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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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運命の、ちはやふる26巻

とうとう出ました、運命のちはやふる26巻…。

表紙は太一、彼岸花、蝶。

彼岸花の花言葉は、独立、情熱、再会、あきらめ、悲しい思い出、想うはあなた一人、また会う日を楽しみに。
ピッタリすぎて涙…。
蝶は「変容」でしょうか。

つぎに帯。
好み的には「あなた」でなく「おまえ」の方が太一のセリフ的にでドキッとするかな。
でも「おまえ一人を想ってきた」だと帯文としては生々しすぎるかな…。しかし彼岸花の花言葉とぴったりで…切なくなります。

裏表紙は早々と現在発売中BeLOVE表紙の千早。
表紙は太一、裏表紙は千早…(泣)

袖の歌は「人もをし」。
これもピッタリ…。

おまけ四コマはまさかのネタでちゃんと癒され用。葵くん良いキャラだ!

また帰ったらじっくり読もう。

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ちはやふる 138首の黒い札はなんの札?

【1】告白直後に千早に降る黒い札。
【2】138首の最後にふたりに降る黒い札。

私が判読できた札は以下の通り。
(歌の意味は「ちはやと覚える百人一首暗記カード」を娘より拝借。)

【1】告白直後に千早に降る黒い札、5枚。


①いかにひさしきものとかはしる
→「なげきつつひとりぬる夜」が「ひさしきもの」と思うのは、
  これまでの太一?それともこれからの千早?

②わかみよにふるなかめせしまに
→菫ちゃんの歌。
「美しかった花(桜)の色はむなしく色あせてしまったのですね。
 むなしく世を過ごしている間に自分の姿や顔かたちも衰えてしまった。」(9巻より)
「桜の花の色つやはすっかりあせてしまったなあ。
 私の容色も同じ。むなしく身をこの世において、春の長雨をながめて
 物思いにふけっているうちに」(暗記カード)

「色あせる」で恋の移ろいを、「経る」で時間が経って以前とは変わってしまったことを示す?
「物思い」も、太一と千早っぽい・・・。

③うしとみしよぞいまはこいしき
→「辛いと思った過去が、いまは恋しく思われるのだから」
うーむ、太一が千早のそばでずっと見ていた過去を振り返ってっぽい・・・?

④「くものいつこにつきやとるらん」
→「夏の短夜はまだ宵のままで明けてしまったけれど
  いったい雲のどのあたりに、月はとどまっているのだろうか」
むむむ。。。「宵のままで明ける」あたりに、
逢瀬のための長い夜を持てないまま、予想外に結末を迎えてしまった恋を暗示??むつかしい

⑤「みをつくしてやこひわたるべき」
→「澪標のように身を尽くして恋い続けるのでしょうか」
に、太一の姿を見るようです・・・



【2】138首の最後にふたりに降る黒い札。


①わかみよにふるなかめせしまに
→上の(1)とダブルで登場。いちばん関連が深い歌??

②ころもろすてふあまのかくやま
→「春過ぎて」だから、季節の春と、瑞沢かるた部の「春」が過ぎたということ?

③ふりゆくものはわかみなりけり
→「老いる」訳ではないけれど、やはり時が流れて変わっていく自分たちを示す??

札ひとつとっても、奥深い・・・!「ちはやふる」。


【蛇足】

古典で典型的な三角関係といえば、
「真間の手児奈」と「源氏物語」の「浮舟」。

千早は苦しんで身を投げる手児奈キャラではないし、
(複数の男も思われて、は合ってるけど、
 誰にも寄り添うことなく・・・というところが似たらちょっと嫌かも><)
浮舟のような運命にゆらゆらするキャラじゃないけれど、
原典は未読ながら大和先生の「あさきゆめみし」的には・・・

身体寄りな匂宮が太一っぽく。
精神寄りな薫が新っぽい。
ところはあるかも???
太一は女好きじゃないし、新は屈折してないけど^^;

でも、ふたりが桜の木の下、衣冠束帯姿で並んだら絵になるなあ・・・
御簾の向こうには瑞沢女子三人衆に由宇ちゃん(笑)
詩暢ちゃんは女宮かなあ

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まだまだ…「ちはやふる」138首にまつわるエトセトラ

実はまだまだ考えてます…「ちはやふる」138首にまつわるエトセトラ。


週末、尊敬する大先達のかたのブログにお邪魔をしたり、ちょこちょこ1巻から読み返したりしてみました。


改めて読み返すと、初期の太一は必要以上に新を意識して自分と比較してるんですねー。


①青春ぜんぶかけたって、新より強くはなれない

②目の前にいるのは(新じゃなく)おれだろう?

③負けながら 泣きながら 新に 向かっていくことが

④わかるのにおれの言葉じゃなんにも届かない気がする 新じゃないとダメな気がする


特に③は、新がまだかるたに復帰してはいない時点ですでに、
自分にとっての新を千早にとってのクイーンに据えている感じ・・・

もうひとつ気になったのは、
高2の高校選手権の団体戦で千早が思い浮かべる新が、子どもの姿なこと。
(14巻の「会いたい気持ち」「会いたい」、
15巻の「なんで詩暢ちゃんは新が連れてきてくれたと思うんだろう」)

団体戦は興味ない、といった新に、変わってしまったの?と
子どもの頃に気持ちが惹かれているということもあるかもですが、
太一も千早も、まだ今の新の存在が生身として実感できていなかったということもあるのかなあと。

小6以来実際に顔を合わせたのは、福井に行った時、高1の高校選手権、吉野会大会だけ。
しかもほんの短い時間で(本当に「めぐりあいて」だ)、
その後は太一も千早もメールか電話でしか接点がなかった訳で。
(とはいえ改めて読み返していまさら、高1の高校選手権、
 新が千早をお姫様だっこしてたことに気づくというていたらく。
 「重かった」って言ってたのが太一だったら油断してたかも^^;)

千早はまだまだ新に小学生の時のイメージがあるのかな。
頭に偏りがちな太一の中では、
当初は新が必要以上に追いつけないものとしてイメージされていたのかなと。

そして太一も千早も高2の「高校選手権」で
あらためて新と顔を合わせて、話したり、新の試合を見たりして。

太一は「東京に行く宣言」を受けて「敵だよ」という位に
その存在を実感するようになってきて、また関係性が変わってきた気がします。

そんな中で、太一は

•吉野会大会の「千早はだれのでもないよな」発言
•仮想新作戦
•挑戦者決定戦
•名人戦の後の新の宣言
(「あれを言うのはおれでもよかったのに…」)
•そしてとうとう高松宮杯での直接対決

を経て、じかに生々しく感じての比較になっていく…

そこに、受験生(3年)になるという岐路。

「おれたちが団体戦で戦えるのは
 高校3年間しかない
 来年また優勝争いがまたできるとは限らない
 たぶんもう 2度とない」
と太一自身が言っていた通り。

また修学旅行より名人戦予選を選んだ太一を机くんが評した通り、
太一は3年になったら、
かるたか医学部受験かどちらかを選ばなければならなくなると、ずっと思っていたはず。

菫ちゃんは、太一が千早に想いが「伝わるのを待ってる」と言っていましたが…、
待っていたのかどうかはともあれ、
もしかしたら迷わずかるたを続ける道を選べるなら、
まだ告白という流れにはいかなかったのかも、と思ったり。

目の前に決然とした別れ道がある。
医学部受験をとれば、もう自分の道は千早とは交差しない。

とはいえすんなり受験を選ぶと割り切れる程でもなく。
かといって吉野会大会で千早に、
東日本代表決定戦で自分に、
高松宮杯で新に敗れて、
医学部受験を押しのけるほどのかるたへの情熱は持てなくなっていて……

そんな中での、原点を思い出させる太一杯。

告白前、春休みの部室をひとり見渡す太一は、
心の整理をつけようとしていたのかもしれません。

その時たまたま千早が来た。

今のチームで過ごしている部屋で
「初めてのチーム」を新混みで思い出し、
卑怯な自分もさらけだし原点に返っての「告白」=気持ちの整理になったのかなと。

もしかしたら、太一は告げたかっただけで、
千早の答えを望んではいなかったのでは。

でも、千早の反応から、千早は太一のこれまでの想いに
全く気がついていなかったことがわかり。

「うそだよ」とごまかそうともしたけれど、
(ここの「うそだよ」は、やっぱり最初の「うそだよ」が
 太一の口と一緒に描かれているから、千早ではなく太一の気持ちと判断)
結局逃げずに正面きっての告白にした。

爪から顔まで好き尽くしをしたのは、
「友達」としてではなく「触れたい」という意味で好きなんだという意味なのかも?と。



千早が太一の告白を受けて「ぶわっ」としたのは、文字通り「ぶれた」ので、
友達としての太一に、思いもよらない知らない人を見たからかなあと思います。

かるたの勝負を通して「知らない太一」を感じたことのある千早(富士崎合宿、吉野会大会)。

「知らない太一」がいることに驚くくらい、
誰よりも「よく知っている」と思っていた太一だったのに、
太一が自分のことをどう思っていたかなんていう肝心なところに気が付かなかった。
それは動揺すると思います。

そして太一の告白で、「ずっとずっと小さいころから」というのは、
考えてみたら太一はどうみても新が来るより前から千早のことが好きだから、
その頃からのことを言っているのでしょう。

でも「小さい頃」というと、どうしても2人には新が思い起こされてしまう。

そして、太一の「触れたい」という告白と、
新の「一緒に行きていこっさ」を比べる形になって、
反射的に「比べられない」と思う千早。

前の記事で勝手に妄想したとおり、
「選べない」「ごめん」と返事をしたあと。

千早のなかでは、思いがけない告白に対するショックと、
かけがえのない2人を比べることへの拒絶反応が、
3人に共通のかるたの札が真っ黒になるイメージで降ってきたのではないかな?と。

でも千早のなかでは、太一を否定したという意識はなく。

太一が、部活でも笑ったりして普段通りなこともあって、
告白のその後をあまり考えないようにして過ごしていた。
(かるたでは勝っていたものの笑顔はないので、十分暗い顔はしていそうですが)

そんななか、太一はわざとではなく現実として、
実力テストの成績結果が良くなく、
かるたより受験を優先することを決断する。

それがほぼ新歓当日。

「新学期始まって 実力テスト終わったら
 すぐ入学式ですぐ新歓 」
とある通り、
実力テストの結果が出た日 = 机くんと肉まんくんに相談した日 = 退部届を出した日 = 新歓の日 
がほぼ同日とも考えられる。
(机くんはベスト姿同じだけど制服だから、着てるものからは判別つかず・・・、
 でも同日でないという証拠もなさそう)

肉まんくんと机くんには、女子は袴の着付けとか支度に忙しいから大丈夫かもしれないけど、
もし新歓のタイミングで太一がいないことに気がつかれたら、
女子3人のフォローを頼むと相談。

太一も、女帝があの直前タイミングで告げるのは予想外だったのかもしれません。

それより何より、千早が追いかけて来たことが想定外だったのかもしれない。

私たち読者もびっくりしたように、「ごめん」と千早にしては意外なほどはっきり断った(太一の中では)ことが
想定外だった分、いつもの千早のような反応は予想していなかったのかも。

だからこそ、太一のキスが必要だったのかなあと。

あれで、千早は、
•太一が千早に否定されたと思ってること(「おまえはおれを 石でできてるとでも思ってんのか」)
•太一がもう部活の「仲間」ではないこと(「退部なんて嫌だ」を拒絶されて)
•「触れたい」という恋愛的な気持ちのリアル
を知ることになる。

いってみれば、太一のキスは千早にとっての「黒船来航」。

新も千早もなんとなくお互いの恋情を自覚しつつあるとはいえ
(「もし会えたら全部燃えそう」)
まだまだ精神的なつながりのほうが強い気がするため、
太一の黒船来航でどう関係が変わっていくのかがドキドキです。

ただし、私の願い的にはここから千早がどちらかを選ぶという流れになるより、
まずは一度、「小学校時代と同じ」というのは無理だけど、
もっとパワーアップした「3人」のチームに戻ってくれたらいいなあ、と。

新か太一かなんて選べない!選べるわけないよ!という、
千早の「強欲」がここで発揮されることを祈ります。

今後――――

太一は本当に、一時的にせよかるたから離れてしまうのか。
(そうするとキョコタンのセリフ
 「私くらいの歳になると、若い人の立ち止まりは、種を埋めてるようなものだと思えるのよ」
 がさらにじ〜んと…)

離れてしまった場合、何がきっかけで戻ってくるのか。
(太一の担任の「新海太一」先生、太一っていう名前には気がついてましたが
 そこに「新」もいるのには気がつきませんでした…!
 「海」はやっぱり「わたのはら」かな?
 これが、新が太一復活の鍵を握ってるっていう暗示だったら素敵)

鍵を握っているのが新なら、桜沢先生の高校選手権の、個人的に大好きなモノローグ
「気づいているかしら
 今回の高校選手権でただの一度も負けなかったのは
 福井の綿谷新と瑞沢の真島太一のみ」
も、今後活きてくる気がするし。

周防名人が塾講師で、そこに就職が決まってるあたり
(ドイツ語の単位とれて卒業できるなら、太一が3年の4月からはそこにいるはず)
太一の受験と絡みそうな気がするし。

非常に楽しみです。

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ちはやふる 感想 まだまだ 〜比べられるものと、比べられないもの

ちはやふる 感想 まだまだ
〜 比べられるものと、比べられないもの


まだ考えてます……「ちはやふる」(苦笑)

考えれば考えるほど、138首の「太一の告白」のあとの、
「千早が太一にNOという」=「新を選ぶ」
っていう図式がしっくりこなくなってきてます……

もしかしたら、
「太一の告白」が千早に呼び起こしたのは
「太一か新かどちらかを選ぶために比べる」
ということで、千早は
「比べられない」「選べない」=
でもそんな気持ちをなんて言っていいかわからず、「ごめん」
と言ったのかも。

コマがふたつあるのは、
「選べない」「ごめん」
だったりしないかなと。

千早にとっては、新も太一もそれぞれに絶対的に大事で、どちらか選べずそう言った訳なんだけど、太一からしたら、
「(太一を)選べない」
という風にとっちゃったのかな、とか…

なんでそんな風に思うかというと。

真っ直ぐな千早は、太一と新を比べることはしないんじゃないかと思うからです。
現に記憶の限り、千早は原作でそういうことをしたことないんじゃないかと。(週末さらってみようっと)
どうしても比べざるを得ない、新と太一の対戦も見てないし。

太一に告白された時に、「新は?」と思って新の告白を思い浮かべて初めて「比べる」をすることになり、「比べられない」→「選べない」→「ごめん」となった。とか。

そう思うもうひとつの理由は、太一が4/2生まれなことです。

民法では「誕生日の前日に一歳年をとることになる」と決まっているので、太一がひとつ歳をとるのは4/1、つまり、学年で一番お兄ちゃん。

つまりは、小さいころから一番成長が早く、皆よりいろんなことが早くできる。

前にも書きましたが、うちの12月生まれの子がまだ寝返りもうてない5ヶ月位の頃に、同じ学年の4月生まれの子は1歳でもう走ってましたしね^^;

そのうえ太一の器用さ。もう、太一のあのお母さんは、うちの子は飛び抜けてできる!と周りの子と比べまくったこと必至でしょう。

なので太一には「比べられる」こと、「相対化」すること(そしてもしかしたら自分が選ばれる、ということ)が自然だという感覚が身にしみてしまっている。

だから、千早の真っ直ぐな「絶対」、太一は太一として大事、新は新として大事、ということがなかなか呑み込めないんじゃないかなあと…。

新も、「比べる」ことは苦手そう。
一人っ子だし、おじいちゃんの愛を一身に受けてきたし。

何より、吉野会大会の時、「なんで俺やない?」と、自分と太一を「比べ」て真っ黒になってましたもんね。

なので今後の自分勝手に私が希望する展開としては、

①千早が奮起して立ち直って
「選べる訳ないよ、太一は太一で新は新で私にとって大事なんだから!」
と宣言して太一の「比べる」枠をぶっ壊す

②太一が、千早ぬきでかるたと「絶対的に」向き合う

③太一が、新に「何度でも戦いたい」相手と思われてることを知るかなんかして、千早ぬきで新と向き合う

等々が順不同に起こって、結果、太一が「比べる」ことの呪縛から解き放たれ……、3人でまた心の通ったチームになる、なんかだと、いいなあ…

恋愛寄りでなくかるた寄りの脳みそなので、
どーしてもそっちよりに。

私も、競技かるたも「ちはやふる」も「百人一首」も大好きで、それらはどれが好きだからこれが好き、なんて切り分けられない存在だから、千早にとっての新とかるたも、新にとっての千早とかるたもきっとそうなんだと思う。

太一も、千早、新、かるた、受験勉強…等々を「切り分けて」「比べる」んじゃなしに、それぞれをそれぞれとしてまるごと認める、ってことができるはず!

やっぱり、3人でスタートした話だから3人がいいなぁ、私は。
「勝つんだろ、3人で」ですとも。


ちなみに、私は毎日「ほぼ日刊イトイ新聞」HPを見てるのですが、
今日の連載「西條剛央さんが洞窟で刀を研ぎ澄ましている」
http://t.co/gfj9szSuCP
「対立は、回避できる」
を読んでも、思い浮かんだのは「ちはやふる」…。

「でも、その人の存在、つまり
「誰もが、一生懸命生きているということ」
自体を認め合うことだったら、
どんな対立のうえでも、可能だと思う。」

で、これだと思ってしまいましたね。
「お互いの存在自体を認め合うこと」。


そしてドリーマーでイタい発想ではありますが、
そこで西條先生が紹介されてるミスチルの「掌」という歌の歌詞が
なんかまんま今の「ちはやふる」みたいでした。

「キスしながら唾を吐いて
舐めるつもりが噛みついて
着せたつもりが引き裂いて
また愛 求める
ひとつにならなくていいよ
認め合えばそれでいいよ
それだけが僕らの前の
暗闇を 優しく 散らして
光を 降らして 与えてくれる」


3人に、光よ、降れーー!

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ちはやふる 134首〜138首 見返して感想

ちはやふる 134首〜138首 見返して感想

うーむ帰りの通勤電車でもあれこれ考えてしまった;^_^A

思わずさっき帰ってすぐ、26巻に入る134首から読み返してしまうこの「ちはやふる」引力おそるべし。

読み返して不思議に思うことがひとつ。

太一は、新が
「秋に千早になんか言った」
ことを千早のびっくり顔とかから察してた訳で。

それを試合中に新に振った時の新の反応、
「う?!うん 言っつんた」
も知ってた訳で。

耳まで顔真っ赤にして答えてた新が、
千早に「何を」言ったのか
それに千早はどういう返事をしたのか
太一はどんな風に考えてたのかなーなんて。

はっきり「好き」と言ったとわかっているかは、?だけど、
新の反応に「そっか」と答えて「ちは」を送る流れはやはり宣戦布告っぽい。

ってことは、新が千早のことを好きで、そんなようなことを伝えたんだなーとはわかってるはず。

そして、千早の返事。

前に、見ず知らずのワタナベ君に告白されて舞い上がって
付き合っちゃいそうだった様子を知ってる太一。

そして千早のそばにいる太一には、もし新と千早が相思相愛を確認してスタートを切ったのだったら、
付き合い始めたんだなーとわかる可能性が高いけど、どうも、そういう訳ではなさそう…とわかるはず。

ということは、新は「好き」というようなことを伝えたけど、
千早は、振った訳ではないとしても答えてない、ってとこまでは察するのかなー?うーむ。

そして新との熱戦のあと、燃え尽き症候群のようになってる時に…

135首:
①バレンタイン作戦
②菫ちゃんの「言ってください」発言

136首:
①坪口さんからの示唆
「新のことが聞きたかったんじゃないっスか」→「そう思うんだ バカだな」
②菫ちゃんへ「おれちょっと言ってこようと思って」→「2週間待ってくださいよ〜」
③太一杯開催

137首:
①太一杯開催で、がんばって運営してる千早を見て嬉しそう
②楽しそうだった太一杯。「おれは強くなれたのかな」

と、ゆー流れで告白に至る訳ですが…

なんとなく、136首の②のさらりとした「言ってこようと思って」あたりは、
もしこの「言う」が告白のことなのだとしたら、
千早にYesと言われるとは思ってない、むしろ、言うことでけじめをつけたいみたいな感じだったのかなと。

とはいえ、この時に千早を前にして実際言えたかというと、言えなかったんじゃないかという気がします…

太一杯で、太一のために一生懸命な千早を見て、そして自分があの時より強くなっているのかな、という自省が入って、とうとう言えた、という感じなのかな?と。

そしてきっと、新からのアプローチも中途半端になっている状況だから、告白しても、すぐに結論が出るとは思っていなかったのかな、と…

もしかしたら、
「バカみたいに大きく開く口が」
「笑ってる顔が」
までで、その場で新がしたように太一が立ち去ったら、やっぱり結論は出ないままだったのかもしれない。

そこで
「ずっとずっと 小さいころから」
という台詞があって……
(ページめくるとこのコマなんですよね、さすがな構成…!)
小さいころ、という言葉で、千早にも、太一にも、新が思い出されてしまう。

それが、その場で千早に結論を出させる引き鉄になったのかなあ、なんて…

でも、あらためて考えると、
「好きなんだ 千早が」
「ずっとずっと小さいころから」
という告白に対して、
「ごめん」
は厳しいなあ…

「俺のことだけ考えて」→「ごめん」なら、
「ごめん」でわかるけど…
「好き」に「ごめん」……ぐさぐさ、心臓が刺さるなあ……

なので、千早の言った台詞は、ほんとに「ごめん」一言だったのかなあ、と気になります。

そしてあらためて見ると、「新は?」「新は?」っていう千早の意図も気になりますね。

私はここは初読で、小さいころ3人でいた時間を2人で思い出してる後のところだから、
太一が千早と1対1の2人の関係を築こうとしていることに、
「新は(どうするの)?」
「新は(なんで外すの?)」
みたいな感じかなあと思ってました。

でもそう思うと、千早の「ごめん」は、
「3人じゃなくて2人になる」ことへの、
「ごめん、そうはなれない」
というごめんかもしれないなあ…

新の告白は
「一緒にかるたしよう」=「一緒に生きていこう」
だけど、例えばその「一緒に」に太一が含まれていると考えても、新と千早的には違和感ないのかも?……新は太一と「また何度でも」戦いたいと思ってる訳だし。

と、いうことで、
吉野会大会あたりから、新&千早、太一&千早1対1に傾いていた流れが
「3人」に向けば、太一がかるたに戻る、千早も調子を取り戻すことになったりしないかなあ。

太一は、新にとって
「綿谷永世名人にとっての佐藤九段のような」
ライバルになる、というフラグが、
吉岡先生(新がかるたに戻ってくるのにも一枚かんでる実は重要人物)に立てられているんだから!

新の情熱に引かれた千早がいつしか自分の情熱でかるたをしているように、
太一が千早の情熱に引かれてではなく、自分の情熱でかるたに向き合えるよう、
大きくなって帰ってくる日を心待ちマックスで待ってます!!!

しかし、あと一ヶ月半……。
はぁぁ……

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