ひねもす ちはやふる
HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593
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BE・ LOVE 16号 ちはやふる 170首 あらすじ•感想
- 2016/08/01 (Mon) |
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さて!
待ちに待った170首は、前回からの期待通り、各階級にもスポットライトを当ててくれました!
前半は、太一退部のドタバタ前後依頼久々の、待ってました「菫」回!「かなちゃん」回でもありました(*^^*)
やっぱりいいなあ、ちはやふる…!
女子のかっこよさにこうでなくっちゃね!と舞い上がる気持ちで読み進めていたのですが・・・
最後に・・・
ああ、このあと一体どうなるのーーー?!!
ということで、本編です。
***以下、170首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
今回は扉絵つき。
水に濡れたような新のイラストが扉です。
高1の吉野会大会の、
「水みたいだった 流れてるみたいだった
しなやかな水を 私 がぷがぷ飲んだ」(第37首)
という千早の感想に始まり、これまでも「邪魔な河」(詩暢ちゃん)等水のイメージが強い新。
眼鏡が外れ、でもまだ途中で漂っているような様子と、周りの白い泡を見ると、その、まさに「水中にいる」イメージ。
言ってみれば新の属性である「水」が描かれていること、普段にない眼鏡のない顔、ふたつとも、新にとって「何かがはじまる」ことを象徴してそうです。
前回より、勧学館の夕焼けのなかにいる肉まんくん、千早、翠ちゃん。
そのなかに、夕陽を燦然と浴びるような感じで、ザッザッと勧学館めがけて歩んでくるのは、残りの瑞沢かるた部のメンバー…!
どこか決然としているかなちゃんに菫ちゃん、机くんの表情の意味は?
さて、全国高校かるた選手権大会個人戦、残すは各階級決勝のみ。
A級以外の各階級にもいよいよスポットライトが当たります。
A級は言わずもがなの新VS詩暢ちゃん。
B級2組の決勝1組めは、富士崎のぽっちゃりめ両国くんと、なんと藤岡東から滉!
(顔がシュッとしているのでなんとなく舜くんに見える・・・>失礼)
いま1組は、机くん!!・・・と、ヒョロ君!
C級決勝には、かなちゃんが進出!(ほか3組)
そしてD級決勝には・・・菫ちゃんが!(ほか6組)
菫ちゃんの進出に度肝をぬかれる瑞沢A級の3人。
マスカラを付け直しながら、「なにか?」という菫ちゃんに、言葉につまる肉まんくんと、「ううん 菫ちゃんすごいがんばって!」と大興奮の千早。
かなちゃんの視線を感じて、コンパクトを閉じる菫ちゃん。
以前ならヘーゼンと人前で化粧していた菫ちゃんも、今回は
「すみませんこんなとこでメイク直しして お手洗い混んでて…」
とちゃんと事情がある様子。
変わりました、菫ちゃん。
でもかなちゃんも変わりました。
今回かなちゃんが口にしたのは叱責ではなく、
「花野さんにとってのマスカラは 私にとっての着物なのかもしれませんね」
「人にはわからない 戦闘服です」
という、深い理解と、連帯と、エールの言葉。
見返す菫ちゃんの瞳とともに、ここは「ちはやふる」名場面の一つとしてのカウント間違いなしです!
女帝も菫ちゃんを見つめます。
花野さんがまさかの決勝進出 不戦勝もあって 運もよかった
でも それ以上に 執念が
決意をこめてマスカラを塗る菫ちゃん。
『勝ちたい』
『勝ってC級にあがって 先輩の威厳を保ちたい』
一方、机くん。
とうとうここまで来た B級決勝・・・
勝つんだ
勝って伝えるんだ 僕の気持ちを
と、山のような北央メモを見返している。
(って、もう伝わってると思うよー(^o^))
たとえ
たとえ相手が 誰でも
背後では勝利のための準備運動をするヒョロ君と、優華璃嬢に大応援団・・・
そんな彼らを見てときめいている千早。
ふと気づくと、近くに新が。
「新 大丈夫だった?」
声をかける千早。
え?と振り返る新に、
「肉まんくんぶつかって メガネ…」
と心配そうにする。
新はそんな千早に、すっ、と眼鏡をとって。
「うん 大丈夫や」
と微笑んで見せる・・・
(アラン・ドロンや・・・千早でなくても頬を染めてしまいます・・・)
頬を染める千早。でも、
どうしたの 新
さっきからずっと
すぐ詩暢ちゃんとの決勝なのに
と、新のどこか違うところに気がついている様子。
運営さんから、
浦安の間はA級・B級決勝。
C級・D級は朝日の間
と会場が2か所別々という案内が。
一瞬ためらう千早を、ためらう隙も与えないくらいにすぐ「ドン」と手のひらでつくかなちゃん。
「大丈夫です 浦安の間へ」
目が燃えるかなちゃんと菫ちゃん、戦う女二人。
もうひたすら、カッコいいです・・・!!
千早も、去年のようには迷いません。
かなちゃん・菫ちゃんを信じて託し、太一に手を惹かれずともひとりで階段を登ります。
浦安の間には応援団キャラリーがもう所狭しと。
藤岡東の理沙ちゃんが泣いているのは、D級4位入賞で終わったからのよう。
負けず嫌い、可愛いです。
向かい合っている詩暢と新。
「意外なことやなあ 新が団体戦のチーム作って来るやなんて」
「そんな余計なことやっとるから 千早に負けるんやないか うちより強いのに」
「どうしたんや チームになんの意味があるんや?」
と相変わらず新を煽る詩暢ちゃん。
相変わらず冷静な新(美人顔・・・)は、何事もないように返す。
「詩暢ちゃんこそ意外やったんやけど さっき千早と次はクイーン戦で戦うって約束してたな」
「ハアッ?! 面白いこと言わんといて あんなの単なる勢いや」
「千早のこと認めたふうにみえ」
「認めてない!」
否定する詩暢ちゃん。
けれど。
うちやのうて この札たちが・・・
ギャラリーの報道陣のなかには、
「おいしい対戦だな」
「クイーンと1月の名人戦で周防名人相手にタンカを切った綿谷新くん
2年連続で因縁のカード 袴姿も見栄えがするし」
と眺める向きも。
かるたといえば若宮詩暢と
言われるようになりなさい
祖母の言葉を胸にする詩暢ちゃん。
「新」
「悪いけど 今年は負けるわけにいかんから」
宣戦布告された新は、全く落ち着いた様子で、見た目いつもどおり。
それでも親しい人にはどこか違うとうつるのか、
調子が悪いままでどうこうできる相手でない
立て直せるか?
と心配する村尾さん。
同じ浦安の間で決勝を迎える滉も、新を振り返る。
新を頼りにしているというよりも、どことなしに新のことを心配している様子。
どぷん
新が水につかる音。
その背景には、すでに「あの部屋」が。
「よろしく お願いします」
試合が、はじまる。
読手の五十嵐さんは、例によってつぶやき中。
(高校選手権個人戦決勝の読手なう。青春のきらめきプライスレス・・・)
呼ばれて、はじまる序歌。
なにわづに―――
よかった 「ちは」がある
どうか味方して
この夏の 私達の最終戦
始まりしな連取するかなちゃん。
C・D級決勝の会場では、瑞沢1年に筑波くんが応援。
(筑波くんは負けちゃったのね・・・残念)
大江先輩すごい
疲れ出てない
対してかなちゃんの対戦相手の高校は
何してんだ木佐~ 札じゃなくて相手見過ぎ
とイライラ。
木佐くんはかなちゃんの着物にメロメロの様子。
着物って 下着つけないって本当かな・・・
とまるまる煩悩(笑)
下心に気がついたかなちゃん、にっこりと
本当です♡
と笑顔を送る。
(カッコいい・・・!)
でもその直後は容赦無い取り。
胸が大きいから 余計ブラは好きじゃない
肩ヒモも背中のホックも嫌い
肌襦袢と長襦袢着て 帯の上にふんわりのる胸
それがやっぱり私には楽
かなちゃん、良いペースです。
一方、菫ちゃん。
菫ちゃんの相手はダブを自主申告してくるびっくり正直な子。
えっ… ずいぶんクリーンな
勝ちたくないのかな?
と驚く菫ちゃん。
様子を見るとどうも、カップルでD級決勝に出ていることが判明。
結子落ち着いてガンバ♡
もう入賞決まってるから昇級もバッチリ♡
サトくんもがんばって☆
そんなメッセージを読み取る菫ちゃん。
スイッチ、入りました。
決然と、「ちは」を送ります。
かつて、
原田先生~「昇級条件は優勝のみ」って白波会の条件厳しいです~
とワガママをいった菫ちゃんに、原田先生が返した、
「入賞で昇級」と「優勝で昇級」と
強くなるのはどっちだ!
という言葉が菫ちゃんの脳裏によみがえります。
真剣な菫ちゃんの表情に、筑波くんも息を呑みます。
一方、瑞沢ママズ。
仕事の電話をすませて試合会場にいる皆のところに帰ってきたかなちゃんママ、利恵子さん。
配布されていた「呉服の大江」のパンフをみながら、
「瑞沢のみんなに部で袴を用意してみようかと・・・」
といっている瑞沢1年ママズに
「ええっ♡いいですねっ♡」
とノリノリ。
でも1年ママズが
「着付け、親が毎回手伝いますか?」
「私なんか着物教室行ってもマスターできなかったし」
「いつも美容院頼みで」
と言うのに、笑顔で反撃する利恵子さん。
「人に頼っていては着られません」
「覚悟しなければ 自分のものにはなりません」
そこにかぶるのは菫ちゃん。
強くなるんだ
今日は終わったらもう
「先輩たちが作ったかるた部」じゃない
私たちのかるた部だ
菫ちゃんの変貌に、自然とあふれる涙をぬぐう女帝。
変わった・・・
みんな変わった・・・
これが 綾瀬さんがあの一枚を貼らなければ
存在しないものだったなんて
「ちはやぶる――」
情熱の 源泉
かなちゃんも机くんも、菫ちゃんも敵陣を抜いてとった「ちは」。
そんななか。
A級決勝で「ちは」の札を拾うのは・・・詩暢ちゃん。
取られた
完全にタイミングが合わんかった
当たり札にては伸ばせてるのに下ろせてない
焦る村尾さん。
らしくないなあ 新
いつもの 憎らしいくらい安定したイメージはどうしたんや?
詩暢ちゃんは冷静。
新も、見た目は冷静。
いつもどおりや
いつもどおりの あの部屋にいる
でも
千早も異変を察している様子。
新・・・?
さよならが 近いだけや
■17号(8/12発売)につづく■
最後の・・・最後のページの意味はいったい・・・??!
気になりまくりです・・・!
次回はお盆進行か、早めの発売ですね。
この「さよなら」の意味が気になってたまらないので、10日ほどで次が読めるのは唯一の救いです・・・!
次号予告は「一歩も引かない2人の、勝負の行方は?!」。
コマの絵は新です。
来るか、覚醒…?!
そして、今回のびらぶの「おこしやす、ちとせちゃん」、泣きました…!!
ぺんぎんのちとせちゃん、可愛くて大好きで、毎回とてもほっこりとした気持ちにさせてもらってるのですが、今回は、もう、もう…!
「ちとせちゃん」でまさかこのパターン来るとは思ってなかったんですよね…。
油断してたところにガツンと泣かされました。
今回、保存必至です。
もし気になる方いらしたら、ぜひ見てみてください―
今回、「ちはやふる」本編の前には、あわらの「ちはやふるweek」イベント速報が。
まずは声優さんトークショーの追加出演者発表!
かなちゃん役=茅野さん、菫ちゃん役=潘さん、そして小学生・新役の寺崎さんが出演されます!
そしてイベントそのものの追加も。
24日(土)14時から、千早・かなちゃん・菫ちゃんで、瑞沢高校かるた部女子ガールズトーク開催決定とのこと。
そして!今回は、私も思い切ってあわらに行くことにしましたヾ(*´∀`*)ノ
トークショーもチケット頑張ってみますが、なにより新の生まれ育った彼の地を訪れることこそメイン目的!
ちはやふるのお話をさせていただいている皆様とお会いできる機会もありそうで、そこもメインです♪
***以下、ざっくりと感想です。***
① 各階級決勝!どうなる?
待ってました、各階級決勝の組み合わせ。
滉くんには、新と同じ浦安の間での勝負というところもあり、頑張って欲しいところです。
(できれば、個人戦は団体戦、の藤岡東バージョンが見られると嬉しいなあ)
机くんとヒョロ君は・・・どっちも、どっちも勝ってほしいぞ・・・!
でも個人的な萌えポイントとしては、
負けてもちゃんとかなちゃんに気持ちを伝える机くんと、
(これまでなんとなく、「1位がとれたら」とか「勝てたら」とか条件をつけることで告白することから逃げていた気がするので、ここは負けたからこそ行ってほしい)
「わかってましたよ。私も同じ気持ちです」というかなちゃんかなあ・・・
ヒョロ君にも悲願を達成して欲しいですし。
でも今回170首でカッコ良かったのは、何より菫ちゃんとかなちゃんでした。
お相手の描かれ方を見ると、この2人は文句なしに優勝しそうです。
そして、大江親子はやはり親子だなあ、と惚れ惚れする回でもありました・・・
② 新、覚醒?でも・・・
それらの胸熱イベントをふっとばす勢いの、新の描かれ方。
全国大会に入ってから特に、周辺の出来事やセリフは描かれるものの、新の心情はあまりはっきり描かれないまま。
唯一、心情をそのままほとばしらせたのは、太一へ怒りをぶつけた時くらい?
落ち込んだ時も、太一のメッセージを千早と共有した時も、感情は表に出ていましたが、言葉として、気持ちとしては説明されてはいませんでした。
菅野先生がフラグを立ててくれた「かるた部を作った理由」、千早との対戦で思ったこと等、一連の出来事についての新の思いが、いつか語られる日は来るだろうなと思っていましたが・・・
まさか、ここに来るとは思いませんでした。
初読で思い返したのは、再会してすぐ、千早と太一が付き合っているのでは?と気にしたりした新のことです。
「離れてるでわからんし」といっていた新。
その後、回を重ねて会うごとに、太一と千早との互いの距離感の取り方も変わってきて、「千早が誰のものでもないなら」と自分の思いを顕わにしたりもしましたが、もともと、自分の気持ちよりも人の気持ちを優先するのが新です。
(おじいちゃんの介護しかり、由宇ちゃんにそこまで強くはかるたを勧められなかったり・・・)
そのなかで、かるたと、「東京へ行く」ことと、千早への思いは、自分の気持ちを通そうとしていた新。
それが、突然外部からの情報で、千早と太一が同じタイミングでかるた部を辞めたことを知り。
その事情もわからないまま、かるたに戻っているふたりに再会し。
全国大会で、その絆を見て。
何も思わないはずは、ないのではないかなあと。
千早が「誰のものでもなかった」から、思いをぶつけた。
でも、千早はもう「誰かのもの」だと思ってしまったら?
新は、自分の思いを押し込めることを選んでしまいそうな気がします・・・
そこでふと思い出してしまうのが、末次先生の「取り返しのつかない恋を書きたい」というコメント。
まさか、新は千早を諦めてしまったりは、しないよね・・・?
千早にとって「取り返しのつかない恋」になったりはしないよね??
・・・というのが、私の大いなる深読みによる心配ごとです・・・
なのですが、同じ第170首を読まれた私の心の師匠・りぶろさんはまた別のことを仰っていて、それを聞くとぽん!と膝をうちたくなるような、深い、納得の読みなのです。
私のこの読みが「さよなら」に鼻面を引き回された浅ーい読みであることを、心から願ってやみません・・・!><
でも確かに、新が昨年の自分から変わるためには。周防名人の相手としてひと皮向けるためには。
何かと「さよなら」しなければいけない、というのは必然でもあり。
新がいったい何と「さよなら」だと思っているのか。
本当に、次号が待ち遠しくてなりません・・・!
早く、安心させてください、末次先生・・・!
待ちに待った170首は、前回からの期待通り、各階級にもスポットライトを当ててくれました!
前半は、太一退部のドタバタ前後依頼久々の、待ってました「菫」回!「かなちゃん」回でもありました(*^^*)
やっぱりいいなあ、ちはやふる…!
女子のかっこよさにこうでなくっちゃね!と舞い上がる気持ちで読み進めていたのですが・・・
最後に・・・
ああ、このあと一体どうなるのーーー?!!
ということで、本編です。
***以下、170首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
今回は扉絵つき。
水に濡れたような新のイラストが扉です。
高1の吉野会大会の、
「水みたいだった 流れてるみたいだった
しなやかな水を 私 がぷがぷ飲んだ」(第37首)
という千早の感想に始まり、これまでも「邪魔な河」(詩暢ちゃん)等水のイメージが強い新。
眼鏡が外れ、でもまだ途中で漂っているような様子と、周りの白い泡を見ると、その、まさに「水中にいる」イメージ。
言ってみれば新の属性である「水」が描かれていること、普段にない眼鏡のない顔、ふたつとも、新にとって「何かがはじまる」ことを象徴してそうです。
前回より、勧学館の夕焼けのなかにいる肉まんくん、千早、翠ちゃん。
そのなかに、夕陽を燦然と浴びるような感じで、ザッザッと勧学館めがけて歩んでくるのは、残りの瑞沢かるた部のメンバー…!
どこか決然としているかなちゃんに菫ちゃん、机くんの表情の意味は?
さて、全国高校かるた選手権大会個人戦、残すは各階級決勝のみ。
A級以外の各階級にもいよいよスポットライトが当たります。
A級は言わずもがなの新VS詩暢ちゃん。
B級2組の決勝1組めは、富士崎のぽっちゃりめ両国くんと、なんと藤岡東から滉!
(顔がシュッとしているのでなんとなく舜くんに見える・・・>失礼)
いま1組は、机くん!!・・・と、ヒョロ君!
C級決勝には、かなちゃんが進出!(ほか3組)
そしてD級決勝には・・・菫ちゃんが!(ほか6組)
菫ちゃんの進出に度肝をぬかれる瑞沢A級の3人。
マスカラを付け直しながら、「なにか?」という菫ちゃんに、言葉につまる肉まんくんと、「ううん 菫ちゃんすごいがんばって!」と大興奮の千早。
かなちゃんの視線を感じて、コンパクトを閉じる菫ちゃん。
以前ならヘーゼンと人前で化粧していた菫ちゃんも、今回は
「すみませんこんなとこでメイク直しして お手洗い混んでて…」
とちゃんと事情がある様子。
変わりました、菫ちゃん。
でもかなちゃんも変わりました。
今回かなちゃんが口にしたのは叱責ではなく、
「花野さんにとってのマスカラは 私にとっての着物なのかもしれませんね」
「人にはわからない 戦闘服です」
という、深い理解と、連帯と、エールの言葉。
見返す菫ちゃんの瞳とともに、ここは「ちはやふる」名場面の一つとしてのカウント間違いなしです!
女帝も菫ちゃんを見つめます。
花野さんがまさかの決勝進出 不戦勝もあって 運もよかった
でも それ以上に 執念が
決意をこめてマスカラを塗る菫ちゃん。
『勝ちたい』
『勝ってC級にあがって 先輩の威厳を保ちたい』
一方、机くん。
とうとうここまで来た B級決勝・・・
勝つんだ
勝って伝えるんだ 僕の気持ちを
と、山のような北央メモを見返している。
(って、もう伝わってると思うよー(^o^))
たとえ
たとえ相手が 誰でも
背後では勝利のための準備運動をするヒョロ君と、優華璃嬢に大応援団・・・
そんな彼らを見てときめいている千早。
ふと気づくと、近くに新が。
「新 大丈夫だった?」
声をかける千早。
え?と振り返る新に、
「肉まんくんぶつかって メガネ…」
と心配そうにする。
新はそんな千早に、すっ、と眼鏡をとって。
「うん 大丈夫や」
と微笑んで見せる・・・
(アラン・ドロンや・・・千早でなくても頬を染めてしまいます・・・)
頬を染める千早。でも、
どうしたの 新
さっきからずっと
すぐ詩暢ちゃんとの決勝なのに
と、新のどこか違うところに気がついている様子。
運営さんから、
浦安の間はA級・B級決勝。
C級・D級は朝日の間
と会場が2か所別々という案内が。
一瞬ためらう千早を、ためらう隙も与えないくらいにすぐ「ドン」と手のひらでつくかなちゃん。
「大丈夫です 浦安の間へ」
目が燃えるかなちゃんと菫ちゃん、戦う女二人。
もうひたすら、カッコいいです・・・!!
千早も、去年のようには迷いません。
かなちゃん・菫ちゃんを信じて託し、太一に手を惹かれずともひとりで階段を登ります。
浦安の間には応援団キャラリーがもう所狭しと。
藤岡東の理沙ちゃんが泣いているのは、D級4位入賞で終わったからのよう。
負けず嫌い、可愛いです。
向かい合っている詩暢と新。
「意外なことやなあ 新が団体戦のチーム作って来るやなんて」
「そんな余計なことやっとるから 千早に負けるんやないか うちより強いのに」
「どうしたんや チームになんの意味があるんや?」
と相変わらず新を煽る詩暢ちゃん。
相変わらず冷静な新(美人顔・・・)は、何事もないように返す。
「詩暢ちゃんこそ意外やったんやけど さっき千早と次はクイーン戦で戦うって約束してたな」
「ハアッ?! 面白いこと言わんといて あんなの単なる勢いや」
「千早のこと認めたふうにみえ」
「認めてない!」
否定する詩暢ちゃん。
けれど。
うちやのうて この札たちが・・・
ギャラリーの報道陣のなかには、
「おいしい対戦だな」
「クイーンと1月の名人戦で周防名人相手にタンカを切った綿谷新くん
2年連続で因縁のカード 袴姿も見栄えがするし」
と眺める向きも。
かるたといえば若宮詩暢と
言われるようになりなさい
祖母の言葉を胸にする詩暢ちゃん。
「新」
「悪いけど 今年は負けるわけにいかんから」
宣戦布告された新は、全く落ち着いた様子で、見た目いつもどおり。
それでも親しい人にはどこか違うとうつるのか、
調子が悪いままでどうこうできる相手でない
立て直せるか?
と心配する村尾さん。
同じ浦安の間で決勝を迎える滉も、新を振り返る。
新を頼りにしているというよりも、どことなしに新のことを心配している様子。
どぷん
新が水につかる音。
その背景には、すでに「あの部屋」が。
「よろしく お願いします」
試合が、はじまる。
読手の五十嵐さんは、例によってつぶやき中。
(高校選手権個人戦決勝の読手なう。青春のきらめきプライスレス・・・)
呼ばれて、はじまる序歌。
なにわづに―――
よかった 「ちは」がある
どうか味方して
この夏の 私達の最終戦
始まりしな連取するかなちゃん。
C・D級決勝の会場では、瑞沢1年に筑波くんが応援。
(筑波くんは負けちゃったのね・・・残念)
大江先輩すごい
疲れ出てない
対してかなちゃんの対戦相手の高校は
何してんだ木佐~ 札じゃなくて相手見過ぎ
とイライラ。
木佐くんはかなちゃんの着物にメロメロの様子。
着物って 下着つけないって本当かな・・・
とまるまる煩悩(笑)
下心に気がついたかなちゃん、にっこりと
本当です♡
と笑顔を送る。
(カッコいい・・・!)
でもその直後は容赦無い取り。
胸が大きいから 余計ブラは好きじゃない
肩ヒモも背中のホックも嫌い
肌襦袢と長襦袢着て 帯の上にふんわりのる胸
それがやっぱり私には楽
かなちゃん、良いペースです。
一方、菫ちゃん。
菫ちゃんの相手はダブを自主申告してくるびっくり正直な子。
えっ… ずいぶんクリーンな
勝ちたくないのかな?
と驚く菫ちゃん。
様子を見るとどうも、カップルでD級決勝に出ていることが判明。
結子落ち着いてガンバ♡
もう入賞決まってるから昇級もバッチリ♡
サトくんもがんばって☆
そんなメッセージを読み取る菫ちゃん。
スイッチ、入りました。
決然と、「ちは」を送ります。
かつて、
原田先生~「昇級条件は優勝のみ」って白波会の条件厳しいです~
とワガママをいった菫ちゃんに、原田先生が返した、
「入賞で昇級」と「優勝で昇級」と
強くなるのはどっちだ!
という言葉が菫ちゃんの脳裏によみがえります。
真剣な菫ちゃんの表情に、筑波くんも息を呑みます。
一方、瑞沢ママズ。
仕事の電話をすませて試合会場にいる皆のところに帰ってきたかなちゃんママ、利恵子さん。
配布されていた「呉服の大江」のパンフをみながら、
「瑞沢のみんなに部で袴を用意してみようかと・・・」
といっている瑞沢1年ママズに
「ええっ♡いいですねっ♡」
とノリノリ。
でも1年ママズが
「着付け、親が毎回手伝いますか?」
「私なんか着物教室行ってもマスターできなかったし」
「いつも美容院頼みで」
と言うのに、笑顔で反撃する利恵子さん。
「人に頼っていては着られません」
「覚悟しなければ 自分のものにはなりません」
そこにかぶるのは菫ちゃん。
強くなるんだ
今日は終わったらもう
「先輩たちが作ったかるた部」じゃない
私たちのかるた部だ
菫ちゃんの変貌に、自然とあふれる涙をぬぐう女帝。
変わった・・・
みんな変わった・・・
これが 綾瀬さんがあの一枚を貼らなければ
存在しないものだったなんて
「ちはやぶる――」
情熱の 源泉
かなちゃんも机くんも、菫ちゃんも敵陣を抜いてとった「ちは」。
そんななか。
A級決勝で「ちは」の札を拾うのは・・・詩暢ちゃん。
取られた
完全にタイミングが合わんかった
当たり札にては伸ばせてるのに下ろせてない
焦る村尾さん。
らしくないなあ 新
いつもの 憎らしいくらい安定したイメージはどうしたんや?
詩暢ちゃんは冷静。
新も、見た目は冷静。
いつもどおりや
いつもどおりの あの部屋にいる
でも
千早も異変を察している様子。
新・・・?
さよならが 近いだけや
■17号(8/12発売)につづく■
最後の・・・最後のページの意味はいったい・・・??!
気になりまくりです・・・!
次回はお盆進行か、早めの発売ですね。
この「さよなら」の意味が気になってたまらないので、10日ほどで次が読めるのは唯一の救いです・・・!
次号予告は「一歩も引かない2人の、勝負の行方は?!」。
コマの絵は新です。
来るか、覚醒…?!
そして、今回のびらぶの「おこしやす、ちとせちゃん」、泣きました…!!
ぺんぎんのちとせちゃん、可愛くて大好きで、毎回とてもほっこりとした気持ちにさせてもらってるのですが、今回は、もう、もう…!
「ちとせちゃん」でまさかこのパターン来るとは思ってなかったんですよね…。
油断してたところにガツンと泣かされました。
今回、保存必至です。
もし気になる方いらしたら、ぜひ見てみてください―
今回、「ちはやふる」本編の前には、あわらの「ちはやふるweek」イベント速報が。
まずは声優さんトークショーの追加出演者発表!
かなちゃん役=茅野さん、菫ちゃん役=潘さん、そして小学生・新役の寺崎さんが出演されます!
そしてイベントそのものの追加も。
24日(土)14時から、千早・かなちゃん・菫ちゃんで、瑞沢高校かるた部女子ガールズトーク開催決定とのこと。
そして!今回は、私も思い切ってあわらに行くことにしましたヾ(*´∀`*)ノ
トークショーもチケット頑張ってみますが、なにより新の生まれ育った彼の地を訪れることこそメイン目的!
ちはやふるのお話をさせていただいている皆様とお会いできる機会もありそうで、そこもメインです♪
***以下、ざっくりと感想です。***
① 各階級決勝!どうなる?
待ってました、各階級決勝の組み合わせ。
滉くんには、新と同じ浦安の間での勝負というところもあり、頑張って欲しいところです。
(できれば、個人戦は団体戦、の藤岡東バージョンが見られると嬉しいなあ)
机くんとヒョロ君は・・・どっちも、どっちも勝ってほしいぞ・・・!
でも個人的な萌えポイントとしては、
負けてもちゃんとかなちゃんに気持ちを伝える机くんと、
(これまでなんとなく、「1位がとれたら」とか「勝てたら」とか条件をつけることで告白することから逃げていた気がするので、ここは負けたからこそ行ってほしい)
「わかってましたよ。私も同じ気持ちです」というかなちゃんかなあ・・・
ヒョロ君にも悲願を達成して欲しいですし。
でも今回170首でカッコ良かったのは、何より菫ちゃんとかなちゃんでした。
お相手の描かれ方を見ると、この2人は文句なしに優勝しそうです。
そして、大江親子はやはり親子だなあ、と惚れ惚れする回でもありました・・・
② 新、覚醒?でも・・・
それらの胸熱イベントをふっとばす勢いの、新の描かれ方。
全国大会に入ってから特に、周辺の出来事やセリフは描かれるものの、新の心情はあまりはっきり描かれないまま。
唯一、心情をそのままほとばしらせたのは、太一へ怒りをぶつけた時くらい?
落ち込んだ時も、太一のメッセージを千早と共有した時も、感情は表に出ていましたが、言葉として、気持ちとしては説明されてはいませんでした。
菅野先生がフラグを立ててくれた「かるた部を作った理由」、千早との対戦で思ったこと等、一連の出来事についての新の思いが、いつか語られる日は来るだろうなと思っていましたが・・・
まさか、ここに来るとは思いませんでした。
初読で思い返したのは、再会してすぐ、千早と太一が付き合っているのでは?と気にしたりした新のことです。
「離れてるでわからんし」といっていた新。
その後、回を重ねて会うごとに、太一と千早との互いの距離感の取り方も変わってきて、「千早が誰のものでもないなら」と自分の思いを顕わにしたりもしましたが、もともと、自分の気持ちよりも人の気持ちを優先するのが新です。
(おじいちゃんの介護しかり、由宇ちゃんにそこまで強くはかるたを勧められなかったり・・・)
そのなかで、かるたと、「東京へ行く」ことと、千早への思いは、自分の気持ちを通そうとしていた新。
それが、突然外部からの情報で、千早と太一が同じタイミングでかるた部を辞めたことを知り。
その事情もわからないまま、かるたに戻っているふたりに再会し。
全国大会で、その絆を見て。
何も思わないはずは、ないのではないかなあと。
千早が「誰のものでもなかった」から、思いをぶつけた。
でも、千早はもう「誰かのもの」だと思ってしまったら?
新は、自分の思いを押し込めることを選んでしまいそうな気がします・・・
そこでふと思い出してしまうのが、末次先生の「取り返しのつかない恋を書きたい」というコメント。
まさか、新は千早を諦めてしまったりは、しないよね・・・?
千早にとって「取り返しのつかない恋」になったりはしないよね??
・・・というのが、私の大いなる深読みによる心配ごとです・・・
なのですが、同じ第170首を読まれた私の心の師匠・りぶろさんはまた別のことを仰っていて、それを聞くとぽん!と膝をうちたくなるような、深い、納得の読みなのです。
私のこの読みが「さよなら」に鼻面を引き回された浅ーい読みであることを、心から願ってやみません・・・!><
でも確かに、新が昨年の自分から変わるためには。周防名人の相手としてひと皮向けるためには。
何かと「さよなら」しなければいけない、というのは必然でもあり。
新がいったい何と「さよなら」だと思っているのか。
本当に、次号が待ち遠しくてなりません・・・!
早く、安心させてください、末次先生・・・!
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BE・ LOVE 15号 ちはやふる 169首 あらすじ•感想
- 2016/07/15 (Fri) |
- 未選択 |
- CM(3) |
- Edit |
- ▲Top
展開としては意外なほどあっさりと終わってしまった千早VS詩暢戦・・・
ファンとしては残念なかぎりですが、「この次」=「クイーン戦」がいっそう待ち遠しくなります。
そして32巻も出ましたね(#^.^#)
表紙が描き下ろし!と思ったら、今号のびらぶも同じ表紙でした。
青いすずらんが涼やかで可愛く、かなちゃんがリボンとともに髪飾りにしてるのも素敵。
大和撫子ならではの撫子の着物も、端座してる姿勢も、かなちゃんならでは。
机君に肉まん君と3人、嬉しい取り合わせです。
4コマ復活が喜ばしく(菫ちゃん双子話→藤岡東ときて、次はここか!という意外ながらも直球感じ)、
何より予告の
「そして頂上戦で
獅子は目覚める!」
に添えられた絵に心臓がばくばくと・・・
これは新のターンが来ると思ってよいのでしょうか??!
どんなに冷静に見ようとしても、そう見えるのは私の欲目・・・?!
そう思っても期待してしまいます。
ぜひ、期待が叶うことを祈りつつ。
(でも、札の妖精の入れ子疑惑はそのまま・・・
多分これ逆だと思うのですよね・・・2版では直してほしいな・・・)
さて、32巻の続きとなる本編。
***以下、169首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
扉絵はなく、決意を籠めて見つめる千早と、その視線を受け止める詩暢ちゃんの本編から。
次は クイーン戦で
今度こそ 約束や
千早と詩暢の試合が終わった気配を横目で、背中で感じる新。
静かに目をつむり、次の読みに備える。
札を払って、新も試合終了。
やっと勝った 勝ったけど6枚差・・・
どうした新
新は勝っても心配そうな村尾さん。
一方ヨロシコは滂沱と涙を流している。
「ヨ・・・ヨロシコ先輩そんな泣かなくても がんばりましたよ
綿谷新相手に6枚差なんてすごいですよ あの人もう5段なんですよじつは」
と、励ます富士崎後輩に、
「綿谷新でも 5段でも おれは富士崎の部長だっ
今日の綿谷君にはつけいる隙があった 勝つなら 今日だった」
と悔し涙を流すヨロシコ。
感に打たれたかのようにしーんとする部員を前に
「かっ 勝てたら モテたのに・・・」
とお約束の?ずっこけ。
そんななか、
「モテないけど かっこよかったよ部長 あとは副部長(わたし)が がんばってくるから」
とヨロシコの方を叩く理音。かっこいい!!
次の対戦カード、準決勝ベスト4は、
新VS肉まん君
詩暢ちゃんVS理音
に決定。
新と肉まんくん!!見なきゃ!
と湧き立つ千早たち。
見なきゃ! 新と・・・肉・・・・・・
・・・とその後すぐ寝こけてしまう千早・・・。
余程詩暢ちゃん戦で消耗したのでしょうか・・・。
試合を控え、暗記時間。
なんで強いやつってちゃんと勝ち上がってくるんだろ・・・
綾瀬のやつ 綿谷新に勝てたとか マジかよ・・・
焦る肉まん君。
「試合よく 覚えてない」といった千早のことを思い出す。
この役立たずー!の言葉に、もったいなかったー!と返す千早。
でも 私・・・
太一の姿が見えるまで 自分が新と試合してるって思えてなかったかもしれない
もったいなかった
変でしょ
みんなのことだけ よく見えてた
とまた意味深な台詞を・・・
今回準決勝の読手は、筑豊女学館の顧問でもある牧野美登里専任読手。
原田先生VS新くんの挑戦者決定戦の3戦目の読手さんですね。
1枚目は「きりぎりす」。
2枚目は「あけぬれば」。
2連取する新に、
どうやって 相手が綿谷新だってこと忘れるんだ?!
いつもどおりリラックスしまくりの綿谷じゃねえか
と心中吠える肉まん君。
一方、理音も当たり札しか動いていない詩暢ちゃんに押され気味。
牧野さんの読みは初めてだけど
聴けてると思うのに
決まり字で取れるタイミングで取りにいってるのに
これがクイーン
呑まれそうになった理音。
その目に「必勝富士崎」の垂れ幕が入り、我に返る。
”感じ”てとる
ギリギリを聴きにいけ
空札をよける理音。
勝てるわけねえんだ 攻めろ理音
念を送るように応援するヨロシコ。
次の「め」は理音の取り。
身体まだ軽い
息も大丈夫
クイーンに勝ちたいなんて思ったことないけど
富士崎のプライドを見せるんだ
尽きない体力を
尽きない気力を
(それこそ、桜沢先生の鍛錬のたまもの・・・)
一方、やっと起きた千早は千早を待っていたらしい翠ちゃんと会場へ。
新と肉まん君の姿をみる。
肉まん君は、昔を思い出している。
あれが綿谷新くん 今年も小4優勝候補だな
今年も綿谷くんで決まりだろう(小5)
若宮さんも強かったが やっぱり綿谷くんだな
普通にやってれば彼が勝つよ(小6)
(この後東京に引っ越したことになるんだな)
「いつもどおりやれば 彼は勝つ」
その言葉を思い出す肉まん君。
でも負けたろ?
”いつもどおり”じゃない綾瀬に負けたろ?
次、「なにわが」「なにわえ」を渡ろうとした新を読み切り、奪取する肉まん君。
注視する千早。
何回おまえと当たったと思ってんだ
当たる時はいつもトーナメントの真ん中の真剣勝負
いつも負けてた いつも主役は綿谷新だった
でもおれは
大きい動きで新にぶつかる肉まん君。眼鏡が飛ぶ。
おまえが強いってことを見せるための 道具じゃねえんだよ
とはいえ、眼鏡をひろってフレームを確認する新に、
「ご ごめんな 大丈夫か」
きちんと謝罪する肉まん君。
「ん 大丈夫」
と返事をする新が、どこか可愛らしい感じ・・・
試合再開。
おれの物語の主役は おれだ
強くなろうと がんばってきた
でも
綿谷新に勝つための毎日だったか?
調子を取り返して札を取る新。
よし!いつも通りの新や
と安堵する村尾さん
この年代のレベルがあがってる
と観察する明星会の伊勢先生――
結局、試合は両方とも9枚差で、新・詩暢の勝ち。
拍手しながらも、肉まん君の姿を心配げにみつめる千早。
千早に声をかけられながらも、「腹減ったー」と会場を去る肉まん君。
肉まん君は、勧学館の表で蝉の声に身を浸していた。
そこに訪れる千早(と翠ちゃん)。
「綾瀬さあ・・・1年のときからずっと若宮と戦うことばっか考えて練習してたよな」
たぶん綿谷も ガキのころから名人になるための毎日でさあ・・・
それが”いつもどおり”でさあ・・・かなうわけねえんだよ」
「ダメなんだよなあ・・・目の前にしたときだけ あいつに勝ちたいなんて」
「おれの毎日 なんだったんだろなあ 3年間 なんだったんだろうなあ」
こぼれる、大粒の涙。
肉まん君の隣に座り、どん!とつく千早。
なにすんだ、と責めようとする肉まん君に千早はいう。
「肉まん君の毎日は 瑞沢を強くしてくれる毎日だった」
「肉まん君が・・・全部教えてくれた 基礎も理論も根性も
きっと 下の子たちに残るのは 肉まん君の言ったことだよ」
それを耳にした翠ちゃんの脳裏にめぐる、肉まん君の言葉。
「・・・はい はい!」
千早の言葉をしっかり肯定する翠ちゃんに、さらに涙をこぼす肉まん君・・・
真夏の日が暮れる
残すは
各階級決勝のみ
■16号(8/1発売)につづく■
予告には、「各階級の決勝カードが発表される―!瑞沢かるた部のみんなの命運は?!」とあります。
これまでA級メインでしたが、やはり、各階級にもスポットライトが当たってくれそうです!
机君や筑波くん、かなちゃんに菫ちゃんはどこまで残っているかな??
1年も気になりますが、やはり2、3年が気になってしまいます。
そして、新VS詩暢の頂上戦・・・!
次号のびらぶには、前回読み切りで掲載された鈴木有布子先生の「廻り暦」シリーズが。
鈴木有布子先生は有栖川有栖先生の学生アリスシリーズを漫画化されているのですが、原作のテイストを活かしながらもブレ
ンドされた鈴木先生の個性がとっっっても素敵で大好きなので、応援している作家さんです。
次回も楽しみ!
***以下、ざっくりと感想です。***
① 新は5段!
今回、新が5段ということが明らかに。
全日本かるた協会の昇段基準によると、5段は
1. A級優勝1回
2. A級3位入賞3回
3. A級得点8点
4. A級勝数20勝
のどれかでなれる、というかたちです。
(http://www.karuta.or.jp/kitei/shoudan.html)
新は去年の全日本高校選手権大会でA級で優勝したわけで、そこで5段になったということでしょうか。
4級からがA級なので、ひとつ上、という感じなのでしょうか・・・
でも千早もA級になったあと、吉野会大会で優勝しているので、もしや5段?というと新と段位は一緒ということ??
ちなみに今年名人位につかれた川崎名人は8段、クイーンにチャレンジされたのは本多6段でした。
8段なんて、A級優勝15回ですよ・・・すご過ぎますね。
ヨロシコ戦までは本調子でなかったような新。
肉まん君戦のときはすっかり元通りなこと、肉まん君にも村尾さんにも言及されてました。
本編の情報からわかるヨロシコ戦と肉まん君戦との状況の違いは、千早が戦っている最中かそうではないかということ。
新は、やはり千早を気にするがゆえに調子が出なかったのでしょうか??
藤岡東でかるた部を作った意味とあわせて、理由が気になる所です。
33巻はやはり新のターンが来るかな?来てほしいー!
② 肉まん君熱い!
去年も新とあたって残念な結果だった肉まん君。
もちろん本気で試合をしてましたが、以前須藤さんとあたった時も、どこか腰が引けている感じがありました。
それが、
おまえが強いってことを見せるための 道具じゃねえんだよ
ここの肉まん君、カッコよかった・・・!熱いです・・・!
当初は問題ばかりだった翠ちゃんともすっかり熱い先輩後輩です。
この2人、なかなか良いんじゃないかなー、もっと見てみたいコンビです。
③ ”いつもどおり”じゃなかった千早
やはり千早がいつもどおりじゃなかった、ということは瑞沢メンバーも認知するところだったのですね。
千早があれほど特別なものとして認識していた新との一戦を、「もったいなかった」で済ませちゃうのは何だか違和感ではあります。
新にとっては「いつもどおり」が「強い」に結びつき、
千早は「いつもどおりではない」「千早らしくない」が「強い」に結びつく。
前者は仲間の存在があまり濃くなく、後者は濃い。
皆のために、我を忘れられるくらいになるほうが、強くあれるということなのか・・・
このあたり、新が藤岡東かるた部を作った理由と関わってきそうです。
どこかですっきり納得!となりたい感じもする、気になる所です。
次回は通常通り半月後。
その間の7月23日・24日には、近江神宮では「全国高等学校かるた選手権大会」が開催されます。
「ちはやふる」本編とかぶる、まさに熱い戦い。
去年8年連続10回目に団体戦優勝を果たした、東京都代表 北央もとい暁星高等学校が連覇なるかが気になります。
かるたの夏が来た!という感じですね^^楽しみです。
ファンとしては残念なかぎりですが、「この次」=「クイーン戦」がいっそう待ち遠しくなります。
そして32巻も出ましたね(#^.^#)
表紙が描き下ろし!と思ったら、今号のびらぶも同じ表紙でした。
青いすずらんが涼やかで可愛く、かなちゃんがリボンとともに髪飾りにしてるのも素敵。
大和撫子ならではの撫子の着物も、端座してる姿勢も、かなちゃんならでは。
机君に肉まん君と3人、嬉しい取り合わせです。
4コマ復活が喜ばしく(菫ちゃん双子話→藤岡東ときて、次はここか!という意外ながらも直球感じ)、
何より予告の
「そして頂上戦で
獅子は目覚める!」
に添えられた絵に心臓がばくばくと・・・
これは新のターンが来ると思ってよいのでしょうか??!
どんなに冷静に見ようとしても、そう見えるのは私の欲目・・・?!
そう思っても期待してしまいます。
ぜひ、期待が叶うことを祈りつつ。
(でも、札の妖精の入れ子疑惑はそのまま・・・
多分これ逆だと思うのですよね・・・2版では直してほしいな・・・)
さて、32巻の続きとなる本編。
***以下、169首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
扉絵はなく、決意を籠めて見つめる千早と、その視線を受け止める詩暢ちゃんの本編から。
次は クイーン戦で
今度こそ 約束や
千早と詩暢の試合が終わった気配を横目で、背中で感じる新。
静かに目をつむり、次の読みに備える。
札を払って、新も試合終了。
やっと勝った 勝ったけど6枚差・・・
どうした新
新は勝っても心配そうな村尾さん。
一方ヨロシコは滂沱と涙を流している。
「ヨ・・・ヨロシコ先輩そんな泣かなくても がんばりましたよ
綿谷新相手に6枚差なんてすごいですよ あの人もう5段なんですよじつは」
と、励ます富士崎後輩に、
「綿谷新でも 5段でも おれは富士崎の部長だっ
今日の綿谷君にはつけいる隙があった 勝つなら 今日だった」
と悔し涙を流すヨロシコ。
感に打たれたかのようにしーんとする部員を前に
「かっ 勝てたら モテたのに・・・」
とお約束の?ずっこけ。
そんななか、
「モテないけど かっこよかったよ部長 あとは副部長(わたし)が がんばってくるから」
とヨロシコの方を叩く理音。かっこいい!!
次の対戦カード、準決勝ベスト4は、
新VS肉まん君
詩暢ちゃんVS理音
に決定。
新と肉まんくん!!見なきゃ!
と湧き立つ千早たち。
見なきゃ! 新と・・・肉・・・・・・
・・・とその後すぐ寝こけてしまう千早・・・。
余程詩暢ちゃん戦で消耗したのでしょうか・・・。
試合を控え、暗記時間。
なんで強いやつってちゃんと勝ち上がってくるんだろ・・・
綾瀬のやつ 綿谷新に勝てたとか マジかよ・・・
焦る肉まん君。
「試合よく 覚えてない」といった千早のことを思い出す。
この役立たずー!の言葉に、もったいなかったー!と返す千早。
でも 私・・・
太一の姿が見えるまで 自分が新と試合してるって思えてなかったかもしれない
もったいなかった
変でしょ
みんなのことだけ よく見えてた
とまた意味深な台詞を・・・
今回準決勝の読手は、筑豊女学館の顧問でもある牧野美登里専任読手。
原田先生VS新くんの挑戦者決定戦の3戦目の読手さんですね。
1枚目は「きりぎりす」。
2枚目は「あけぬれば」。
2連取する新に、
どうやって 相手が綿谷新だってこと忘れるんだ?!
いつもどおりリラックスしまくりの綿谷じゃねえか
と心中吠える肉まん君。
一方、理音も当たり札しか動いていない詩暢ちゃんに押され気味。
牧野さんの読みは初めてだけど
聴けてると思うのに
決まり字で取れるタイミングで取りにいってるのに
これがクイーン
呑まれそうになった理音。
その目に「必勝富士崎」の垂れ幕が入り、我に返る。
”感じ”てとる
ギリギリを聴きにいけ
空札をよける理音。
勝てるわけねえんだ 攻めろ理音
念を送るように応援するヨロシコ。
次の「め」は理音の取り。
身体まだ軽い
息も大丈夫
クイーンに勝ちたいなんて思ったことないけど
富士崎のプライドを見せるんだ
尽きない体力を
尽きない気力を
(それこそ、桜沢先生の鍛錬のたまもの・・・)
一方、やっと起きた千早は千早を待っていたらしい翠ちゃんと会場へ。
新と肉まん君の姿をみる。
肉まん君は、昔を思い出している。
あれが綿谷新くん 今年も小4優勝候補だな
今年も綿谷くんで決まりだろう(小5)
若宮さんも強かったが やっぱり綿谷くんだな
普通にやってれば彼が勝つよ(小6)
(この後東京に引っ越したことになるんだな)
「いつもどおりやれば 彼は勝つ」
その言葉を思い出す肉まん君。
でも負けたろ?
”いつもどおり”じゃない綾瀬に負けたろ?
次、「なにわが」「なにわえ」を渡ろうとした新を読み切り、奪取する肉まん君。
注視する千早。
何回おまえと当たったと思ってんだ
当たる時はいつもトーナメントの真ん中の真剣勝負
いつも負けてた いつも主役は綿谷新だった
でもおれは
大きい動きで新にぶつかる肉まん君。眼鏡が飛ぶ。
おまえが強いってことを見せるための 道具じゃねえんだよ
とはいえ、眼鏡をひろってフレームを確認する新に、
「ご ごめんな 大丈夫か」
きちんと謝罪する肉まん君。
「ん 大丈夫」
と返事をする新が、どこか可愛らしい感じ・・・
試合再開。
おれの物語の主役は おれだ
強くなろうと がんばってきた
でも
綿谷新に勝つための毎日だったか?
調子を取り返して札を取る新。
よし!いつも通りの新や
と安堵する村尾さん
この年代のレベルがあがってる
と観察する明星会の伊勢先生――
結局、試合は両方とも9枚差で、新・詩暢の勝ち。
拍手しながらも、肉まん君の姿を心配げにみつめる千早。
千早に声をかけられながらも、「腹減ったー」と会場を去る肉まん君。
肉まん君は、勧学館の表で蝉の声に身を浸していた。
そこに訪れる千早(と翠ちゃん)。
「綾瀬さあ・・・1年のときからずっと若宮と戦うことばっか考えて練習してたよな」
たぶん綿谷も ガキのころから名人になるための毎日でさあ・・・
それが”いつもどおり”でさあ・・・かなうわけねえんだよ」
「ダメなんだよなあ・・・目の前にしたときだけ あいつに勝ちたいなんて」
「おれの毎日 なんだったんだろなあ 3年間 なんだったんだろうなあ」
こぼれる、大粒の涙。
肉まん君の隣に座り、どん!とつく千早。
なにすんだ、と責めようとする肉まん君に千早はいう。
「肉まん君の毎日は 瑞沢を強くしてくれる毎日だった」
「肉まん君が・・・全部教えてくれた 基礎も理論も根性も
きっと 下の子たちに残るのは 肉まん君の言ったことだよ」
それを耳にした翠ちゃんの脳裏にめぐる、肉まん君の言葉。
「・・・はい はい!」
千早の言葉をしっかり肯定する翠ちゃんに、さらに涙をこぼす肉まん君・・・
真夏の日が暮れる
残すは
各階級決勝のみ
■16号(8/1発売)につづく■
予告には、「各階級の決勝カードが発表される―!瑞沢かるた部のみんなの命運は?!」とあります。
これまでA級メインでしたが、やはり、各階級にもスポットライトが当たってくれそうです!
机君や筑波くん、かなちゃんに菫ちゃんはどこまで残っているかな??
1年も気になりますが、やはり2、3年が気になってしまいます。
そして、新VS詩暢の頂上戦・・・!
次号のびらぶには、前回読み切りで掲載された鈴木有布子先生の「廻り暦」シリーズが。
鈴木有布子先生は有栖川有栖先生の学生アリスシリーズを漫画化されているのですが、原作のテイストを活かしながらもブレ
ンドされた鈴木先生の個性がとっっっても素敵で大好きなので、応援している作家さんです。
次回も楽しみ!
***以下、ざっくりと感想です。***
① 新は5段!
今回、新が5段ということが明らかに。
全日本かるた協会の昇段基準によると、5段は
1. A級優勝1回
2. A級3位入賞3回
3. A級得点8点
4. A級勝数20勝
のどれかでなれる、というかたちです。
(http://www.karuta.or.jp/kitei/shoudan.html)
新は去年の全日本高校選手権大会でA級で優勝したわけで、そこで5段になったということでしょうか。
4級からがA級なので、ひとつ上、という感じなのでしょうか・・・
でも千早もA級になったあと、吉野会大会で優勝しているので、もしや5段?というと新と段位は一緒ということ??
ちなみに今年名人位につかれた川崎名人は8段、クイーンにチャレンジされたのは本多6段でした。
8段なんて、A級優勝15回ですよ・・・すご過ぎますね。
ヨロシコ戦までは本調子でなかったような新。
肉まん君戦のときはすっかり元通りなこと、肉まん君にも村尾さんにも言及されてました。
本編の情報からわかるヨロシコ戦と肉まん君戦との状況の違いは、千早が戦っている最中かそうではないかということ。
新は、やはり千早を気にするがゆえに調子が出なかったのでしょうか??
藤岡東でかるた部を作った意味とあわせて、理由が気になる所です。
33巻はやはり新のターンが来るかな?来てほしいー!
② 肉まん君熱い!
去年も新とあたって残念な結果だった肉まん君。
もちろん本気で試合をしてましたが、以前須藤さんとあたった時も、どこか腰が引けている感じがありました。
それが、
おまえが強いってことを見せるための 道具じゃねえんだよ
ここの肉まん君、カッコよかった・・・!熱いです・・・!
当初は問題ばかりだった翠ちゃんともすっかり熱い先輩後輩です。
この2人、なかなか良いんじゃないかなー、もっと見てみたいコンビです。
③ ”いつもどおり”じゃなかった千早
やはり千早がいつもどおりじゃなかった、ということは瑞沢メンバーも認知するところだったのですね。
千早があれほど特別なものとして認識していた新との一戦を、「もったいなかった」で済ませちゃうのは何だか違和感ではあります。
新にとっては「いつもどおり」が「強い」に結びつき、
千早は「いつもどおりではない」「千早らしくない」が「強い」に結びつく。
前者は仲間の存在があまり濃くなく、後者は濃い。
皆のために、我を忘れられるくらいになるほうが、強くあれるということなのか・・・
このあたり、新が藤岡東かるた部を作った理由と関わってきそうです。
どこかですっきり納得!となりたい感じもする、気になる所です。
次回は通常通り半月後。
その間の7月23日・24日には、近江神宮では「全国高等学校かるた選手権大会」が開催されます。
「ちはやふる」本編とかぶる、まさに熱い戦い。
去年8年連続10回目に団体戦優勝を果たした、東京都代表 北央もとい暁星高等学校が連覇なるかが気になります。
かるたの夏が来た!という感じですね^^楽しみです。
BE・ LOVE 14号 ちはやふる 168首 あらすじ•感想
- 2016/07/01 (Fri) |
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- ▲Top
待ってましたの168首!
そして、最新32巻は7/13発売!
次回こそ、4コマ漫画復活してほしいです。
藤岡東でもいい、でも菫&葵の続編でもいいなあ・・・
さて、その後、千早VS詩暢の一戦はどうなったのか?
まずそこが一番気になる所です。
***以下、168首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
D級会場。
藤岡東の新人ちゃんは検討するも、望月さんは3回戦敗退。(土屋くんは1回戦で・・・残念)
理沙ちゃんはまだ粘っている模様。
そんな彼らの様子を顧問の管野先生は見守っている。
B級の舜と滉はどうや? A級の綿谷は・・・
『個人戦出んと みんなの応援しようかと思うんです』
綿谷があんなこと言い出すなんて
おれが思うよりずっと 昨日の負けがこたえてたんかな・・・
あの美人に負けたことが悔しいのか(わかる)
チームが負けたことが悔しいのか
そこに、「3回戦負けましたーすみませんー」と舜からの報告。舜にA級偵察に行かせる先生。
あいつは一人でも強いやろうが しかし なんで
綿谷は 藤岡東に かるた部を作ったんやろうか
そしてA級会場。
ヨロシコと対戦している新は、去年見せたような圧倒的な実力差を感じさせない。
クイーンも。
どうした新 クイーンも
村尾さんも心配している様子。
新相手に善戦しているヨロシコも、必死も必死の形相。
なに送る・・・?なに送ったら狙ってぬける?
くそっ・・・ほかにいい札思いつかねえ
焦ったあげく、「むっふん」とのエロムな覚え方の一字決まり(む)を新相手に送る。
ヨロシコ先輩?!
綿谷くん相手にそれ送る?! バカなの?
と久々に「バカ」炸裂の桜沢先生。(好き・・・)
怖い 怖い 取れた札だってどれも紙一重だ 怖い
でも
ヨロシコの脳裏には、ヒョロ君との運命戦の結末が。
あんな試合じゃ終われねーよ!
一方、先輩がた北央応援団をすべてB級のヒョロ君にとられ、拗ね気味な美馬くんは肉まん君相手に集中して善戦。
流れがくるまで丁寧に、と冷静になろうとする肉まん君の目に、千早の背中がうつる。その前には、詩暢ちゃんの怖い目。
あの顔見たらわかる 綾瀬が善戦してる
『太一はいつか戻ってくる それまでに 私はクイーンになる
そして瑞沢を 北央学園みたいな 強豪校にする』
あのときそういった千早の、凛とした背中がそこにある。
「クイーンになる」を先に言ったよなあいつ
若宮詩暢に勝つことより 強豪校になることのほうが難しいって思ってんだろ?
おれも
「強豪瑞沢」が いつか叶うなら
おれも その 一番下の土台の一人だ
「よし!とったぞ一枚」
雄たけびをあげる肉まん君。
個人戦でかけ声?珍しいな
アリなのか?
というギャラリー顔の中、『西田先輩…』と見守る翠ちゃん。
千早の昂揚した表情、イラッとする詩暢ちゃん。
これやから嫌なんや チームとやらを持ってはるトコは
マナー違反ばっかや
「失礼します」
次は理音。
「富士崎 ファイッ」
またもやイラッとしてあごに皺がよる詩暢ちゃん。
さすがに村尾さんも慌てて、
「えー個人戦です 大きなかけ声はやめてください」
と注意を。
「すみません」とあやまるふたり。「そりゃそうだ」と思うギャラリー。
でも――恥かしそうながらも、繋がった感のある肉まん君&千早に、理音&ヨロシコ。
部活でかるたを選ぶような子たちは
と、桜沢先生は思う。
たいてい自分を天才とは思っていない
自分には足りないところがあると 本能的に感じてる
だから
エンジンを外側にも置く
自分じゃないけど 自分のような 大好きな人たちに持っていてもらう
「ふ く からに」
勢いにのって、桜沢先生をも「速い!」と驚かせる速さで「ふ」を取る千早。
やった綾瀬!行けっ
と拳を握る肉まん君をよそに、「失礼します」と立ち上がって首をごきごきまわす詩暢ちゃん。
はあ ほんま肩こるわ
そーやそーや 思い出した 1年のときも「ふくからに」取られたなあ
2年のときは・・・そうや「しの」を取られたんやった
五十嵐読手とどうせ山城今日子読手あたりが得意なんやろ
ふん
”感じ”自慢 こわいこわい
(ここでさりげに名人)
「わたのはら」
詩暢の陣の大山札。破りたくても破れない千早。
詩暢はふと袖を気にする。
着物の難点は関係ない札まで動かしてしまうとこやな 重いし
やっぱスノー丸Tシャツが一番や
言わんとこ 覚悟して着とんのや
うちは
「若く 美しく 世界一強い」
祖母の言葉を思い出しながら、凛々しく自分で襷をかける詩暢――
(ここの詩暢ちゃんほんとに美人・・・!)
あっ詩暢 またあの不格好な襷
と焦る母にひきかえ、ときめき顔になる千早。
と、凛々しく締めようとした詩暢だがうまく襷が回らない。
「あれ え あれ」
そこに手を貸す千早。
「よし」
「なんで加勢すんのやあんたは 敵やのに」
「え し 詩暢ちゃん好きだから」
「詩暢ちゃんこそ なんでこの襷使ってくれてるの」
「は?」
――その襷は、前回のクイーンで千早がダディベアのサイン入りを切り裂いて作った襷。
「レ レアアイテムなの知ってるからや」
満面の笑みを浮かべる千早。(小学生のときの笑顔のようです)
かすかに微笑んだ、詩暢ちゃん。
「きみがため」
次も大山札。詩暢の陣の「は」ではなく、千早の陣の「を」。
詩暢ちゃんは自陣の「は」を守ってからの、千早の囲い手破り。
相手の手の下をあんなにきれいに払うなんて
桜沢先生も息をのむ。
ずっと 練習してきたのに 全然ちがう
ちがう 持ってる一秒の 長さがちがう
女王
2年まえから 私の
絶望と憧れ
届きたい
届きたい
必死で手を伸ばす千早―――――でも
「ありがとうございました」
勝負は、7枚差で詩暢ちゃんの勝ち。
健闘した すごいじゃないか 新に勝ったのもまぐれじゃない
村尾さんも感銘をうける。
お辞儀したまま固まっている千早。
「あー強かったあ 高校選手権ももう終わりやなあ 次がまたありましたらお手やわらかになあ」
ウフフと笑う詩暢ちゃん。
「つ」
「次は」
「クイーン戦で」
顔を上げた千早は、悔し涙をいっぱいためつつも、まっすぐに詩暢を見ていた。
それを見た詩暢の薄ら笑いが、消える。
「今度こそ 約束や」
しっかり、互いの目をみる詩暢と千早――――
■15号(7/15発売)につづく■
いやー…熱かった!外部のエンジンの下りはほんと熱かったです。
しかし、正直、千早VS詩暢がこんなに早く終わってしまうとは意外でした。
千早VS詩暢は1、2年でたっぷり描かれてますし、この後のクイーン戦でも描かれること確実となれば、今回は緩急をつける意味でもあっさりが選択されたのか?
でもこの後のクイーン戦があるだけに、もう少しじっくり描いてくれると嬉しかったなあ・・・
予告では、
「詩暢に敗れ、クイーン戦でのリベンジを誓った千早。
いよいよ佳境の全国大会個人戦、A級準決勝のカードが発表され…?!」
とあります。
準決勝ということは、ベスト4!
誰と誰と誰と誰なのか?(ひとりは詩暢ちゃん決定だろうし、あとは新・・・?理音??肉まん君???)
わくわくします。
◎「ちはやふる」三十一文字コンテスト結果発表!
大賞をとった2つはゴールデン直球!「ちはやふる」を読んでいる時のように熱くなる作品でした。流石。
他にも40代男性の硬派なものから、中1の元気のいいものまでさまざまでした。
各キャラへの応援、というコーナーもあって、机君も肉まん君も良かったのですが、ここはやはり、メイン登場人物のひとり、新のも欲しかったな・・・がっつり新へのエー
ルな作品を送ってみればよかったと今更ながら後悔。
◎全員プレゼント!
101頁には、カラーで「ちはやふる」ICカードステッカーの応募者全員プレゼントが!
3枚あって、どの絵も良くて(千早、新、太一の3人の絵も大好きだし、描き下ろしの千早&詩暢ちゃんがとっっっても可愛い)選ぶのだったら選べないな・・・と思ったら
なんと3枚セットとのこと。
これは申し込まねば。
◎北陸への旅
そして今回、とっっっってもそそられる北陸への旅ふたつの紹介が。
① 今年最後?!のうわさがある、あわらのちはやふるweek!
秋のメインウィークは9/17~25開催とのこと。
9/24には、千早役の瀬戸麻沙美さんと、由宇役の安済知佳さんほかのファンナイト。
9/25には太一役の宮野真守さんも加わり、昼も夜も開催とのこと。
8/6から宿泊・チケットセット発売・・・行きたいなあ、行きたいけど、家庭の事情が許せば・・・!
申込みまであと1か月、あがいてみたいと思います。
② 126頁には、富山の高岡市万葉博物館の「「ちはやふる」と百人一首の世界」展示の案内が。
なんと、大伴家持生誕1300年記念だそう!「ちはやふる」の複製原画が展示されるそうです。
複製原画はもちろん、歌仙絵にかるた、見たいなあ・・・
いいなあ、北陸。
***以下、ざっくりと感想です。***
① 舜君と滉君
前回の試合で、舜と比べると少し不器用で、後から昇ってきた感じの滉のほうがクローズアップされているシーンがありました。
今回舜は3回戦で負けてしまったわけですが、B級決勝、滉くん行くんじゃないかな?!なんて気がしたり。
机くんにも、ぜひ頑張ってほしいです。
ああ、でもやっぱり優勝は今度こそ、ヒョロ君にしてほしいかな・・・!
② 新がかるた部を作った理由
今回、またここでそれが取り上げられるとは思いませんでした…!
藤岡東の話は今のままだと消化不良ですが、そのままなんとなく流れるのかな・・・と心配していたので、あらためてそこに伏線が張られた(はず)なことが嬉しいです。
新は、かるたに風を送りたい、自分にできること、と高2の全国大会のあとから福井で仲間を作ろうと動き始めていたわけですが、私たちに見えていない、まだ語られていな
い「何か」もあるのかも?!
そこで、新が藤岡東を作った理由、そしてそこから得たもの、が浮かび上がってくるとしたら・・・楽しみでなりません。
③ 外側のエンジン
ここで、菫ちゃんと筑波君の雄姿が見られたのが嬉しかった…!
ここで見る限り、瑞沢の1年はだいぶ健闘しているようですね。成績が楽しみ。
④ 新VSヨロシコの「ふくからに」の札のゆくえ?
ヨロシコが「ふ」を新に送ったのは、伏線?!と思っていたのですが・・・今回は触れられず残念。
でも、なんとなく団体戦で負けてから、ヨロシコはじめ周囲の波にのまれがちに見える新にとって、特別な「ふ」の札が送られる、というのは何かの意味付けだと思うんです
よね・・・
今回は詩暢VS千早メインだったので、次回、少し時間をさかのぼらせて「ふ」が読まれたところの新VSヨロシコからやってくれるといいなあ。
次はそんなに待たずに読めます、7/15!
その前に32巻が楽しみですね!
BE・ LOVE 12号&13号 ちはやふるは休載。けれど、、、、
- 2016/06/14 (Tue) |
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皆様、いつも拍手&コメントありがとうございます(*'▽')!
◎ange様
お返事遅くなり申し訳ありません;いつもコメントありがとうございます(*^^*)Twitterでもお世話になっておりますv
「ちはやふる」はやはり高校三年間の話みたいなので、詩暢ちゃんが負けるのは嫌だけれど、高校最後の舞台で千早に新ともう一度かるたをして欲しいというange様のお気持ち、すごくすごくわかります…!
千早と新と当たってほしいし、当たったからには新にリベンジしてほしいと思ってしまいますね…2回連続千早が勝ち、というのも頷けない感じがするので。
そして、千早にはできれば優勝してほしいですが、新優勝、千早準優勝でも確かによいですね^^
そして下の句2度見に行かれたんですねー!わーい。
確かに、最初見たとき、原作の決定的なシーンが変更されているのは衝撃的でした。
でも、全体の流れを見ると、納得…という感じがしますよね。
私事でバタバタしていて、まだ下の句読み途中なのですが、ノベライズ、丁寧な描写で映画の絵が脳裏によみがえりますね。
下の句のラスト、楽しみです^^Twitterではお教えくださりありがとうございました!
やっと次回まであと半月。千早VS詩暢の戦いの続きにわくわくしながら、ちょっぴりでも新が登場しないかなと期待してしまいます(笑)
***
ながーいお休みも、あと半月。
2号連続「ちはやふる」休載だったびらぶですが、しっかり、「ちはやふる」エッセンスは楽しめました(*^^*)
☆12号
「だれかとつながる喜びを胸に! 映画ちはやふる 小泉徳宏監督 スペシャル講義をレポート!」が掲載されました。
・映画化が決まったときに、末次先生から「原作より面白くしてください」と言われた事。
「面白くしてくれるのであれば、内容や構成を変えても大丈夫ですよ」という懐の深いお言葉もあったとのことです。
最初のプロットにも「もっと原作を壊してくれると思ってました」といって背中を押されたとのお話に、
「ちはやふる」の、仲間の背中を黙って押して信頼を伝え勇気づけるシーンを思い出してしまいました…素敵です。
・上の句のラストシーン(試合の結末)は最後まで悩まれたとか。
だれとだれ、と言ってしまうとネタばらしになるので言いませんが、私もあの終わり方はいいと思います。
「取りに行け!」というところが。
・ド新人だけど、抜擢した結果「失敗したとしてもまあいいか」とまで監督に思わせた真剣君の全力さと、それだけ相手を信じられる監督の絆もカッコいいです。
・あちこちで言われていますが、野村君のアドリブ「あんなところにマンションできたんだ」はほんと名せりふ。
ここでは監督が、「みんなの時間が流れた」ことの証だとおっしゃっていました。
アドリブだけれど、「ちはやふる」の世界が野村君に言わせた、もう不動のせりふになっているように思います。
☆13号
「映画「ちはやふる」 小泉監督の「オフレコトーク!」(裏話を公開!)」が掲載されました。
小泉監督が語る、映画「ちはやふる」のマニアックな観方を名シーンとともに。
ぜんぶで16のオフレコトーク。
それぞれに写真もついていて、これ、カラーでみたかったなあ…!という感じです。
以下雑感。
・かるた部勧誘のちらしの着物の合わせは、私も気が付いてましたー!
・少年マガジンの件は、プログラムにも出ていたような・・・
・映画にもたくさんの「掛詞」があるそう!これはDVDでチェックだなー
・机くんの座布団、そうだったんだー!これは気が付かず不覚・・・確かめねみねば。
だるまの話、手の話、読んでいるとまた映画を見返したくなってきました。
さて、いよいよ次号は連載再開!
表紙&巻頭で「ちはやふる」です!
三十一文字コンテストも発表とのこと。
そして・・・32巻発売直前、読者還元スペシャル企画の大発表?!
これは楽しみ・・・
***
12号は「亀のジョンソン」に「鏡の前で会いましょう」が最終回でした…
「鏡の前で会いましょう」女としてどきどきする設定やネタで、いつもどうなる??と思いながら読んでました。
みょーこちゃんもまなちゃんも可愛かった!ブス先輩カッコよかった~
「亀のジョンソン」いつもほのぼのと楽しませていただきました・・・ヒョロ君コラボも楽しかった!
残念ですが、ありがとうございました…!
13号は「ゼイチョー!」1巻発売ぷち特集。副市長と饗庭との対決にわくわく・・・
「ゼイチョー!」1巻も買いましたとも!四コマ可愛かったー!大好き。
(「ちはやふる」32巻も、今回こそは四コマ復活を祈る…!)
ちなみにびらぶ13号の裏表紙、中は新緑カラーの映画「ちはやふる」広告、外側はアイス「爽」の広告で、両方で松岡茉優ちゃんが拝めます(*^^*)
BE・ LOVE 11号 ちはやふる 167首 あらすじ•感想
- 2016/05/14 (Sat) |
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皆様、いつも拍手&コメントありがとうございます(*'▽')!
◎さこめ様
「下の句」見ていらしたとのこと、感想ありがとうございます(*^▽^*)すごく良いですよね…!
「新・しのぶ」の物語、と仰るの、わかります。
「上の句」で瑞沢というチームを主軸にしっかり描いているからこその、それを通奏低音として浮かび上がる「新・しのぶ」スタイルだったなあと。
供養にかるたのシーンも原田先生と新の会話もいいですよね。
やはり、カルタ、カルタ、友情、友情、というのがやはり「ちはやふる」胸熱のメインエネルギーなんだなと私も思います。
(そこに、恋の歌に沿わせてのほんのり恋情、が私的に好みのブレンドかもしれません)
さて、楽しみにしていたびらぶ11号!
まずは「亀のジョンソン」とヒョロ君のコラボです。
「亀のジョンソン」本編はしっかりあるうえでの、本当にヒョロ君メインなコラボで楽しかったですー
坂口くんの表情なんていいのー(@_@)
29巻の表紙まねっこも、千早気取りポーズも、ナイス表情で最高です。
さてさて。気になる千早VS詩暢戦の続きは・・・?
***以下、167首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
167首も扉絵はなく、本編から。
詩暢ちゃんといえば、明星会の伊勢先生。
運営をがんばっている村尾さんにひと声ねぎらいがあって、
「今年も子供たちはがんばってるか思うてな どうやA級は」
の言葉とともに、『どうや 詩暢ちゃんは』と詩暢ちゃんへのまなざしが・・・
千早とともに席につく詩暢ちゃん。
『新の敵 討ったるわ』
と決意をこめたあと、
『? なんでうちがそんなこと思うんや
新の勝ちも負けも うちには関係あらへんのに』
とふと我に返る。
『ただ 確かめてはみたい あんたが 新より強いなんてことがあるのか――』
目の前には変顔で準備体操をする千早が・・・
千早も我に返って、「失礼しました」と席に着く。
『身体 よく動く どこにも不安はない』
一昨年去年と体調と怪我にたたられた千早だけに、大一番を前に身体の動きを確認していたもよう。
そんな千早の脳裏に、白波会での原田先生の話が蘇る。
いいなあ 千早ちゃん 腰が痛いとか膝が痛いとかないだろう 目がみえにくいとかも
いつかわかるよ 18歳のまだ足りない不完全だと思ってる身体が いかに完全か
端座して詩暢ちゃんと向き合う千早。
先生 私 わかってるつもりです
身体がこわばってコテンパンだった16歳での対戦
指をケガしてどうにもならなかった17歳での対戦
詩暢ちゃんはいつも変わらず強くいてくれた
札を並べると、また「ちは」がない。
少しがっかりしながらも、口をとがらせる心の余裕もあり、札を大切に並べる千早。
どんな札が並んでも 詩暢ちゃんはきっと変わらず強い
18歳 私 今日こそ
恥かしくない試合をする
礼をしあうふたり―――
読手の座についたのは、専任読手の五十嵐七段。
『豪華ね 専任読手に読んでもらえる機会はそうそうない 理音落ち着いて取りなさい』
と心のなかで応援する桜沢先生。
去年の全国大会団体戦でもキョコタンが読んでくれましたが、今年もベスト8に残った選手たちへの贈り物なのかも。
「なにわづに―――」
序歌からもう、さすがの強い音の波―――
一枚目は、「たま」。
空札だったけれど、千早の手はまず詩暢ちゃんの陣の「たき」「たか」に行き、ひいて自陣の「たち」「たれ」に戻れるような動きを見せる。
それを見て
いい動き
迷いがない動き
よく練習してきてある
しかも速い
と観察する、伊勢先生。
動き出しが速くても べつに?って感じや
と、スノー姫ヘアスタイルを整える詩暢ちゃん。
伊勢先生も、
詩暢ちゃんは 決まり字まで聴いてからの取りが特徴
決まり字ジャストであの手の下を抜いたらええ
と思うものの、
でもあの低さ・・・
と千早の手が極めて札に近いのを見る。
詩暢ちゃんの眼には、公任と匡房が千早の指にタッチしているのまでが見える。
「おくやまに」
ほぼ同時に動いたふたり。
おっ
おっ?!
どっちだ?!
とギャラリーが思うなか、千早が譲る。
譲ったあと、
『あっまた 先生にも肉まんくんにも怒られるーだってたぶんセイムだったからー』
と青くなる千早。
一方で伊勢先生の眼には、「きわどい取りのとき 譲りそうになる詩暢ちゃんの癖」が見えている。
思い返すのは、まだ幼い詩暢ちゃんがおばあちゃまに連れられて明星会の門をたたいたときのこと。
試合中の大人に割り込み、「うちにもやらせて」と鬼気迫るような顔をして、ものすごい早さで飲み込んでいく詩暢ちゃん。
全体を取るだけの暗記じゃ強ぉならん
札を想って こだわりを持つんや
「暗記に物語を入れていく」という伊勢先生の教えに、詩暢ちゃんのかるたへの深すぎる没入。
でも優しくて 友達とかるたを取るとわざと負けてしまう
明星会にも来んくなった
「伊勢先生 うちの子には友達がおらんようです」
力になってやれんかった たった1人きりの練習であそこまで強く
「いまは」
「ひさ」
と続けていい勝負となる千早と詩暢ちゃん。
村尾さん、桜沢先生も注目している。
そんななか、額に汗を浮かべるのは伊勢先生。
詩暢ちゃんの練習スタイルは一人取り…
一人では閃光のように速く取る
でも ほんのすこしでも
「いる」と思うと
一人のときのペースでは取れなくなる
千早の活躍にギャラリーも
あの子 綿谷新を昨日負かした子だ
クイーン相手にもこの押し すげえ
と感嘆。
詩暢ちゃん本人も
新に勝ったのも まぐれとも言い切れん…!
と思いはじめ、ヨロシコと対戦する新をみる。
冗談やない
次は「おおこ」の札。
いつもは決まり字まで手元で聴く詩暢ちゃんが
「おおえ」を囲って「おおこ」を抜いた
「おおえ」を攻めにいった綾瀬さんの動きを止めた
はじいた札を取りに行く詩暢ちゃん。
子供の頃から何度当たっても 新には一度も勝てたことがない
札を拾った新が「はい」と差し出すのをばっと奪い取る。
うちが勝たんうちに
どうでもいい子に負けるやなんて許さへん
うちの 唯一の友達が どうでもいい子に
そんな詩暢ちゃんの脳裏によみがえる、千早の言葉。
詩暢ちゃん またかるたしようね
それに一瞬とらわれる詩暢ちゃん。
次の札「うか」を、1字のタイミングで千早が抜く。
いま いま 聴け
理音も同時にぬいていて、桜沢先生も
『理音と綾瀬さん さっきからものすごくよく聴けてる
「うら」もまだ出てないのに1字のタイミングで…相性…?』
と分析しながら、気づく。
テープや読み上げアプリで……
ずっと 一番聴いてきたのは 五十嵐さんの読み
そんななか、どこからか小さな声が。
あらあ 強い子やわあ
きれい
おもしろい子もおるんやねえ
札の妖精たちが千早を見つめている、と感じる詩暢ちゃん。
その額にはうっすら汗が・・・
それを見つめる伊勢先生。
詩暢ちゃん
人のかるたを受け入れろ
人の強さを
自分のかるたしか取れなければ
クイーンの寿命は短いぞ
■14号(7/1発売)につづく■
2号休載・・・・!
いまここで休載はものすごく気になりますが、下の句が公開され、ようやく映画進行から先生もひと息つけるのかも。
今回も、もしかしてミスでは?と思うところがあったので(感想参照)、ここで一回落ち着かれて、編集の体制もしっかりされたらいいなと思いつつ。
2回休載になるわけですが、次回のびらぶには、映画関連情報(裏話?!)が載る予定のよう。
「ゼイチョー!」の続きも気になりまくりなので、半月後がまた楽しみです。
***以下、感想です。***
①「うか」の札が読まれた時の表現のしかたに痺れる
「か」の文字の上部分少しだけが記され、ほとんど「う」しか聞こえてないのがわかるネームに痺れました・・・!
「う」1字のタイミングに見えながらも、「うら」「うか」の聞き分けが千早と理音のなかでしっかりできていることがしっかり伝わってきます。
こんな表現これからもやってほしいなあ。
②理音の耳
理音がキョコタンでなくても序盤からしっかり聞けてることに感動。
おばあちゃんでなくても専任読手中の専任読手であればきちんと聴けるのかな?
もしくは昨年の敗北からそこも脱皮した部分なのかも、と思うと…胸熱…
ちなみに桜沢先生が五十嵐専任読手の読みを分析していたとき、
専任読手の背後の「松寿千年翠」と書かれている掛け軸がきちんと描かれていたのは、桜沢先生の「翠」となんとなくかけてるのかな??
③詩暢ちゃんの陣の配列・・・誤り??
「たき」は、大納言公任の歌で、下の句は、
「なこそなか
れてなほき
こえけれ」
です。
「たか」は前中納言匡房、下の句は、
「とやまのか
すみたたす
もあらなむ」
とすると、札の妖精?が逆なのでは・・・???
もっと言えば、前ページで見えている詩暢ちゃんの自陣の配列とも逆なのかな、と。
特に札の並びを変えている描写はないので、もしここが誤りであれば、コミックスではしっかり訂正してほしいです…!
配列も、詠み人も、言うまでもなく、とてもとても大切。
④詩暢ちゃんの強さ
スノー姫ヘアスタイルと札の妖精たちは、昨年の対猪熊クイーン戦あたりから登場してきた詩暢ちゃんのシンボル。
詩暢ちゃんらしさを表すのにナイスな表現ではありながら、詩暢ちゃんが調子を崩すときは妖精さんが相手を見るときだったりする描写もあって、少し切ない・・・
札が浮ついてても良い関係が築けているときが、詩暢ちゃんが強い時。
今回冒頭で、「なんでうちがそんなこと(新の敵を討つなんて)思うんや」と思っていたけれど、無意識なのかもしれないながら自分のなかではしっかり「うちが勝たんうちに どうでもいい子に負けるやなんて許さへん」という答えを持っていた詩暢ちゃん。
千早が自分のなかではもう「どうでもいい子」ではないのではないか(新のみが「唯一の友達」ではないのでは?)――
と気づいた節のある詩暢ちゃん。
これからどう妖精たち=自分の強さを取り返していくのか、全力応援です。
⑤千早の強さ
考えたら、千早は今年始めから絶好調だったんですよね。
新春かるた大会も、太一杯も。
その後ブランクがあったとはいえ、取りかえすための練習を部活でも白波会でも頑張ってきたんだろうな…ということさえ思わせる千早の強さです。
もう一度団体戦を読み返したら、また新しい千早が見えてくるかも。読み返してみよう。
プロフィール
HN:
福ら雀
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