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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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ちはやふる BE・ LOVE 4・5・6号 176・177・178首 まとめて感想

ゴールデンウィーク、なんとかPCに向かう時間が確保できました。

とかさまさん、奈緒さん、拍手コメントのほうでの温かいお言葉、本当にありがとうございました。
心の根っこから、エネルギーをいただきました。

拍手をしてくださった皆様も、本当にありがとうございました。

***以下、前置きが長いので、読み飛ばしてくださっても大丈夫です***


気が付けば、今年の桜はバタバタしているうちにあっという間に終わってしまいました。
なので、まだ、昨年に母と一緒に見た近江神宮と京都の桜が眼に鮮明です。

この春あわらに桜を見に行けないのは本当に残念でしたが、「たのしみ貯金」としてとっておくことにします。

思えば、下の娘が「ちはやふる」を大好きになったのは、8歳にのときに行った時雨殿で母に「ちはやふる」コミックスを買ってもらってからでした。

そして母が未明に亡くなった日、下の娘の中学校では百人一首大会がある日でした。

夜明け前、病院から帰宅したあと、まずは何も伝えずいつものように学校へ送り出したのですが、
娘は母のためにとかるたを頑張り、学年で2位をとって帰宅しました。

帰宅した後の訃報に大泣きした娘でしたが、つい数日前、ちはやふるを読み返していて、「新の気持ちがすごくよく分かる。泣いてしまう」と言っていました。

またひとつ、深いところで、ちはやふるが大切な作品になった気がします。

***さて、前置きはここまで***


ちはやふる復活後の感想をだいぶためてしまいました。
ですがせっかくここまでつなげてきたので、まとめての短縮版あらすじですが、
箇所箇所の感想とともに、以下綴らせていただきます!

◎176首

詩暢ちゃんと周防名人、太一出演のTV番組放送が、かるた界に波紋をよぶ。
南雲会では、村尾さんが新に、「新は白波会的なかるたが弱点では」と指摘。
いっぽう千早は受験勉強。
「不思議の国のアリス」を使い、英語のリスニングと音読と身体の動き(かるた鍛えた暗記力が活きる)で邁進中。
が、しかし、かるたで鍛えた忘却力もまた発揮され・・・
ふと窓の外を見ると、肉まん君は図書室で、かなちゃん&机くんカップル(♪)は教室で勉強している。
「かるたはひと段落」という言葉を思い出し、さみしくなる千早。
下校時、そんな千早にかなちゃんが貸してくれたのは、岩波新書 リービ英雄著『英語でよむ万葉集』。
  「ひと段落」した皆とは線ができた
そう思ってしまった千早は、太一や新はどうしているか、と気にしながらも、
「それでも進むって決めたんだ」と思いを新たに。
千早が訪れたのは、須藤さんの東大かるた会。
五十嵐読手の読みで良い反応ができたことと、英語の勉強から、
「私には音源が必要だ」と悟った千早は、須藤さんに専任読手7人の音源を借りに来たのだった。
周防名人に口添えくらいはしてやるぜ、うちの部員強い順で3人抜きできたら、という須藤さん条件を前に千早は・・・
一方、周防名人のそばには太一が。
(ふたりの会話から、今回のTV番組は兼子さんは見逃してしまったことがわかり残念・・・)
名人と一緒にいるときは同じ食べ物(ここではアイスバー)を同じ食べ方で食べ、同じように歩く。
「同化」することを2ケ月試してみている太一は、音に繊細なひとの感覚を体感できるようにまでなっている。
白山会館に着いたふたりは、千早が須藤さんと対戦しているのを目の前にする。
「会っていく?」という周防さんに、「いいです、これ捨てといてください」と太一が渡したアイスの棒は、なんと「アタリ」。
(周防さんが「ハズレ」を引いてがっかりしているのを知っていたよう・・・このさりげに当たっててそれを渡すあたり、太一らしいなあ)
  せっかく周防さんに近づこうとしているのに 千早に会うとダメだ
  見ても声聞いてもダメだ
  自分になっちゃうからだめだ
 (先輩は自分になりたいんです、からだいぶ遠くにきたな太一・・・)
激しく鎬を削りながらも楽しんで戦っている千早と須藤さんをとめたのは、周防名人。
「読手さんのデータはなにしてもあげないよ
 一生懸命お願いすれば たいていのことは叶ってきた? 甘いよね」
反論せず、「失礼しました」とおとなしく帰る千早。
裏では「周防さんて須藤先生に厳しくない?」との意見が・・・
帰り道。
「一人になるんなら かるたなんか楽しくない」と思った小学生のことを思い出してしまう千早。
 
  なんで思い出すの もうちがうよ ちがうよ
そこへ、須藤さん(相変わらず携帯未登録・・・)からの電話。
「おれ 持ってるぜ 読手さんの音源
 いるなら やろうぜ 今日の続き
 クイーンになりたいんだろ?
 おれも
 なりたいんだ 名人に
 周防さんを倒したいんだ」

◎177首

舞台は京都、明星会(伊勢先生宅?)の前にたたずむ詩暢ちゃんから。
6歳のときから、家から1個目のバス停から歩いて20分の距離を、
熱くても寒くても、遅い走りながら家政婦さんと一緒に通った日々を思い出している詩暢ちゃん。
『いまさら うちがここで学ぶことなんてあるんか?』と思った詩暢ちゃんだったが、
帰宅したおばさん(伊勢先生奥様?)に見つかり、がっちりと腕をつかまれなかへ。
「もし詩暢ちゃんが来ることがあったらこの子と取らせようって伊勢先生言ってはったんや」と
紹介されたのは、クイーン戦で札ガール(大盤係)をやってくれた桃ちゃん。
左利きの桃ちゃんを相手に強さをみせ、だんだん楽しくなる詩暢ちゃんだったが、詩暢ちゃんから1字決まりをとった桃ちゃんが皆に応援されているのを見て硬化する。
 笑わせるわ
15枚差で勝利した詩暢ちゃんは、いつもの「いけず」を言って立ち去る。
 もう来ん もう小学生やない
帰宅すると、母がマネージャーのように仕事のオファーを整理している。
 「世界で1人目の かるたのプロになりなさい」
 よみがえる、おばあちゃんの声。
 でも―
 もう走らん
一方東京。
千早と須藤さんはふたりで北央へ。
須藤さんの持つ読手さんのデータを見て、「いいんです」という千早。
「須藤さんはどんなに性格が悪くても
 卑怯なことしちゃだめなんです」
きっぱり言う千早に、「昔のありあけ 小峰読手バージョン」を出してきて、興奮させる須藤さん。
でも。
「気ぃ抜くなよ おれは 勝つかるたを磨きたいんだ」
帰り道に、「はあ?!読手講習会行った事ねえ?!信じらんねえ
やってみなきゃ読手の気持ちとかわかんねーだろ タコターコ」
と須藤さんから言われ、須藤さんと一緒に、読手講習会に参加することにした千早。
須藤さんの姿を間近でみていて、疑問がわいた千早。
「須藤さんはなんでかるたやってるの?」
「は?いまさらなんだよ べつに意味ねーよ」
「好きなの?」
「なにそれ気持ち悪ぃ べつにいいじゃん」
対戦練習の間も、「勝つかるたを磨きたい」「名人になりたい」という
須藤さんの言葉を思い出す千早。
わかったことは。
 須藤さんて”感じ”も速さもナンバーワンじゃないけど
 一勝一勝にこだわりながら 登ってる
そんな千早に須藤さんは告げる。
「いつか おれがかるた協会の会長になったらおもしろくねえ?」
「ハハ 夢とかじゃねーけど アリじゃね? 向いてね?」
「後輩のかるた部のやつらが 安心して楽しくかるたやれるように
 仕事しながらやる それがおれの思う文武両道」
「かるた協会会長って全員名人経験者なんだぜ 笑うー」
 涙うるうるの千早と北央メンバーを
「やめろ うぜえ」
で切る須藤さん。
自分の情熱を思い出した千早は、
「私は速さをみがきたい いろんな手できてください」
と須藤さんに向き直る。
一方、詩暢ちゃんは、オファーのきたテレビの仕事。
京都出身・ハワイ出身の女の子、丸麻呂と麻呂兄というゆるキャラ?!との対戦。
母に「TVとしての面白さ」をしこまれた結果、
「覚えてるの5首しかない」というハワイの子に「しの」を取られてしまう。
「札はなんていっていますか?」と聞かれ、「えらい楽しいって言うてます」とウソをつく。
収録終了後、詩暢ちゃんの耳には、札からの声は何も聞こえなくなっていた―

◎178首

札とのつながりが感じられなくなり、焦る詩暢ちゃん。
一方、TVの仕事の話は母を介して広がるばかりで・・・
9月、新学期。
千早の模試の結果は良くなく、受験生もいよいよ本気。
落ち込んでいた千早は、電車内でかばんのなかにかなちゃんから借りた万葉集の本を見つけ、「たご」の原歌の英訳をみつけて、そこに明るい気持ちをもらう。
それを覗き込んだのはなんと周防名人。
「ぼくは常々 ちはやぶるの一首はおおげさなんじゃないかと思ってるんですよ」
「いくら美しくても紅葉は毎年のこと それなのに「神代も聞かず」とは
 どんだけなにを知ってんだよ 業平 このリア充めと思うわけで」
との周防さんの感想に顔をしかめる千早。
そこにまるで千早からのブーイングのように名人の携帯がバイブレーションする。
(やはり耳を大事にする名人だけあって、音ではなくバイブなんだ・・・)
知らない番号ゆえに出なかった名人は、留守電の溜息ひとつで詩暢ちゃんだと知り大騒ぎ。
千早はお財布ありったけ(二千円もない・・・)を周防さんにつきつける。
「詩暢ちゃんが周防さんに電話かけてくるのは 普通のことなんですか?」
その声に落ち着きをとりもどし、冷静にリダイヤルする名人。
部屋でかるたの練習をしていると聞き、
「またかけてきてくれるんじゃないの 仕事に遅れるから」
とお金を返して去っていく。
その一方で、周防さんは何度も詩暢ちゃんに電話を掛けてみている様子・・・
詩暢ちゃんは、なり続ける電話を座布団の間にはさみ、かるたに向き合っている。
耳をすませても、聴こえない声。
幼いころの札との楽しいおしゃべりを思い出すが、今は・・・空札ばかり。
そこに、忘れ物(おいて行った伊勢先生の本)を届けに訪れたのは伊勢先生。
「読んでくれたんやな。 たくさん線引いてくれてありがとう」
という先生に、
「意味わからんとこばっかりやったし」
と言う詩暢ちゃん。
教えたる、と先生はいうが、「うちもう明星会には行かへん」と答える。
「もっとレベルの高い練習してはるかと思ったのに あの程度
 クイーンを倒したいと思ってやってる子はおらへんかった」
「そやな…厳しくしたら続かん子も多くてな かるたの楽しみ方も人それぞれや」
「…………歳 とらはりましたなあ 先生」
詩暢ちゃんのなかの伊勢先生は、いまでも
『同年代の仲間はおらんほうがええ 詩暢ちゃんは
 一人になるほど 強くなる子や』
という姿―
「うちには かるた楽しむより 強くなる道しか選ばせてくれへんかったのに」
そんな詩暢ちゃんの姿に、伊勢先生のかけた声は。
「いまは みんなと一緒に百人一首の勉強もしとるんやで 笑うやろ」
「百人一首は高い山みたいなもの」
「千メートルの山に登ると 下におるときは見えへんかった二千メートルの山が見える
 二千メートルの山に登ってみると 三千メートルの山が見える」
「競技かるたも同じや みんながみんな登れるわけやない
 でも 詩暢ちゃんは挑める子やと思うた」
「わしの言葉にわからんところがあるのなら まだ詩暢ちゃんは登り切ってないことや」
そのことばに、うちはクイーンや、これ以上の強さがあるかと反発する詩暢ちゃんだったが、
「綿谷新くんにも負け続けて 周防くんとも戦ったことがないのに最強のつもりか?」
と返される―
夜になるまで、そのまま固まっていた詩暢ちゃん。
あれこれお母さんに世話を焼いてもらっていたところ、息せき切って訪れてきたのは周防名人。
「えっと…あの 電話した? 何かあった?」
 問うて来る小さい声。
その腕をぐっとつかんで、詩暢ちゃんは明星会へ。
 もう走らん もう走らんて 思うたのに
伊勢先生の前に名人を引き出し、
「これから 名人とかるた取るわ 勝ったら認めてや
 うちこそ最強やって」
と宣言する詩暢ちゃん。
すわ、名人VSクイーンの試合がはじまる?!というところに、
割り込んできたのは小学生のこころちゃん。
帰んなさい、と言われても動かず、満面の期待に満ちた笑みで詩暢ちゃんに向かう。
「だってチャンスないかもしれんもん クイーンもう来んかもしれんもん」
「クイーン うちとかるた取って 強い人と試合がしたい どんだけ強いんか知りたい
 うちも強いで 桃ちゃんにもときどき勝つんやで」
  強い人と試合がしたい うちと かるた取って
 『この子 小ちゃいころの あんたみたいやなあ』
と詩暢ちゃんにこそっと告げたのは・・・札の声。
 詩暢ちゃんのなかで何かがこみあげてくる。
  会いたかった 会いたかった 一人でさびしかった どこへ向かったらいいか わからへんかった
  あのころの 自分の前に 今の自分がもし現れたら
  まだまだ先に綺麗な山があると 見せてくれる人がおったら
「じゃああんたととるわ 名人はええわ もう帰って」
やったああと喜ぶこころちゃんに、袖にされてため息をつく周防さん。
「ようわからんけどご苦労様やな 周防くん
 名人とクイーンの最高峰の一戦も見てみたかったけどな」
「無邪気なこと言いますね 詩暢ちゃんになにか呪いをかけてたのは伊勢先生でしょう?」
(ここの周防さん、めっちゃかっこよかった・・・!)
  最高峰という名の 荒野
帰途の新幹線で、千早に電話をかける名人。
告げた言葉は―
「東日本予選 がんばって 詩暢ちゃんと 不尽の高嶺で待ってるよ」
**ここまでは34巻に収録**

拍手[3回]

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