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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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BE・ LOVE 新年3号 ちはやふる 193首 あらすじ・感想 ②

ということで、②です(^o^)丿

***以下、193首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。《 》は感想です***


さて、「ポカ作似の高3女子」=千早は、またまた猪熊さんと対戦中。
今回は袴を着ての本番シミュレーションです。

  猪熊さんは自陣の定位置動かさない
  寄せる事さえしない
  相手陣の暗記に集中してる
  自陣はもう見なくても取れるってこと――

  だからこそ攻める
  猪熊陣を崩す 歪ませる 取りやすいままにしておかない
  
  取って 送る 送る

《なるほど、こんな作戦もあるんだな、と思いました…千早、しっかり考えててすごい》

その白熱した試合の最中、泣きだす翠ちゃん。
今日は誰にも預けられなくてごめんね、といいながら授乳する猪熊さん。

量が出てるかどうか、飲めてるかどうかはっきりわからない、母乳で育てる大変さを目の当たりにする千早。
 『授乳ってなんとなく5分くらいで終わるものかと思ってたけど
  30分は最低でもかかっちゃう その間中断』
と、スキマ時間は勉強。

  集中力も体力も 細切れになるんだ…
  でも山城さんの下の句が始まれば つながる信号 すごい握力で音をつかまえる
  すごい

再開した練習で、
「本当は練習の時に定位置を逆に札を置いてみることも大事なのよ
 私はできてないけど たぶん 綿谷くんは20枚くらい定位置とは逆でも取れるようにしてる」
という猪熊さんの話を聞き、
「相手陣叩き込むだけで精いっぱいなのに 自陣の逆パターン20枚…!」
とおののく千早。

「私もやらないと そろそろ"感じ"頼みじゃ勝てないわ」
と真剣な顔でつぶやく猪熊さん…
《新は「感じ」メインではなく努力の人、という描写がこれまでにもありましたが、ここもそうですね》

そうこうするうちに17:30になり保育園お迎えの時間に。
千早は帰り道、保育園まで一緒に向かう。

「ほんと時間気にせずに練習したいわもっと…
 昔は10時とか11時とか当然のようにさー」
と呟く猪熊さんは、ポケットに入ってるミニチュアカーに気づく。

「大学とか 独身のころの自分って いま考えればこういうスーパーカーに乗ってたようなものよね。
 燃費も考えず どこまでも速く飛ばして
 いまの私なんか ファミリー用の軽自動車だなあ」
と猪熊さん。

「でもきっと…20年経って振り返ったら いまの35の身体さえスーパーカーに見えると思うの。
 もっと走ればよかったと思うに違いないの」

猪熊さんの大きな目が、さらに決意で大きくなります。

保育園についてすぐ、「綾瀬さん耳塞いでっ」と配慮してくれる猪熊さん。
子ども達の歓喜の声が、きーん…と響きます^^;

千早に気づき、
「千早ちゃんもご飯食べる?新しいダディもあるよ」
と誘うも、「ダメ綾瀬さん忙しいのよ」と言われイヤーイヤーという可愛い子どもたち。

「時間がなくて 眠くて焦って やること多くて大変ね
 でも半音を意識して取り続けるのよ」
「あなたが乗ってるのは 間違いなく最速の 真っ赤なスーパーカーよ」

猪熊さんにそう告げられた千早の背後には真っ赤な夕陽、そして真っ赤な紅葉のイメージが…
そして決意が千早の眼にみなぎります。


さて、場面は早稲田大学。
(紅葉と同じコマに描かれた大隈講堂も「赤」(というより臙脂ですが)のイメージですね)

新は推薦入試の面接中。

「祖父はかるた名人でしたが認知症を発症しました
 身体の一部のようだった百人一首が上の句も下の句もわからなくなっていく祖父をぼくは直視できませんでした。
 でもそれは間違いでした。
 どこまでも百人一首を頼りにするべきでした。
 粘り強く一緒に かるたを取って 歌を口ずさんで」
と語り始める新。

そして、かるたが老若男女誰でも親しめる競技と言われながら、実際はそうではなくいろいろなハンディキャップを持つ人がいること。
誰もが同じように楽しめる可能性があるのになかなか進まないのは今の社会と同じだということ。

「競技かるたという定点を足場に ぼくは 構造を変えていきたい」
と真っすぐに語る新に、面接官は尋ねる。
「それでええと綿谷くんは かるたの名人…になるの?」


面接終了後、ポケストめぐりしてポケモン狩りをしていた父ちゃん(!!)と合流する新。
なんと麻里さんは発熱して息子と二人旅ができなかったもよう…残念(号泣)
「母さん知ったら狩られるのは父ちゃんやで」
の新のひとことが強烈です。

でも。父ちゃんはいいます。

「だってあるんやろ?まだ次が。
 連れてってくれるんやろ?」

真っ赤な、近江神宮――

新はさっきの面接官への答えを思い出します。


  はい なります

  名人に なります


いよいよ挑戦者決定戦当日!!

かなちゃんは前回出された宿題(千早の袴対策)をしっかり考えてきたもよう。
その名は「うそつき半襟」。
紐でしっかり固定され、普通の下着につけるだけでこれ以上なく身軽にかるたがとれるという一品です。

なんとなく呉服の敗北感…と打ちひしがれるかなちゃんに、「ありがとう」と千早。

かなちゃんは、凛とした千早の背中を見上げます。


「新自分で着られるんやな。父ちゃんどうしようかと思ったあ」
とお約束の頼りなさの父ちゃんをよそに、新は自分で袴の着付け。


そして太一は…未着。

かるた会館の前で心配している机君と肉まんくんのもとに、きいと止まる1台のタクシー。
ドアが開いて見えた足は和装。
降りた姿を見て驚くふたり。

場内で、同じく驚く新に千早。

太一は、ばっさり髪を切り――まるで小学生のころのような雰囲気になっていたのです。


東西挑戦者決定戦 開幕


■4号(2月1日)につづく■


《感想》
最初の面接指導。
管野先生の指導が厳しくてすごいと思いました。
まっとうなんですけど。
でも、大人でもどう社会に還元できるかなんて考えるの難しいよ…
それだけ、新ならできると思っているのかもしれませんね。

「カルター好き」ということはわかっていた桃ちゃんが、作り込んだかるた選手のお手製ブログを運営していること、医学部でお医者さんを目指していること、がわかり、いっそう桃ちゃんが身近に。
大盤係で登場したころには、まさかこんな面白い人物設定でここまで深くかかわってくる人物だとは。

医師を目指すということで、太一とも重なる線があるかもしれませんね。

そして新。
新が早稲田大学という選択をしたのがまた面白いな、と。
医学部志望の太一に対して、新が推薦で入学決める早稲田は医学部がない大学です。
そしてもし太一が麗子さんが東大の次にすすめる?慶応に入ったら、早慶戦!!
私が盛り上がりそうです(笑)

面接は、練習であんなにダメだったのに、本番ではさすがの態度。
いつもいつも繰り返し考えているから、本番できちんと言葉が出てくるんですよね。

「ダイバーシティ」なんて横文字が巷にあふれ、良く意味わからず使ってるんじゃないかと思う偉い人もいるなか、高校3年男子が自分の好きなことに引きつけてあれだけしっかりこれからのあるべき多様性について話ができ、しかも自分がそれを行なっていきたいという姿は、本当に好きだなあと思います。

「新は良い子すぎる」という話も聞きますが、やっぱり年下でも年上でも年齢問わず、いろんな人の「こうなりたい」という憧れの部分が輝いていてこその「ちはやふる」じゃないでしょうか。

今回、新、詩暢ちゃん、千早、太一(最後の2コマですが)の主要メンバー4人にとって非常に重要な回だったのではと思います。

このうち詩暢ちゃんはクイーン戦の登場ですが、これからの展開が楽しみ。

そして、可能性のひとつとして、周防名人が名人戦を辞退して、新VS太一の挑戦者決定戦が実質の名人戦になる、というストーリー予測もありましたが、今のところはそうはならなそうですね。

でもそうなると、千早VS詩暢ちゃん、新VS太一という図式は、今回は成り立たないことに。

とはいえ、今回は一度、綾瀬クイーン・綿谷名人となり、その翌年、挑戦者としての詩暢ちゃん、太一としてそのその場面、と思うと…萌えますね。


そして挑戦者決定戦は11月だから、新だけはまだ17歳なんですよね。
そのあたりの紹介が細かいなと思いました。

さて、次回。いよいよ開戦にワクワクです!!!

拍手[13回]

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BE・ LOVE 新年3号 ちはやふる 193首 あらすじ・感想 ①

少々フライング気味ですが、明日からはまた仕事繁忙期、週末も予定があり時間がとれなさそうなので更新してしまいます。ご容赦ください!

193首、控えめにいっても泣きっぱなしでした…
きっと親は冒頭から大泣きだと思います(;_:)

読みどころ満載で長くなること必至なので、2分割で。

***以下、193首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。《 》は感想です***


扉絵なく本編開始。

「綿谷新くん なぜこの大学を受けようと思いましたか?」

との問いに上がりまくり、菅野先生を前にどもりまくりで答える新。
《この模擬面談で、新は社会科学部希望と判明》

「書類は完璧で通ったのに 落ちるわーヘタすると落ちるわー」と悩む管野先生と、動画を見ておののく新。

「推薦入試のコツはいくらでもあるけど核はひとつや」と菅野先生。
「大学はオンリーワンの生徒が欲しいんや 綿谷にはそれがある
 そのオンリーワンの部分を オドオドせんと言えるようになるだけやない
 どう社会に還元できるか しっかり考えてこんかい」

言われた言葉をリフレインしながら声掛けにも気づかず一心不乱に歩く新。
帰宅すると、麻里さんが始おじいちゃんの着物を出してくれているところ。

「推薦入試の面接も同じ週で忙しいなあ お母さんも仕事休み取れたけんね」
という麻里さんに、
「えっお母さん来る?おれ一人で大丈夫やけど…」
と答える新。

お母さんもそう思った!宿泊費も交通費も高い!と言いながら…
「息子と二人で旅ができる きっと最後の機会や」
とかみしめる麻里さん。

「おじいちゃんが元気やったら おじいちゃんに行ってほしかったな
 おじいちゃん 新が東西挑戦者決定戦出るんやで お着物お借りします」

ふたりで、新は最敬礼で、お仏壇の始さんに頭を下げる。


さて、舞台は京都。
クイーン位の西日本代表は桃ちゃんだったことが判明。

詩暢ちゃんいわく「明星会の中では千早に近い」というポカ作くんと練習を重ねている桃ちゃん。

そんな中、こころちゃんが「時間や」と詩暢ちゃんの出演する番組コーナーをつける。
モグラたたきというお題に、「かわいらしゅうて叩くなんてとてもとても…」と(おそらく地のままの発言で)笑いがとれる詩暢ちゃんに、「意外とこなれてきたなあ」と明星会のみんな。

「まさかタレント志望?」
「芸能人??すごい」
という言葉に
「なれるわけないやろ かるたしかできんのに」と桃ちゃんが発言したらそこには詩暢ちゃんが…

「あらあらうちの記憶違いやったやろか 結川さんと練習の約束しとったかと思うとりましたが 今日はテレビ鑑賞会?」
と「いけず」を言いつつ練習へ。

桃ちゃんと詩暢ちゃんの試合を見ながら、うなる伊勢先生。

  詩暢ちゃんとはちがいすぎる
  幽玄 幽明 この世のものではないような
  桃ちゃんがもしも勝ち上がっても 詩暢ちゃんには適わん
  そう思わせるだけの練習でしかないような――

練習後、時雨殿での小中学生対象の講習会の講演オファーをされ、
「ギャラ出ますか?」
と聞いて「タレント気取り」と反感を持たれてしまう詩暢ちゃん。

一方、「桃ちゃんがんばってな」と矛先を向けられ、
「でもうち試験もあるしそろそろ実習も…」とかわす桃ちゃん。
桃ちゃんは医学部の学生だったのでした。

帰りがけ、懲りずに桃ちゃんをご飯に誘うポカ作くん。
そのふたりの白米×明太子会話に詩暢ちゃんもからむ。

そんな詩暢ちゃんに
「若宮さんなんでテレビとか頑張って出るん?無理しとるやろ」
と直球で聞く桃ちゃん。

「お金がいるんや。藤岡屋さんのこの反物で今年のクイーン戦の着物作ってもらいたいんや」
と、例の反物の写真をスマホで見せる詩暢ちゃん。

「そんくらいのお金も自分で稼げんで なにがクイーンや」
という詩暢ちゃんに
「営業かけてみたらどうや?」
と桃ちゃんはさすが大学生な提案を。

後日、3人で藤岡屋さんへ。
事前に企画書を送る等さすがの手配は桃ちゃんの差し金かも?

その場での提案も、「うちに着物を…」と言いかける詩暢ちゃんを遮り、
「先見性」や「露出が増える」等のデキル用語をちりばめながら桃ちゃんがリード。

お目が高い、と感激し、
「スノー丸の着物も自信作なんですがなんせ認知度が低くて…」
という藤岡屋さんに、
「うちが着てすこしでもお力に」
と意気込む詩暢ちゃん。

が。
「若宮市議はこのことご存知でしょうか?」
「うちとしても日高屋さんとの関係を無視して進めるわけにはいかんのです」
と、「しがらみ」再確認が入り、出直しということに――

帰り道。
「なんやの もう若宮さんスポンサーみたいなのついとったんやないの
そらあかんわ 大人の流儀違反や」
という桃ちゃん。

続けて、寒いのにコートを着てないことや営業に行くのにスウェットなことを失礼やろと注意するが、詩暢ちゃんの回答は
「コートはまだ スノー丸グッズで出てなかったんや」

見れば、身に着けるすべてがスノー丸グッズ。
髪型もなんちゃってスノー姫?
藤岡屋さんに行くのに、詩暢ちゃん的にはベストな選択だったようです。

「ええな結川さんは かるた強くて」
そういわれ桃ちゃんは
「は?!」
でもその後続けて
「頭もよくて お医者さんになるんやろ?ええな」
と詩暢ちゃん。

「うちには かるたしか ないんやけどな」

辛そうにそうつぶやく詩暢ちゃんに…桃ちゃんの口の端がくいっと笑みにゆがむ。

「若宮さんと練習なんて自信なくすだけやろ」と言われることがあるけれど…

  そうか?
  勝てるんとちゃうか?って瞬間もあるんやで
  すくなくとも
  ポカ作似の高3女子には負けん

と闘志オーラをみなぎらせ、ポカ作君を怯え上がらせる桃ちゃん。

ポカ作似の高3女子…千早のことかーーーーー!!

ということで、千早は??(②に続く)

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BE・ LOVE 新年2号 ちはやふる 192首 あらすじ・感想

新年2号は、ちはやふる10周年特集!

映画のキャストさん&小泉監督にアニメのキャスト&浅香監督からのコメント、そして名だたる漫画家さんからのイラストつき祝辞と、超豪華な特集でした。

小泉監督の表現の仕方がとても好きですし、新田真剣佑君の言葉には、小泉監督の真剣佑オーディションストーリーを思い出してほっこりしました。

そして漫画家さんからのイラストはカッコいい新がキラキラしてて目の保養でした…個人的には、ウミノ先生の桜沢先生が好きです♡

さて、本編!

***以下、192首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。《 》は感想です***

扉絵はなく本編から。
冒頭は福井メンバー、新&村尾さんin近江今津。

近江神宮の帰り道、乗り換えに急ぐ村尾さんが振り返ると、新は階段を下りるお年寄りのフォロー真っ最中。

何とか特急に間に合い、
「新はお年寄りには積極的に親切やもんなあ 若い人には照れてモゴモゴしとるくせに」
「同年代ではかるたがらみでギリギリ友だちあるくらいやろ」
と新をからかう村尾さん。

そんなやり取りの中、村尾さんがスマホへの着信に眼を見開く。

「でも新はラッキーやわ
 神様がそれでいいって言ってくれとる気がする ほら」
と新に向けられた画面には――

東日本予選の結果を報告する文面と、千早・太一の名前。

「東京はあっちかな。友だちなんやろ2人とも。すごいな」
と村尾さん。スマホを見つめ続ける新。

  あたしたちにはかるたがあるから また会えるんじゃないの?

一方、朝5時に飛び起きた千早は早速勉強スケジュールを復唱確認しつつ、
壁にかけてある着物に眼をとめ、幸せそうに微笑む。

気が付けば着物に袖を通し、「千早ごはんよー」の声に我に返る。

生物、英語、日本史…と続くスケジュール確認が、足袋、長襦袢、袴…と変わっていく。
《ここ単語の移ろいが綺麗で好きです!理数系もあるなんてもしや千早国立大狙い??》
  私 勝ったんだ 東の代表になれたんだ
  次に進めるんだ―――

その日の放課後、瑞沢高校に麗子さんが車を乗りつけ太一を迎えに来る。
袴を作ってもらいにいく、ということで、「もしかしてかなちゃんち?!」と騒ぐ瑞沢男子たち。

とその時、梨華ちゃんが捻挫の一報が入り、そちらへ行ってしまう麗子さん。

「お店一人でいってきなさい 大丈夫よ あっちはプロだから」
の声に、机君と肉まん君を摑む太一。

「着物を作ってもらうとか初めてで…いろいろ失礼があったら困る…」
という『真島太一が人を頼るきわめてまれなケース』に、キュンとして付き合ってあげることにする机君、肉まん君、そして同じく声をかけられたかなちゃん。

かなちゃんは千早にも声をかけるが、千早は
「ごめん私 用事が」
とバイバイとともに去る。

用事があったらしい机君がひと声かけにいくと、頬を赤くして頬を膨らませているふうな千早が。

机君は、
「真島のことは任せとけって 綾瀬もがんばれよ」
と声をかける。

《怒っているのか?照れているのか?この表情、私にははっきりと読めません。
 でもその後の机君の言葉からすると、「太一のことは心配で、行きたいけど行けない」と千早は思っているのでしょうか??
 「行きたいけど行けない」も、実際用事があるからいけないなのか、やはり告白事件が影響していていけないなのか…気になる所です》

さて、呉服屋大江。

「推しが…私の推しメンが…とうとう顧客に!」と感激の理恵子さん。

「お値段は気にしないからとりあえず正絹の黒紋付とか」という麗子さんのお電話の言葉を聞き、
「いままで試合でずっと貸してくださってたみたいな ああいう袴がいいんです ダメでしょうか…」
と戸惑いながらも要望を伝える太一。

その言葉を受け。
「着物はある種「場」のための装置の側面がありますが、競技かるたにおいてはまた少し違うこと承知しております」
「勝つためのユニフォームとして真島太一様のために仕立てさせていただきます」
という理恵子さん。

フルセットそろえるための説明を始めるも、
「現場のヒアリングによると長襦袢を大試合で着る選手は多くない」
「基本タンクトップの上に半襟だけつける」
という仰天現場知識を披露する理恵子さん。かなちゃんはじめ、大ショック。《モデルが桜沢先生なところがたまらないです!》

スソも短く動きやすさ優先、ということで、理恵子さんいわく、一番競技に向いているのは武者袴とのこと。
とはいえ、武者袴のうえに化繊にすると手軽になりすぎ、麗子さんが気にしそうということで正装にも使える正絹に。
このあたりの顧客要望バランスがさすがは手練れな理恵子さんです。

「お任せ下さいね 必ず 一番戦いやすい着物をご用意してみせますので」
と採寸する理恵子さんに、かつて着付けてもらった時のことを思い出す太一。
  着物に慣れてくるとね 身体がゆるむのよ 支えてくれますよ

「千早ちゃんの着物はどうしたら」と動揺するかなちゃんは「奏が自分で研究してみなさい」と言われ、さらに衝撃を…

一方、千早の出かけた先は西麻布の猪熊宅。
オートロックにコンシェルジュのいる受付の豪華マンションです。

「桜沢さん経由でのお願いだったけど どうしたいんだっけ?」
と尋ねる猪熊さんに、
「詩暢ちゃんに勝つくらいに強く なりたくて」
と変顔で答える千早。

「大きくでたあーびっくりしたー西の代表はどうでもいいんだっけ?」
と聞かれ、
「あっすみません 西の代表の人の情報なにも持ってなくて」
と焦る千早。
《この段階で私たちも情報何も持っていません…どうなったんだー》

「若宮詩暢より強いってことは 日本一ってことよね だったら私にくらいは勝てないと」
という言葉に息をのむ千早。

  あたしたちにはかるたがあるから また会えるんじゃないの?
  会える 会えて そして

準備をしながら机くんからの着信に気づく千早。
メールには、たくさんの音声ファイルが。
(さっき別れ際に机くんが「あとで送る」と言ってたメールですね)


一方、呉服の大江。

見繕い終了し、理恵子さんのプロ手話に感動する肉まんくん・机君。
そんななか、足袋を2足購入し、肉まんくん・机君ふたりに渡す太一。

「これ…2人に。寒い中さ この間ずっと見ててくれて ありが…」
戸惑い照れながらもそう告げる太一。
「もし おれが勝ったら 2人のうちどっちか大盤係やってよ」

「ええっ?!勝ったらって綿谷新に?!」
「いやもちろん勝つ気で挑むんだと思ってたけど  え?!」
「とりあえず綿谷新がラスボスなんだと思ってた」
「けど周防さん倒しに行くの?!」
大騒ぎな肉まん君・机君に、
「――うん」
頷く太一。


千早サイド。
送られてきた音声ファイルは、専任読手7人の読み。
試合中の音声、古いのは10年前のものまで掘り起こし、上の句だけ抽出してあるもの。
「すごい労力…」という猪熊さんに、
  机くんとかなちゃんだ 受験生なのに 2人とも大変なのに
と涙を浮かべる千早。

九頭竜さんが今のところ最後に読んだ10年前の名人戦の音声を聞き、
「九頭竜さんの読みって独特なところあるわね」
とつぶやく猪熊さん。

  あたしたちにはかるたがあるから また会える
  会って そして
  行くんだ その先へ

《感想》
理恵子さんのプロの仕事が見られたのは素敵でした!
しかし、太一の千早への告白はここずっと非日常空間ではなかったことになっていたようでしたが、やはり日常に戻ると影響あるのかもしれませんね…
千早の表情の意味があまり読み取れませんが、この後どんなことにつながっていくのかが、気になるところです。

そして、瑞沢メンバーを一度離れて、これまでとは違う頼りない面をメンバーに見せるようになった太一。
この変化は微笑ましいなと思います。

(以下はちょっとマイナスの内容を含むので、気になる方は飛ばしてください)

異論反論オブジェクションあるところだと思いますが、私は足袋をふたりにプレゼントしたくだりはあまり好きじゃないなと思いました…

自分でバイトしている訳でもなさそうなので、出資はおそらくお小遣いから=親のお金です。
お金で買った物でプレゼントするのではなくて、「ありがとう」と言い切る言葉のほうが、良かったなあと。

そういう意味では、机君とかなちゃん多大な労力をかけた、非常に有効なデータとなるプレゼントはすごいなと心底思います。
相手のことを思って本当に役に立つ物を送れる、というのはすごいことですよね。

さて、次のステップは??

拍手[4回]

BE・ LOVE 新年1号 ちはやふる 191首 あらすじ・感想

しばらく家族で交互にインフルエンザにかかったり、仕事繁忙期が続いていたりでご無沙汰してしまっておりました( TДT)
が!
第193首を読んであまりに感動し、それを伝えたいため一気に行きます~!


まずは191首から。

***以下、191首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。 《 》は感想です***


前回の息詰まる「運命戦」のシーンから一転して、場面は太一ママ、麗子たちマダムのお茶会?


誰からともわからない、
「それでどんな方なんです?」
という問いに、麗子さんが自分のだんなさん(太一父)について語ります。

「オリゴってあだ名だったわ学生時代」
「入り婿なのよ旧姓が後藤で」
・外科医として優秀
・いつもポケットに飴が入っているような優しい人
・学生時代(高校?)は麗子さんが風紀の腕章が似合うことに感激し(確かに似合う・・・)、親になってからは太一や麗子さんの子育てに感激し・・・

そんな人だとのこと。
「旦那様なかなかの策士じゃないですか 真島さんと結婚までこぎつけてるんですから」
「どうだかね」
というやり取りを聞くと、「いい人」なだけではないかもしれませんが、基本「いい人」のようです。
《太一父はあまりに姿が見えなかったことと、麗子さんの「1番になりなさい」「父さんに見せられない」の言葉で余程な人だという想像が、ちまたにもありましたし私もしていましたが、あまりの違いにびっくり。
「人好き」な末次先生らしくていいなあと思う一方、こんな幸せそうで恵まれた家庭なんだから、太一のあのネガディブさは家庭の事情じゃないんだ・・・と複雑な気持ちも?》

「バカみたいね待つなんて なにかあったら連絡来るかもと思うと・・・」
どうやら麗子さんは太一からの連絡をどこかで待っているよう。

「子供に1位を目指させるのは私の方針なの。鶏口牛後っていうでしょう。
 1位になれない世界でがんばるなんて 愚かだもの」

そんな言葉とともに、場面は代表者決定戦決勝へ――
 
原田先生VS太一は、「あ」の札16枚がすべて出ているという、まさに経験者有利な展開。

「あ」札をとっていく原田先生だが、それはギャラリーの思う「読み」ではなくて、
この札がでたらいいなという構成がはまる「組み立て」だと北野先生はみている。

でも、特に調子のいい時。
「ふと目についた組み立てになかった札が取れた時、それが原田のかるた力の真骨頂だ」
と・・・今日はまさにその真骨頂のよう。

一方、太一は原田先生に対する周防さんの言葉を思い出しつつ、千早たちの札数と自分たちの札数をカウントし、ほぼ同数であることを確認。

そんな太一の姿を、原田先生は「ずいぶんかるたが客観的になった、周防くんの影響か」と見ている。

「次はどの「あ」の札が出ると思う?私にはわかるよ」とゆさぶりをかけると、
「それより早く取る・・・」と周防さんのように答える太一。

原田先生が太一に初めて出会ったのは12のとき。
原田先生がかるたに出会ったのも12・・・
ということで、当時の回想がはじまります。

原田先生は福井南雲会の栗山先生と幼馴染。
(実在する原田先生のモデルの先生が福井出身だそうなので、原田先生も同じ設定?)

その栗山先生にさそわれてかるた教室へ。

「あ」の札は1枚で4つの顔がある、ということを指導の先生から学んだり、楽しくて楽しくて毎日練習していたとき。

ある大会で、耳の聞こえない子が試合に出ていることを知る。
読手さんの口元をみてとるというその子は、読手さんがいつ読み始めるかわからないため、暗記の時間がしっかりとれないそう。

その話を聞いて、原田先生はその傍らに坐し、読手さんが下の句を読み始めたら肩を叩いて教えるという手助けを思いつく。

しっかり暗記が出来たその子は思う存分かるたがとれ――
《その子がうれし泣きしている姿が描かれるだけで、勝敗ははっきりとは描かれておらず不明》

原田先生にも「かるたをしててうれしかった 誇らしかった最初の大会」という思い出が。


そんな攻め気満々の原田先生をかわして守る太一。
「守りがるたがやっぱ合ってる」とは、机くん肉まん君のコメントです。

  原田先生は強い

  強くあってほしい でも―――

原田先生が取るイメージをしっかり持ち、次に出ると思った「ふ」の札を、太一がさらう。

  読みが冴えたって 体がその通りに動くかと思ったら大まちがいなんだ

原田先生のその姿に北野先生がうつむく。

  ギャップ
  いたるところにあるギャップ

  自分の最盛期とのギャップ
  力をつけてきた相手とのギャップ

  だけど だけどな

  ギャップがあるから楽しいんだろう?

息を吐き、ひざをさする原田先生。

  聴こえること
  聴こえないこと

  ギャップを飛び越えたい
  越えに行く者の 肩をポンと叩きたい



結果。
最後の1枚の札を送って0枚にしたのは・・・太一。

「ありがとうございました・・・」

礼をするのにうつむく太一の眼に涙があふれ。
その太一の胸倉をつかむ原田先生。

 「苦しかったな 絶体絶命が たくさんあったな
  絶体絶命を 愛せよ まつげくん
  これから先 ずっとだ」

ほぼ同時に、白目をむいて千早が寝落ちする音。

一瞬の後我に返って目を開いた千早の眼に映ったものは。
原田先生が胸倉をつかんだことで見えるようになった、太一のパーカーの下の「瑞沢Tシャツ」。

「さあ また来年 がんばるさ」

そうつぶやく原田先生と、悔し涙をうかべる翠ちゃん。

一方。

冒頭で意味ありげな伏線が貼られていた麗子さんのいた場所は、実はかなちゃんの呉服屋さん。

そこに太一から連絡が入る(しかも麗子さんトイレ中?!)。

「大江さん 袴を・・・ 男物の袴をあつらえてくださるかしら 早急に」
「もちろんです もちろんですお客様 光栄です」

あふれる涙とともに伝える麗子さんに、ともに泣く理恵子さん。


一方、かるた会館では表彰式が。
太一のきんもくせいのかおりと、盛大な拍手につつまれる千早と太一。

屋外でその様子をながめる北央メンバー+須藤さん。

「帰るぞてめーら」
という須藤さんに、
「まさか本当に辞めたりしな・・・」
とおいすがるヒョロくんたち。

「てめーらさあ あいつに言うよな? どっかの大会で
 「おれが勝ったら須藤様が辞めるって賭けは反故だ!」って」

須藤さんの言葉に、言う―!!の北央大合唱。

「「でももう1個のようは生きてるぞ」って」

“勝ったら 競技かるたを一生やる”

「東日本予選の結果 代表は 名人位 真島太一さん クイーン位 綾瀬千早さん
 お二方の東西挑戦者決定戦での健闘をお祈りしています」

■新年2号に続く■

《感想》
千早が翠ちゃんを下すより先に、太一が原田先生を下すというのが、原田先生ファンとしては、少々不満・・・

「青春全部かけて」からの、来るべき原田先生VS太一。
ここで太一が勝たないと呪いが完全に解けたことにならないのであるべき展開だったのかもしれませんが・・・
準々決勝がすごく濃かった分、決勝は1話で決着というのも展開としてはあるべきかたちだったのかもしれませんが・・・

うーん、です。

実際のかるたの試合をみていると、実力通りの勝敗にならないことはわかります。
今年の名人戦の第3戦も、おふたりにはそれほどの差はなかったですが、名人が不調であれあれ?という感じでしたよね。

昨年の東西挑戦者決定戦で、「愛情」が足りず原田先生に敗れたと思った新。
その一方で、読んでない札がとれるほど好調だった原田先生を負かした太一。

せめてもう少し太一の実力に納得できる根拠が欲しかったなあと思ってしまいました。

一方、高校生のときあれだけ賭けに対してかたくなだった須藤さんの、
須藤さんも太一も北央メンバーの「三方よし」な結論には非常に成長と円熟を感じました!!

やっぱり須藤さん大好きだなあ。

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BE・ LOVE 22号 ちはやふる 190首 あらすじ・感想

すっかり皆に「おにぎり理音」と呼ばれている可愛い理音と、凛々しい千早が表紙の今号。


もしかして、コミックスの表紙はこの2人?!
と思ったら、アタリでしたーーー!
36巻の草木は「稲」ですね。実りの秋になんて素敵。


そして今回よりスタート、映画「ちはやふる―結び―」新・キャストインタビュー!
第1弾は菫ちゃん役の優希美青さん。
恋してる眼差しとか、双眼鏡のストラップの花柄とか、もうとにかく可愛い!
早く動く菫ちゃんがみてみたいです。


さて、コミックスはひと足早く今日入手♪
収録は188首まででした。

37巻発売は、来年の2/13とのこと。

36巻はうわあ千早と太一の勝負どうなるの?!というところで終わるので、
コミックス派の方はドキドキですね・・・




***以下、190首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。 《 》は感想です***




第190首は扉絵なし。
なんと、「まさかの!」田丸兄のカウチポテトショットから。

 おれの名前は田丸剛(たまる・たけし)。
 あろうことか1回戦負けしたので
 うちに帰ってだらだらネット・・・

田丸家の両親は子どももかるたも大好きそう。
お付き合いの用事で応援に行けなかったと騒いでいた家族3人に、
翠ちゃん準決勝に残ったとの情報が・・・!

「うぉぉい大変じゃないかーうちの娘ー」
てなことで、かるた会館に駆け付ける田丸家。


《ところでなんで剛(たけし)なのにつよぽんなんでしょう?

 ふと、田丸兄妹ってもしかしたら、ドラえもんのジャイアン兄妹の
 イメージも重なるかなと思いました。
 兄の体格や、兄妹のもともとの立ち位置。
 初登場は、大塚かるた会館での新年のかるた会でしたが、
 そのときはすっかり「嫌われ役」の立ち位置でしたものね・・・

 だとすると、「たけし」が正だけれど、
 ジャイアンのイメージを完全にかぶせるのではなくて
 「つよし」の読みの可能性を残しているのかななんて・・・
 もしかしたら「つよし」が正で、
 「たけし」が単なる振り仮名誤りかもしれないですけども笑》

到着したかるた会館は、痛いような空気が張りつめている・・・


運命戦・・・


手のひらで顔を覆ってつらそうなかなちゃん。

  「たち」「たれ」「はなの」「はるす」「わがい」
  この中だったら「はるす」のひらけた感じを聞きたい♡

と、心中はかなちゃんらしさもありつつ・・・


  無力な気がする どうしても このレベルの音と速さの世界の前では

  音と 速さと 運命の前では・・・

前回、
「今回、桜沢先生の存在感がなかったので、勝負がつくであろう次首での動向が気になります」
と書きましたが、存在感なかったはずです。

桜沢先生、全然理音の試合を見ていませんでした・・・

桜沢先生の目の前には、同じ名前の翠ちゃん。

「わがい」をとって、運命戦!!

そこで皆が翠ちゃんに気が付きます。

「田丸さん・・・!」
「田丸さんもまだしょうぶついてなかったんだ?!」
「え?!」

  おー追いついたあ
  1-1かあ 運命戦かあ すごいんじゃない?今日の私
  いい感じで反応できた かっこよかったなあ いまの私

  よし!

自然にガッツポーズが出る翠ちゃん。

そのキラキラした姿に、あっけにとられる瑞沢メンバー、そしてつよぽん。

  だれだおまえ おれの妹は
  そんなだれにアピールするでもないガッツポーズはしねえ

《「だれにアピールするでもない、心から自然に出たガッツポーズ」。素敵です》

かなちゃんは思わず、「千早ちゃんみたいだ」


  これまでは なんか自分と戦ってるみたいだったなあ
  目立ちたくて ほめられたくて

  だれにも注目されなくて

  ほめられないのは変わんないけど
  いまはもう さみしくないよ

  ああ 私 さみしかったんだ

「失礼します」と立つ千早と目が合う翠ちゃん。
「失礼しました」と着席する。


  さみしくなくなって やっと 相手とたたかえる


《ここで号泣・・・!!自分で自分のありのままを受け入れ、
 肯定できるようになった翠ちゃんの姿がまぶしいです・・・
 でもここでの号泣は、まだまだ第一歩なのでした・・・》

一方、千早も「失礼しました」と着席。
深く息をしながら・・・

  泣きそうだ  

  わからない

  未来はちっともわからない わからないけど
  田丸さんは未来だよね?

  わからないけど わかるよ

《田丸さんが「未来」なら、千早は「いま」だと思うのか。
 千早の眼光がするどくなります》

  わからないけどわかるよ

  行こう

理音の手元には、送られた菫ちゃんの札「はなの」。
千早の手元には、「たれ」。

真琴センパイの意志が飛ぶ。

『理音注意 綾瀬は 運命戦でも抜きに来るぞ』

《この「理音注意」とか「理音集中」とかなつかしいですね・・・!
 好きー》



読まれたのは―――



「はる


  すぎて―――」


微動だにしない千早。
札をおさえる理音と翠ちゃん。

"田丸さん取った!"

"理音 お手つき?!"



「クイーン位予選準決勝は
 1枚差で
 綾瀬さんと田丸さんの勝ちです」


 お手つき・・・!
 6連取されて・・・なんなの こらえきれなかった

悔やみつつ、はっとする理音。

 綾瀬さんは冷静だった


一方、瑞沢ギャラリーは大混乱。

 大変・・・めでたいけど2人とも瑞沢・・・(えっ3人?)
 どうしたら?

翠ちゃんはといえば。

 は―勝ったけど どうせ誰も見てなかったし
 決勝はみんな綾瀬先輩の応援だろうし
 お兄ちゃんさえもいないし
 決勝戦ってすごいことなんだけどな――
 べつにいいけどさ


「べつにいいけどさ」といいながら、タオルで顔を隠す翠ちゃん。


そこに。

「田丸さん 見てたわよ」

桜沢先生登場。

「いいかるたを取るわね」
と、翠ちゃんの良い点を列挙。

「あなたが次の瑞沢のエースね?」

  桜沢先生 桜沢先生
  生まれるまえから大好きな

「今度富士崎の合宿に来ないかしら?」

 『教え子が目の前で負けたのに非情!!
  高校かるたの未来しか見てねえ』
 青ざめる富士崎ギャラリー。

そして翠ちゃんに駆け寄ってきたのは―――

瑞沢1年ズ!

「田丸さん見てなくてごめんね」
「勝ち切ってすごい」「すげーよ田丸!!」

「もーいいわ先輩に気をつかうの
 私たち1年は田丸さん応援するから」

「本気で応援するから」
「かっけーよ田丸」
「はい水」(by波田くん)

いっぱいのキラキラに囲まれた翠ちゃん・・・


 なんだろう なんかなんだか
 生まれなおしたみたいな


でも目の前には――

背の高い千早の、高い壁。


 そしてまた 死ぬんだ 何度も


ドキンドキン

心臓の音。聞こえるのは端座した太一から・・・


 須藤さんに勝てた

 あの須藤さんに勝てた
 教わってきたものが通用した

 試しにきただけだ

 もういいんだ

 ――譲るんだ


そのとたん、ドスンと目の前に座る音と、声。

「金木犀の香水?」

原田先生。

「ディオールかグッチ?うちのワイフも持ってたな。
 おしゃれだなまつげくん」

気圧された態の太一は、母のを借りたこと、
違和感で少しでも相手を緊張させる作戦のことをすらすらと語る。

「周防くんがそういうふうに教えてる?」

太一の返事はない。

「ずっと考えてたよ」

膝をさすりながら、語る原田先生。

「まつげくんがなにをしたいのか なぜ戻ってきてるのか
 かるたに復讐してるようだとも思ったが

 それだったらあれだよな 復讐したいとすれば 私にだよな」


   青春全部懸けたって強くなれない?
   懸けてから言いなさい


 思い返す、2年半前の同じ場所、大塚かるた会館。


 ちがう ちがう 先生おれは

「ちがいます おれはもう 試合は 譲・・・」

言いさしの太一の口をふさぐ、原田先生の大きい手。


 一方、「西日本代表は綿谷新!!」と大きな文字で
 だめになった日本史ノートをのぞく肉まんくん・机君。

 「日本史が・・・ノートが・・・」という肉まん君に、
 「いいんだこんなの
  綾瀬と真島が目を覚ますならこの情報だって
  本当だったよな さすが先生」

  ノートでのメッセージには、原田先生の影が・・・


口を塞ぐ手が離れ、太一の口からこぼれたのは・・・二人の名前。


「新と・・・千早のいるところに 行きたい

 行きたい・・・」


「うん では戦おう」

告げる原田先生。


 私の前に立ちはだかるのか こんな美しい壁が

 手加減しないよ 金木犀の香りの 私の好敵手


■1号(12/15発売)に続く■


《感想》

11/15と12/1、2回休みですね。

大決戦が一区切りつき、末次先生もやっと一息ですね。


須藤さんと太一が準決勝でこんなに盛り上がって、決勝どうなるの?!と思いましたが、
さすがはストーリーテラーの末次先生!!

最初の「青春全部懸けてからいいなさい」のエピソードがある限り、
太一はどこかで原田先生とたたかう運命にあったわけです。

それならば、高3の名人戦の前の東日本予選のここしかない!わけだったのでした。


読めそうな流れなのにそれに気がつかないくらい、
目の前の戦いが熱かったということですね・・・

さすが末次先生です・・・

原田先生は「復讐」といいましたが、
太一は27巻で周防さんについて行くと決めた時にこう言っています。

  でも おれをずっと励ましてくれてたあの言葉を

  あの毎日を 呪いにしたまま生きていくなんて できない

   『まつげくん 青春全部 懸けてから いいなさい』―――


「呪いにしたくない」から、周防さんのところでかるたに戻った太一。

きっと、太一の戦いっぷりを見ていた原田先生は、その気持ちも察しているはず。

「復讐したいとすれば私にだよな」という原田先生の煽りは、
太一から本心を引きずり出すためだったのかもしれません。

けして手抜きはしないだろう原田先生。

一騎打ちの結果は?!
太一の「青春全部懸ける」勝負はどうなるか??

1か月後が楽しみです・・・!!

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