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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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BE・ LOVE 13号 ちはやふる 148首 あらすじ•感想

以下、ネタバレあり、ご注意ください。****

一読でいちばん納得いかなかったのが、ヒョロ君が、太一へ「来いよ」メール送るところでした。

千早の声がけで前向きになってる瑞沢に、太一を呼んでどうする?と思ったのですが。

やっと時間がとれて読み返してみると、
太一に、太一がいなくても大丈夫な瑞沢を見せたかったのか・・・?

でもどちらにしても、新鋭に20枚差で負けたヒョロ君。
瑞沢とか千早とかじゃなくて、もっと自分のこと中心に考えてよいんだよー!
と思うのですが・・・むむ


第148首も、扉絵なしで本編。
”東京都予選 決勝リーグ 1試合目”

”北央学園 対 戸越西高”

西高はメンバー女子中心で、ひとり強い子がいるだけで北央との差は圧倒的。
のはずが・・・競っている。

「おめめパチパチくるくる君」は美馬、くり坊主君は瀬多という名前であることが判明。
北央はその2人に太田を加えた1年3人、城山、ヒョロ君というメンバー。

が・・・?

素早い取りで周囲を圧倒しているのは、西高の「ひとり強い子」、速水さん。
いい取りしてても黙っていて、周りから「取ったー」「やったー」とか言いなさいよ、と言われている。
1勝したあとも黙っていて、「言いなさいよ声張って」「勝ったんでしょ?!」と背中をたたかれ、やっと。

「西高 1勝」と告げる、一重まぶたの涼しげな面立ちの子。
(だ、誰かに面差しが似ている・・・?と思ったら、一郎さん&二郎さんかも?!@クーベルチュール)

ヒョロ君は20枚差負け・・・
『北央の部長が』『唯一の3年が』『そんな負け方あるかあ』と、(試合中なので声には出さずとも)喧喧囂囂(ケンケンゴウゴウ)と大騒ぎなOB陣。

青ざめて震えるヒョロ君は口の端でニッと嗤う。
それを見てまっすぐ前を向く、残り4人。

一方。
”朋鳴高校 対 瑞沢高校”
瑞沢は全体的に枚数押され気味。

『みんな 数字的にはいい試合をしてる してるけど・・・』と手に汗にぎる、菫ちゃんと原P。

そして襷!先生がみんな分持ってくるといっていたのを思い出す菫ちゃん。
(先生は電線故障で電車がとまっており、オロオロ中なことはつゆ知らず・・・)

『せっかく 千早ちゃんがあっという間に一勝したのに 全然関係ないみたい』とかなちゃん。

『むしろ 朋鳴の気合は ここから試合がスタートするような』

同じく焦る机くん。
『綾瀬が強くて 一人で先に勝つなんて昔からのことだ』
  (集中して1枚! リズム作ろう と声かけする太一を回想)
『その強さを 孤立させないようにしてたんだ 真島は 自分自身の強さと 声かけで…』

何やら決意した面持ちの机くんと肉まんくん。

『真島がいないんなら だれがやる?』

『おれだろ』

「よも」を取った田丸妹に、机くんが声をかける。

「田丸さん 良く取った ナイス! 田丸さんなら連取いけるよ!」

けれど、声かけのための声かけ、ということがにじんでしまったのか・・・
田丸妹は机くんの『このくらいの 褒め言葉 嘘でも言える』という台詞を思い出してしまい、逆に青ざめる・・・
連取どころか得意札「たま」(「た」で始まるから?)を取られてしまう。

くそうなんとか流れを、と競った取りをモメに入る肉まんくんだが(翠北会ゆかりの「モメユミ」伝授の技?)、
「え? モメるんですか? 札 来なくなりますよ・・・? 次はとりましょう!」とすっかrり佐々さんのペースに。

空気が朋鳴にもっていかれている。
これまでのことを回想する坪口さん。

部活サボってアイドルの握手会行くのも、「青春」。
文化祭での模擬店。連休に海そばの民宿で合宿。
(しかし広史さん、さすが「ひろし」だけに「HERO」ロゴ好き…)

わざと青春を多用した。
”こんな日々は いまだけ”
”全力を傾けるべき時間は いま”
(周防さんの「青春」のなかには「月日」がある、というのを思い出しますね。ちはや年長メンバーのこの二人、意外と酒の席とかで呼吸のあった漫才みせてくれるかも?!)

そんな思いを共有したからか、みんな「素振り」「札流し」などの地味な練習にもよく耐え。
「決まり字が短くなった札から送り札にし、それを絶対にぬく白波会の鉄則」もきっちり守る。

「よしっ連取!」
「いいよ 部長 ナイス」
「全員勝って 全部買って 近江神宮行くぞ」
「「「「オウッ」」」」と声かけも活発・・・
焦る瑞沢メンバー。

須藤さんは冷静に分析。
『去年 全国大会優勝校が ずいぶん ナメられてんじゃねーか
っていうか あいつら優勝しちゃったから もう 夢は 叶えちゃったから』

『”全国大会優勝”ってボールもって どこ行くの?って 顔してるよな』

「み」「みんな丁寧に暗記いれて」
「1枚ずつだよ 取るよ!」

千早、必死に声かけ。
でも・・・

『届かない』
『早く勝つ そういう強さが大事だと思ってた でも 届かない』

「さ」の一字ぎまりを全員とられる瑞沢。
朋鳴部長「佐々鈴香」の「さ」「す」「か」は、「絶対取るぞ」→「「さ」と「す」と「か」!」と朋鳴の合言葉になっている得意札。

そこへ続く「す」。

焦りながらも、戸口に袴をもった母の姿をみつける千早。

『かるたが好きなだけの キモい自分に こんな青春があるなんて思わなかった』と仲間たちを思う、佐々部長。

そして「か」・・・
「来ると思ったもんねー!」と、3連取・・・

青ざめる千早。

『ダメだ ダメだ 綾瀬までがそんな顔』

千早にそんな気持ちを伝えるべく、攻め気を見せる机くん。
なのにタイミング悪く、肉まんくんが佐々部長に負けてしまう。

『勝ちたいんだ』
焦る机くん。

『勝ちたい』
2枚差で負ける、田丸妹。

『勝ちたい』
同じく2枚差で負ける、筑波君。

『勝ちたい?―――違う』

机くん、運命戦。
自分でみつけ出したジンクス通り「あ」の札と信じ、自陣の「あわじしま」を守る。

『おれは みんなを 勝たせなきゃいけなかったんだよ バカやろう』

試合終了。

朋鳴3勝、瑞沢2勝で、朋鳴の勝ち―――

会場を飛び出す千早。
「あー 逃げたくもなるよなー チーム全然かみ合ってねーもん」
うけけ、と笑う須藤さんと甘粕君。

「全国優勝なんてやっぱりまぐれか」
「やっぱポッと出の高校って選手層薄いよな」
「きれいだけど 袴もやっぱ 大変そー」
「Tシャツの子だけ 強かったよね」
「瑞沢も 今年は 全国ムリか?」
言われたい放題の瑞沢。

どーん・・・・と落ち込む、試合に出た瑞沢メンバー。
声かけに戸惑うかなちゃん。

そこへ波田くんが例によって2リットルの水を出す。
「みなさんどうぞ 水」

「なんであんたはもうー 飲めないよ そんなに」
「ストローありますよ」
「いや だから ストローとかそういう問題じゃねーよ」
「でも 大事ッス」
菫ちゃん、筑波君の突込みにも波田くんはヘーゼン。

「水が正しく飲める人は・・・」
という波田君の手から水をうばって呷る千早は、袴姿。
ダッシュで会場を抜けた千早は、着替えにいっていたのだ。

千早のなかには。
”真島の 抜けた穴”

「みんな」
かなちゃんたちの肩にぐっと手をかけ。
みんなに語り掛ける千早。

「一緒に部を作ってくれた真島太一は かるた部を辞めたけど
 私は いつか 戻ってくると思ってる 何年後か 何十年後か
 それまでに 私は クイーンになる
 そして それまでに瑞沢を 北央学園みたいな かるた強豪校にする」

須藤さんの脳裏には、「全国優勝校」というボールを、きらめく星の中、はるか遠くに投げる千早のビジョン・・・
『投げた すっげー 遠くに』

そしてそのボールをおいかけるように、みんなで同じ方向をみつめる瑞沢かるた部。
(どこか146首の、女帝の「来年も 再来年も 続いていく 瑞沢かるた部」のビジョンと重なります)

言葉を継ぐ千早。
「まずは」
「全国大会団体戦 連覇!」
「個人戦 1年も2年も3年も 各階級優勝」
 「えっ」
 「私たちも?」「優勝?」「優勝・・・」
 戸惑う原P、橋立くん、どこかときめいている波田くん。
 そして、口を引き結ぶ田丸妹。

同じく、士気が満ちてきた、2年3年メンバーの顔。

「もらっていい? 波田くん」(千早?)という声かけに応え、
「どーぞ あ さっき言うの途中でしたけど 水のガブ飲みはだめですよ 綾瀬先輩」
と、「正しい水の飲み方」を伝授する波田くん。さすが元・野球少年です。

「みなさんが思うより かるたは身体に過酷ッス」
「自分はかるたではまだ 全然戦力になれませんけど 身体とスポーツのこと 少しは知ってます」
「自分は自分のできることをやります。 全国制覇 上等ッス」

千早の言葉は、届いている―――

そこへ、襷をもってやっとこさかけつけた女帝。
2試合目が始まる。
(北央は、どうしたんだろ。でも須藤さんたちが瑞沢冷やかす余裕があったってことは、勝ったのだろうな)

暑いなか、雑菌の繁殖を避けてストローで「正しい水の飲み方」を一斉にする、瑞沢メンバー。

『何年後 何十年後』

「よし 行こう」

千早の言葉は、みんなにしっかり届いているようだ。

そんな様子をみて、携帯を手にするヒョロ君。

こちらも駆け込みで千早に袴を届けた千早母はやっと胸をなでおろす。
「やれやれ 千早ったら 着るの早くなったわー」

ふと見ると、そこには太一の母の姿が。
何やら思い悩むふうで、うなだれている。

ヒョロ君の操作した携帯には・・・
「宛先:真島太一
本文:東京予選決勝リーグ、瑞沢一敗。来いよ。 木梨」
と・・・

15号に続く。


***以下、感想

①ヒョロ君の謎のメール
ヒョロ君の、千早たちの立ち直った姿を見つめる姿、太一にメールを送る時の落ち着いた様子を見ると、
瑞沢がだめだから太一を呼んだ、というより、太一に、太一がいなくても大丈夫な瑞沢を見せたかったのか・・・?とも。
でも、なんで? 太一を安心させようとしたのだとしても、お前の居場所がなくなっちゃうぞ、という煽りにしても、きらきらしてる千早を見せたかったのだとしても、余計なお世話的になってしまう可能性が大だと思うのですが・・・
このあたり、後で「そうだったのか!」とぽんと膝を打つ展開になってくれることを祈りつつ。
そして2試合目の選手集合かかってるのに良いのかヒョロ君?!まさか出ないなんてことは・・・

ヒョロ君はもっと自分のことで一生懸命になっていい!むしろ、なって、いいとこみせて欲しい。

②太一母の姿
太一に会場にいて欲しかったけど、いなくて落ち込んでいるふうの太一母。
考えたら、成績が1番から落ちた時も「かるた」の「か」も出さなかったし、「あなたはためこむタイプなんだから」とアドバイスしようとする前向きさでした。
もしかしたら、東日本予選の時の菫ちゃんの言葉も響いているのかもですが、母自身が、太一がかるたに懸命になっている姿に何か思うところがあったのかもしれません。
千早母のように、「かるたをやっているなら大丈夫」と思うようなところが。

一方、太一がかるたを一度辞めたあとの描写で、「今晩ビーフシチューよ 何時ごろ帰る?」という母に「いらない、勉強して帰る」と答えるシーンがありましたが、そこの母、後姿のせいか、寂しげでした。
かるた部を辞めた太一を見てはじめて、太一母は、(瑞沢で)かるたをやっている太一の姿が(苦しんでいたことも含めて)生き生きとしていたことを実感したのでしょうか。
ということは、太一がこっそりかるたを再開した後も引き続き母は不安に思っている、ということ。
今の太一はやっぱり、前向きというよりは、闇堕ち的な雰囲気をかもしだしているのでしょうか・・・
回想の穏やかな太一は毎号見るものの、現時点の太一はほぼ出番がないので、周防さんの真意とともに気になるところです。

③雑感

・そういえば、新人の4人ふくめこれだけの人数が袴着ているのに、利恵子さんの姿が見えない・・・見えないだけでいるのかもですが、千早も袴着るの早くなったことですし、瑞沢かるた部も2・3年で着付けができるようになったのかも?これも隠れた成長ですね。

・朋鳴高校かるた部の、「創作短歌で30%オフ」な焼きそばや、下の句言えたら半額や「下の句カフェ」、
どこかのかるた部で実際やってたら、行きたくなるナイスアイデア。いいなあ。

・朋鳴の「一札入魂」のTシャツ。
ちはやふる映画エキストラ参加して、高校かるた部Tシャツ(ぜんぶ映画オリジナルの高校)を頂きました。
背中の「一首入魂!」に惚れて「勅使河原」Tシャツをいただきましたが、やっぱりこの「一札」のがよいなあ・・・。

④ 西高と瑞沢のこれから
西高は、あらためて確認すると、高2の予選で瑞沢といい戦いしてましたね。
この時机くんに勝った須田さんは、今回も登場。髪型も一緒w
北央の城山くんと当たって、苦しい試合ながら頑張ってました。

当時の縄野キャプテンはもう卒業していないみたいですが、「karuta win!」のTシャツはもちろん一緒。
この時の「ヒーローじゃなくてかっこ悪くて」も一枚一枚な筑波くん、かっこよかったなあ・・・
(ぜひまた良いところ見せる出番、作ってください末次先生T T)

この時も千早が圧倒的な強さでノーミス・25枚パーフェクトで勝ち、「瑞沢一勝!」といって士気を高めて太一が2勝、肉まんくんが3勝、と続いたのでした。

この時の瑞沢かるた部の噛み合いっぷりを振り返ると、今回千早が浮いてしまったのは、圧倒的な強さやフォロー役の太一の不在というより、みんなとのコミュニケーション不足なのかもしれません。
筑波君・菫ちゃんは千早の人となりを予選時にはもうよく知っていたけれど、今の1年はほとんど知らず練習も一緒にしたことがないのですものね。

なので、千早が袴になったこと、千早の「強欲ぶり」を共有することで、今度こそ一丸となれるはず。
もう負けは許されないし、単に勝つだけではなく、勝ち試合数をできる限り増やさないと厳しい。
そのかげで、机くんは須田さんにこっそりリベンジ、も見たいです。

そして、最後に北央で、ヒョロくんに、良いトコ見せてほしいです・・・!

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