ひねもす ちはやふる
HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593
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BE・ LOVE 16号 ちはやふる 150首 あらすじ•感想
- 2015/07/29 (Wed) |
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す、すみません!!!
まずは、平謝りです。
ヒョロ君、これまで上っ面だけ見て責めるようなこと言って、ごめんなさい…!と
ワタクシ的には頭を床にごりごりしたくなる150首。
今回で150首、ということは。
祝・連載150回!の記念すべき号です。
扉はくるくるおめめがかわいい千早と芍薬?の花。
芍薬は5~6月が時期なので、地区予選にかけているのかも?
以下、ネタバレあり、ご注意ください。****
150首はなんと太一ターンから。
ヒョロ君が前号で送った「太一来いよメール」をみつめ、
「行かねーよ」とつぶやく太一。
いるのはどうも、T大の練習場所である白山会館。
(太一の背後には周防さんが汁粉をつくったコンロ台らしきものが・・・)
その小さいつぶやきを
「え 行かない? やっぱり?」
と耳が良すぎる周防さんに拾われ、
「なにがですか周防さん」
と尋ねると、
「なんなNHKから取材申し込みが来て 関西で収録みたいなんだけど」
とのこと。
周防さんはカリスマ塾講師としての取材かとドキドキするが、
あっさり太一に「現役かるた名人の素顔に迫る」とかでしょ、と返される。
「出るんですか?」と尋ねる太一に、
「NHKだと…全国放送だよね」とどこか意味ありげな周防さん。
(太一は事情がわからず「?」という顔。けれど、私たちには兼子(ゆきこ)さんの顔が思い浮かぶ…)
「君は 行かない?」
と、太一にまるで弟子か付き人扱いな質問。
当然のごとく
「なんでですか 行きませんよ」
と答える太一に、
「つまんない じゃあ3試合目は?」と。
「行きます」と即答、向かい合う太一と周防さん。
他のメンバーも練習にやってくるが
「あ すごい あの子また来てる」
「周防さんと練習なんて楽しいのかな?心折れるよね・・・」
と遠巻きに。
「わかんないけど 言ってたよ」
「「周防さんの声が大きく聞こえるようになってきました」って」
一時は普通にイヤホンを使おうとしていた太一だけど、
練習を重ねて、かるたへチューニングがあってくるとともに、
周防さんにもだいぶ馴染んでいる模様……
一方。東京都予選決勝リーグも、第3試合目。
北央相手に1勝でも多く取りたい瑞沢。
『A級だけど2連敗してる田丸さんに、予選から調子の上がらない筑波…オーダーどうするの先輩たち』と心配している菫ちゃん。
「うん」「うん」「そうだな」と相談の上、
「これでいこう」と肉まんくん。
「あ じゃあ ぼくが運営の人に渡してきます」という筑波君。
あれれ、この流れどこかで見たような・・・
菫ちゃんも察して近づき、
「筑波~あんたまさか 今年もオーダーの書き替え…」とシートを奪う。
そこには。
「筑波」とあったのを「大江」に直し、また「筑波」と書き直した形跡が。
筑波くんがかなちゃんを慮った、昨年の全国大会準決勝から決勝の流れを思い出せます。
「…なんかあんたらしいわ筑波」と毒気をぬかれたような菫ちゃんから
「うっせえ」とオーダーシートを奪う筑波くん。
『怖い また負けたらどうしよう 自分のせいで
今日が先輩たちの最後の試合になったらどうしよう』
と揺れていた筑波くんの背中をしゃんとさせたのはどうやら千早の
「北央学園みたいなかるた強豪校になるの!」
の一言。
『来年の瑞沢の部長は (たぶん←小文字)俺だ!』
とオーダーを提出する。
それを見てときめいている風の千早。
「田丸さんは大丈夫?」と声がけするも、
「え…ハイ…まあ大丈夫…」と答える田丸さんはぜんぜんダメそう。
不安に思う3年生たち。
千早は唐突に
「田丸さんて近江神宮行ったことあるよね」
と声を掛ける。
「あ はい 何度も (観光でも試合でも)」
「だよねえ! ずっと練習でおおつ光ルくんのTシャツ来てたし」
と見ているところは見ている千早。
(おお~たしかに142首とかで着てますぞ)
「10枚持ってるんで~」
「10枚?!スゴい!」
「近江神宮って聖地じゃないですか~」
といつもの得意節がはじまる田丸さん。その勢いでうっかり?
「クイーン目指す者としては当然…」ともらす。
「え?クイーン目指してんの?」と聞き流さない机くんと肉まんくん。
「あ あの 親が…」ととたんにしどろもどろな田丸さん。
なんと。田丸さんの親は桜沢先生の大ファンらしい。
「あんなふうなすばらしい選手になれって…」
田丸翠の「翠」は ←桜沢翠 だったことが反面。
大口あけてぽかんな3年生。顔を真っ赤にしていたたまれない様子の田丸さん。
そんななか、
「す…すごいね! それはすごいね!」
と大興奮なのはもちろん我らが千早!
「各校並んでくださーい」と声のかかる中でも
「名前もらってまっすぐここまで来たんだね」
「絶対 桜沢先生に会いにいかないとね」
と、田丸さんの手をぎゅっと握って席へ。
「桜沢先生に会いに行く=東京予選を突破し近江神宮へ行く」
田丸さんにも千早のときめきが伝染ったもよう?
一方、北央サイド。
「さあ ここまで2戦2勝の好戦績です! 最終戦も力を出し切りましょう
先生も貯金おろしてきましたよ 買ったら焼肉です!今年こそ本気ですよ!!」
と財布の中身を案じながら宣言するモッチー先生に、ビシッと待ったをかけるヒョロ君。
「先生 焼肉はいいです まだ先で」
「瑞沢がうちを 目指すべき強豪と言ってくれた」
「今年こそ 東京で一番になり 全国で一番になります
応援よろしくお願いします!!」
と宣言。
そして運命のオーダー発表。
筑波君 VS ぐるぐるの城山君
千早 VS ヒョロ君
田丸さん VS 太田君
肉まんくん VS 美馬君
机君 VS 瀬多君 (メガネ対決…)
ヒョロットカードはまたもや的中のよう。
『今年のヒョロは徹底してる』とは須藤さん。
『各チームのエースと自分を当てて 自分は1敗しても ほかのA級メンバー4人に勝たせる』
他のOBのみなさんも
『だからヒョロ主将じゃないんだぜ 勝ち星見込んでねーから』
『じゃ主将は2年の城山?』
『主将でもなくて試合も勝てなくて 3年がそれだとナメられんじゃねーのか?』
とざわざわ。
「はあん?!」と突っ込んで黙らせる優華璃おねえさまは、静かに試合を見守っている。
札をまぜる千早とヒョロ君。
「初めてだね。ヒョロ君と公式戦で試合するの」
と声を掛ける千早に
「ああ 千早はずっと おれなんか眼中になかったろ」
と応えるヒョロ君。
「おまえは 自分より強いやつしか見てねえんだ 冷てえよ」
との言葉に…
「…うん そうだね」
とつぶやく千早。
ここのところ、ワタクシ的には、ヒョロ君の言葉には太一のことも含まれていて、
千早の応えも、太一のことも思い返してのような気がします。
「ヒョロ先輩 マジすげえ もう一回田丸と当たれるなんて
超ラッキー 今日全勝できるー」
と油断まるだしの太田君。
一方で、田丸さんは「し 失礼します」と審判員のところに。
帰ってきて
「えー太田君 うるさい」
と呼びかけたことで、
「えっまさか おれの名前忘れてた?!」
と気づく太田君。
「友達いないわけだよテメー」
と焦る太田君に
「私をハブってる人なんてたくさんいたし
あんたは その人たちを 見てるだけの人だったし」
と冷静につげる田丸さん。ドキッとする太田君。
『名前もらって まっすぐここまで来たんだね』
『絶対 桜沢先生に 愛に行かないとね』(尊大な桜沢先生、大好き…!)
田丸さんの心も、ようやっと前(未来)を向いたよう。
『どうなる東京都予選』
『勝敗の数次第では2勝の北央だって落ちる可能性が』
『どうなる』
固唾をのむギャラリー。
そこへ響く、序歌。
試合開始――。
読手さんが口を開けるやいなやのタイミングで、千早が動き、札を弾く。
次から次へと札を飛ばす千早。
動けないヒョロ君。
『綾瀬は いちばんつき合いの長いかるた仲間だ』
『どうして こんなに 差がついた』
また札を払われるヒョロ君。(たぶんヒョロ君の自陣)
『帰ってこいよ 真島』
また払われる、ヒョロ君の自陣。攻めている千早。
『寂しいよ』
『”才能”のそばは 苦しいよ』
白山会館。
周防さんのフェイントにひっかかってお手つきする太一。
「あ~またやられたー」と寝っ転がる。
「フフ…」と笑いながら、「NHK特集 天才かるた名人の強さの秘密に迫る…フフ…」とご機嫌な周防さん。
「いいですよね 天才は」とふてくされた風の太一に
「フフ…よく言われる…」と。
ここにも、”才能”のそばにいる人がひとり。
『もっと 苦しいと思ってた 周防名人のそばにいるのは』と思う太一。
唐突に、
「遊びで 火起こしとかしたことある?」
と尋ねる名人。
「「才能」なんて言うけど おれはたんに 「火が起こるまでの早さ」だと思ってる」
「「才能」があるやつは火がつくまでが早い」
「でも それだけ」
「火の強さや 燃え続けられる時間を保証はしない」
そう淡々と語る周防さんに、圧倒される太一。
「さ 始めようか」
と、試合再開を告げる周防さん。
次の歌の前の下の句が流れるなかで、太一は、
「周防さん TV取材はだれか 見てもらいたい人がいるんですか」
と声をかける。
さすが太一、目の付けどころと使いどころが巧い。
その瞬間読まれた、周防陣の「ありま」を払う太一。
「ズ ズ ズルい…」という周防さんに「才能ないんで 工夫しないと」と。
微笑いあうふたり。
『行けねえよ ヒョロ』
『チームを手放して 一人になって 初めて かるたが楽しいんだ』
東京都予選では。
『真島 帰って来いよ』
まるで呼応するかのように、太一を呼ぶヒョロ君。
圧倒的と思われた千早相手にも、「うぎっ」「うきょっ」と奇声を発しながら大山札を2枚もとる。
『あんな角度から指が…?』
と千早も驚く。
熱戦に見入る須藤さんも。
『ヒョロは… とことんエースと当たる組み合わせを選んでるけど 勝負を捨ててるわけじゃない』
『次は取る 次は取る 次は取る』
ヒョロ君の並々ならぬ決意、集中。
『チームの集中力を支えてるのは ヒョロだ』
『見せたいんだ 才能なんかなくても おれが負けても チームが勝てば勝ちなんだ』
『真島 帰ってこいよ おれが作った 負けない北央を 身にこいよ』
次号(8/12発売)へ続く―――
次号は同日発売のコミックス28巻と合わせ、またクリアファイル3種セット(また千早・新・太一かな?)の全プレをやる模様です。やったーw
3種はダディベア・スノー丸・スノー姫でも嬉しいけど^^
そして詩暢ちゃん役の松岡茉優さんのインタビューも。
松岡さんの詩暢ちゃんビジュアルまだ見られてないので、楽しみ!
今回は、周防名人の「才能」の捉え方にも、すっかりペースが戻り前を向いてキラキラして周りまでキラキラさせる千早にもぐっときましたが、やはりヒョロ君回ではないかと。
ヒョロ君がこれほど太一に戻ってきてほしがってるのは、寂しくて苦しい、「才能」のそばにいる人間として、自分を重ね合わせているからなのかもしれないなあ…とあらためて。
いってみれば、同志。だから決して「他人事」ではない。
太一へのSOSメールは、瑞沢を案じる形をとってはいるけれど、太一の身を案じながらも自分への負けるなというエールも含まれていたのかも。
そして、一緒に歯を食いしばって乗り越えようとしてきたにもかかわらず、太一が離脱してしまった(とヒョロ君は思っている)ものに、真向からぶつかり乗り越えようとしている自分を見せることで、太一にもう一度「同志」になってほしいのかもしれません。
これまでずっと積み重ねられてきているヒョロ君の寂しさ、悔しさ、苦しみを思うと本当に胸が痛いし、報われてほしい!
とは思いつつ、しみじみ、ヒョロ君に喝が必要なときは喝をいれ、ただ信じてあげれば良いときは信じて傍にいてくれる「相方」、優華璃さんがいれば、ヒョロ君は大丈夫なのかもと思います。
超高校生レベルの、熟年夫婦の絆を感じます・・・
さてさて今号。
「映画ちはやふる」のスペシャルショット公開!とあったので、
近江神宮前の実写版彼らが見られるのかと思っていたら、さにあらず。
こちらはこちらでレアな、ロケ地の黒板に書き下ろされた
末次先生の即興イラスト!即興でここまで…と驚嘆する出来!さすがはプロです。
さて・・・次号は、そろそろ福井ターンが見たいぞ?
BE・ LOVE 15号 ちはやふる 149首 あらすじ•感想
- 2015/07/12 (Sun) |
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巻頭で実写映画の監督インタビュー。
今回もちはやふる全開な15号です。
以下、ネタバレあり、ご注意ください。****
149首表紙は、決意を秘めたような袴姿の千早。
いよいよ東京都予選決勝リーグ2試合目、瑞沢高校VS富原西高校。
富原西…?速水さんいるし、戸越西では??
何かの事情があっての高校名変更なのか、そのあたりは??でございます。
両校のオーダー表。瑞沢高校のは、机君の字。
富原西のは「緊張感のある毛筆の楷書」で「試合に対するありあまる礼の心」(両方とも@かなちゃん)が感じられるもの・・・。
「田丸が西高のポイントゲッターと当たらないようにと思ったのに あっちの主将とあたったー!」
等とオーダーで騒ぐ机君、肉まん君をさておき、
「うちも書き直しますっ お母さん、筆!」と叫ぶかなちゃん。
筆ペンならあるわよ、とさすがの理恵子さん。(やっぱ理恵子さん来てた!/前回「利恵子さん」としちゃってましたが…あれ?6巻や10巻では自称でも利恵子さんだったんだけどなあ)
精神統一するかなちゃんだけど、「いいから並んでください」と試合時間に。
かなちゃんの前には…涼しげな瞳をした、速水さん。
よかったわ、2試合目には(襷が)間に合って…と息をつく女帝は、今年はハチマキも作ってきたもよう。
理恵子さんは「……最後の手段としていいかもしれませんね」という微妙な反応。
「汗も止まるしいいと思うんですよ。とくに男子とか」と、一見精神的だったけど理由のしっかりさは、さすが理系の先生?
理恵子さん、千早母は互いに気が付き声をかけあう。
そのかたわら、だれだろう?と太一母の姿をみとめる理恵子さん。
「あ 真島さん」という千早母の声掛けに、「真島さん?!」と、太一母だと気が付いた様子。
「あらあらあらあら いやだどうしよう どこかでお茶でも」
と試合開始なのに大興奮?
「けっこうです もう帰りますので」という太一母に
「そんなことおっしゃらないで お母さま 真島くんはなぜかるた部を辞めてしまったんです? 私今年も真島君の着付けができると楽しみにしておりましたのに」
と理恵子さんいきなり直球。
「理恵子コレクションも3年目…真島君の18歳の一瞬を残そうといいカメラも用意してましたのに…」と、スマホにおさめてあるこれまでのコレクション?を太一母&千早母に見せる驀進ぶり。
それをみて太一母。
「瑞沢かるた部は 袴がユニフォームなんですね そんなことも知りませんでした…」
「ほんとうに… 太一はなぜ かるた部を辞めたんでしょう…?」
とつぶやく。
一方場内では2試合目の真っ最中。
速水さんの「ふわんと でも速い」札を取る動きの綺麗さ、折り目正しさに、自らも背筋の伸びる思いになるかなちゃん。
『目の前にいるのが 心地いい感じ』
札を送る指に墨の跡が残っているのを見て、あの美しい毛筆は速水さんの手によるものと気づく。
(繰り返しやっていることがわかるもの、ってことで、足の畳ダコとか思い出しますね)
速水さんは「たま」を「た」で払う。
『まさか こんな強くなるなんて 思わなかった』
『かるた始めて まだ1年の速水さんが』
と振り返るチームメイト。
「競技かるたやろーよ 楽しいよ 百人一首覚えるのがちょっと大変だけど」
と誘われて、
「大丈夫です ずっと書道をやっていて 尾形光琳の百人一首がお手本でしたから」
少し頬をそめながらそう答えた速水さん。
(富原西の制服、ボックスプリーツでかわいいな…)
『本当か嘘かわからないけど』
『すごいこと言ってた』
「白と黒の世界」のなか、百人一首を「書く」ことで体に叩き込んでいる速水さんは
「”1音”とか”1字”とか なんですか?」
「札をわけるのは 1画目」
というのだ――
その速水さんの姿に「和のものへの 深い愛」を感じてときめくかなちゃん。
『私も美しく取らなければという気持ちになりますね せっかく着物なのですから
襟は乱れてないかしら?』
と自らの立居振舞を振り返るかなちゃん。
そこへ――かかる声は、千早のもの。
「かなちゃん 札極厳しく」
札極
厳しく
”声に出して読みたい日本語”と波田くんと筑波君が「かっこいい」と思うほど鋭いひと言。
『そうよ いまは』
『札の前』
我に返るかなちゃん。
速水さんの長い腕による大胆な取りには負けるけど、コンパクトな取りには自信がある、田丸さんにも負けない、と。
「たご」を送り、攻めて取るかなちゃん。
素晴らしい攻めがるた!
『かるたを始めて3年目』
『攻めるべき 得意札にも巡り会った』
6巻で
「た札送るときどうして一番に「たご」なの?」
と聞いた千早に
「大きな物には引力がある気がして」
と答えていたことを思い出します。
机君とのD級決勝でも、音のしないまっすぐなかるたで「たご」をとっていたかなちゃん。
すっかり「たご」が得意札のよう。
「2字・3字決まりがきっと得意な人」とかなちゃんが思う速水さんは「たご」を取られ少々焦り気味?
『何度手を洗っても指紋の中の墨が取れないほど嗜みがある人』
『でも 駆け引きはなれてない チームとの連携もない』
と速水さんを読むかなちゃん。
『美しくなくても 勇気を持って 弱点をつくわ』
と、「女たるもの美しく」とはまた違う、バージョン違いの進化をみせたかなちゃんです。
一方田丸さんは苦戦。
「よし!いい取り」
「連取いこーぜ できる できる」
という机君・肉まん君に
「このくらいの褒め言葉 嘘でも言える」
との机君の言葉が頭をよぎり、すっかりトラウマ台詞になったもよう・・・
『先輩たちは チームが勝つために 私を調子に乗せたいだけ』
『私を受け入れてくれているわけでも 強さを信じてくれてるわけでもない』
と沈もうとする田丸さんの耳に――
「息をして」
「大丈夫 息をして」
と、千早の声。背には添えられた手のひらが。
『今年もうちは強いよ いい1年はいったよ!』
といった千早の姿が思い出され――
『綾瀬先輩はきっと 嘘のつけない人だ
西田先輩だって 駒野先輩だって』
『A級になったって 大会で勝ったって
本当は 自分が一番 自分を信じてない』
かけられるどんな言葉も、それを写す自分の心の鏡こそが問題なんだと気が付いてはいる田丸さん。
一方、かなちゃんに田丸さんに声掛けをした千早は、
実力差ある相手にそんなに差が付いていない。
でも、千早は焦っていない。
『丁寧に 勝ち急がない 大差勝ちに意味はない そばで 戦い続ける』
『だってきっと 太一ならそうする』
千早の姿に太一の姿が重なり、想いがこみあげる菫ちゃん。
そして、試合を眺める太一母は・・・
「ずっと かるた部の子たちって冴えないなあって思ってましたけど
かっこいいじゃないですか」
「なぜ あの中に 太一がいないんでしょう」
太一母は「1位がキープできなかったらかるた部やめること」と言ってはいても、「従うなんてこれっぽっちも思ってなかった」という。
そして、太一がかるたを辞めていないことは、Tシャツやい草についたジャージの洗濯物から察しているもよう。
「母親をごまかせると思ってるのかしら」
そうつぶやく太一母の眼には涙。
「子供って…」
といい表情で口を開く理恵子さん。
でも出てきた言葉は…
「バカですよね」
「穴ボコだらけなのに 自分一人で生きてるみたいな顔するんですよね」
うなづきあう3人の母。
さてここで、千早母には太一がかるたを辞めていないことが伝わったわけですが…
どこかにつながるかな?
そうこうするうちに…
「瑞沢1勝!」(千早)
「こっちも瑞沢2勝!」(肉まんくん)
「ああっ」(千早母)
「だからいいなさいよ 西高1勝って」「あ」(速水さん)
「ありがとうございました」(かなちゃん)
「ああ―」(理恵子さん)
と悲喜こもごもな母。
「瑞沢3勝!」の声もあがる。
太一母「よくわからないんですけど 勝ってるんですか?」
千早母「え…たぶん」
理恵子さん「勝ってますよ!瑞沢」
という会話のなか、
「もし勝ち進めたら全国大会に一緒に応援に行きませんか?」と声をかける千早母。
「全国優勝した瞬間を見てないんです。連覇まで見逃したら怒られますよ」
「いいですね!」と理恵子さん。
「息子が出ないんなら行きませんよ ヒマじゃないんです!失礼します」という太一母を、そりゃそうだ…と見送る2人。
最後に太一母は理恵子さんに向き直り。
「大江さん 息子に試合用の着物を貸してくださってありがとうございました」
と一礼。
「もし また 着る機会がありましたら お店のほうに 相談にうかがいます」
という顔に、すごみが・・・
小学校からの付き合いの千早母はぞくっとし、理恵子さんは『上客の予感…』
(これは、太一が少なくとも東西戦には出る伏線では…!)
今度こそ太一母を見送る2人。
「母親の気持ちなんて 子供はわからなくていいけど
母親同士でくらい わかっていたいですよね…」
(すごくよくわかる。わかっていたいけれど、いろんな子供、いろんな母親、いろんな家庭があるなかで、それがどんなに難しいことか…!)
そして2試合目の結果は。
「東京都予選 2試合目 瑞沢対富原西高は 3対2で瑞沢の勝利です」
「北央対朋鳴は4対1で北央の勝利です」
『ううっ1勝したけど 全然楽じゃない むしろ崖っぷち?!』
『北央にたとえ全勝しても大丈夫とは言えない~ 田丸さんの連敗が痛すぎるよ どーすんの
スタメンで出し続けるの?』
と菫ちゃん心の叫び。
かなちゃんは「私の一敗も申し訳ない…」と思いつつ、次の対朋鳴とのオーダー表を書く速水さんを見つめながら、「いつか千早ちゃんと戦ってもらいたい」と願う。
『1勝1敗で2校 うちと瑞沢 最終戦のメンバー構成が肝だぞ』と緊迫する坪口顧問。
『北央だけが2勝 さすがだな』
『主将は負けまくりで チーム中1番弱いのに』
『チームとしては 近年で一番強い仕上がりなんじゃないか?』
と噂される北央・・・
(ってことは4-1、4-1で勝ってる中、対朋鳴戦でもひとりだけ1敗したのはヒョロ君・・・
なのにヒョロ君は相も変わらず太一に「瑞沢二試合三勝二敗でギリギリ。ヤベーぞ。来いよ」とメール…。君のほうがギリギリだー!もう自分と自分のチームだけに集中だヒョロ君>_<)
そんななか、北央新1年の3人はそれぞれにキャラがたっているようで…
まずは、147首で太田くんを「おまえちゃんと性格悪いな」と認定?したおめめパチパチくるくるの美馬くん。
今度は、先輩を目の前に
「須藤先輩 あの… 「勝たなかったらブッコロス」って言ってください♡」
ともじもじしながらもとんでもないことを。
ただのMかと思いきや、続いて
「そして甘糟先輩は「ブッコロスなんて言うのおれだけにしてくださいよー」って言ってください♡」
という、すどかす好きもびっくりのご褒美?オーダー…
最後は
「オイオイオイオイなにキャラだてめー」
「そんでおれになにキャラを演じさせよーとしてんだテメー」
と須藤さん甘糟くん2人にいじられ、「キャー♡」と喜ぶしまつ^^;
そして最終戦前なのにすぐ寝てしまう瀬多君。
「もー余裕でしょ」といい「また田丸に当たったらおれ絶対勝てますよ かるた会のころの痛い話で揺さぶれるッス」という相変わらずイイ性格している太田君。
3人とも、濃い・・・
「オーダー読めるんスよね?」と聞かれたヒョロ君は、ヒョロットカードで占いながら、
「太田 試合のために相手を心理的に揺さぶるのは 悪いことじゃねえ でも それがただのおまえの了見の狭さなら いまのうちに 自覚しとけ」
と好プレーを…!
(でも、自分がボロボロなのによそのチームの辞めたメンバー気にするのは了見が広すぎるというか、はき違えてるのかもと思いますよ…それがなければこの台詞、もっと響いたなあ)
北央の2年3年も、1年の3人の実力は認めている。
『1人が3人もスタメン』『ムカつくけど』
近年最強
その北央を倒さないと 次に行けない――
そこで、「次号につづく」。
次号は8/1発売の16号、「全国大会出場をかけた因縁の対決が、今始まる!」です。
実写映画の撮影現場ショットも見られるそう。
すずちゃんの長髪に、まっけんゆうくんのメガネ姿が見られるかな??
そしてなんと、「昭和元禄落語心中」の第1話も!
巻末には、「大津×あわら×府中 聖地巡礼キャンペーン」のお知らせが。
内容は
http://www.chihaya-awara.com/seichi-cp.html
と同じもの。
とりあえず7/18、できるかぎり府中に行って、分倍河原駅に文化センターを拝んできたい!と思います。
しかし、これだけの全国規模で、カード一人一枚って、やっぱり鬼だ…>_<
BE・ LOVE 13号 ちはやふる 148首 あらすじ•感想
- 2015/06/14 (Sun) |
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一読でいちばん納得いかなかったのが、ヒョロ君が、太一へ「来いよ」メール送るところでした。
千早の声がけで前向きになってる瑞沢に、太一を呼んでどうする?と思ったのですが。
やっと時間がとれて読み返してみると、
太一に、太一がいなくても大丈夫な瑞沢を見せたかったのか・・・?
でもどちらにしても、新鋭に20枚差で負けたヒョロ君。
瑞沢とか千早とかじゃなくて、もっと自分のこと中心に考えてよいんだよー!
と思うのですが・・・むむ
第148首も、扉絵なしで本編。
”東京都予選 決勝リーグ 1試合目”
”北央学園 対 戸越西高”
西高はメンバー女子中心で、ひとり強い子がいるだけで北央との差は圧倒的。
のはずが・・・競っている。
「おめめパチパチくるくる君」は美馬、くり坊主君は瀬多という名前であることが判明。
北央はその2人に太田を加えた1年3人、城山、ヒョロ君というメンバー。
が・・・?
素早い取りで周囲を圧倒しているのは、西高の「ひとり強い子」、速水さん。
いい取りしてても黙っていて、周りから「取ったー」「やったー」とか言いなさいよ、と言われている。
1勝したあとも黙っていて、「言いなさいよ声張って」「勝ったんでしょ?!」と背中をたたかれ、やっと。
「西高 1勝」と告げる、一重まぶたの涼しげな面立ちの子。
(だ、誰かに面差しが似ている・・・?と思ったら、一郎さん&二郎さんかも?!@クーベルチュール)
ヒョロ君は20枚差負け・・・
『北央の部長が』『唯一の3年が』『そんな負け方あるかあ』と、(試合中なので声には出さずとも)喧喧囂囂(ケンケンゴウゴウ)と大騒ぎなOB陣。
青ざめて震えるヒョロ君は口の端でニッと嗤う。
それを見てまっすぐ前を向く、残り4人。
一方。
”朋鳴高校 対 瑞沢高校”
瑞沢は全体的に枚数押され気味。
『みんな 数字的にはいい試合をしてる してるけど・・・』と手に汗にぎる、菫ちゃんと原P。
そして襷!先生がみんな分持ってくるといっていたのを思い出す菫ちゃん。
(先生は電線故障で電車がとまっており、オロオロ中なことはつゆ知らず・・・)
『せっかく 千早ちゃんがあっという間に一勝したのに 全然関係ないみたい』とかなちゃん。
『むしろ 朋鳴の気合は ここから試合がスタートするような』
同じく焦る机くん。
『綾瀬が強くて 一人で先に勝つなんて昔からのことだ』
(集中して1枚! リズム作ろう と声かけする太一を回想)
『その強さを 孤立させないようにしてたんだ 真島は 自分自身の強さと 声かけで…』
何やら決意した面持ちの机くんと肉まんくん。
『真島がいないんなら だれがやる?』
『おれだろ』
「よも」を取った田丸妹に、机くんが声をかける。
「田丸さん 良く取った ナイス! 田丸さんなら連取いけるよ!」
けれど、声かけのための声かけ、ということがにじんでしまったのか・・・
田丸妹は机くんの『このくらいの 褒め言葉 嘘でも言える』という台詞を思い出してしまい、逆に青ざめる・・・
連取どころか得意札「たま」(「た」で始まるから?)を取られてしまう。
くそうなんとか流れを、と競った取りをモメに入る肉まんくんだが(翠北会ゆかりの「モメユミ」伝授の技?)、
「え? モメるんですか? 札 来なくなりますよ・・・? 次はとりましょう!」とすっかrり佐々さんのペースに。
空気が朋鳴にもっていかれている。
これまでのことを回想する坪口さん。
部活サボってアイドルの握手会行くのも、「青春」。
文化祭での模擬店。連休に海そばの民宿で合宿。
(しかし広史さん、さすが「ひろし」だけに「HERO」ロゴ好き…)
わざと青春を多用した。
”こんな日々は いまだけ”
”全力を傾けるべき時間は いま”
(周防さんの「青春」のなかには「月日」がある、というのを思い出しますね。ちはや年長メンバーのこの二人、意外と酒の席とかで呼吸のあった漫才みせてくれるかも?!)
そんな思いを共有したからか、みんな「素振り」「札流し」などの地味な練習にもよく耐え。
「決まり字が短くなった札から送り札にし、それを絶対にぬく白波会の鉄則」もきっちり守る。
「よしっ連取!」
「いいよ 部長 ナイス」
「全員勝って 全部買って 近江神宮行くぞ」
「「「「オウッ」」」」と声かけも活発・・・
焦る瑞沢メンバー。
須藤さんは冷静に分析。
『去年 全国大会優勝校が ずいぶん ナメられてんじゃねーか
っていうか あいつら優勝しちゃったから もう 夢は 叶えちゃったから』
『”全国大会優勝”ってボールもって どこ行くの?って 顔してるよな』
「み」「みんな丁寧に暗記いれて」
「1枚ずつだよ 取るよ!」
千早、必死に声かけ。
でも・・・
『届かない』
『早く勝つ そういう強さが大事だと思ってた でも 届かない』
「さ」の一字ぎまりを全員とられる瑞沢。
朋鳴部長「佐々鈴香」の「さ」「す」「か」は、「絶対取るぞ」→「「さ」と「す」と「か」!」と朋鳴の合言葉になっている得意札。
そこへ続く「す」。
焦りながらも、戸口に袴をもった母の姿をみつける千早。
『かるたが好きなだけの キモい自分に こんな青春があるなんて思わなかった』と仲間たちを思う、佐々部長。
そして「か」・・・
「来ると思ったもんねー!」と、3連取・・・
青ざめる千早。
『ダメだ ダメだ 綾瀬までがそんな顔』
千早にそんな気持ちを伝えるべく、攻め気を見せる机くん。
なのにタイミング悪く、肉まんくんが佐々部長に負けてしまう。
『勝ちたいんだ』
焦る机くん。
『勝ちたい』
2枚差で負ける、田丸妹。
『勝ちたい』
同じく2枚差で負ける、筑波君。
『勝ちたい?―――違う』
机くん、運命戦。
自分でみつけ出したジンクス通り「あ」の札と信じ、自陣の「あわじしま」を守る。
『おれは みんなを 勝たせなきゃいけなかったんだよ バカやろう』
試合終了。
朋鳴3勝、瑞沢2勝で、朋鳴の勝ち―――
会場を飛び出す千早。
「あー 逃げたくもなるよなー チーム全然かみ合ってねーもん」
うけけ、と笑う須藤さんと甘粕君。
「全国優勝なんてやっぱりまぐれか」
「やっぱポッと出の高校って選手層薄いよな」
「きれいだけど 袴もやっぱ 大変そー」
「Tシャツの子だけ 強かったよね」
「瑞沢も 今年は 全国ムリか?」
言われたい放題の瑞沢。
どーん・・・・と落ち込む、試合に出た瑞沢メンバー。
声かけに戸惑うかなちゃん。
そこへ波田くんが例によって2リットルの水を出す。
「みなさんどうぞ 水」
「なんであんたはもうー 飲めないよ そんなに」
「ストローありますよ」
「いや だから ストローとかそういう問題じゃねーよ」
「でも 大事ッス」
菫ちゃん、筑波君の突込みにも波田くんはヘーゼン。
「水が正しく飲める人は・・・」
という波田君の手から水をうばって呷る千早は、袴姿。
ダッシュで会場を抜けた千早は、着替えにいっていたのだ。
千早のなかには。
”真島の 抜けた穴”
「みんな」
かなちゃんたちの肩にぐっと手をかけ。
みんなに語り掛ける千早。
「一緒に部を作ってくれた真島太一は かるた部を辞めたけど
私は いつか 戻ってくると思ってる 何年後か 何十年後か
それまでに 私は クイーンになる
そして それまでに瑞沢を 北央学園みたいな かるた強豪校にする」
須藤さんの脳裏には、「全国優勝校」というボールを、きらめく星の中、はるか遠くに投げる千早のビジョン・・・
『投げた すっげー 遠くに』
そしてそのボールをおいかけるように、みんなで同じ方向をみつめる瑞沢かるた部。
(どこか146首の、女帝の「来年も 再来年も 続いていく 瑞沢かるた部」のビジョンと重なります)
言葉を継ぐ千早。
「まずは」
「全国大会団体戦 連覇!」
「個人戦 1年も2年も3年も 各階級優勝」
「えっ」
「私たちも?」「優勝?」「優勝・・・」
戸惑う原P、橋立くん、どこかときめいている波田くん。
そして、口を引き結ぶ田丸妹。
同じく、士気が満ちてきた、2年3年メンバーの顔。
「もらっていい? 波田くん」(千早?)という声かけに応え、
「どーぞ あ さっき言うの途中でしたけど 水のガブ飲みはだめですよ 綾瀬先輩」
と、「正しい水の飲み方」を伝授する波田くん。さすが元・野球少年です。
「みなさんが思うより かるたは身体に過酷ッス」
「自分はかるたではまだ 全然戦力になれませんけど 身体とスポーツのこと 少しは知ってます」
「自分は自分のできることをやります。 全国制覇 上等ッス」
千早の言葉は、届いている―――
そこへ、襷をもってやっとこさかけつけた女帝。
2試合目が始まる。
(北央は、どうしたんだろ。でも須藤さんたちが瑞沢冷やかす余裕があったってことは、勝ったのだろうな)
暑いなか、雑菌の繁殖を避けてストローで「正しい水の飲み方」を一斉にする、瑞沢メンバー。
『何年後 何十年後』
「よし 行こう」
千早の言葉は、みんなにしっかり届いているようだ。
そんな様子をみて、携帯を手にするヒョロ君。
こちらも駆け込みで千早に袴を届けた千早母はやっと胸をなでおろす。
「やれやれ 千早ったら 着るの早くなったわー」
ふと見ると、そこには太一の母の姿が。
何やら思い悩むふうで、うなだれている。
ヒョロ君の操作した携帯には・・・
「宛先:真島太一
本文:東京予選決勝リーグ、瑞沢一敗。来いよ。 木梨」
と・・・
15号に続く。
***以下、感想
①ヒョロ君の謎のメール
ヒョロ君の、千早たちの立ち直った姿を見つめる姿、太一にメールを送る時の落ち着いた様子を見ると、
瑞沢がだめだから太一を呼んだ、というより、太一に、太一がいなくても大丈夫な瑞沢を見せたかったのか・・・?とも。
でも、なんで? 太一を安心させようとしたのだとしても、お前の居場所がなくなっちゃうぞ、という煽りにしても、きらきらしてる千早を見せたかったのだとしても、余計なお世話的になってしまう可能性が大だと思うのですが・・・
このあたり、後で「そうだったのか!」とぽんと膝を打つ展開になってくれることを祈りつつ。
そして2試合目の選手集合かかってるのに良いのかヒョロ君?!まさか出ないなんてことは・・・
ヒョロ君はもっと自分のことで一生懸命になっていい!むしろ、なって、いいとこみせて欲しい。
②太一母の姿
太一に会場にいて欲しかったけど、いなくて落ち込んでいるふうの太一母。
考えたら、成績が1番から落ちた時も「かるた」の「か」も出さなかったし、「あなたはためこむタイプなんだから」とアドバイスしようとする前向きさでした。
もしかしたら、東日本予選の時の菫ちゃんの言葉も響いているのかもですが、母自身が、太一がかるたに懸命になっている姿に何か思うところがあったのかもしれません。
千早母のように、「かるたをやっているなら大丈夫」と思うようなところが。
一方、太一がかるたを一度辞めたあとの描写で、「今晩ビーフシチューよ 何時ごろ帰る?」という母に「いらない、勉強して帰る」と答えるシーンがありましたが、そこの母、後姿のせいか、寂しげでした。
かるた部を辞めた太一を見てはじめて、太一母は、(瑞沢で)かるたをやっている太一の姿が(苦しんでいたことも含めて)生き生きとしていたことを実感したのでしょうか。
ということは、太一がこっそりかるたを再開した後も引き続き母は不安に思っている、ということ。
今の太一はやっぱり、前向きというよりは、闇堕ち的な雰囲気をかもしだしているのでしょうか・・・
回想の穏やかな太一は毎号見るものの、現時点の太一はほぼ出番がないので、周防さんの真意とともに気になるところです。
③雑感
・そういえば、新人の4人ふくめこれだけの人数が袴着ているのに、利恵子さんの姿が見えない・・・見えないだけでいるのかもですが、千早も袴着るの早くなったことですし、瑞沢かるた部も2・3年で着付けができるようになったのかも?これも隠れた成長ですね。
・朋鳴高校かるた部の、「創作短歌で30%オフ」な焼きそばや、下の句言えたら半額や「下の句カフェ」、
どこかのかるた部で実際やってたら、行きたくなるナイスアイデア。いいなあ。
・朋鳴の「一札入魂」のTシャツ。
ちはやふる映画エキストラ参加して、高校かるた部Tシャツ(ぜんぶ映画オリジナルの高校)を頂きました。
背中の「一首入魂!」に惚れて「勅使河原」Tシャツをいただきましたが、やっぱりこの「一札」のがよいなあ・・・。
④ 西高と瑞沢のこれから
西高は、あらためて確認すると、高2の予選で瑞沢といい戦いしてましたね。
この時机くんに勝った須田さんは、今回も登場。髪型も一緒w
北央の城山くんと当たって、苦しい試合ながら頑張ってました。
当時の縄野キャプテンはもう卒業していないみたいですが、「karuta win!」のTシャツはもちろん一緒。
この時の「ヒーローじゃなくてかっこ悪くて」も一枚一枚な筑波くん、かっこよかったなあ・・・
(ぜひまた良いところ見せる出番、作ってください末次先生T T)
この時も千早が圧倒的な強さでノーミス・25枚パーフェクトで勝ち、「瑞沢一勝!」といって士気を高めて太一が2勝、肉まんくんが3勝、と続いたのでした。
この時の瑞沢かるた部の噛み合いっぷりを振り返ると、今回千早が浮いてしまったのは、圧倒的な強さやフォロー役の太一の不在というより、みんなとのコミュニケーション不足なのかもしれません。
筑波君・菫ちゃんは千早の人となりを予選時にはもうよく知っていたけれど、今の1年はほとんど知らず練習も一緒にしたことがないのですものね。
なので、千早が袴になったこと、千早の「強欲ぶり」を共有することで、今度こそ一丸となれるはず。
もう負けは許されないし、単に勝つだけではなく、勝ち試合数をできる限り増やさないと厳しい。
そのかげで、机くんは須田さんにこっそりリベンジ、も見たいです。
そして、最後に北央で、ヒョロくんに、良いトコ見せてほしいです・・・!
BE・ LOVE 13号 ちはやふる 148首 読みました!
- 2015/06/12 (Fri) |
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ちはやふる 148首、読みましたー
時間がないのであらすじ&感想はまたあらためて、ですが。
個人的には、かなり……???な終わり方でした>_<
****以下、ネタバレ注意!****
前回「西高」とあったのは「戸越西高」で、北央学園と対戦。
ひとり強い子がいて、マイペースさとあいまって「圧倒的なエゴイスト」な感じ?
一方瑞沢は大苦戦。
これまで「圧倒的なエゴイスト」千早をひとり浮かせず孤立させなかったのは、太一の実力と声かけだったのだ、とあらためて認識する肉まんくん・机くん。
「全国大会優勝校」というボールをもってどこ行くの?という顔だと看破する須藤さん。
そして、とうとう一敗してしまった瑞沢・・・
けれど、千早はくじけない。
キラキラした目で、「全国大会優勝校」というボールを「すっげー遠く」に投げる・・・
波田くんのサポートもあり、やる気を回復する瑞沢メンバー。
と、ここまではカッコいい・・・!と久しぶりに胸を熱くしながら読んだのですが・・・
千早の
「みんな 一緒に部を作ってくれた真島太一は かるた部を辞めたけど
私は いつか 戻ってくると思ってる 何年後か 何十年後か
それまでに 私は クイーンになる
そして それまでに瑞沢を 北央学園みたいな かるた強豪校にする」
という台詞。
そして、自分も西高の圧倒的な子に負けてしまったヒョロ君が
「東京予選決勝リーグ、瑞沢一敗。来いよ」
と太一にあてたメール。
本当に太一はいないのか、いることに期待して確かめに来たかのように、予選の場にたたずんでうつむく太一母。
これらが、
① 太一が千早に直接会わずとも、遠隔ででも勝手なふるまいを詫びて千早の気持ちを大事に扱ったあとで、
② 太一がかるた再開したこと等いっさい知らされずに
語られたら、熱さと期待に胸をふくらませるのですが・・・!!
以前の太一の過ちについてはここまでまったく触れられず。
こっそりかるたを再開していることを知っている読者側としては。
なんか、もーもやもやするというか、消化不良でたまりません。すっきりしない。
もう、太一なしで、千早中心に瑞沢は立ち直ってほしい・・・!!と思ってしまいます。
少なくとも、今はまだ出てくるところじゃないぞ。
コミックの発売も1か月伸びたとか。
ぜひ、このあたりのもやもやを加筆で解消していただけると、ほんと嬉しいと思います・・・
そうでないと、太一のシーン、素直に感情移入できない・・・
やっぱり、好きな女の子に対して、その子の大事なものを腐すなんてこと、していいことじゃないと思うのですよ・・・しかもその腐したものをだまって再開しているなんて・・・うう・・・
※6/13 修正 腐す、という表現を使ってしまいましたが、これは間違いでした。
かるたを悪くいったのではない訳で。相手が大切にしていて毎日一生懸命やっているものを、札が真っ黒と言うことで出来なくさせてしまった訳ですよね。
どちらにせよ、行動としてはうーむですが。
千早のまっすぐな性格を知ってたなら、そして好きなら、とってほしくない行動だと思う気持ちは変わりません。
「ちはやふる」次回は1回とんで15号。
15号は休載ですが、カラーページで実写版のキャストが発表されるようです。
実は、あのあとエキストラ参加親子で行ってきまして。
ちび千早ちゃんを見て、ああ、千早役はうわさのあの子なのかな・・・?という。
エキストラの件も、またあらためて~