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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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BE・ LOVE 2号 ちはやふる 159首 あらすじ•感想

来ました、今年最後の号。

年末に、また大きな節目の回でした・・・!







***以下、本誌も159首もネタバレですので、ご注意ください。***








今号は、「ちはやふる」巻頭カラー!

着物姿もあでやかな千早と詩暢ちゃん。
詩暢ちゃんの手描き友禅に大人びた表情、いいな。

中を見ると、30巻の表紙は「千早と詩暢ちゃんのツーショット」とあるので、
今回の表紙がアレンジされるのかな?
アレンジで全然違う雰囲気になるので、赤メインの今回のイメージがコミックスでどうなるのか、楽しみです。


そして「ちはやふるNEWS!!」では。
1/5~ファミマでロッテの商品とちはやふるがコラボ!

購入でもれなく、映画コラボのすずちゃんのクリアファイル。

抽選で、
A・すずちゃんサイン入り「ちはやふる」ポストカード付きフォトフレーム
B・映画「ちはやふる 上の句」ペア鑑賞券+非売品プレスシート
C・映画「ちはやふる」クオカードセット
とちはやふるグッズが。

これは、すずちゃんファンの人に負けないよう頑張らねばなりません(笑)




さて、本編。

159首は扉なし、いきなり本編スタートです。


「なりたい なりたい」
本物になりたい、という前回からの皆の思い。

「本物」のイメージとして、新に焦点があった感じがします。

「ありがとうございました」
お辞儀をするヒョロ君と新。

新は、北央の主将ヒョロ君相手に21枚差で勝利。
『本物だ・・・』
と周囲につぶやかれています。

優華璃さんはふんぬー!と憤怒、怒り顔。

 そこでふと思い出す、前の優華璃さんの言葉。
   「須藤さん お願いがあるんです もし 次 北央が勝ったら・・・」
 優華璃さんは「北央」と言っているわけで、ヒョロ君ではないので、この話はまた次回のようです。

でもそんな優華璃さんは、肉まん君も気になる様子。

理音相手にがんばっている肉まん君は10対10・・・・・

『このまま離されずに いい流れが来るといいなあ』と応援する菫ちゃん。
その脇で女帝が握りしめているハチマキを見て、「なんですか?予備ですか?」と尋ねますが、
「なんでもな・・・」と慌てた女帝のハチマキには「ちはや」の刺繍が。

女帝・菫ちゃん・かなちゃん3人真顔で「あれ?」、
千早がハチマキを締めているのを見て、「あれ??」となります。

理音は去年からパワーアップしていて引き続き感じもよく、肉まん君はかなり苦戦。
翠ちゃんの影響でコンパクトなとりの省エネ運転になったとはいえ、それでもかなり空腹に。

 『腹減った・・・』
 『脳が ハラペコに・・』

 『手放しそうになる』
 『ついてくだけでいっぱいいっぱい』
 『取れる札だけ取って』
 『相手がミスしてくれたらラッキー』
 『流れが来たらめっけもん 来なかったらそれはそれで』
  

  だから
  真島の気持ちだってわかるんだ

 
 ここで回想。
 
 なんと、カラオケでの机くんカラオケの歌。
 曲は「軽田伊能知(かるたいのち)」さんの「うるう年のマーチ」。

  しあわせは4年に1度 だーから気長にいくんだよ

 という薄幸な歌に「やめて!」「幸せがレアすぎる!」と泣く肉まん君。
 
 そのそばで「ぶ・・・」と受けているのは・・・

(ページをめくると)太一の一面の涙浮かべた笑顔。

 「いーねその歌 おれも歌いたい」

 それにほっとする机くん、肉まん君。

 3人は他には秘密で東京都予選のあとカラオケにいったらしい。

 「綾瀬にフラれた?! マジで?!」
 「好きとかだったの?!」

 「無理じゃんあいつ中身小6男子じゃん」
 「語彙のほとんどかるたに始まりかるたに終わるじゃん」
 「見る目がない」「趣味がおかしい」

 賑やかにしゃべりながらの帰り道。

 『おれらは男だから イタい話は全部いじるしかない 苦笑いして 本笑いにして
  やれるだけやって 離れたいって思った真島を バーカって笑い飛ばして
  一緒に全国大会に行こーぜ みんな待ってるぜ なあ 真島』

 (ここで私すでに涙ぐみました・・・!)

 「なあ真島・・・」という肉まん君の声かけに、「東大のかるた会に 通わせてもらってんだ」と告げる太一。

 「ごめん 勝手に部活辞めといて・・・」
 と太一はうつむくけれど、机くんと肉まん君が不思議な様子で抱き合っているのに気が付き顔を上げる。

 ふたりは、泣いていた。

 「よかった・・・真島が かっ・・・かるた続けてて」
 「辞めてなくてよかった・・・」

 心が動く太一。

 「だったら戻ってきたらいーじゃん」「綾瀬だってダメージ受けてっぞ」とぶーぶーいうふたりに。
 とうとう、心の底の一番重い部分と思われるところを、打ち明ける。

 「うん そうだよな… たぶん おれ 千早がおれのことで傷ついたらいいって どっかで思ったんだ」
  
   『腹減った』
    そこに重なる、理音と対戦する肉まん君の思い。

 夕暮れのなか。きっぱりとした、太一の表情。

 「最低で」「もどれない」

 畳の上でこぶしをつくる肉まん君。

 「たま」が読まれ、敵陣の「た」を身体全部で払う、原田先生を思わせる大胆な取り。

 強い動き出しで、理音の感じの良さに戦っていく。

  『流れを 引き寄せるんだ』
  『腹が減ってんのはあいつらだ』
  『どうやったら助けられる? どうやったら助けられる?』

 千早のほうを見た肉まん君の目に、ハチマキの「たいち」の文字が留まる。

 その瞬間。
 読まれる前の空気のなかで千早がいきなり札を払ってとびだし、取りに行く。

 その帰り道。
 交わされる、新と千早の視線。

 席に戻り、「ありがとうございました」と礼をする千早。

 「瑞沢 1勝!」の千早の声に、
 『あっ 言うの忘れた、「藤岡東1勝」!』とショックを受ける新。

 その姿を見て。
 『綾瀬は 自分で なんとかできる』
 『真島もきっと いらないんだ 助けなんて』
 と悟る肉まん君。


 一方。
 「ごめんな 理音 スイッチ」とあやまり、
 それでも、「ここから ここから 4勝するぞ 富士崎」と声を張るヨロシコ。

 『だれのことも 助けられたりなんかしないんだ』

 『でも おれらは』

 『真島が好きだ』『綾瀬が好きだ』『みんなで過ごした時間が』
 『好きだ』『好きだ』『大好きだ』

 大胆な取りをする肉まん君。
 コンパクトに取りに行く翠ちゃん。
 汗をかきながらも攻める肉まん君。
 相手を焦らせているふうな筑波君。

 ―――

 鷲尾さんが、試合結果をよみあげる。

 「富士崎高校 対 瑞沢高校は 3対2で」

 「富士崎高校の勝利です」

 ―――

 ■3号(1/15発売)に続く■



 瑞沢、準決勝で敗退・・・・・・

 重い重い、159首の終わり。
 瑞沢メンバー、富士崎メンバーの誰の顔を見ても、
 誰が勝ったのか、誰が負けたのか、うかがい知れない感じです。

 前号予告に「決勝で」とありましたが、相手が「富士崎」とあったので、
 「準決勝」の誤植だな、でも本当だったりして、なんて思っていただけに・・・・・・・

 もしかしたら全国大会行けないのかも、決勝まで行けないのかも、と思ったことはありましたが、
 まさか現実になるとは思いませんでした・・・

 かなり、ショックです。

 1年は、新をかるたに呼び戻し、初めての個人戦で詩暢ちゃんを知った全国大会。
 2年はがっつり団体戦で優勝を果たした全国大会。
 3年の今年は、クイーン戦も受験も控え、個人戦に重きが置かれるのでは、千早も個人戦に優勝して推薦とるのでは、
 と予想したりもしましたが、団体戦で準決勝までいったのに富士崎に敗れる、というのは、・・・・・やはり予想外でした。

 千早が、どう動くか。

 勝っているチームをまとめるのはたやすくても、負けているチームを率いていくのは本当に難しいといいます。

 千早のリーダーシップへの試練なのか。
 それとも、準決勝を敗退することで、決勝の藤岡東、特に新をじっくり見て、また学ぶものがあるのか。
 新たちも決勝に行けず、そこで主将同士何か交わす思いがあるのか・・・・・・

(【1/2追記】
 今日更新の記事にも書きましたが、藤岡東が決勝にすすめば千早が新のかるたが見られる・・・という件。考えたら瑞沢、3位決定戦ですね。じっくり見る余裕なしで、つつしんで訂正します(ノД`))

 新年、そして次号を待ちたいと思います。

 
 
 ひとつの謎。
 ハチマキは、間違えて渡されたんでしょうか。
 それとも、あえて千早が太一のをとったんでしょうか。

 後者がいいな、と思います。


 そして、太一。
 今回のエピソードで、本当にほっとしました。

 年相応の友達同士の付き合いで、本当のことが言えたこと。
 そして、イジられて疵を共有できたこと。
 それが机くんや肉まん君だったこと。
 そして・・・千早を傷つけたいと思ったことを自覚していて、それが「最低」だとわかっていること。

 ぐっと、きました。

 「太一の思いとしては、そうなんだろうな」と読者サイドとしては思ってはいましたが、
 実際、太一から淡々とでも真意として語られると、語られる内容が激情ゆえに相乗効果もあり、
 太一の想いがどれほどのものだったか、胸にせまってきます。 


 そして。 
 
 太一は、「かるたが好きじゃない」と自分を認識してましたが、順番が逆だったのでないか、と常々思ってます。
 「好きだからやる」という「理由」の側面の場合もあるけど、
 「ここまでできるのは、好きだから」という、「やってきたこと」からの「好き」という結論もある。

 太一は、そういう意味ではやっぱり「かるたが好き」なんだと思います。
 人はえてして自分を見誤るもの。
 その人がどういう人かを評価するのは、本人ではなく、周りの人だと思います。

 机くんや肉まん君がここまで太一のかるた継続を喜ぶのは、かるた仲間としてまだ繋がってる、ということももちろんながら、
 太一がこれまで一生懸命やってきた姿を見てきて、「太一はかるたがやりたい、好き」という認識を持っていたからなんじゃないか、と・・・。


 今回で、正直これまで太一についてずっともやもやしていたことが晴れました。

 まだすぐに顔を合わせたりは無理でも、この延長線上に、千早、新、太一、3人でいる姿も見えてきた気がします。


 ここに、全国大会団体戦の結果がどう絡んでくるのか。

 詩暢ちゃんと太一の対戦も気になります。
 次回は太一サイドからだったりするかな?

 太一は、近江神宮に来るんでしょうか?個人戦に出るのでしょうか?
 詩暢ちゃんは?

 桜沢先生のご結婚相手が、本編でどう扱われるのかも。
 優華璃さんが須藤さんに何を言いたいのかも。 


 もう、ありとあらゆることが気になってたまりません・・・・・


 そして今回。
 千早と新が視線を交わしたシーン、新の視線にどきっとしました。

 これは、千早の気持ちがこっちに入ってきてるからだろうなあ。

 読んでると、新にどきっとするシーンがあり、太一にどきっとする場面もある。
 そこまで登場人物に入り込めるのが「ちはやふる」。

 しかも、憑依?できるのは主人公・千早だけじゃなくて、他の人にもなんて。
 (今回は優華璃さんにも肉まん君にも憑依してしまいました・・・)

 嬉しい漫画だなあと思います。

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