ひねもす ちはやふる
HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593
BE・ LOVE 10号 ちはやふる 166首 あらすじ•感想
- 2016/04/30 (Sat) |
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皆様、いつも拍手&コメントありがとうございます(*'▽')!
◎さこめ様 はじめましてです(^^♪
「かわいい周防さんと迷いの無いしのぶちゃん」たしかにびっくりですよね。
特に周防さんのこれまでに無い感が・・・応援したくなりますよね!
連覇の記録を伸ばしてほしいというさこめさんのお気持ちにもうなずいてしまいます(笑)
「かるた」主軸のストーリーへの回帰は私もほんとに嬉しいです(*^^*)
◎みさ様 温かい応援のお言葉、ありがとうございます・・・!これからも、末次先生や「ちはやふる」を応援する気持ちをまず第一に、がんばりたいと思います(*^^*)
さて。「真田丸」で熱い真田幸村(@イシュタルの娘)が表紙のBE-LOVE10号!
大和和紀先生の「画業五十周年記念原画展」が東京でもやるとのことで、万々歳!です。
「イシュタルの娘」は大坂城落城の大詰め。増ページで読み応えたっぷりです。
その余波か、「ちはやふる」は今回少し後ろめの掲載です。
待ってました166首!
胸熱の165首の続きはどうなってるのでしょうか・・・!
***以下、166首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
扉はなく、新が差し出す「次は試合で。 太一」メッセージつきの喜八洲総本舗のパッケージから。
太一が「次」を語る
目の前にぱあっと道が 見えた気がした
(ここ、Twitterにて、あんなバタバタした場面なのに、新がちゃんと両手で、千早にメッセージが読める向きで差し出している…!ということで盛り上がりました(*^^*)「ちはやふる」で、ふとした仕草でもそのひととなりが伝わってくるようきめ細やかに描写されるところ、好きです)
一回時は巻き戻り、団体戦の翌日朝イチ。
近江神宮近くの旅館を背景に、 「いやーしかし昨日は驚きましたねー」という台詞から。
驚いた、という話をしているのは、運営の方々。
「北央の優勝ですか?」
「いえいえ福井の藤岡東ですよ 初出場で4位は大健闘だと思いますが 綿谷新くんが負けるなんてねえ・・・」
「あー」
「団体戦向いてなかったってことじゃないですか?」
その非情な言葉と、横になったまま目を見開く新がかぶります。
(両脇には寝相悪く熟睡している舜と滉が(笑)新、眠れたのだろうか・・・)
というところに、女子から
「男子部屋―――!まさかまだ寝てる?!」
「起きて――!!時間――!!遅刻――!!」
の大声が。
「ややばいこんな時間ウソやろー!」と先生も爆睡していたもよう(笑)
ばたばたとした藤岡東、個人戦の日の出発です。
前回の個人戦の朝の勧学館シーンで、藤岡東がいなかった訳がここに(笑)
朝ごはんのおにぎり、昼のお弁当と飲み物までみんなの分揃えている1年女子ふたり、確かにえらすぎ!
理沙ちゃんは「悔しくて悔しくて夢の中でずっと全部が「せをはやみ」の札で試合してました」と隈のある目で。
望月さんは「私なんてもう落ち着いて取る瑞沢のメガネの人(私的注:机君)が憎くて憎くて まずメガネを払うっていう禁じ手に出てました・・・」と悔しそうに。
(机君の絵面痛そう・・・!そして「望月さんって意外と黒いよね!」(舜&滉)ということが判明(笑))
「ぼくなんか勝敗のかかった最後の運命戦で勝つ夢みました!」という土屋くん。
「いい夢だね!」「見た目どおりほっこり男子だよね!」という舜&滉。
あまりこれまで書かれていない、藤岡東の理沙ちゃん以外の1年の個性が見えてきました。
タクシー呼ぶので先生はじめバタバタしているなか、新は引き続き何かを考えてる様子。
そして。
「先生 考えたんですけど おれ 個人戦出んとみんなの応援しようかと思うんです・・・」との爆弾発言。
「は?」と皆。
一方、舞台は近江神宮勧学館へ。
前の165話の続き、インタビューを受ける袴姿の詩暢ちゃんです。
「なんで着物?」
「7月だぜこの暑いのに・・・」
というギャラリーのセリフをよそに「な なんてことっ・・・」とわなわなと震えているかなちゃん。
「お着物での出場は初めてですが なぜまた?」とのインタビューに「日頃から着物に親しんでおこうかと思って 日高屋さんのお着物は動きやすいですし」とふふふふなクイーン。
「スポンサーさんに良い顔しといて悪いことあらへん」(詩暢母談)はそうなのですが、前回のクイーン戦、「あんたはきれいな看板や」と言われ、着物が重いと日高屋さんの脱ぎ捨てた姿を思い出すと、その違いが際立つ感じがします。
インタビュアーは「去年はなんと準優勝でしたね」と言って一度詩暢ちゃんをひきつらせたうえで、余談的に
「そういえば去年優勝した綿谷新くんが 昨日 女子選手に負けたことはご存じですか?」
という爆弾を。
一方、さっき走り去ったかなちゃんは、自分の着物(ちゃんと持ってきてるんだ・・・さすが利恵子さん車で来てる(はず)だけはある)を持ってくる。
かなちゃんの脳裏には『奏 自覚が足りないんじゃないの』という利恵子さんの姿が・・・
「千早ちゃんっ お願いです この着物を着てください」
「若宮さんが着物で出るのに 呉服の大江が手をこまねいて見てるなんて・・・」
ということのよう。
そんなやりとりをよそ眼に、千早を見て凍り付いたようになっている詩暢ちゃん。
新が 千早に 負けた・・・?!
ぞわっとしたものを感じるかなちゃん。
そこに応援にくる利恵子さん。
「千早ちゃんのお母さんは・・・」と尋ねるかなちゃんに、
「お姉ちゃんに泊まるの反対されて帰っちゃった」と答える千早。
千早のお母さんはやはり帰ってしまったもよう・・・
でも。
「かなちゃんごめんね。私 お母さんが買ってくれたあの着物でないと
浦安の間で戦うときは あの着物でないといやだ」
という千早。
ああ、ほんと。
個人的には、千歳ーーー!!(怒)という感じです。
そこにさっきの時系列がつながり、バタバタと勧学館に走り込んでくる藤岡東A・B級メンバー。
「あーよかった新遅いよ」
という村尾さんの指示でメンバーはちりぢりに。
社務所にかけていくB級の舜と滉。
「でも びっくりしたな 新兄ちゃんあんなこと言うなんて」
「いや 舜 おれは先生が言ったことのほうがびっくりしたー」
という会話から、さきほどの新の爆弾発言へ。
新の発言「個人戦出んとみんなの応援しようかと思うんです・・・」の意図は。
「おれが みんなを 部に誘ったのに なんの力にもなれんかった」
「団体戦は後悔することばっかりや」
「せめて 個人戦は みんなが実力出せるように近くで応援したい・・・」
ということのよう。
先生はその話を聞くか聞かずかタクシーアプリでタクシー呼びに夢中。
と思いきや。
「アホが。おまえの応援とか 配車アプリより役に立たんわ!」
と粉砕。
続けて、驚く皆を前に、
「藤岡東(うち)は昨日のあれが実力や」
「かるた以外はとことん不器用なおまえに たった3か月でキャプテンシーが身につくか」
「団体戦を磨いてきたほかの高校に失礼や」
と新の頭にぐさっと刺さる台詞を・・・!
「綿谷 うちのことを思うなら おまえが狙うのは名人の座や!」
「“OBに名人がいる”部にとってそれがどれだけ価値があるか」
「わからんならアホやぞ~がんばれよお~」
来たタクシーにまず乗り込み、第一陣でD・E級を連れていくために、そういって去っていく先生。
でもそのタクシーは配車アプリで呼ばれたものではなく、新・舜・滉のA/B級メンバーにそのタクシーが巡りあいます。
次は試合で。 太一
そのメッセージを思い出す新。
時系列戻って勧学館は、A級の組み合わせ開始。
新を見つめて頬を染める千早。
私・・・昨日本当に新に勝ったのかな 神様みたいに思ってた男の子に
どうやって勝ったのかな よく覚えてないんだ 新は覚えてる?
千早の視線に気がついた新に、指を1本たてる千早。
だから 新
やろうね 今日 もう1回
のメッセージ。
新の昂揚した表情は、それを正確に読み取っているようです。
それを
「「高校ナンバーワンは自分や?」 よくもまあ そないなうぬぼれ」
とぐごごごごご・・・と誤読したのは詩暢ちゃん。
「新 あんたのせいやで」
「潰したるわ」
まっすぐ前を見ながら新の方に手を置く詩暢ちゃん。
それを見つめる新。
A級試合会場は近江神宮勧学館。
B級は社務所。
C級はよいこのもり幼稚園(保育園?)。
C級の会場には、袴姿のかなちゃんが。
「なんで袴?一人で」
「コスプレ気分なんじゃないの?」
とギャラリーに言われるのを耐えつつ。
千早ちゃんに頼んだ自分が恥かしい
と前を見るかなちゃん。
よいしょっと、ドン!と座る対戦相手をよそに、指をそろえてつき、すずやかに凛としたたたずまいを見せます。
私よ
かるたは千早ちゃん
着物の世界に仲間を増やすのは 私の役目よ
清々しいかなちゃんです。
B級会場は。
残念ながらいつもおなじみのヒョロくん・・・!
(今度こそ昇級がんばれ!!)
そしていつの間にかB級!の筑波君。
「全国大会終わったらつきあってってかなちゃんに言わねーの?」という肉まんくんのセリフがこだましている机君・・・
D級会場には。
理沙ちゃんはじめ藤岡東の1年3人に、瑞沢の1年、そして菫ちゃん!
3年生にとってはまさしくこれが最終戦 見に行ってあげたいけど 1年生たちのほうが心配・・・
とは女帝の思い。
今日は綾瀬さんも体調良さそうだった みんな 力を出しきるのよ
ああ 最後だなんて思っちゃだめ
とじわりとくる女帝・・・
永遠に続く今日のように 楽しむのよ
のびのびと
A級。
詩暢ちゃんと2回戦目で当たったのは、なんと翠ちゃん・・・
つ 強い 強くて 目がくらむ
これが 女王(クイーン)
藤岡東相手には1勝できたものの、21枚差で負けてしまう翠ちゃん・・・
冷や汗しかでない・・・こんなに暑いのに・・・
くずおれる翠ちゃんに肉まんくんの叱咤がとびます。
「おい 田丸! なにやってんだよ もっと踏んばれよ!
モメたり 間合い取ったり」
「えええ・・・でもどうやっても勝つとこまでは持っていけません」
「バカ! 聞いたことねーのか 個人戦は団体戦!
自分の粘りがほかのメンバーを助けるって信じて しつこく食らいつくんだよ!」
(ここの肉まんくん、吉野会大会で須藤さんと当たって負けた雄姿を思い出します・・・
「須藤さんは強い・・・邪魔になる これからの俺の仲間の邪魔になる
勝てなくっても 力の限り削ってやった 俺の仲間の誰かが勝つ」(18巻))
肉まんくんの1本通った喝に、
「その責務!それって私が次のエースだからですか?」
「えーとえーとえーと もうそういうことでいいよ・・・」
と相変わらずな翠ちゃんながら、肉まんくんの思いは伝わったかな?
A級ベスト8の組み合わせは。
肉まんくんVS北央の美馬くん
理音VS筑豊女の長谷川朱音さん
(「音」名対決だ)
新VSヨロシコ
そして・・・
詩暢ちゃんVS千早
3年連続!!!
「ああ 怖い 怖い 一番当たりたない人に 当たってしまいましたわあ」
「綿谷新を負かした女子選手やなんて」
凄みのある詩暢ちゃんにぞわっとする翠ちゃん。
(でも千早は焦ってるだけでぞわっとはしてない模様。さっきのかなちゃんの時もそうでした。
ここは千早と詩暢ちゃんの絆かな?)
太一が 「次」を語る
目の前には ばあっと
かるたの道が続いてる
昂揚する千早。
潰す
どんだけ無様な試合したか知らんけど 新
あんたの敵 打ったるわ
激しく火花が散りそうなところで・・・
■11号(5/14発売)につづく■
また休載ないみたいで嬉しい。
先生のお疲れは心配ですが・・・
今回、「おこしやす、ちとせちゃん」と「ちはやふる」コラボ漫画も巻末に!
おみくじの神がかったかるたをとるマスク新のシーンが懐かしいw
次回のびらぶは、なんとヒョロ君役坂口涼太郎さんが「亀のジョンソン」に登場だそう。
どんなふうに登場するんだろう・・・?!楽しみです。
***以下、感想です。***
■藤岡東、初出場で4位
瑞沢の1年目の成績ははっきり明らかにはなっていません(1回戦は勝利、決勝トーナメントで1勝して、次の富士崎で負けたからベスト8でもない感じ?@5巻)が、それと比べても確かに大健闘です。
映画でも登場しましたが、瑞沢には北央の全国大会対策虎の巻もあった。
福井はかるた会は強いけれど、高校かるたの伝統はない(ように「ちはやふる」では描かれている)なかを考えると、確かに大健闘です。
メンバー編成も、全員1年生で一緒に仲間として頑張れた瑞沢とは違うこともあります。
それだけに・・・・・・藤岡東が追い風に乗ってチームの良さを出しているところが、もっと見たかったなあ。
でも今回の新の個人戦辞退発言、先生のビシッと一言で、その無念の一部は解消された気もします。
D級優勝は7人出るから、ぜひ藤岡東1年には頑張ってもらいたい!
C級4人の1人にはぜひかなちゃんに。
そしてB級2人のうち1人は・・・ヒョロ君に・・・!
あとひとつは机くんにも滉くんにも舜くんにも筑波くんにもで難しいぞ。
■千早の体調
1・2年と体調と怪我にたたられてた千早を思うと、
女帝がまず千早の体調を心配していてくれてるのが、顧問の先生の気配りだなあ、と・・・
しかし、「最後」という言葉は、涙腺に来ますね・・・
(今日のすずちゃんの「最後じゃないんだね!」にも泣きましたが・・・)
続く女帝の、「永遠に続く今日のように 楽しむのよ」は、「ちはやふる」上名台詞ランキングの上位に私なら入れたい!
■ベスト8の勝敗
前にりぶろさんがご自身のブログにて予測されていたのが綿密でとっても面白かったので、ここで私も予想を。
(ちっとも綿密でない直観ですが^^;)
① 肉まんくんVS北央の美馬くん
→東京都予選の瑞沢VS北央と同じカード。
その時は6-6からの運命戦で、肉まんくん惜しくも敗れましたが、実力は伯仲ということ。
ここは練れててA級歴も長い肉まんくんが勝つのではないか??
そして美馬くんが肉まんくんにキャー!となってしまう展開がきたりなんかして・・・??!
② 理音VS筑豊女の長谷川朱音さん
美人三つ子の1人。「耳はいいけど目は悪い」と評されてました。
「音」名対決・・・キーワードがやはり「感じの良さ」だとすると、やはり理音のほうが富士崎で鍛えられてるぶん上??
③ 新VSヨロシコ
悔しさを抱えたチームリーダー、という共通点のあるふたり。
でもここは、先生が新にふっかけた「おまえが狙うのは名人の座」という煽りが効いて、新に「ちはや振る」に立ち戻ってほしいところ。
ごめんヨロシコ・・・
そして・・・
④ 詩暢ちゃんVS千早
団体戦、上り調子で負け知らずな千早と、プロ意識で割り切ってきている詩暢ちゃん。
ここは、実力等からすると、読めません・・・!><
これまでは詩暢ちゃんが勝っていた組み合わせですが、3度めの正直あるか。それとも、2度あることは3度あるとなるか。
準決勝の組み合わせを考えてみると、私の単なる思いつきでは、
・肉まんくん
・理音
・新
となるので、ここに誰が当たるか・・・
個人的には、詩暢ちゃんには負けて欲しくないですが、新と千早の「やろうね 今日 もう1回」も叶えたい気がします・・・!
1年・2年の頃と比べると、ストーリーメインのせいかだいぶ運びがスピーディーなので(個人的にはもっとかるたをがっつり見たいですが)その結果も遠くないうちにわかるのでしょうか。
映画は映画で頑張ってて、とっても胸熱なので、映画からの風が本編にも送られて、本編も、あれこれあまり引っかかることのない、清々しい胸熱展開になることを期待してます・・・!
◎さこめ様 はじめましてです(^^♪
「かわいい周防さんと迷いの無いしのぶちゃん」たしかにびっくりですよね。
特に周防さんのこれまでに無い感が・・・応援したくなりますよね!
連覇の記録を伸ばしてほしいというさこめさんのお気持ちにもうなずいてしまいます(笑)
「かるた」主軸のストーリーへの回帰は私もほんとに嬉しいです(*^^*)
◎みさ様 温かい応援のお言葉、ありがとうございます・・・!これからも、末次先生や「ちはやふる」を応援する気持ちをまず第一に、がんばりたいと思います(*^^*)
さて。「真田丸」で熱い真田幸村(@イシュタルの娘)が表紙のBE-LOVE10号!
大和和紀先生の「画業五十周年記念原画展」が東京でもやるとのことで、万々歳!です。
「イシュタルの娘」は大坂城落城の大詰め。増ページで読み応えたっぷりです。
その余波か、「ちはやふる」は今回少し後ろめの掲載です。
待ってました166首!
胸熱の165首の続きはどうなってるのでしょうか・・・!
***以下、166首のネタばらしとなりますので、ご注意ください。***
扉はなく、新が差し出す「次は試合で。 太一」メッセージつきの喜八洲総本舗のパッケージから。
太一が「次」を語る
目の前にぱあっと道が 見えた気がした
(ここ、Twitterにて、あんなバタバタした場面なのに、新がちゃんと両手で、千早にメッセージが読める向きで差し出している…!ということで盛り上がりました(*^^*)「ちはやふる」で、ふとした仕草でもそのひととなりが伝わってくるようきめ細やかに描写されるところ、好きです)
一回時は巻き戻り、団体戦の翌日朝イチ。
近江神宮近くの旅館を背景に、 「いやーしかし昨日は驚きましたねー」という台詞から。
驚いた、という話をしているのは、運営の方々。
「北央の優勝ですか?」
「いえいえ福井の藤岡東ですよ 初出場で4位は大健闘だと思いますが 綿谷新くんが負けるなんてねえ・・・」
「あー」
「団体戦向いてなかったってことじゃないですか?」
その非情な言葉と、横になったまま目を見開く新がかぶります。
(両脇には寝相悪く熟睡している舜と滉が(笑)新、眠れたのだろうか・・・)
というところに、女子から
「男子部屋―――!まさかまだ寝てる?!」
「起きて――!!時間――!!遅刻――!!」
の大声が。
「ややばいこんな時間ウソやろー!」と先生も爆睡していたもよう(笑)
ばたばたとした藤岡東、個人戦の日の出発です。
前回の個人戦の朝の勧学館シーンで、藤岡東がいなかった訳がここに(笑)
朝ごはんのおにぎり、昼のお弁当と飲み物までみんなの分揃えている1年女子ふたり、確かにえらすぎ!
理沙ちゃんは「悔しくて悔しくて夢の中でずっと全部が「せをはやみ」の札で試合してました」と隈のある目で。
望月さんは「私なんてもう落ち着いて取る瑞沢のメガネの人(私的注:机君)が憎くて憎くて まずメガネを払うっていう禁じ手に出てました・・・」と悔しそうに。
(机君の絵面痛そう・・・!そして「望月さんって意外と黒いよね!」(舜&滉)ということが判明(笑))
「ぼくなんか勝敗のかかった最後の運命戦で勝つ夢みました!」という土屋くん。
「いい夢だね!」「見た目どおりほっこり男子だよね!」という舜&滉。
あまりこれまで書かれていない、藤岡東の理沙ちゃん以外の1年の個性が見えてきました。
タクシー呼ぶので先生はじめバタバタしているなか、新は引き続き何かを考えてる様子。
そして。
「先生 考えたんですけど おれ 個人戦出んとみんなの応援しようかと思うんです・・・」との爆弾発言。
「は?」と皆。
一方、舞台は近江神宮勧学館へ。
前の165話の続き、インタビューを受ける袴姿の詩暢ちゃんです。
「なんで着物?」
「7月だぜこの暑いのに・・・」
というギャラリーのセリフをよそに「な なんてことっ・・・」とわなわなと震えているかなちゃん。
「お着物での出場は初めてですが なぜまた?」とのインタビューに「日頃から着物に親しんでおこうかと思って 日高屋さんのお着物は動きやすいですし」とふふふふなクイーン。
「スポンサーさんに良い顔しといて悪いことあらへん」(詩暢母談)はそうなのですが、前回のクイーン戦、「あんたはきれいな看板や」と言われ、着物が重いと日高屋さんの脱ぎ捨てた姿を思い出すと、その違いが際立つ感じがします。
インタビュアーは「去年はなんと準優勝でしたね」と言って一度詩暢ちゃんをひきつらせたうえで、余談的に
「そういえば去年優勝した綿谷新くんが 昨日 女子選手に負けたことはご存じですか?」
という爆弾を。
一方、さっき走り去ったかなちゃんは、自分の着物(ちゃんと持ってきてるんだ・・・さすが利恵子さん車で来てる(はず)だけはある)を持ってくる。
かなちゃんの脳裏には『奏 自覚が足りないんじゃないの』という利恵子さんの姿が・・・
「千早ちゃんっ お願いです この着物を着てください」
「若宮さんが着物で出るのに 呉服の大江が手をこまねいて見てるなんて・・・」
ということのよう。
そんなやりとりをよそ眼に、千早を見て凍り付いたようになっている詩暢ちゃん。
新が 千早に 負けた・・・?!
ぞわっとしたものを感じるかなちゃん。
そこに応援にくる利恵子さん。
「千早ちゃんのお母さんは・・・」と尋ねるかなちゃんに、
「お姉ちゃんに泊まるの反対されて帰っちゃった」と答える千早。
千早のお母さんはやはり帰ってしまったもよう・・・
でも。
「かなちゃんごめんね。私 お母さんが買ってくれたあの着物でないと
浦安の間で戦うときは あの着物でないといやだ」
という千早。
ああ、ほんと。
個人的には、千歳ーーー!!(怒)という感じです。
そこにさっきの時系列がつながり、バタバタと勧学館に走り込んでくる藤岡東A・B級メンバー。
「あーよかった新遅いよ」
という村尾さんの指示でメンバーはちりぢりに。
社務所にかけていくB級の舜と滉。
「でも びっくりしたな 新兄ちゃんあんなこと言うなんて」
「いや 舜 おれは先生が言ったことのほうがびっくりしたー」
という会話から、さきほどの新の爆弾発言へ。
新の発言「個人戦出んとみんなの応援しようかと思うんです・・・」の意図は。
「おれが みんなを 部に誘ったのに なんの力にもなれんかった」
「団体戦は後悔することばっかりや」
「せめて 個人戦は みんなが実力出せるように近くで応援したい・・・」
ということのよう。
先生はその話を聞くか聞かずかタクシーアプリでタクシー呼びに夢中。
と思いきや。
「アホが。おまえの応援とか 配車アプリより役に立たんわ!」
と粉砕。
続けて、驚く皆を前に、
「藤岡東(うち)は昨日のあれが実力や」
「かるた以外はとことん不器用なおまえに たった3か月でキャプテンシーが身につくか」
「団体戦を磨いてきたほかの高校に失礼や」
と新の頭にぐさっと刺さる台詞を・・・!
「綿谷 うちのことを思うなら おまえが狙うのは名人の座や!」
「“OBに名人がいる”部にとってそれがどれだけ価値があるか」
「わからんならアホやぞ~がんばれよお~」
来たタクシーにまず乗り込み、第一陣でD・E級を連れていくために、そういって去っていく先生。
でもそのタクシーは配車アプリで呼ばれたものではなく、新・舜・滉のA/B級メンバーにそのタクシーが巡りあいます。
次は試合で。 太一
そのメッセージを思い出す新。
時系列戻って勧学館は、A級の組み合わせ開始。
新を見つめて頬を染める千早。
私・・・昨日本当に新に勝ったのかな 神様みたいに思ってた男の子に
どうやって勝ったのかな よく覚えてないんだ 新は覚えてる?
千早の視線に気がついた新に、指を1本たてる千早。
だから 新
やろうね 今日 もう1回
のメッセージ。
新の昂揚した表情は、それを正確に読み取っているようです。
それを
「「高校ナンバーワンは自分や?」 よくもまあ そないなうぬぼれ」
とぐごごごごご・・・と誤読したのは詩暢ちゃん。
「新 あんたのせいやで」
「潰したるわ」
まっすぐ前を見ながら新の方に手を置く詩暢ちゃん。
それを見つめる新。
A級試合会場は近江神宮勧学館。
B級は社務所。
C級はよいこのもり幼稚園(保育園?)。
C級の会場には、袴姿のかなちゃんが。
「なんで袴?一人で」
「コスプレ気分なんじゃないの?」
とギャラリーに言われるのを耐えつつ。
千早ちゃんに頼んだ自分が恥かしい
と前を見るかなちゃん。
よいしょっと、ドン!と座る対戦相手をよそに、指をそろえてつき、すずやかに凛としたたたずまいを見せます。
私よ
かるたは千早ちゃん
着物の世界に仲間を増やすのは 私の役目よ
清々しいかなちゃんです。
B級会場は。
残念ながらいつもおなじみのヒョロくん・・・!
(今度こそ昇級がんばれ!!)
そしていつの間にかB級!の筑波君。
「全国大会終わったらつきあってってかなちゃんに言わねーの?」という肉まんくんのセリフがこだましている机君・・・
D級会場には。
理沙ちゃんはじめ藤岡東の1年3人に、瑞沢の1年、そして菫ちゃん!
3年生にとってはまさしくこれが最終戦 見に行ってあげたいけど 1年生たちのほうが心配・・・
とは女帝の思い。
今日は綾瀬さんも体調良さそうだった みんな 力を出しきるのよ
ああ 最後だなんて思っちゃだめ
とじわりとくる女帝・・・
永遠に続く今日のように 楽しむのよ
のびのびと
A級。
詩暢ちゃんと2回戦目で当たったのは、なんと翠ちゃん・・・
つ 強い 強くて 目がくらむ
これが 女王(クイーン)
藤岡東相手には1勝できたものの、21枚差で負けてしまう翠ちゃん・・・
冷や汗しかでない・・・こんなに暑いのに・・・
くずおれる翠ちゃんに肉まんくんの叱咤がとびます。
「おい 田丸! なにやってんだよ もっと踏んばれよ!
モメたり 間合い取ったり」
「えええ・・・でもどうやっても勝つとこまでは持っていけません」
「バカ! 聞いたことねーのか 個人戦は団体戦!
自分の粘りがほかのメンバーを助けるって信じて しつこく食らいつくんだよ!」
(ここの肉まんくん、吉野会大会で須藤さんと当たって負けた雄姿を思い出します・・・
「須藤さんは強い・・・邪魔になる これからの俺の仲間の邪魔になる
勝てなくっても 力の限り削ってやった 俺の仲間の誰かが勝つ」(18巻))
肉まんくんの1本通った喝に、
「その責務!それって私が次のエースだからですか?」
「えーとえーとえーと もうそういうことでいいよ・・・」
と相変わらずな翠ちゃんながら、肉まんくんの思いは伝わったかな?
A級ベスト8の組み合わせは。
肉まんくんVS北央の美馬くん
理音VS筑豊女の長谷川朱音さん
(「音」名対決だ)
新VSヨロシコ
そして・・・
詩暢ちゃんVS千早
3年連続!!!
「ああ 怖い 怖い 一番当たりたない人に 当たってしまいましたわあ」
「綿谷新を負かした女子選手やなんて」
凄みのある詩暢ちゃんにぞわっとする翠ちゃん。
(でも千早は焦ってるだけでぞわっとはしてない模様。さっきのかなちゃんの時もそうでした。
ここは千早と詩暢ちゃんの絆かな?)
太一が 「次」を語る
目の前には ばあっと
かるたの道が続いてる
昂揚する千早。
潰す
どんだけ無様な試合したか知らんけど 新
あんたの敵 打ったるわ
激しく火花が散りそうなところで・・・
■11号(5/14発売)につづく■
また休載ないみたいで嬉しい。
先生のお疲れは心配ですが・・・
今回、「おこしやす、ちとせちゃん」と「ちはやふる」コラボ漫画も巻末に!
おみくじの神がかったかるたをとるマスク新のシーンが懐かしいw
次回のびらぶは、なんとヒョロ君役坂口涼太郎さんが「亀のジョンソン」に登場だそう。
どんなふうに登場するんだろう・・・?!楽しみです。
***以下、感想です。***
■藤岡東、初出場で4位
瑞沢の1年目の成績ははっきり明らかにはなっていません(1回戦は勝利、決勝トーナメントで1勝して、次の富士崎で負けたからベスト8でもない感じ?@5巻)が、それと比べても確かに大健闘です。
映画でも登場しましたが、瑞沢には北央の全国大会対策虎の巻もあった。
福井はかるた会は強いけれど、高校かるたの伝統はない(ように「ちはやふる」では描かれている)なかを考えると、確かに大健闘です。
メンバー編成も、全員1年生で一緒に仲間として頑張れた瑞沢とは違うこともあります。
それだけに・・・・・・藤岡東が追い風に乗ってチームの良さを出しているところが、もっと見たかったなあ。
でも今回の新の個人戦辞退発言、先生のビシッと一言で、その無念の一部は解消された気もします。
D級優勝は7人出るから、ぜひ藤岡東1年には頑張ってもらいたい!
C級4人の1人にはぜひかなちゃんに。
そしてB級2人のうち1人は・・・ヒョロ君に・・・!
あとひとつは机くんにも滉くんにも舜くんにも筑波くんにもで難しいぞ。
■千早の体調
1・2年と体調と怪我にたたられてた千早を思うと、
女帝がまず千早の体調を心配していてくれてるのが、顧問の先生の気配りだなあ、と・・・
しかし、「最後」という言葉は、涙腺に来ますね・・・
(今日のすずちゃんの「最後じゃないんだね!」にも泣きましたが・・・)
続く女帝の、「永遠に続く今日のように 楽しむのよ」は、「ちはやふる」上名台詞ランキングの上位に私なら入れたい!
■ベスト8の勝敗
前にりぶろさんがご自身のブログにて予測されていたのが綿密でとっても面白かったので、ここで私も予想を。
(ちっとも綿密でない直観ですが^^;)
① 肉まんくんVS北央の美馬くん
→東京都予選の瑞沢VS北央と同じカード。
その時は6-6からの運命戦で、肉まんくん惜しくも敗れましたが、実力は伯仲ということ。
ここは練れててA級歴も長い肉まんくんが勝つのではないか??
そして美馬くんが肉まんくんにキャー!となってしまう展開がきたりなんかして・・・??!
② 理音VS筑豊女の長谷川朱音さん
美人三つ子の1人。「耳はいいけど目は悪い」と評されてました。
「音」名対決・・・キーワードがやはり「感じの良さ」だとすると、やはり理音のほうが富士崎で鍛えられてるぶん上??
③ 新VSヨロシコ
悔しさを抱えたチームリーダー、という共通点のあるふたり。
でもここは、先生が新にふっかけた「おまえが狙うのは名人の座」という煽りが効いて、新に「ちはや振る」に立ち戻ってほしいところ。
ごめんヨロシコ・・・
そして・・・
④ 詩暢ちゃんVS千早
団体戦、上り調子で負け知らずな千早と、プロ意識で割り切ってきている詩暢ちゃん。
ここは、実力等からすると、読めません・・・!><
これまでは詩暢ちゃんが勝っていた組み合わせですが、3度めの正直あるか。それとも、2度あることは3度あるとなるか。
準決勝の組み合わせを考えてみると、私の単なる思いつきでは、
・肉まんくん
・理音
・新
となるので、ここに誰が当たるか・・・
個人的には、詩暢ちゃんには負けて欲しくないですが、新と千早の「やろうね 今日 もう1回」も叶えたい気がします・・・!
1年・2年の頃と比べると、ストーリーメインのせいかだいぶ運びがスピーディーなので(個人的にはもっとかるたをがっつり見たいですが)その結果も遠くないうちにわかるのでしょうか。
映画は映画で頑張ってて、とっても胸熱なので、映画からの風が本編にも送られて、本編も、あれこれあまり引っかかることのない、清々しい胸熱展開になることを期待してます・・・!
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COMMENT
No Title
今回は待ちに待った藤岡東のお話し盛りだくさんでしたね!
わたしは子供が男の子なので、やんちゃな松林坊ズには毎度キュン死にしてます(笑)
藤岡東の先生の発言は、ある意味爆弾ですね。
新が「自分のために」「じいちゃんのために」名人になるのではなく
「仲間のために」名人になるという強い道標を作ってくれた。
恐らくここから新の力のターニングポイント・・・
新、強くなると思いますよ・・・
個人戦は既にベスト8ですね。
勝利予想はわたしも右に同じです。
しのぶちゃんが新に勝つのは「運命の一回戦」じゃないかなあと思っているので
もしかしてしのぶちゃん、今回負け・・・ちゃう・・・かも・・・(泣)
新と千早の試合を見て、しのぶちゃん、吉野大会に電撃参戦の可能性も
ありかも~なんても思ってます。
団体戦は千早が活躍、個人戦は新、
吉野でしのぶ優勝・太一二位(新はしのぶに一回戦負け、千早は太一に負け)で
全員同じスタートラインに立たせ、東西戦、名人クイーン戦を盛り上げる・・・
などという予想もしていますが・・・
しのぶ無双の個人戦になるかもしれませんし、やっぱり分からないです。
明日は息子を連れて映画に行く予定です。
「肉まん君とパソコン君が好き」という息子に
パソコン君には机君という立派な本名があることを、しっかり教えようと思います。
福ら雀さんの娘ちゃんチェックもしてきますね~!
Re:No Title
松林坊ズ可愛いですよね!
とかさまさんにとって「キュン死」レベルに値する位であれば、
とかさまさんのお子様も、さぞかし可愛いんだろうなあ…!とお察しします(*^^*)
うちは女の子だけなので、松林ブラザーズみたいに元気だったり新くんみたいに素直だったりする子を見ると、
男の子いいなあ…!と思いますw
確かにここは新のターニングポイント。
「かるたに風を送りたい」という願いももっていた新なので、
自分が名人になることで風が送れるんだ、ということを掴んで強くならないわけがないですよね。
この回見直してみると「新がキャプテンとしてのチーム藤岡東」というのは、
新のそこに結びつく存在だということになるので、少し切ないですけど、失敗こそ成功の母である、の
「失敗」の存在を課されていたのかもしれないですね…
ここから新の照準が今年の名人戦に絞られるとなりますと、
きっとこのあと、新が送る風で藤岡東も強くなりますよね!
来年は松林ブラザーズはじめ、今の1年が、瑞沢みたいなミラクルに近づいてくれるのでは!なんて。
そもそもは、詩暢ちゃんと新はずっと序盤であたる運命でしたものね(;_:)
千早がクイーン戦に出ることが確定している年で、詩暢ちゃんと3回目の決戦…
千早の物語を追いかけるなら、もしかしたら詩暢ちゃん…!ありえるかもですね(泣)
「これと決めた道」でぶれない、しのぶ無双も見たいですけど!
でもそこで、「吉野会大会」が出てくるところがさすがとかさまさんです!
確かに。
詩暢は何よりもかるたを優先する、という姿勢なわけですから、参戦の可能性大ありかもですね。
そうなると・・・前回は「白波会」「南雲会」がクローズアップされた大会、今年はどうなるか。
太一の「次」も、「ちはやふる」世界で既出の大会順番からすると吉野会大会ですものね。
全員スタートライン、もいっそ清々しくてよいですね。
個人的には、新VS太一も楽しみですが、ここはやはり挑戦者決定戦に持ってきますよねきっと?
それですと吉野会大会ではこのふたりは当たらないのかも・・・
でも挑戦者決定戦、村尾さんや坪口さんも気になるので・・・
ああ、ほんとこの後どうなるのでしょうか(/ω\)
映画、いかがでしたか??
でも上の句での机くんの「かるたアプリ」のインパクトは、キータッチの速さとともにインパクト大だったので、
お子様着眼点バッチリな気がしますよ(*^▽^*)
ぜひまた映画のご感想もお聞かせくださいねっ!