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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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BE・ LOVE 16号 ちはやふる 150首 あらすじ•感想

す、すみません!!!
まずは、平謝りです。

ヒョロ君、これまで上っ面だけ見て責めるようなこと言って、ごめんなさい…!と
ワタクシ的には頭を床にごりごりしたくなる150首。

今回で150首、ということは。
祝・連載150回!の記念すべき号です。

扉はくるくるおめめがかわいい千早と芍薬?の花。
芍薬は5~6月が時期なので、地区予選にかけているのかも?



以下、ネタバレあり、ご注意ください。****



150首はなんと太一ターンから。

ヒョロ君が前号で送った「太一来いよメール」をみつめ、
「行かねーよ」とつぶやく太一。
いるのはどうも、T大の練習場所である白山会館。
(太一の背後には周防さんが汁粉をつくったコンロ台らしきものが・・・)

その小さいつぶやきを
「え 行かない? やっぱり?」
と耳が良すぎる周防さんに拾われ、
「なにがですか周防さん」
と尋ねると、
「なんなNHKから取材申し込みが来て 関西で収録みたいなんだけど」
とのこと。

周防さんはカリスマ塾講師としての取材かとドキドキするが、
あっさり太一に「現役かるた名人の素顔に迫る」とかでしょ、と返される。

「出るんですか?」と尋ねる太一に、
「NHKだと…全国放送だよね」とどこか意味ありげな周防さん。
(太一は事情がわからず「?」という顔。けれど、私たちには兼子(ゆきこ)さんの顔が思い浮かぶ…)

「君は 行かない?」
と、太一にまるで弟子か付き人扱いな質問。

当然のごとく
「なんでですか 行きませんよ」
と答える太一に、
「つまんない じゃあ3試合目は?」と。

「行きます」と即答、向かい合う太一と周防さん。

他のメンバーも練習にやってくるが
「あ すごい あの子また来てる」
「周防さんと練習なんて楽しいのかな?心折れるよね・・・」
と遠巻きに。

「わかんないけど 言ってたよ」
「「周防さんの声が大きく聞こえるようになってきました」って」

一時は普通にイヤホンを使おうとしていた太一だけど、
練習を重ねて、かるたへチューニングがあってくるとともに、
周防さんにもだいぶ馴染んでいる模様……


一方。東京都予選決勝リーグも、第3試合目。


北央相手に1勝でも多く取りたい瑞沢。
『A級だけど2連敗してる田丸さんに、予選から調子の上がらない筑波…オーダーどうするの先輩たち』と心配している菫ちゃん。

「うん」「うん」「そうだな」と相談の上、
「これでいこう」と肉まんくん。

「あ じゃあ ぼくが運営の人に渡してきます」という筑波君。
あれれ、この流れどこかで見たような・・・

菫ちゃんも察して近づき、
「筑波~あんたまさか 今年もオーダーの書き替え…」とシートを奪う。

そこには。
「筑波」とあったのを「大江」に直し、また「筑波」と書き直した形跡が。
筑波くんがかなちゃんを慮った、昨年の全国大会準決勝から決勝の流れを思い出せます。

「…なんかあんたらしいわ筑波」と毒気をぬかれたような菫ちゃんから
「うっせえ」とオーダーシートを奪う筑波くん。

『怖い また負けたらどうしよう 自分のせいで
 今日が先輩たちの最後の試合になったらどうしよう』
と揺れていた筑波くんの背中をしゃんとさせたのはどうやら千早の
「北央学園みたいなかるた強豪校になるの!」
の一言。

『来年の瑞沢の部長は (たぶん←小文字)俺だ!』
とオーダーを提出する。

それを見てときめいている風の千早。
「田丸さんは大丈夫?」と声がけするも、
「え…ハイ…まあ大丈夫…」と答える田丸さんはぜんぜんダメそう。
不安に思う3年生たち。

千早は唐突に
「田丸さんて近江神宮行ったことあるよね」
と声を掛ける。
「あ はい 何度も (観光でも試合でも)」
「だよねえ! ずっと練習でおおつ光ルくんのTシャツ来てたし」
と見ているところは見ている千早。
(おお~たしかに142首とかで着てますぞ)

「10枚持ってるんで~」
「10枚?!スゴい!」
「近江神宮って聖地じゃないですか~」
といつもの得意節がはじまる田丸さん。その勢いでうっかり?
「クイーン目指す者としては当然…」ともらす。

「え?クイーン目指してんの?」と聞き流さない机くんと肉まんくん。
「あ あの 親が…」ととたんにしどろもどろな田丸さん。

なんと。田丸さんの親は桜沢先生の大ファンらしい。

「あんなふうなすばらしい選手になれって…」
田丸翠の「翠」は ←桜沢翠 だったことが反面。
大口あけてぽかんな3年生。顔を真っ赤にしていたたまれない様子の田丸さん。
そんななか、
「す…すごいね! それはすごいね!」
と大興奮なのはもちろん我らが千早!

「各校並んでくださーい」と声のかかる中でも
「名前もらってまっすぐここまで来たんだね」
「絶対 桜沢先生に会いにいかないとね」
と、田丸さんの手をぎゅっと握って席へ。

「桜沢先生に会いに行く=東京予選を突破し近江神宮へ行く」

田丸さんにも千早のときめきが伝染ったもよう?

一方、北央サイド。

「さあ ここまで2戦2勝の好戦績です! 最終戦も力を出し切りましょう
先生も貯金おろしてきましたよ 買ったら焼肉です!今年こそ本気ですよ!!」
と財布の中身を案じながら宣言するモッチー先生に、ビシッと待ったをかけるヒョロ君。

「先生 焼肉はいいです まだ先で」
「瑞沢がうちを 目指すべき強豪と言ってくれた」
「今年こそ 東京で一番になり 全国で一番になります
 応援よろしくお願いします!!」
と宣言。

そして運命のオーダー発表。
筑波君 VS ぐるぐるの城山君
千早 VS ヒョロ君
田丸さん VS 太田君
肉まんくん VS 美馬君
机君 VS 瀬多君 (メガネ対決…)

ヒョロットカードはまたもや的中のよう。

『今年のヒョロは徹底してる』とは須藤さん。
『各チームのエースと自分を当てて 自分は1敗しても ほかのA級メンバー4人に勝たせる』

他のOBのみなさんも
『だからヒョロ主将じゃないんだぜ 勝ち星見込んでねーから』
『じゃ主将は2年の城山?』
『主将でもなくて試合も勝てなくて 3年がそれだとナメられんじゃねーのか?』
とざわざわ。
「はあん?!」と突っ込んで黙らせる優華璃おねえさまは、静かに試合を見守っている。

札をまぜる千早とヒョロ君。
「初めてだね。ヒョロ君と公式戦で試合するの」
と声を掛ける千早に
「ああ 千早はずっと おれなんか眼中になかったろ」
と応えるヒョロ君。

「おまえは 自分より強いやつしか見てねえんだ 冷てえよ」
との言葉に…
「…うん そうだね」
とつぶやく千早。

ここのところ、ワタクシ的には、ヒョロ君の言葉には太一のことも含まれていて、
千早の応えも、太一のことも思い返してのような気がします。

「ヒョロ先輩 マジすげえ もう一回田丸と当たれるなんて
 超ラッキー 今日全勝できるー」
と油断まるだしの太田君。

一方で、田丸さんは「し 失礼します」と審判員のところに。
帰ってきて
「えー太田君 うるさい」
と呼びかけたことで、
「えっまさか おれの名前忘れてた?!」
と気づく太田君。

「友達いないわけだよテメー」
と焦る太田君に
「私をハブってる人なんてたくさんいたし
あんたは その人たちを 見てるだけの人だったし」
と冷静につげる田丸さん。ドキッとする太田君。

『名前もらって まっすぐここまで来たんだね』
『絶対 桜沢先生に 愛に行かないとね』(尊大な桜沢先生、大好き…!)

田丸さんの心も、ようやっと前(未来)を向いたよう。

『どうなる東京都予選』
『勝敗の数次第では2勝の北央だって落ちる可能性が』
『どうなる』
固唾をのむギャラリー。

そこへ響く、序歌。
試合開始――。

読手さんが口を開けるやいなやのタイミングで、千早が動き、札を弾く。
次から次へと札を飛ばす千早。
動けないヒョロ君。

『綾瀬は いちばんつき合いの長いかるた仲間だ』

『どうして こんなに 差がついた』

また札を払われるヒョロ君。(たぶんヒョロ君の自陣)

『帰ってこいよ 真島』

また払われる、ヒョロ君の自陣。攻めている千早。

『寂しいよ』
『”才能”のそばは 苦しいよ』



白山会館。

周防さんのフェイントにひっかかってお手つきする太一。
「あ~またやられたー」と寝っ転がる。

「フフ…」と笑いながら、「NHK特集 天才かるた名人の強さの秘密に迫る…フフ…」とご機嫌な周防さん。

「いいですよね 天才は」とふてくされた風の太一に
「フフ…よく言われる…」と。

ここにも、”才能”のそばにいる人がひとり。

『もっと 苦しいと思ってた 周防名人のそばにいるのは』と思う太一。

唐突に、
「遊びで 火起こしとかしたことある?」
と尋ねる名人。

「「才能」なんて言うけど おれはたんに 「火が起こるまでの早さ」だと思ってる」
「「才能」があるやつは火がつくまでが早い」
「でも それだけ」
「火の強さや 燃え続けられる時間を保証はしない」

そう淡々と語る周防さんに、圧倒される太一。

「さ 始めようか」
と、試合再開を告げる周防さん。

次の歌の前の下の句が流れるなかで、太一は、

「周防さん TV取材はだれか 見てもらいたい人がいるんですか」

と声をかける。
さすが太一、目の付けどころと使いどころが巧い。

その瞬間読まれた、周防陣の「ありま」を払う太一。

「ズ ズ ズルい…」という周防さんに「才能ないんで 工夫しないと」と。

微笑いあうふたり。

『行けねえよ ヒョロ』
『チームを手放して 一人になって 初めて かるたが楽しいんだ』




東京都予選では。
『真島 帰って来いよ』
まるで呼応するかのように、太一を呼ぶヒョロ君。

圧倒的と思われた千早相手にも、「うぎっ」「うきょっ」と奇声を発しながら大山札を2枚もとる。
『あんな角度から指が…?』
と千早も驚く。

熱戦に見入る須藤さんも。
『ヒョロは… とことんエースと当たる組み合わせを選んでるけど 勝負を捨ててるわけじゃない』

『次は取る 次は取る 次は取る』
ヒョロ君の並々ならぬ決意、集中。

『チームの集中力を支えてるのは ヒョロだ』

『見せたいんだ 才能なんかなくても おれが負けても チームが勝てば勝ちなんだ』

『真島 帰ってこいよ おれが作った 負けない北央を 身にこいよ』

次号(8/12発売)へ続く―――



次号は同日発売のコミックス28巻と合わせ、またクリアファイル3種セット(また千早・新・太一かな?)の全プレをやる模様です。やったーw
3種はダディベア・スノー丸・スノー姫でも嬉しいけど^^

そして詩暢ちゃん役の松岡茉優さんのインタビューも。
松岡さんの詩暢ちゃんビジュアルまだ見られてないので、楽しみ!


今回は、周防名人の「才能」の捉え方にも、すっかりペースが戻り前を向いてキラキラして周りまでキラキラさせる千早にもぐっときましたが、やはりヒョロ君回ではないかと。

ヒョロ君がこれほど太一に戻ってきてほしがってるのは、寂しくて苦しい、「才能」のそばにいる人間として、自分を重ね合わせているからなのかもしれないなあ…とあらためて。

いってみれば、同志。だから決して「他人事」ではない。

太一へのSOSメールは、瑞沢を案じる形をとってはいるけれど、太一の身を案じながらも自分への負けるなというエールも含まれていたのかも。

そして、一緒に歯を食いしばって乗り越えようとしてきたにもかかわらず、太一が離脱してしまった(とヒョロ君は思っている)ものに、真向からぶつかり乗り越えようとしている自分を見せることで、太一にもう一度「同志」になってほしいのかもしれません。

これまでずっと積み重ねられてきているヒョロ君の寂しさ、悔しさ、苦しみを思うと本当に胸が痛いし、報われてほしい!
とは思いつつ、しみじみ、ヒョロ君に喝が必要なときは喝をいれ、ただ信じてあげれば良いときは信じて傍にいてくれる「相方」、優華璃さんがいれば、ヒョロ君は大丈夫なのかもと思います。
超高校生レベルの、熟年夫婦の絆を感じます・・・


さてさて今号。
「映画ちはやふる」のスペシャルショット公開!とあったので、
近江神宮前の実写版彼らが見られるのかと思っていたら、さにあらず。

こちらはこちらでレアな、ロケ地の黒板に書き下ろされた
末次先生の即興イラスト!即興でここまで…と驚嘆する出来!さすがはプロです。

さて・・・次号は、そろそろ福井ターンが見たいぞ?

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