早の思い切りさ、強欲さが出ていて、すごいなと思ったシーンです。
「いつか戻ってくる」。それがこの時でした。
新からのメール、「強くなって太一を待とう」とこの台詞とあわせて、千早は「待つ」覚悟がきっちりできていたはず。
それであれば、千早は、泣きながら太一に「遅いよ」と訴えるのではなく、落ち着き払った態度で「戻ってくると信じてた。待ってた」と告げて欲しかった。
それができない、泣きながら訴えるしかない、という描かれ方をするということは、もしかしたら千早は本当は太一のことが好きだった、とか、ここで気が付く流れになるのでしょうか??
正直、3年で主将で瑞沢メンバーを全国3位に導いたわけですから、こうは描かれてほしくなかった。
さっきの新戦の直後の「即寝」といい・・・
私は千早大好きなはずなのですが、ここは正直疑問符だらけです。
待ちに待った太一の「ごめん」が聞けたのに、もうそれがふっとぶくらい。
私だけなのかな。みなさんはどうですか??
本誌読まれたら、ぜひご意見おきかせください。
「ちはやふる、やっぱりこうじゃなくちゃ」と思えるような、私の解釈を「そうじゃないよ、こうだよ!」と訂正してくださるご指摘、お待ちしております・・・!
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No Title
千早と新の行動について、福ら雀さまのご意見に完全同意です。ご指摘の条件を満たさないと、163-164首が既存の物語の延長線上から外れていってしまうような気がします。次回以降に何らかの動きがあるのかもしれませんが、現時点では残念としかいいようがないですね。
解釈の多様性に全く貢献できなくてすみません m(_ _)m。
ところで、支部の方の創作をかなり前に読ませていただいて、最近になって再び拝見する機会があったのですが、どれも面白かったです。連載中の作品でその時点での情報に基づく解釈を織り込んでいらっしゃるにも関わらず、現在でも鮮度が保たれていてお見事だなと思いました。もし新作があるようでしたら、良かったらぜひまたupしてくださいませ。図々しくもおねだりしてしまってすみません。
ブログも支部も、今後も楽しみにしています!
Re:No Title
こんばんは、こちらでははじめまして(^^)
実はりぶろさんのサイトから、ねこむぎこ様のサイトちょこちょこ覗かせて頂いていました!
来てくださって嬉しいです。よろしくお願いいたします~
>千早と新の行動について、福ら雀さまのご意見に完全同意です。ご指摘の条件を満たさないと、163-164首が既存の物語の延長線上から外れていってしまうような気がします。次回以降に何らかの動きがあるのかもしれませんが、現時点では残念としかいいようがないですね。
>解釈の多様性に全く貢献できなくてすみません m(_ _)m。
同意ありがとうございます。でも「現時点では」とつけていらっしゃるねこむぎこさん、さすがです。
私もだんだん冷静を取り戻してきて…、もう少し先を見ないとなんとも言えないかな、と思い始めてます。
そして支部の作品まで見てくださってありがとうございます。
「ちはやふる」はまるで余韻を残すかのように、あえて語られないところがありますよね。
そこが良いところ、読者があれこれ考えてより作品を身近に考えられるところだと思うのですが、
ついあれこれ考えて形にしてしまったがアップされています。
ほぼ自己満足なので、そんなお言葉をいただけるなんて光栄です…!ありがとうございます(@_@)
4月になりいろいろ落ち着いたら、ぜひ妄想の園へ飛んで行ってみたいと思います笑。
嬉しいコメント本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!
No Title
少しでも早く続きが気になるちはやふるのために、いつも大変お世話になってます。少しでもご参考になればと思い、私の意見を書かせてもらいます。
■千早即寝
この行動の良し悪しは置いておいて、「いつもの」千早に戻ったという表現の一つなのかな、と。主将のままの千早なら、即寝しなかったと思います。吉野会大会で太一に勝った時も、一度ガッツポーズしてから、即寝してましたし。新に向けて1アクションあってから即寝してほしかった気もしますね。
■富士崎敗北
桜沢先生、前年もエロムたちより理音にまず厳しい声かけてますよね…。理音はもともと感情豊かな子ではないので、その場ですぐに言葉をかけて、感情を吐き出さないとダメなタイプだと桜沢先生が思ってるかもしれません。きっとヨロシコもあとでこってり怒られてると思ってます(笑)
確かに結婚話は蛇足というか、そのせいで富士崎は負けたのかもというには弱い理由づけですよね。ゼクシィ読んでない私としてはぴんときません。本編に絡むネタなら、いつか単行本に収録してほしいです。
■新の行動
太一への壁ドンは新の八つ当たりだと思ってます。新は思考より先に行動する人なので。新の理想は、吉野会大会の千早と太一の試合だと思うんです。お互いがお互いの事しか考えず、持てる力を全て発揮する試合。あの新が嫉妬して、スランプに陥ってしまうほどの。
今回千早は千早でなくなってたし、新は千早を取り戻そうと自分のカルタをしてなかった。太一がいない以上、千早が自分本来のプレイスタイルを変えるのは間違ってないと思うので、仕方ないけど太一さえいたら…!という気持ちがスパークしたのかな、と。でも今回は団体戦なので、新が望む千早との本当の勝負は、今後サシで描かれると思ってます。その時はきっと、お互いのことしか目に入らない素晴らしい試合になると思ってます。
あと「千速振る」、千早は新をみてそう感じてましたが、今回の千早の強さはもしかして「千速振る」に近いものなのかな…と思いました。あの時の新の穏やかさと、今回の千早の寒々しさは描き方としては全く違いますが。
■千早の行動
太一を待つのが千早の「決意」なら、遅いと泣いてしまうのが千早の「本音」ではないでしょうか。「強くなって新を待とう」と言った太一ですら「おせぇよ」と泣くぐらいですから(笑)太一の場合は照れ隠しの憎まれ口ですけど。千早はずっと太一を待ってましたし、主将としての重荷を下ろせてほっとできた瞬間なので、感情の箍が外れて本音が出たのかなと。
私は深く考えずに読んでしまう方なので、今回の展開もワクワクしたのですが、ずっと引っかかってることはあります。新にとっての団体戦は、彼の中でとても重要な出来事だと思ってたんです。それが福井予選会を単行本の4コマで描かれ、本選もそこまでチーム戦を描かれなかった。新は団体戦で何か得られたのか、それともやっぱり向かないと個人戦を全うするのか、予測不可能すぎて続きが気になります。
長々と失礼しました!
Re:No Title
はじめまして。お越しくださりありがとうございます。
そしてひびき様のご意見、ひとつひとつ拝見しましたが、とてもよく理解できましたし、すごく腹落ちしました。すごいです…!
>■千早即寝
これは、まさにそうですね。
主将のままの千早ではなく、素の千早に戻ったという。
これまで新に対する千早は、どこか千早らしくないところがあって(他の男子には抱き付けるのに新には手を伸ばせなかったり)なんとなく単純にその延長戦上に考えてましたが…
これまでそれだけ本来の「千早」から離れて、チームにも新との試合にも気を張っていたということと捉えると、なるほどと思えます。
>■富士崎敗北
去年の桜沢先生、確かにそうでした。理音は確かにすぐに反応させたほうが良いタイプかもですね。
ヨロシコは確かにそういう指導を必要とするタイプではなさそう…ひとりでマイぺースに落ち込んで、反省してそうではありますね。
ゼクシィに載っていた結婚話は、ほぼ本編に絡まないと思います(笑)
ただ、誰と、というあたりは、千早に影響があるのなあ、と漠然と・・・
でも本編であれだけ騒いだのだから、なにがしか伏線の回収あってほしいですね。
>■新の行動
>新は思考より先に行動する人なので。
確かにそうですね。
そして、仰るとおり、吉野会大会の千早と太一の試合という補助線をひくと、確かに見えてくるものがあります。
負けた悔しさよりも、千早とは自分の持てる力を余すところなく発揮していい勝負がしたかった、ということへの悔しさが、新のなかで一瞬勝った瞬間なのかもしれませんね。
でも団体戦ではあるので、つい、個人よりチームのほうを見て欲しい…と思ってしまいますが(>_<)
それが入るとここのストーリーがぶれてしまうかもしれませんね…
>あと「千速振る」、千早は新をみてそう感じてましたが、今回の千早の強さはもしかして「千速振る」に近いものなのかな…と思いました。あの時の新の穏やかさと、今回の千早の寒々しさは描き方としては全く違いますが。
私も、最初のほうはそう思ってたんですよー
主将として千早が急成長せざるを得なく、それで「千速振る」を体現したのかな、と。
実際はどうなんでしょう?あれは千早にとって、「千早らしくない(良くない)」かるたなのか、それとも成長の一面なのか?
この先そこが描かれるとすっきりしそうです。
>■千早の行動
千早は、決断しながらも、ずっとどこかで「遅い」と思ってた、ということですね。
確かに宣誓のときも、「自分じゃなくて太一」って思ってましたものね。
「決意」はしていたものの、これまでより厳しいカードとなる全国大会を戦うなかで、去年の、一昨日の太一の「存在の重さ」を痛感していたということなのかもしれませんね。
なるほどです。そう考えると、千早の子どものような表情が愛しく感じられますね。
そしてそうなんです。こう整理していくと、納得しきれない残る一つは、「藤岡東とは?」なんですよね!
仰る通り予選は4コマでしたし…理沙ちゃんも告白も4コマでしたし…
これまでは先生も映画化進行等で大変だったかと思いますが、休載ひとつ入れた次回で、新と「藤岡東」が少しでも描かれてほしいなあと願ってしまいます。
でも、あの盛り上がりの後では難しいですかね・・・
おかげさまで、164首、前向きに読めそうです。
いろいろと示唆に富むご意見をありがとうございました(*^^*)
これからもよろしくお願いいたします!
No Title
先日のviviの記事アップ、ありがとうございました!
映画も今日見に行きましたよ。
良いとこ切り貼りの、テンポのいい映画だったので
競技かるたの知識のないチビ息子でも
「面白かった!」と言ってました。
(特に千早の白目と肉まん君のゆる~い存在がお気に入りだったようです)
真剣祐くんは出番は少ないながらも、神秘的な存在感は抜群でした。
さすがダイヤモンドですね・・・彼はこれからも眼鏡男子で活躍してほしいくらいです(笑)
今回の話の展開予想は、福ら雀さんとほぼ同じ予想をしていました。
何をどうすればよかった、という問いに対して明確な答えを出すことができなくて
非常に申し訳ないのですが、強いて言えば163首をもう少し丁寧に描いてほしかったなと。
「ちは」空札以降ではほぼ千早のモノローグで埋められていますが
新だって「ちは」前と後で、様子が随分と変わっているはずです。
千早らしくなってほっとして、ようやく自分の追い上げも始まり、
でも最後には瑞沢のチームの力に飲まれてしまった。
その辺りの様子を、小さなコマだけではなく
瑞沢と村尾さん、松林兄弟などを上手に使って描き切ってくれれば
164首の新の発言や行動もすんなりと受け入れることが出来たかもしれない。
3話くらい必要な話を一話に凝縮してしまったものだから
期待していた団体戦の話がダイジェスト状態になってしまって
登場人物に感情移入しにくくなってしまったというのが正直なところです。
とにかく新の敗北と今回の発言は試練の前兆の予感はしますので
これからの彼の成長に期待したいなと前向きに思っています。
特に個人戦でのしのぶちゃんとの絡みが楽しみですね。
しのぶちゃんにとっての一番戦いたい相手は新ですが
新は違う方向を向いていますから・・・
太一もそろそろ宣戦布告がするのか、そのときの新の様子は・・・千早は・・・
などと色々気になるところです。
(それから書こうかどうか迷ったのですが・・・
藤岡東のメンバーは1年主体ということもあり
新は心の中では、もしかするとお互い助け合い信頼しあう仲間と
思えなかったのでは・・・とも感じてもいました。
うまく言えないのですが、千早の築いた仲間の絆とどうも違うような・・・
この辺りももう少し詳しく作者に描いてほしいなと思っています)
Re:No Title
映画見に行かれたんですね!私も19日に行きましたー
そしてお子様も楽しまれたの事!すばらしい、将来有望ですね(*^^*)
千早の白目は確かにツボでしたね。こちらでも映画館、爆笑モードでした笑。
そしてとかさまと同じく、私の中でも真剣新のきらきら感はもれなく「ダイヤモンド…」という言葉につながります。
「ダイヤモンド」が真剣新の枕詞に思えてきます(笑)
「ちはやふる」といえば「神」、「機動戦士」といえば「ガンダム」に加えてみたりしてw
>強いて言えば163首をもう少し丁寧に描いてほしかったなと。
ああ!確かにそうですね。
末次先生は、3年全国大会のメインは団体戦ではないように描かれていらっしゃいますが(勝ち上がるのも早かったですし)、ここは、これまでだったら3話分くらいかけて描かれるストーリーのような・・・
足りない、と思うのはつい私達の頭が2年生の団体戦の濃度を追いかけるせいでしょうか??
でも既に描写がきちんとされている瑞沢であればダイジェストでも、翠ちゃんの思い等汲めるところがありますが、藤岡東はこれまでの蓄積がないぶん、ダイジェストはきつかったですよね。
新以外のメンバーが飲まれていくさまが描かれていれば、5-0という数字も確かにすんなり腑に落ちたかもです。
そして新は試練により強くなるタイプだと思いますので、確かに今後の成長に期待ですね。
そこはちゃんと描写があってほしいですね。映画進行が終われば大丈夫でしょうか・・・
詩暢ちゃんとの因縁の対決も、確かに気になります。そして、太一も・・・
とかさまが書くのをためらっていらっしゃたこともわかります。
新はもともと個人戦タイプの選手ですし、面倒を見るのが下手だというわけではないですが、松林兄弟はいるとはいえ、3年1人、他は1年、というのは確かに重い…
ともに背中を預けて戦うよりも、つい「リーダーシップとらねば」の方向になってしまうかもですよね。(新は前者のほうが得意そうな気がしますし)
そのあたりの藤岡東へのフォロー、今後期待してしまいますね。
1回休載で、いい感じでひと息入れられるタイミングかもしれません。
チーム藤岡東、私も少し振り返ってみたいと思います。
ありがとうございました(*^^*)
No Title
こんかい、千早新戦が不完全燃焼気味なのはラストシーンからの逆算ではないかなあと思いますね
おそらく、ラストシーンは上京した新の部屋(もしかしたらあのボロアパート)で、太一を読手に千早と新が対戦する、小学生時代の三人の姿のあの場面への回帰、またはそれを再現するような状況だろうと勝手に考えてますが、そこから逆算すると、千早と新が心の底から満足のいく対戦ができる場面というのはこの後の個人戦、公式戦で描かれる事はないかもという気がしないでもないですね
Re:No Title
はじめまして!このたびはコメントありがとうございます。
そして目からウロコ!のご意見を本当にありがとうございます。
なるほどー!ラストシーンからの逆算・・・!
確かに、小学生の頃の対戦から、ラストのもしかしたらあのボロアパートでの千早と新の対戦(読手として太一)まで
新と千早の対戦が1回もない・・・というのは、ある意味無菌培養というか、あまりに綺麗にお話が流れ過ぎている印象になるのかもしれません。
1回、太一も含め、皆「こんなはずじゃない」という不完全燃焼なかたちを経てこそ、
乗り越えてきたものも感じさせて、結びが際立つのかもしれませんね。
そこまでを想像して…稀有なストーリーテラーな末次先生ならあるかも!と思いました。
嬉しいご意見ありがとうございました^^
No Title
はじめまして。すごくよくまとめられていて読みやすかったです。
遅ればせながら31巻を読みましたので私なりの見解を。
確かに今回気になる部分は多かったですが、私は新の気持ちは割と理解できました。「団体戦には興味ない」と言い切っていた新が、福井でチームを作ってまで団体戦にエントリーしてきたのは、昨年日本一になった瑞沢と戦いたいという思いが強かったのだと思います。
ところが目の前にいるチームには去年の面影はなく、太一もいない、千早もプレイヤーに特化できない状況、いつも「かるたが一番楽しかった時」の部屋に戻る新にとっては、いつも楽しそうに見えていた千早のかるたと比べて違和感を感じたのかもしれないですね。
千早の試合後即寝も今までの関係性を考えたらあり得ませんが、末次先生がこんなミスをするかなとも感じます。このあたりも今後の個人戦の展開がどうなるかによりますが、千早は新とのかるたを楽しんでなかったのかもですね。
そういう風に私は見てしまったので、新の「目の前にいるのはおれやよ」の言葉に涙が滲んできました。「あの部屋」に戻ってくれ、楽しんでくれと訴えかけるように見えました。新も勝ちにこだわる性格ですが、 それに負けないぐらいかるたを楽しみたい人に見えるので、今回の千早との初対決にどんな思いを持ったのか気になります。
以上です。自分の思った勝手なコメントツラツラと失礼しました。またお邪魔させていただきます。
Re:No Title
はじめまして。コメント寄せてくださりありがとうございます!
2年時の全国大会以来「瑞沢と戦いたい」と強く思ってきた新が、
太一もおらず、千早も千早ではない、去年も面影を感じさせない瑞沢を眼の前にして、
どんな気持ちになったか・・・
しかも新は、実際の瑞沢の試合は見られていないのですよね。
見たいのに見られなかった、千早と太一のチームへ思い。
あらためてそれを思って、切なさに襲われました・・・
新が「勝ちにこだわるよりも、かるたを楽しみたい」という部分も、よくわかります。
それらを踏まえての、新の千早への呼びかけ。
「涙が滲む」というお気持ち、確かに・・・と思います。
千早の即寝も、コメントでご意見いただいた「普段の千早に戻った」というサインと読めばそれほど唐突でもないですし、
もしかしたらこれからの物語のなかに置くと、すっと読める流れなのかもしれませんね。
(やはり1回1回につき一喜一憂は控えたほうが良いな、と思う次第です^^;)
頭に血が上っていたのか、考えの幅が狭くなっていた私に、
今年の瑞沢を前にしたときの新の気持ちに気づかせてくださって、ありがとうございます。
またよろしければぜひいらしてください!