ひねもす ちはやふる
HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593
【お知らせ】「ちはやふるオフ会in桜の時期のあわら」のご紹介(最終3/31締切です)
- 2017/03/20 (Mon) |
- 未選択 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
皆様、ご無沙汰しております。
先日は、あまり私事が関係しないほうがよいはずのブログで私の事情を述べまして、失礼いたしました。
なのに、皆様、あたたかいコメント等たくさんくださり、本当にありがとうございました。
お陰様で四十九日とお彼岸を終えることができ、まだまだ気持ちは落ち着かないながらも、かたちはひと通りは落ち着きました。
そうこうしている間に、ちはやふる連載復活からはや4回分更新が溜まってしまいました;
34巻も出ましたね!
しっかりチェックはしていますので、おいおい開けてしまった穴から更新したいと思います。
(最新号の太一については騒ぎたい事てんこ盛りです・・・!
真意はまだわからないものの、めちゃめちゃ燃えました。
今年の秋、きんもくせいをみたら絶対太一を思い出します(笑))
さて、そんな開店休業状態ではありますが、ぜひご案内したいことがあり、以下ご連絡です。
***「ちはやふるオフ会in桜の時期のあわら」のご紹介***
この4月、ちはやふるファンの、ちはやふるファンによる、ちはやふるファンのための
「『ちはやふる』ファンお花見お泊まり会」イベントが、桜の時期の福井県あわら市で開催されます。
この時期の芦原温泉でもハイクラスな旅館さん
(一昨年・去年と声優トークショーのキャストの皆さんや
映画ロケ時の役者さん達もご宿泊された?お宿)に、
若干割安になる大部屋グループプランで宿泊させて頂いて、
おいしいお料理と素敵なおもてなしと心地の良い温泉につつまれて
ファンの同士と楽しい時間をすごすという、とびきり素敵な企画です。
〔日程〕4月8日(土曜)~4月9日(日曜)
〔場所〕グランディア芳泉さま
私も昨年秋にあわらを訪れた折、原作と映画とそれぞれの桜並木をご案内いただいて、
ああ、この桜たちが満開になったらどんなに素晴らしいだろうな・・・と
心の中で再会を誓ったのですが、今年は諸事情でうかがえなくなってしまいました・・・
ですが、写真で拝見してもこの桜並木が素晴らしいこと請け合いですし、
あわら温泉の皆様のおもてなしは、私の中では某ねずみの国のおもてなしを凌駕するものだと思っています。
もしご都合のつく方がいらっしゃいましたが、ぜひぜひ参加をご検討されてくださいませ♪
よろしくお願いいたします。
*詳細および申し込み方法は、以下URLをご参照ください*
http://blog.goo.ne.jp/hiroronfx/e/47107ba65b616f68839caec3674aefb5
PR
BE・ LOVE 4号 ちはやふる 176首 ミニ感想 と お知らせ
- 2017/02/01 (Wed) |
- 未選択 |
- CM(1) |
- Edit |
- ▲Top
ほんとうに、ひさびさの、連載再開です。
前回11/1に更新してますので、3か月ぶりの「ちはやふる」。
コミック34巻も、3/13に発売が決まったとのことで、
このペースですと、これからはコミックスまで休載なく進みそうですね。
****以下、少々ネタバレあるのでご注意ください****
夏が終わり、周防さんと詩暢ちゃんの特番をきっかけとした、
「強さ」を求めての3人の新しい動き。
・千早:太一の助けもあり、改めて認識した自分の武器を最大限活かしたいと奮闘
・新:周防名人の前に、自分の弱い点の認識・克服
・太一:「自分になりたい」ではなく、「自分」から超える(離れる?)ことでの強さ獲得
そして、須藤さん・・・!
胸熱展開の助走がはじまった、という感じです。
感想をアップできればと思うのですが、少々私事でバタバタしております。
以下、重い話です。
「重い話はちょっと・・・」と思われる方は、ここでブラウザを×されてくださいね。
先週、私の母が亡くなりました。
一昨年の10月に、体調不良から胃がんの末期であることが判明し、
ずっと闘病しておりました。
当初は抗がん剤がよく効き、去年の3月には、
孫(私の娘)の十三参りで一緒に京都に行き、近江神宮に参拝するまで元気になっていました。
ですが、冬に入り、薬もあまり効かなくなって急激に元気がなくなり。
この1か月の急激な変化は、今でも信じられません。
日程の都合上、葬儀はこれからです。
しばらく、ネットにも向き合えないと思います。
ですが、3か月ぶりの「ちはやふる」再開が嬉しく、ひとことだけでも更新しようと思いました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
重いお話をお聞かせしてすみません。
この3か月のBELOVEブランクの間にも、福井や山形の熱いちはやふるファンの方々のご活躍や、
先生の作品愛・人物愛などを感じることのできるきっかけをいただきました。
近くの皆様、いろいろと優しいお心遣いを、そして情熱を分けて下さいまして、
本当にありがとうございます。
遠くの皆様、素晴らしい企画をありがとうございます。
「ちはやふる」、先生も、作品も、ファンの方々も最高です。
前回11/1に更新してますので、3か月ぶりの「ちはやふる」。
コミック34巻も、3/13に発売が決まったとのことで、
このペースですと、これからはコミックスまで休載なく進みそうですね。
****以下、少々ネタバレあるのでご注意ください****
夏が終わり、周防さんと詩暢ちゃんの特番をきっかけとした、
「強さ」を求めての3人の新しい動き。
・千早:太一の助けもあり、改めて認識した自分の武器を最大限活かしたいと奮闘
・新:周防名人の前に、自分の弱い点の認識・克服
・太一:「自分になりたい」ではなく、「自分」から超える(離れる?)ことでの強さ獲得
そして、須藤さん・・・!
胸熱展開の助走がはじまった、という感じです。
感想をアップできればと思うのですが、少々私事でバタバタしております。
以下、重い話です。
「重い話はちょっと・・・」と思われる方は、ここでブラウザを×されてくださいね。
先週、私の母が亡くなりました。
一昨年の10月に、体調不良から胃がんの末期であることが判明し、
ずっと闘病しておりました。
当初は抗がん剤がよく効き、去年の3月には、
孫(私の娘)の十三参りで一緒に京都に行き、近江神宮に参拝するまで元気になっていました。
ですが、冬に入り、薬もあまり効かなくなって急激に元気がなくなり。
この1か月の急激な変化は、今でも信じられません。
日程の都合上、葬儀はこれからです。
しばらく、ネットにも向き合えないと思います。
ですが、3か月ぶりの「ちはやふる」再開が嬉しく、ひとことだけでも更新しようと思いました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
重いお話をお聞かせしてすみません。
この3か月のBELOVEブランクの間にも、福井や山形の熱いちはやふるファンの方々のご活躍や、
先生の作品愛・人物愛などを感じることのできるきっかけをいただきました。
近くの皆様、いろいろと優しいお心遣いを、そして情熱を分けて下さいまして、
本当にありがとうございます。
遠くの皆様、素晴らしい企画をありがとうございます。
「ちはやふる」、先生も、作品も、ファンの方々も最高です。
BE・ LOVE 22号 ちはやふる 175首 あらすじ•感想
- 2016/11/01 (Tue) |
- 未選択 |
- CM(2) |
- Edit |
- ▲Top
さて、「イシュタルの娘」が表紙の22号!
なんと、今号でしばらく「ちはやふる」は休載―――
年明けには再開予定とのこと。
次回が11/15(23号)、次が12/1号(24号)、次が12/15号(新年1号?)となるので、
復活はもしや1/1号??(2号?)
これだけ長いお休みは、太一の告白後以来??
とても残念ですが、末次先生は今年映画関係でとてもお忙しかったと思うので、ゆっくり英気を養っていただけたら・・・とも思います。
でもできたら、年明けたらすぐバレンタインだし、
「クーベルチュール」の彼らとも久々に会いたいなあ、とも思ったり。
そして再開した「ちはやふる」は、ぶれない千早とともにますますパワーアップしていることでしょう。
***以下、175首のあらすじ(ネタばらし)となりますので、ご注意ください。***
今回は扉絵はなし。
自宅で、ビッグなスノー丸のぬいぐるみに凭れて「かるた展望」を読んでいる詩暢ちゃん。
先号は、千早母の「千早!」怒声からでしたが、今号は詩暢母の怒声から(笑)
「詩暢――っ!
先月収録した特番の放送 もうすぐや あんた見んの?」
「は?
べつに興味ないし見んでも・・・」
「気にならんの?テレビ映りとか 声の出し方とか笑い方とかのチェック・・・」
「いらんわ」
「張り合いないわ なんなのあんた 行く行く言うて明星会も行かんまんまやし」
母の怒声で明らかになる事実。
詩暢ちゃんは、明星会に行っていない――
『明星会 寄らせてもらいます』
うっかり 言うてしもたけど
詩暢ちゃんの脳裏によみがえるのは、かつて、明星会のなかでもひとりだった自分。
詩暢ちゃんに同年代の子を当てても仕方ない、と、大学生の子がくる6時まで待たせたり、
「(同年代相手は)詩暢ちゃんのためにもならんし 相手の子が気の毒や」という伊勢先生のいる風景。
伊勢先生 伊勢先生の言うとおりやし
それはいまでもなんも 変わってへん うちも 先生も
やはり、長い間培ってきた互いの関係性はそう変わらない様子。
伊勢先生より贈呈された「かるた歴50周年の著書」を手に取り、考えに沈む詩暢ちゃん。
テレビでは、特番が始まる―――
競技かるた それは――
百人一首 千年まえから続く 歌人の魂を乗せた
畳の上の音の格闘技
「あらー真島くんじゃないの 晩ごはん食べた?
親子丼ならすぐ作れるわよ 食べる?」
と声をかける千早母に、
「お母さん静かにして!」
と千早。
今年の名人戦で五連覇を果たした周防久志名人と
三連覇中の若宮詩暢クイーンの
強さの秘密を解き明かします
「強さの秘密 解き明かしてくれるの?! ほんとに?!」
「千早もうるさいわねー」
と、すっかりホームコメディな綾瀬家。
説明が進み、映し出される試合相手。
そこにうつったのは、太一。
いつの間にか出来ている親子丼をもぐもぐしている太一と、
テレビの太一を青ざめた顔で見比べる千早。
白波会では。
「まつげくんか?!」
南雲会では。
「わっ太一?!」
東大かるた会では。
「真島じゃねーか!」
綾瀬家では。
「なにやってんのよ太一~え~」
「おばさん親子丼うまいっス」
「えっ真島君もテレビ出てんの?!」
「テレビ映えするわねえ♡」
とおおさわぎ。
「おれなんか引き立て役です」という太一。
テレビのなかでは、音響研究所の鈴岡直美先生の、
名人の「S」音認識についての解説が続きます。
『聴力検査の結果 高音も低音も 平均値を上回る結果が出ました
これが第一の名人の速さの秘密と言えるでしょう』
「名人はどうやってその能力を手に入れたんですか?」
との質問に
「生れつきと 環境です」
と小声で答える名人。
目を見開く千早。
「環境といいますと?」
「あ でも 努力している部分もあります
専任読手の方7名の 百首の読み上げデータをそろえてるのはたぶん僕だけです」
専任読手7名――!
どーんと描かれたお姿7名、迫力に満ちています。
(中には、お名前のわからない人も)
原田先生も、新も、富士崎かるた会のヨロシコも理音にとっても驚きの事実。
「7人全員ってことは 最近全然大会で読まなくなった九頭竜葉子さんのも持ってんのか レアすぎる」
名人は、名人になる前の2年、ずっとその読み上げの音源を、
音量を小さくして上の句の頭だけ流していたとのこと。
その話をきいて、
「音とつながってても札とつながってないのは そのせいやったんですねえ
周防さんの天才ぷりの凄まじさときたら」
と微笑う詩暢ちゃん。
「お嬢さんアップでもかわいいですねえ イケズがよう似合うてますわあ」
京都の若宮宅では、家政婦さんと詩暢母がテレビ前に。
「黙ってて!」という詩暢母はずいぶん真剣に見ている模様。
そんな様子を、詩暢祖母もながめています。
さて、詩暢ちゃんの検査の結果は。
聴力は一般の人と大きな差はなく、違うのは、どこを見ているか。
目線をトレースする器具をつけての検証では、まったく焦点が動いていないことが判明。
「読まれた札に視点を合わせることなく 一枚だけを払う正確さ そして 速さ
クイーンの強さの秘密は 名人とはまたちがうところにありました」
「みてはいないんだけど」とは、ごちそうさました太一。
「若宮さんは目がいいんだと思った」
「どういうこと?」
「目と手の整合作用がすごい。運動神経がすごいってことになんのかな
自分の身体を正しくコントロールできてる 訓練でしか身につかねえ」
というのが、太一の見立て。
「基本ひとりで練習されているとか。さびしくないですか?」
「うちなんかまだまだ下手で他の人に迷惑かけてしまいますから
ひとりがお似合いです」
と答える詩暢ちゃんの「イケズ」(自分より強い人がいないので練習にならない)を
正確に把握して吹き出す新。
「でも うちのそばにはいつも 百枚の札がいてくれますので
さびしいと思ったことはありません」
と答える、凛としたテレビのなかの詩暢ちゃん。
一方、若宮家の「今の」詩暢ちゃんは、伊勢先生の本とにらめっこ。
伊勢先生の本の、「言ってる意味がわからへん」という詩暢ちゃん。
「いつでも 来てくれて ええからな」
という伊勢先生の言葉を思い出しながら――
「先生 意味わからんって言いにいかな」
とつぶやく。
一方、テレビの詩暢ちゃん。
「練習時間が長いと言われますけど 箱の中でずーっと
開けても開けてなくても なんやらかんやらおしゃべりしてるのが札です
それが聞こえてしまう
箱を開けずにいられましょうか」
「うちは 札はみんな こんくらいの 小さな神様みたいに見えてます
みんな とってもかわいくて わがままです」
「この子たちと この札たちと 離れずに生きていくのが 私の夢です」
テレビ画面のなかで涙がきらめく詩暢ちゃんを、
日本全国の人が固唾をのんでみている――
「この子 なんかすごいねー。愛がすごいの伝わってくる」
と、千歳でさえ?感じた模様。
「千早 かるたってそんなおもしろ・・・」
千歳の言葉をさえぎるように立ち上がる千早。
「お お母さん私 クイーン目指したい」
「勉強もがんばるから 必死にやるから クイーン戦に出たい
両方がんばるから」
千早の脳裏には、
「今年こそ 約束や」
という詩暢ちゃんが――
「もう千早も・・・クイーンになってどうするっていうのよ」
とため息をつく千早母。
「お母さんは私になんになってほしいの?
看護師さんとか本屋さんとか べつに具体的にないでしょ?
なんかこうふんわり
し・・・幸せになってほしいってくらいなもんでしょ?」
と、ふんわり・・・ポーズをとった千早に、
断固として、「ちがうわ!」と拳でテーブルをたたく母。
「子供には 高確率で幸せになってほしいのよっ」
ものすごい剣幕に圧される千早、千歳。
「・・・そのくらいのシンプルな望みなのに なんでうちの子はふたりとも
大丈夫かどうか 怪しい道ばかり行って・・・」
と、シリアスな雰囲気のなか、食器を洗い出す太一。
「いいのよ食器なんか洗わなくて」
「やりますよこんくらい 親子丼おいしかったです」
「あらやだはずかしい」
「おばさん
千早は周防名人に近い耳の良さがあります」
太一の言葉にあわてる千早母。
「え 名人ってあの人?まさか――」
「でも聴力にもピークがあって 千早はいまかもしれない
いつか"感じ"なくなる・・・・・・」
呆然とする3人。
「じゃ もう遅いんで お邪魔しました」
「え?! 太一言うだけ言って?!」
「失礼しまーす」
パタン。
閉じられるドア。
太一の残した言葉と、自分の望みをかみしめる千早母・・・
「・・・千早
できるの?千早にそんな 両立とか・・・
お財布的にも浪人してもらっちゃ困るのよ?」
「わ・・・私いい言葉知ってる 知ってるよ!」
「? どんな言葉・・・」
「するよ両立!!」
「だからどんな・・・」
「がんばるよ両立!!
あ がんばるがんばるって言うだけじゃダメだね えっと」
と、駒野先生のレクチャーにしたがい、物事の上達のポイントをおさえていく千早。
① 目標は具体的に/次の模試でどの大学かB判定もらう
② 時間は集中的に使う/勉強時間はかるたとキッチリ半々にする
③ 第三者に反省点の指摘を受ける/先生たちに毎日添削してもらいに行く
④ 居心地のよい場所から出ていく/ちがうかるた会にも修行に行く
とうとう微笑う、千早母。
「太一!」
家を出て、去っていく太一を追いかける千早。
「ありがとうね」
「なにもしてねーよ」
「ありがとう ありがとうね 太一」
かすかに頬を染め、手をあげて去っていく太一。
いつか "感じ" なくなる
やりたいことを思いっきりやるためには
やりたくないことも思いっきり やるんだ
■ 「ちはやふる」は次号からお休み。年明けに再開予定とのこと ■
***以下、ざっくりと感想です。***
① 駒野先生の名台詞
“やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ”
きましたね、駒野先生の名台詞!!
「やんなきゃいけないんだ」じゃなくて、「やるんだ」となっているところ。
千早の決意の現れです・・・!
駒野先生の物事の上達のポイントレクチャーも、すごかった。
高2の娘に読ませなければです(笑)
② ちょうどよいバランスになった千早と太一
以前は、太一→→→→←千早 な感じでアンバランスだったふたり。
ですが今回は、太一の行ないが千早を思ってのこと、と千早はしっかり感謝しましたし、
太一は太一で、押し付けがましくなく、さりげない気配りでした。
いろいろアンバランスゆえに起こってたひずみが、解消された感じがします・・・
このふたりの気の置けない感じも、やっぱり好きだなあ。
③ テレビ番組の意味
テレビで、周防さんの弟子?的な立場を全国的に知らしめた太一。
これはやはり、周防さんの病状がすすみ、名人戦に出られなくなるような展開になった時に、
師匠/弟子の関係が皆に伝わるようにするための設定でしょうか?
詩暢ちゃんの「プロの道」も、伊勢先生との関係も、どうなるか・・・
気になります。
④ 千早母の叫び
「子供には 高確率で幸せになってほしいのよっ」
ああ、わかります・・・!というか、個人的には、
「絶対幸せになってほしい!」
1日のほぼ80%は幸せで満たされていて欲しいです。
もちろん、幸せではない時間が幸せな時間を作る、ということもあるかもしれませんが・・・
千早母も、詩暢母も、思うは同じだなあと共感仕切りだった次第です。
さて、「ちはやふる」連載はしばらくお休みですが、
来週のびらぶには、あわら市の「ちはやふるweek」レポが載るとか♪
「イシュタルの娘」の続きも気になるし、次号も買わねばです。
そして時間の余裕ができたら、連載再開までに、一度これまでの展開を読み直してみたいなあ。
33巻の感想も。
皆さんも、何か気が付かれたこととか思われたことがあったら、感想ぜひ共有してくださいませ!
なんと、今号でしばらく「ちはやふる」は休載―――
年明けには再開予定とのこと。
次回が11/15(23号)、次が12/1号(24号)、次が12/15号(新年1号?)となるので、
復活はもしや1/1号??(2号?)
これだけ長いお休みは、太一の告白後以来??
とても残念ですが、末次先生は今年映画関係でとてもお忙しかったと思うので、ゆっくり英気を養っていただけたら・・・とも思います。
でもできたら、年明けたらすぐバレンタインだし、
「クーベルチュール」の彼らとも久々に会いたいなあ、とも思ったり。
そして再開した「ちはやふる」は、ぶれない千早とともにますますパワーアップしていることでしょう。
***以下、175首のあらすじ(ネタばらし)となりますので、ご注意ください。***
今回は扉絵はなし。
自宅で、ビッグなスノー丸のぬいぐるみに凭れて「かるた展望」を読んでいる詩暢ちゃん。
先号は、千早母の「千早!」怒声からでしたが、今号は詩暢母の怒声から(笑)
「詩暢――っ!
先月収録した特番の放送 もうすぐや あんた見んの?」
「は?
べつに興味ないし見んでも・・・」
「気にならんの?テレビ映りとか 声の出し方とか笑い方とかのチェック・・・」
「いらんわ」
「張り合いないわ なんなのあんた 行く行く言うて明星会も行かんまんまやし」
母の怒声で明らかになる事実。
詩暢ちゃんは、明星会に行っていない――
『明星会 寄らせてもらいます』
うっかり 言うてしもたけど
詩暢ちゃんの脳裏によみがえるのは、かつて、明星会のなかでもひとりだった自分。
詩暢ちゃんに同年代の子を当てても仕方ない、と、大学生の子がくる6時まで待たせたり、
「(同年代相手は)詩暢ちゃんのためにもならんし 相手の子が気の毒や」という伊勢先生のいる風景。
伊勢先生 伊勢先生の言うとおりやし
それはいまでもなんも 変わってへん うちも 先生も
やはり、長い間培ってきた互いの関係性はそう変わらない様子。
伊勢先生より贈呈された「かるた歴50周年の著書」を手に取り、考えに沈む詩暢ちゃん。
テレビでは、特番が始まる―――
競技かるた それは――
百人一首 千年まえから続く 歌人の魂を乗せた
畳の上の音の格闘技
「あらー真島くんじゃないの 晩ごはん食べた?
親子丼ならすぐ作れるわよ 食べる?」
と声をかける千早母に、
「お母さん静かにして!」
と千早。
今年の名人戦で五連覇を果たした周防久志名人と
三連覇中の若宮詩暢クイーンの
強さの秘密を解き明かします
「強さの秘密 解き明かしてくれるの?! ほんとに?!」
「千早もうるさいわねー」
と、すっかりホームコメディな綾瀬家。
説明が進み、映し出される試合相手。
そこにうつったのは、太一。
いつの間にか出来ている親子丼をもぐもぐしている太一と、
テレビの太一を青ざめた顔で見比べる千早。
白波会では。
「まつげくんか?!」
南雲会では。
「わっ太一?!」
東大かるた会では。
「真島じゃねーか!」
綾瀬家では。
「なにやってんのよ太一~え~」
「おばさん親子丼うまいっス」
「えっ真島君もテレビ出てんの?!」
「テレビ映えするわねえ♡」
とおおさわぎ。
「おれなんか引き立て役です」という太一。
テレビのなかでは、音響研究所の鈴岡直美先生の、
名人の「S」音認識についての解説が続きます。
『聴力検査の結果 高音も低音も 平均値を上回る結果が出ました
これが第一の名人の速さの秘密と言えるでしょう』
「名人はどうやってその能力を手に入れたんですか?」
との質問に
「生れつきと 環境です」
と小声で答える名人。
目を見開く千早。
「環境といいますと?」
「あ でも 努力している部分もあります
専任読手の方7名の 百首の読み上げデータをそろえてるのはたぶん僕だけです」
専任読手7名――!
どーんと描かれたお姿7名、迫力に満ちています。
(中には、お名前のわからない人も)
原田先生も、新も、富士崎かるた会のヨロシコも理音にとっても驚きの事実。
「7人全員ってことは 最近全然大会で読まなくなった九頭竜葉子さんのも持ってんのか レアすぎる」
名人は、名人になる前の2年、ずっとその読み上げの音源を、
音量を小さくして上の句の頭だけ流していたとのこと。
その話をきいて、
「音とつながってても札とつながってないのは そのせいやったんですねえ
周防さんの天才ぷりの凄まじさときたら」
と微笑う詩暢ちゃん。
「お嬢さんアップでもかわいいですねえ イケズがよう似合うてますわあ」
京都の若宮宅では、家政婦さんと詩暢母がテレビ前に。
「黙ってて!」という詩暢母はずいぶん真剣に見ている模様。
そんな様子を、詩暢祖母もながめています。
さて、詩暢ちゃんの検査の結果は。
聴力は一般の人と大きな差はなく、違うのは、どこを見ているか。
目線をトレースする器具をつけての検証では、まったく焦点が動いていないことが判明。
「読まれた札に視点を合わせることなく 一枚だけを払う正確さ そして 速さ
クイーンの強さの秘密は 名人とはまたちがうところにありました」
「みてはいないんだけど」とは、ごちそうさました太一。
「若宮さんは目がいいんだと思った」
「どういうこと?」
「目と手の整合作用がすごい。運動神経がすごいってことになんのかな
自分の身体を正しくコントロールできてる 訓練でしか身につかねえ」
というのが、太一の見立て。
「基本ひとりで練習されているとか。さびしくないですか?」
「うちなんかまだまだ下手で他の人に迷惑かけてしまいますから
ひとりがお似合いです」
と答える詩暢ちゃんの「イケズ」(自分より強い人がいないので練習にならない)を
正確に把握して吹き出す新。
「でも うちのそばにはいつも 百枚の札がいてくれますので
さびしいと思ったことはありません」
と答える、凛としたテレビのなかの詩暢ちゃん。
一方、若宮家の「今の」詩暢ちゃんは、伊勢先生の本とにらめっこ。
伊勢先生の本の、「言ってる意味がわからへん」という詩暢ちゃん。
「いつでも 来てくれて ええからな」
という伊勢先生の言葉を思い出しながら――
「先生 意味わからんって言いにいかな」
とつぶやく。
一方、テレビの詩暢ちゃん。
「練習時間が長いと言われますけど 箱の中でずーっと
開けても開けてなくても なんやらかんやらおしゃべりしてるのが札です
それが聞こえてしまう
箱を開けずにいられましょうか」
「うちは 札はみんな こんくらいの 小さな神様みたいに見えてます
みんな とってもかわいくて わがままです」
「この子たちと この札たちと 離れずに生きていくのが 私の夢です」
テレビ画面のなかで涙がきらめく詩暢ちゃんを、
日本全国の人が固唾をのんでみている――
「この子 なんかすごいねー。愛がすごいの伝わってくる」
と、千歳でさえ?感じた模様。
「千早 かるたってそんなおもしろ・・・」
千歳の言葉をさえぎるように立ち上がる千早。
「お お母さん私 クイーン目指したい」
「勉強もがんばるから 必死にやるから クイーン戦に出たい
両方がんばるから」
千早の脳裏には、
「今年こそ 約束や」
という詩暢ちゃんが――
「もう千早も・・・クイーンになってどうするっていうのよ」
とため息をつく千早母。
「お母さんは私になんになってほしいの?
看護師さんとか本屋さんとか べつに具体的にないでしょ?
なんかこうふんわり
し・・・幸せになってほしいってくらいなもんでしょ?」
と、ふんわり・・・ポーズをとった千早に、
断固として、「ちがうわ!」と拳でテーブルをたたく母。
「子供には 高確率で幸せになってほしいのよっ」
ものすごい剣幕に圧される千早、千歳。
「・・・そのくらいのシンプルな望みなのに なんでうちの子はふたりとも
大丈夫かどうか 怪しい道ばかり行って・・・」
と、シリアスな雰囲気のなか、食器を洗い出す太一。
「いいのよ食器なんか洗わなくて」
「やりますよこんくらい 親子丼おいしかったです」
「あらやだはずかしい」
「おばさん
千早は周防名人に近い耳の良さがあります」
太一の言葉にあわてる千早母。
「え 名人ってあの人?まさか――」
「でも聴力にもピークがあって 千早はいまかもしれない
いつか"感じ"なくなる・・・・・・」
呆然とする3人。
「じゃ もう遅いんで お邪魔しました」
「え?! 太一言うだけ言って?!」
「失礼しまーす」
パタン。
閉じられるドア。
太一の残した言葉と、自分の望みをかみしめる千早母・・・
「・・・千早
できるの?千早にそんな 両立とか・・・
お財布的にも浪人してもらっちゃ困るのよ?」
「わ・・・私いい言葉知ってる 知ってるよ!」
「? どんな言葉・・・」
「するよ両立!!」
「だからどんな・・・」
「がんばるよ両立!!
あ がんばるがんばるって言うだけじゃダメだね えっと」
と、駒野先生のレクチャーにしたがい、物事の上達のポイントをおさえていく千早。
① 目標は具体的に/次の模試でどの大学かB判定もらう
② 時間は集中的に使う/勉強時間はかるたとキッチリ半々にする
③ 第三者に反省点の指摘を受ける/先生たちに毎日添削してもらいに行く
④ 居心地のよい場所から出ていく/ちがうかるた会にも修行に行く
とうとう微笑う、千早母。
「太一!」
家を出て、去っていく太一を追いかける千早。
「ありがとうね」
「なにもしてねーよ」
「ありがとう ありがとうね 太一」
かすかに頬を染め、手をあげて去っていく太一。
いつか "感じ" なくなる
やりたいことを思いっきりやるためには
やりたくないことも思いっきり やるんだ
■ 「ちはやふる」は次号からお休み。年明けに再開予定とのこと ■
***以下、ざっくりと感想です。***
① 駒野先生の名台詞
“やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ”
きましたね、駒野先生の名台詞!!
「やんなきゃいけないんだ」じゃなくて、「やるんだ」となっているところ。
千早の決意の現れです・・・!
駒野先生の物事の上達のポイントレクチャーも、すごかった。
高2の娘に読ませなければです(笑)
② ちょうどよいバランスになった千早と太一
以前は、太一→→→→←千早 な感じでアンバランスだったふたり。
ですが今回は、太一の行ないが千早を思ってのこと、と千早はしっかり感謝しましたし、
太一は太一で、押し付けがましくなく、さりげない気配りでした。
いろいろアンバランスゆえに起こってたひずみが、解消された感じがします・・・
このふたりの気の置けない感じも、やっぱり好きだなあ。
③ テレビ番組の意味
テレビで、周防さんの弟子?的な立場を全国的に知らしめた太一。
これはやはり、周防さんの病状がすすみ、名人戦に出られなくなるような展開になった時に、
師匠/弟子の関係が皆に伝わるようにするための設定でしょうか?
詩暢ちゃんの「プロの道」も、伊勢先生との関係も、どうなるか・・・
気になります。
④ 千早母の叫び
「子供には 高確率で幸せになってほしいのよっ」
ああ、わかります・・・!というか、個人的には、
「絶対幸せになってほしい!」
1日のほぼ80%は幸せで満たされていて欲しいです。
もちろん、幸せではない時間が幸せな時間を作る、ということもあるかもしれませんが・・・
千早母も、詩暢母も、思うは同じだなあと共感仕切りだった次第です。
さて、「ちはやふる」連載はしばらくお休みですが、
来週のびらぶには、あわら市の「ちはやふるweek」レポが載るとか♪
「イシュタルの娘」の続きも気になるし、次号も買わねばです。
そして時間の余裕ができたら、連載再開までに、一度これまでの展開を読み直してみたいなあ。
33巻の感想も。
皆さんも、何か気が付かれたこととか思われたことがあったら、感想ぜひ共有してくださいませ!
BE・ LOVE 21号 ちはやふる 174首 あらすじ•感想
- 2016/11/01 (Tue) |
- 未選択 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
仕事が大荒れで、週末にいろんなものが吹き寄せられてブログに手を付けることができず><
予定外に遅い更新になってしまいました・・・。
この間、上の句&下の句のDVDでましたねっ!
まだ通してはみられてないのですが、特典映像もとっても豪華だということなので(先に見た娘の感想)、時間がとれたらたっぷり浸ろうと楽しみにしています。
さて!!
33巻の栗茶色の新と対照的な、白新が印象的なびらぶ21号。
今号はちはやふるの2017ダイアリーつきです♪
これ、いつももったいなくて使えず、毎年大事に保管してしまっています。
今年は最近のお話からの名台詞も多く、読み返すと感慨深いです・・・
さて。
「勝利のその先へ」の174首、はじまりはどうなるのでしょう??
***以下、174首のあらすじ(ネタばらし)となりますので、ご注意ください。***
扉絵は、秋の紅葉のなか、高校のかるた部前ベンチ(かな?)に膝をかかえて座る千早。
どこか、満足そうな顔をしています――
さて。
「千早っ!」
近江神宮の夏が明けて最初のせりふは、千早の母の怒声から。
学校に「自習しに」行こうとする千早に、
「だまされないわよ かるたの練習でしょ」
という千早母。
夏休み前の三者面談で、
「全国大会で部活からスッパリ足を洗えばなんとか行ける大学あります」
と言われていたらしい千早。
模試の結果もズラッとC判定とのこと・・・
(4月から6月にかけてあれだけ頑張っていたのに、なかなか挽回は難しいものなのですね・・・)
「で・・・でも私 クイーン戦に・・・」
という千早に、
「千早。浪人してまでクイーンになってなんになるっていうの?」
と尋ねる母。
「と とにかく今日は行くから吹奏楽部と勝負なのっ」
と不思議な言葉を残して家を出ていく千早。
そんな千早を見送る千歳姉。
登校した千早は、部室の掃除をしています。
きっとかたくかたく絞っただろうぞうきんで、きゅっきゅっと畳をふく千早。
2年までの成績がポンコツな私には
推薦やAO入試の道はない
センターと2次試験でがんばるしかない
がんばるしかない
映し出される部室のカレンダー。
名人・クイーン戦は、センター入試の1週間前・・・
でも・・・
どこにも受からなかったら?
浪人する?予備校通って お金は?
できる限りバイトして・・・でもその間だって
かるたをやり続けたい――
蝉の声。焦燥感を覚える千早。
そこに。
一陣の風とともに現れたのは・・・太一。
ふりかえる千早に、
「さっき通りかかったときもやってたけど・・・
これ普通の掃除じゃねえな?」
と部室にあがってくる。
「ケジメの大掃除ならおれもやるよ
2年間お世話になったんだ」
と、掃除をはじめる太一。
あの告白の日以来、部室で同じ時間をともにするふたり――
「この壁のシミなんだ?コーヒー牛乳か?」
「これ使って太一」
「あっこの洗剤知ってる!夜の通販で10個セットの」
「お母さん買っちゃったの」
「うちも」
「使えんのか?」
「使えない!」
と、すっかり元の通りに思える千早と太一。
「こういう掃除って3年みんなでやんねーの」
という太一。
(このあたり、退部してるんだだった・・・って思い出させてせつなし)
みんな勉強がんばってるし、と言うけど、実は一番やばい千早・・・。
「いつもはしないところまで掃除してるとわかる」
と、千早。
どこにも厚いホコリがたまってないくらい、すみずみまで掃除してくれているのはかなちゃん。
コーヒー牛乳のしみは、肉まん君。
ノートの整理のしかたは、机君。
積もっていく
いろいろなものが積もっている空間を太一と共有しながら、
「浪人してまでクイーンになって なんになるっていうの」という母の言葉が耳に残る千早。
そこに、吹奏楽部の面々が千早を迎えに来て、一緒にいた太一も勢いで一緒に行く事に。
さて、千早が家を出る時に口にした「吹奏楽部との勝負」とは?!
部室取り替え(2階⇔1階)をめぐるカラオケ勝負のこと!
互いの主張が真っ向からぶつかり、先生方にも一任されたこの勝負。
3対3の源平戦ならぬ、採点カラオケ勝負です。
吹奏楽部のトップバッターは、さすがのすごい声量。
「"感じ"がだめになる みんな逃げてー!」
という千早に、耳栓をさしだす机君。
(さすが薬局の息子??!)
「机君用意いい!」と貰う皆のなかで、
「あ、おれは自分のがあるから」という太一。
その姿に、周防名人を重ねる千早・・・
次はかるた部の番、対するは千早。
「勢いで16歳のとき1曲だけ配信した綾瀬千歳のデビュー曲」の、振り付き完全コピー!
吹奏楽部の91点にたいし、95点をたたき出します。
「久しぶりに聴いた、千早のコレ。帰り道の歌の定番だったよな」
と大うけしている太一。
その表情に、嬉しそうな表情をうかべる千早。
『真島さー 周防さんのいる東大かるた会に練習にいってるんだってさ』
との肉まん君の言葉。
「次は試合で」と書かれた、喜八洲総本舗のきんつば。
太一が かるたをやめてない やめてない
――かるたをしてれば おれらの道はいつか重なる――
脳裏には、新の言葉がよみがえり。
太一と背中合わせに座り、物思いにふける千早・・・
勝負は順調に?すすみ。
吹奏楽部92点 VS かるた部85点(翠ちゃん!)
かるた部でも採点カラオケやって上位を選んだようですが、
「ほかのやつらみんな田丸より下手なのか? ヤベーな」
という太一にぐうの音も出ない千早・・・
「やばいかな・・・部室・・・」
焦っている千早の顔を見つめる太一。
その手が、次に「うるう年のマーチ」を歌うべく、
スタンバイした机君の手から、マイクをうばいます。
「まえ行ったカラオケでおれのほうが点高かったし
今日せっかく掃除したし」
太一とびいり参戦の結果は、かるた部の勝利。
部室、死守――!
にぎやかな帰り道。
「部室はずっとあそこがいい 先輩たちも引退しちゃって心細いのに
思い出つまった部室までなくなったらヤダ!」
という菫ちゃんを、嬉しそうにみつめるかなちゃんと千早。
「ならもっと歌うまく歌えよ新部長ー副部長もー」
と肉まん君にいわれる筑波君&菫ちゃん。
(もう、筑波政権なのですね・・・)
この日、かなちゃんは髪の毛をおろしていて、とってもフェミニンな雰囲気。
肉まんくんも
「わっかなちゃん いつもと髪型ちがうからびっくりするー」
と驚いています。
いつの間にか、みんなから離れたふたり。
「・・・肉まんくん ありがとう
あのとき 好きって いってくれて」
かなちゃんの突然のせりふに一瞬真顔になる肉まんくん。
「な なんだよー言ったじゃんうそだって! うそだようそ! ごめんごめん」
明るく言う肉まんくんに、かなちゃんも涙を浮かべながらにっこり笑って――
「ありがとう うそって言ってくれて」
その言葉に、分かってもらっている嬉しさと切なさをかみしめる肉まんくん。
照れ隠しなのか、駆けだして、
「おい机君!かなちゃんの髪おろしたのヤベーな!かわいすぎんな」
と机君にタックル。
その机君は、何と泣いていました。
とまどう肉まん君。
「う・・・夏だね・・・」
「う・・・うん?」
「暑いね・・・」
「うん?」
「みんなでカラオケ楽しかったね・・・
部活思いっきりやって おれら引退したね・・・」
「う・・・うんそうだね どしたの机君」
「友だちがいて 後輩がたくさんいて みんなで帰り道笑って
どうしよう これ宝物だ 2年半 ただの時間のはずが
自分にはムリだって思ってたものが 手に入ったよ
宝物になったよ・・・」
泣きじゃくってTシャツの裾で涙をぬぐう机君。
もらい泣きする瑞沢女子に、机君に共感する男子――
さて、一緒の帰り道。
分倍河原駅で降りた千早と太一。
「机くんすごかったね。あんななったの初めてみた」
と微笑む千早。
「駒野たちはこれで引退で かるたは一段落だからな」
と言う太一。
(まるで「駒野たち」と「自分たち」の置かれた状況は違う、と言っているような・・・?)
千早も、太一のそのニュアンスを察します。
「太一の」
「太一の「次の試合」ってどれのこと?」
「私は器用じゃないし バ・・・バカだから
受験捨てて クイーン戦予選に懸けていいのか
今年はあきらめて 来年目指すべきなのか・・・」
そう問いかけた千早の腕を、とらえる太一。
「えっ」
驚く千早に、
「録画予約とかしてんの?」
と聞く太一。
「え?」
「もう始まるぞ
知ってるだろ
テレビで周防名人と若宮詩暢の かるたの特番があるの」
その太一の言葉に、今度は千早が太一の腕をとらえて駆けだします。
着いた先は、千早の家。
「えー真島くんじゃん 珍しー」
と千歳にいわれながら、家にひきずりこまれ、TVの前に坐らされる太一。
「お願いお願い 一緒に見て」
番組が、始まる―――
***以下、ざっくりと感想です。***
アフター近江神宮は瑞沢パートから。
ひさびさに「瑞沢かるた部」の彼ららしい日常が見られて、嬉しい回でした。
でも、前と同じようでいて、しっかり一線を引いているように見える太一・・・
そして胸熱だったのは、やはりつくかな肉まん君です。
ちはやふる連載はしばらくお休みなので、このあたりの感想、時間のあるときに全体通してまた書きたいです。
予定外に遅い更新になってしまいました・・・。
この間、上の句&下の句のDVDでましたねっ!
まだ通してはみられてないのですが、特典映像もとっても豪華だということなので(先に見た娘の感想)、時間がとれたらたっぷり浸ろうと楽しみにしています。
さて!!
33巻の栗茶色の新と対照的な、白新が印象的なびらぶ21号。
今号はちはやふるの2017ダイアリーつきです♪
これ、いつももったいなくて使えず、毎年大事に保管してしまっています。
今年は最近のお話からの名台詞も多く、読み返すと感慨深いです・・・
さて。
「勝利のその先へ」の174首、はじまりはどうなるのでしょう??
***以下、174首のあらすじ(ネタばらし)となりますので、ご注意ください。***
扉絵は、秋の紅葉のなか、高校のかるた部前ベンチ(かな?)に膝をかかえて座る千早。
どこか、満足そうな顔をしています――
さて。
「千早っ!」
近江神宮の夏が明けて最初のせりふは、千早の母の怒声から。
学校に「自習しに」行こうとする千早に、
「だまされないわよ かるたの練習でしょ」
という千早母。
夏休み前の三者面談で、
「全国大会で部活からスッパリ足を洗えばなんとか行ける大学あります」
と言われていたらしい千早。
模試の結果もズラッとC判定とのこと・・・
(4月から6月にかけてあれだけ頑張っていたのに、なかなか挽回は難しいものなのですね・・・)
「で・・・でも私 クイーン戦に・・・」
という千早に、
「千早。浪人してまでクイーンになってなんになるっていうの?」
と尋ねる母。
「と とにかく今日は行くから吹奏楽部と勝負なのっ」
と不思議な言葉を残して家を出ていく千早。
そんな千早を見送る千歳姉。
登校した千早は、部室の掃除をしています。
きっとかたくかたく絞っただろうぞうきんで、きゅっきゅっと畳をふく千早。
2年までの成績がポンコツな私には
推薦やAO入試の道はない
センターと2次試験でがんばるしかない
がんばるしかない
映し出される部室のカレンダー。
名人・クイーン戦は、センター入試の1週間前・・・
でも・・・
どこにも受からなかったら?
浪人する?予備校通って お金は?
できる限りバイトして・・・でもその間だって
かるたをやり続けたい――
蝉の声。焦燥感を覚える千早。
そこに。
一陣の風とともに現れたのは・・・太一。
ふりかえる千早に、
「さっき通りかかったときもやってたけど・・・
これ普通の掃除じゃねえな?」
と部室にあがってくる。
「ケジメの大掃除ならおれもやるよ
2年間お世話になったんだ」
と、掃除をはじめる太一。
あの告白の日以来、部室で同じ時間をともにするふたり――
「この壁のシミなんだ?コーヒー牛乳か?」
「これ使って太一」
「あっこの洗剤知ってる!夜の通販で10個セットの」
「お母さん買っちゃったの」
「うちも」
「使えんのか?」
「使えない!」
と、すっかり元の通りに思える千早と太一。
「こういう掃除って3年みんなでやんねーの」
という太一。
(このあたり、退部してるんだだった・・・って思い出させてせつなし)
みんな勉強がんばってるし、と言うけど、実は一番やばい千早・・・。
「いつもはしないところまで掃除してるとわかる」
と、千早。
どこにも厚いホコリがたまってないくらい、すみずみまで掃除してくれているのはかなちゃん。
コーヒー牛乳のしみは、肉まん君。
ノートの整理のしかたは、机君。
積もっていく
いろいろなものが積もっている空間を太一と共有しながら、
「浪人してまでクイーンになって なんになるっていうの」という母の言葉が耳に残る千早。
そこに、吹奏楽部の面々が千早を迎えに来て、一緒にいた太一も勢いで一緒に行く事に。
さて、千早が家を出る時に口にした「吹奏楽部との勝負」とは?!
部室取り替え(2階⇔1階)をめぐるカラオケ勝負のこと!
互いの主張が真っ向からぶつかり、先生方にも一任されたこの勝負。
3対3の源平戦ならぬ、採点カラオケ勝負です。
吹奏楽部のトップバッターは、さすがのすごい声量。
「"感じ"がだめになる みんな逃げてー!」
という千早に、耳栓をさしだす机君。
(さすが薬局の息子??!)
「机君用意いい!」と貰う皆のなかで、
「あ、おれは自分のがあるから」という太一。
その姿に、周防名人を重ねる千早・・・
次はかるた部の番、対するは千早。
「勢いで16歳のとき1曲だけ配信した綾瀬千歳のデビュー曲」の、振り付き完全コピー!
吹奏楽部の91点にたいし、95点をたたき出します。
「久しぶりに聴いた、千早のコレ。帰り道の歌の定番だったよな」
と大うけしている太一。
その表情に、嬉しそうな表情をうかべる千早。
『真島さー 周防さんのいる東大かるた会に練習にいってるんだってさ』
との肉まん君の言葉。
「次は試合で」と書かれた、喜八洲総本舗のきんつば。
太一が かるたをやめてない やめてない
――かるたをしてれば おれらの道はいつか重なる――
脳裏には、新の言葉がよみがえり。
太一と背中合わせに座り、物思いにふける千早・・・
勝負は順調に?すすみ。
吹奏楽部92点 VS かるた部85点(翠ちゃん!)
かるた部でも採点カラオケやって上位を選んだようですが、
「ほかのやつらみんな田丸より下手なのか? ヤベーな」
という太一にぐうの音も出ない千早・・・
「やばいかな・・・部室・・・」
焦っている千早の顔を見つめる太一。
その手が、次に「うるう年のマーチ」を歌うべく、
スタンバイした机君の手から、マイクをうばいます。
「まえ行ったカラオケでおれのほうが点高かったし
今日せっかく掃除したし」
太一とびいり参戦の結果は、かるた部の勝利。
部室、死守――!
にぎやかな帰り道。
「部室はずっとあそこがいい 先輩たちも引退しちゃって心細いのに
思い出つまった部室までなくなったらヤダ!」
という菫ちゃんを、嬉しそうにみつめるかなちゃんと千早。
「ならもっと歌うまく歌えよ新部長ー副部長もー」
と肉まん君にいわれる筑波君&菫ちゃん。
(もう、筑波政権なのですね・・・)
この日、かなちゃんは髪の毛をおろしていて、とってもフェミニンな雰囲気。
肉まんくんも
「わっかなちゃん いつもと髪型ちがうからびっくりするー」
と驚いています。
いつの間にか、みんなから離れたふたり。
「・・・肉まんくん ありがとう
あのとき 好きって いってくれて」
かなちゃんの突然のせりふに一瞬真顔になる肉まんくん。
「な なんだよー言ったじゃんうそだって! うそだようそ! ごめんごめん」
明るく言う肉まんくんに、かなちゃんも涙を浮かべながらにっこり笑って――
「ありがとう うそって言ってくれて」
その言葉に、分かってもらっている嬉しさと切なさをかみしめる肉まんくん。
照れ隠しなのか、駆けだして、
「おい机君!かなちゃんの髪おろしたのヤベーな!かわいすぎんな」
と机君にタックル。
その机君は、何と泣いていました。
とまどう肉まん君。
「う・・・夏だね・・・」
「う・・・うん?」
「暑いね・・・」
「うん?」
「みんなでカラオケ楽しかったね・・・
部活思いっきりやって おれら引退したね・・・」
「う・・・うんそうだね どしたの机君」
「友だちがいて 後輩がたくさんいて みんなで帰り道笑って
どうしよう これ宝物だ 2年半 ただの時間のはずが
自分にはムリだって思ってたものが 手に入ったよ
宝物になったよ・・・」
泣きじゃくってTシャツの裾で涙をぬぐう机君。
もらい泣きする瑞沢女子に、机君に共感する男子――
さて、一緒の帰り道。
分倍河原駅で降りた千早と太一。
「机くんすごかったね。あんななったの初めてみた」
と微笑む千早。
「駒野たちはこれで引退で かるたは一段落だからな」
と言う太一。
(まるで「駒野たち」と「自分たち」の置かれた状況は違う、と言っているような・・・?)
千早も、太一のそのニュアンスを察します。
「太一の」
「太一の「次の試合」ってどれのこと?」
「私は器用じゃないし バ・・・バカだから
受験捨てて クイーン戦予選に懸けていいのか
今年はあきらめて 来年目指すべきなのか・・・」
そう問いかけた千早の腕を、とらえる太一。
「えっ」
驚く千早に、
「録画予約とかしてんの?」
と聞く太一。
「え?」
「もう始まるぞ
知ってるだろ
テレビで周防名人と若宮詩暢の かるたの特番があるの」
その太一の言葉に、今度は千早が太一の腕をとらえて駆けだします。
着いた先は、千早の家。
「えー真島くんじゃん 珍しー」
と千歳にいわれながら、家にひきずりこまれ、TVの前に坐らされる太一。
「お願いお願い 一緒に見て」
番組が、始まる―――
***以下、ざっくりと感想です。***
アフター近江神宮は瑞沢パートから。
ひさびさに「瑞沢かるた部」の彼ららしい日常が見られて、嬉しい回でした。
でも、前と同じようでいて、しっかり一線を引いているように見える太一・・・
そして胸熱だったのは、やはりつくかな肉まん君です。
ちはやふる連載はしばらくお休みなので、このあたりの感想、時間のあるときに全体通してまた書きたいです。
BE・ LOVE 20号 ちはやふる 173首 あらすじ•感想
- 2016/10/01 (Sat) |
- 未選択 |
- CM(2) |
- Edit |
- ▲Top
ええええええーーーーっ!詩暢ちゃんどうなっちゃうの???!!
と大パニックのまま通り過ぎた1か月・・・
その間、あわら市のちはやふるweekがあったり、上の句のDVDが発売されたりして、さらにちはやふる愛を深めて(こじらせて?)おりましたワタクシですが。
とうとうやってきました、その続き!!
その後どうなっているのでしょうか・・・どきどき・・・
***以下、173首のあらすじ(ネタばらし)となりますので、ご注意ください。***
扉絵はなし。新が優勝を決めたシーンから。
詩暢ちゃんの独白が、響きます。
うちには 敵しかおらん
「個人戦A級は1枚差で――
優勝は 福井・藤岡東高 綿谷新くん」
ワアッと起る大歓声。
舜たち、理沙ちゃんたちは泣いています。
「調子は良くなかったようだが地力を見せた」とみる記者、
「クイーン相手でも安定の強さ」とみる五十嵐読手。
でも新を良く知る村尾さんは理解しています。
ちがう もう一段強くなろうとしたんや
自分以外の力を借りる
不安定で 貪欲なかるた
手放した あの イメージを
拍手をする千早と、見返す新。
私は攻めがるただから 手にいれたいものほど手放すの
あの時の千早のセリフがふたりの胸に―――
一方、札を数えている詩暢ちゃんの顔は青ざめています。
ふふ なんやの その顔
うちらの心は うちらのもの
気まぐれな札の妖精たちに、額に汗をうかべる詩暢ちゃん。
「残念でしたねお母さん」と声をかけられても気がそぞろな詩暢母は、詩暢ちゃんのことを心配している様子。
そして、それは伊勢先生も・・・
滑稽や
今日は着物まで来て個人戦出とんのに また 新に負けて…
お祖母ちゃんの「かるたのプロになりなさい」の言葉を思い出す詩暢ちゃん。
調子に乗って バカみたいや
うちは変われん 一人や
そして表彰式。
C級優勝のひとりは、想定通りかなちゃん!B級に昇級です。
D級優勝のひとりは、菫ちゃんです!!
誇らしげな顔がめちゃ可愛い。
読者的にはやはり想定通りの結果なのですが、千早・肉まんくん・翠ちゃんのびっくり顔といったら。
「なにか?」と聞かれ、おののく肉まんくんに、「すすすすごいよー!菫ちゃんー昇級ー!」と盛り上がる千早。
千早はそんなかなちゃんと菫ちゃんを、愛おしそうにぎゅっと抱きしめます。
「なんですか~もう暑い ぎゅーってされるなら真島先輩がよかったー」という菫ちゃん、笑うかなちゃん。
その様子をながめる机君・・・
かなちゃんに告白しそうな気配はありません・・・
それをじっと見ていた肉まんくん、いきなり口を開きます。
「かなちゃん」
「ず ずっと好きだったんだ」
びっくりして固まる瑞沢メンバー。
「ずっと好きだったんだ かなちゃん おれと つ」
次の瞬間、肉まんくんの口を押えて叫ぶ机くん。
「かなちゃん おれも好きだった だったっていうか 好きだ ずっと好きだ」
とうとう言いました机くんーーーーーー!!
口を押えられていた肉まんくん、いつしかニヤリ。
「やっと言った 遅えよ」
「おれの言ったことなんか ウソだよ」
去っていく肉まんくん・・・
かなちゃんの瞳からは涙が。
「遅いです・・・遅いですよ机くん・・・
私もう 藻塩みたいになっちゃってますよ~」
「えっ 藻塩・・・藻塩?」
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに
やくや藻塩の 身もこがれつつ
(ちび千早が「やっくんはこない」て覚えていた札ですね・・・)
やれやれやっとか、という表情の菫ちゃん。
一方でムンクの叫びのような顔になっているのは・・・千早と筑波君。
「大丈夫ですか・・・気づいてなかったのがおかしいですよ・・・」
といたわる?菫ちゃん。
筑波君は気づいてなかったショックのようですが、千早は少し違うよう。
「藻塩・・・」
好きや
好きや 千早
脱兎のごとく走り出す千早。
「もー告ったり告られたりいなくなったり 3年がいちばん落ち着きない~」
と頭を抱えるしっかり者の菫ちゃん、可愛いです♡
そして、翠ちゃんも。
「でも あとで言ってあげなきゃです
いちばんかっこいいのは 西田先輩だって」
ひとり泣く、こぼれる肉まんくんの涙も・・・可愛すぎる・・・
最後の夏が 終わっていく
片付けしている富士崎。
最高でもB級準優勝というあまり良くない結果からか、無駄口を注意する理音にも後輩は反発。
「どーせ来年はもう顔出さないでしょーそーいうタイプ・・・」
という陰口に、
「わ 私は この秋も部活に顔出すよ
ク クイーン戦に出たいから」
と思い切っていう理音。
それを聞いた、背後の桜沢先生の目が見開かれます。
「マジか じゃあ理音 おれも名人戦出る」
とヨロシコ。
ぶっ、と噴き出す桜沢先生。
振り返るみんな。
「ヨロシコが名人戦…?理音もクイーン戦?受験もあるのに?ぷっ ふふ
ぷぷぷっ 理音そんなキャラだった? びっくり・・・」
笑った・・・!
桜沢先生の笑いに眼をまんまるにする富士崎メンバー。
「ごめんなさ・・・ふふっ あなたたちがかわいくて・・・」
桜沢先生の脳裏には、団体戦で悔し涙を流したふたりの姿が。
いつしか桜沢先生もあふれる涙をぬぐっている。
「かるたをずっと 続けてね それが難しくても
心の中で かるたを続けてね
富士崎での日々が あのきつい練習が
永遠にあなたたちの エンジンになることを願ってます」
桜沢先生の言葉に
「はい!!!」
全身全霊で答える富士崎メンバー。
「惜しかったね」と一部に声をかけられながら、会場を去る詩暢ちゃん。
微妙な雰囲気のなか、「来んか 明星会の練習」と声をかける伊勢先生。
詩暢ちゃんは「うちなんかお邪魔になるだけですから」といつもの返事・・・
それに対して「でも一人でやる限界も感じとるやろ」と言う伊勢先生に、
「失礼ですが」
と手をあげたのは詩暢母。
「詩暢は一人でも強いですし そもそも一人やありませんから」
言い切る母の姿に、あれ?といった感じの詩暢ちゃん。
近江神宮の楼門前の階段を下りた後、宵闇のなかで
「悪かったわ詩暢」とあやまるお母さん。
「なにが」の問いにちょっと考え、「なんでもあらへん」と答える母を、じっとみつめる詩暢ちゃん・・・
そこへ駆け込んできたのは千早。
ちょうど藤岡東のメンバーも楼門の階段下にいたようだ。
「新ーーーー」
「どうした千早」
「わ・・・私言ってなかったと思って 新 藻塩になってるかもと思って」
舜と滉は「先行ってるでのー」と気を利かせたナイス判断。
「好きっていってくれたのの 返事・・・」
「えっ・・・」
近江神宮の楼門を背景に、お互いしか目に入ってなさそうなふたり。
なに この 青春・・・
傍にいてドン引きの、詩暢親子の強張っている表情がそっくりです(笑)
「へ・・・返事・・・」
「返事っていうか気持ち い・・・いまの・・・」
「いまの う うん・・・」
もう耳まで真っ赤な新。頬をそめる千早。
「私・・・全国大会でたくさん試合して思ったの
もっと かるた 強くなりたい
強くなる道を行きたい 詩暢ちゃんに勝ちたい
日本一・・・ 世界一になりたい」
まって それが いまの気持ち?
強張ったままの詩暢母は、
「・・・うん わかるわ」
新の返事に驚愕する。
わかるの?!
「おれも 千早に勝ちたい
かるたをしてれば おれらの道はいつか重なる
「いま」じゃなくていいから
もっと近づいたら おれのこと どう思ってんのか聞かせて
近くにいくから」
耳までゆでだこのように赤い新、告白された直後、鳩を見た時のようにきらめく星につつまれた千早。
「次来るときは 名人戦 クイーン戦やな またの」
近江神宮の楼門前で新を見送る千早。
こんな かるたバカな 高3がいるとは・・・
最後までドン引きの詩暢母。
でも詩暢ちゃんは、すたすた来た道を戻ります。
勧学館まで戻って、声をかけたのは伊勢先生。
「伊勢先生 明星会 寄らせてもらいます
まだまだ未熟者で
変わっていかな 下から来るかるたバカが怖いですから」
全員で闘った 夏が終わる
近江神宮に
感謝
■21号(10/15発売)につづく■
次号付録は、待ってましたの「ちはやふる手帳」!
ああ、年末が近いのね・・・といった感じです。
21巻の表紙も、33巻の表紙も新ということで、「眠れる獅子の覚醒」旋風吹き荒れまくりですね♡
前号より
「3号連続掲載「ちはやふる」で巡る 大津市・あわら市・府中市」
の連載は始まっていて、前回はあわら市、今回は府中市です。
府中市では11/12,11/13とイベントが。
http://www.chihaya-fuchu.com/
東京では浅草「まるごとにっぽん」でも、10/22・23とちはやふるイベントがあるそうです。
「ちはやふる」実りの秋!
***以下、ざっくりと感想です。***
今回は冷静に分析している余裕がまだ全くありません・・・
「手にいれたいものほど手放すの」に泣き。
菫ちゃん優勝に泣き。
つくかなカップルに泣き。
肉まんくんに泣き。
桜沢先生に泣き。
千早&新に泣き。
最後の詩暢ちゃんの決意に泣く・・・!
泣きどころ満載の展開でした・・・
「うちは変われん 一人や」とまで思いつめた詩暢ちゃんが、千早・新ふたりの「かるたバカ」のおかげで(あそこ、メインはもちろん千早ですが、やっぱり新のかるたバカとアラン・ドロンな人たらしぶりも効いてると思うのです)、「変わっていかな」と前を向けて本当によかった・・・!!!
さこめさんの、「詩暢母からの千早」読みがぴったりはまった感じです。
新の、「次(近江神宮に)来るときは 名人戦 クイーン戦やな」もたまりません。
もうふたりとも挑戦者になることが前提の、決意あふれるひとこと。
通じ合っているなーーーー!
ここの千早と新、待ってました!という感じです。
千早の「日本一・・・ 世界一になりたい」は、ちび新の「日本で一番になったら 世界で一番ってことやろう?」への、返歌のように思えてなりません。
途中、新がもう千早への思いを断つことにしたのでは・・・?なんてそわそわしちゃいましたが、私の読みなんか大外れで余計な心配で本当によかった!胸きゅんきゅんです。
ともあれ今回は「これぞちはやふる!」な展開でした。
紆余曲折ありましたが、ここに辿り着く運命だったのね・・・!と思うとこれまでのすべてが活きてくるように思えたりして。
理沙ちゃんの「好き」も、単行本の四コマで済ませるなんてと思っていましたが、今振り返るとそこはあくまで四コマで良かったなあと思ったりして。
でも、生半可な分析なんて全く意味がない、本当にスペシャルな回でした。
かなり前からもう1回読み返してここまでたどり着いてから、また感想書きたいと思います。
と大パニックのまま通り過ぎた1か月・・・
その間、あわら市のちはやふるweekがあったり、上の句のDVDが発売されたりして、さらにちはやふる愛を深めて(こじらせて?)おりましたワタクシですが。
とうとうやってきました、その続き!!
その後どうなっているのでしょうか・・・どきどき・・・
***以下、173首のあらすじ(ネタばらし)となりますので、ご注意ください。***
扉絵はなし。新が優勝を決めたシーンから。
詩暢ちゃんの独白が、響きます。
うちには 敵しかおらん
「個人戦A級は1枚差で――
優勝は 福井・藤岡東高 綿谷新くん」
ワアッと起る大歓声。
舜たち、理沙ちゃんたちは泣いています。
「調子は良くなかったようだが地力を見せた」とみる記者、
「クイーン相手でも安定の強さ」とみる五十嵐読手。
でも新を良く知る村尾さんは理解しています。
ちがう もう一段強くなろうとしたんや
自分以外の力を借りる
不安定で 貪欲なかるた
手放した あの イメージを
拍手をする千早と、見返す新。
私は攻めがるただから 手にいれたいものほど手放すの
あの時の千早のセリフがふたりの胸に―――
一方、札を数えている詩暢ちゃんの顔は青ざめています。
ふふ なんやの その顔
うちらの心は うちらのもの
気まぐれな札の妖精たちに、額に汗をうかべる詩暢ちゃん。
「残念でしたねお母さん」と声をかけられても気がそぞろな詩暢母は、詩暢ちゃんのことを心配している様子。
そして、それは伊勢先生も・・・
滑稽や
今日は着物まで来て個人戦出とんのに また 新に負けて…
お祖母ちゃんの「かるたのプロになりなさい」の言葉を思い出す詩暢ちゃん。
調子に乗って バカみたいや
うちは変われん 一人や
そして表彰式。
C級優勝のひとりは、想定通りかなちゃん!B級に昇級です。
D級優勝のひとりは、菫ちゃんです!!
誇らしげな顔がめちゃ可愛い。
読者的にはやはり想定通りの結果なのですが、千早・肉まんくん・翠ちゃんのびっくり顔といったら。
「なにか?」と聞かれ、おののく肉まんくんに、「すすすすごいよー!菫ちゃんー昇級ー!」と盛り上がる千早。
千早はそんなかなちゃんと菫ちゃんを、愛おしそうにぎゅっと抱きしめます。
「なんですか~もう暑い ぎゅーってされるなら真島先輩がよかったー」という菫ちゃん、笑うかなちゃん。
その様子をながめる机君・・・
かなちゃんに告白しそうな気配はありません・・・
それをじっと見ていた肉まんくん、いきなり口を開きます。
「かなちゃん」
「ず ずっと好きだったんだ」
びっくりして固まる瑞沢メンバー。
「ずっと好きだったんだ かなちゃん おれと つ」
次の瞬間、肉まんくんの口を押えて叫ぶ机くん。
「かなちゃん おれも好きだった だったっていうか 好きだ ずっと好きだ」
とうとう言いました机くんーーーーーー!!
口を押えられていた肉まんくん、いつしかニヤリ。
「やっと言った 遅えよ」
「おれの言ったことなんか ウソだよ」
去っていく肉まんくん・・・
かなちゃんの瞳からは涙が。
「遅いです・・・遅いですよ机くん・・・
私もう 藻塩みたいになっちゃってますよ~」
「えっ 藻塩・・・藻塩?」
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに
やくや藻塩の 身もこがれつつ
(ちび千早が「やっくんはこない」て覚えていた札ですね・・・)
やれやれやっとか、という表情の菫ちゃん。
一方でムンクの叫びのような顔になっているのは・・・千早と筑波君。
「大丈夫ですか・・・気づいてなかったのがおかしいですよ・・・」
といたわる?菫ちゃん。
筑波君は気づいてなかったショックのようですが、千早は少し違うよう。
「藻塩・・・」
好きや
好きや 千早
脱兎のごとく走り出す千早。
「もー告ったり告られたりいなくなったり 3年がいちばん落ち着きない~」
と頭を抱えるしっかり者の菫ちゃん、可愛いです♡
そして、翠ちゃんも。
「でも あとで言ってあげなきゃです
いちばんかっこいいのは 西田先輩だって」
ひとり泣く、こぼれる肉まんくんの涙も・・・可愛すぎる・・・
最後の夏が 終わっていく
片付けしている富士崎。
最高でもB級準優勝というあまり良くない結果からか、無駄口を注意する理音にも後輩は反発。
「どーせ来年はもう顔出さないでしょーそーいうタイプ・・・」
という陰口に、
「わ 私は この秋も部活に顔出すよ
ク クイーン戦に出たいから」
と思い切っていう理音。
それを聞いた、背後の桜沢先生の目が見開かれます。
「マジか じゃあ理音 おれも名人戦出る」
とヨロシコ。
ぶっ、と噴き出す桜沢先生。
振り返るみんな。
「ヨロシコが名人戦…?理音もクイーン戦?受験もあるのに?ぷっ ふふ
ぷぷぷっ 理音そんなキャラだった? びっくり・・・」
笑った・・・!
桜沢先生の笑いに眼をまんまるにする富士崎メンバー。
「ごめんなさ・・・ふふっ あなたたちがかわいくて・・・」
桜沢先生の脳裏には、団体戦で悔し涙を流したふたりの姿が。
いつしか桜沢先生もあふれる涙をぬぐっている。
「かるたをずっと 続けてね それが難しくても
心の中で かるたを続けてね
富士崎での日々が あのきつい練習が
永遠にあなたたちの エンジンになることを願ってます」
桜沢先生の言葉に
「はい!!!」
全身全霊で答える富士崎メンバー。
「惜しかったね」と一部に声をかけられながら、会場を去る詩暢ちゃん。
微妙な雰囲気のなか、「来んか 明星会の練習」と声をかける伊勢先生。
詩暢ちゃんは「うちなんかお邪魔になるだけですから」といつもの返事・・・
それに対して「でも一人でやる限界も感じとるやろ」と言う伊勢先生に、
「失礼ですが」
と手をあげたのは詩暢母。
「詩暢は一人でも強いですし そもそも一人やありませんから」
言い切る母の姿に、あれ?といった感じの詩暢ちゃん。
近江神宮の楼門前の階段を下りた後、宵闇のなかで
「悪かったわ詩暢」とあやまるお母さん。
「なにが」の問いにちょっと考え、「なんでもあらへん」と答える母を、じっとみつめる詩暢ちゃん・・・
そこへ駆け込んできたのは千早。
ちょうど藤岡東のメンバーも楼門の階段下にいたようだ。
「新ーーーー」
「どうした千早」
「わ・・・私言ってなかったと思って 新 藻塩になってるかもと思って」
舜と滉は「先行ってるでのー」と気を利かせたナイス判断。
「好きっていってくれたのの 返事・・・」
「えっ・・・」
近江神宮の楼門を背景に、お互いしか目に入ってなさそうなふたり。
なに この 青春・・・
傍にいてドン引きの、詩暢親子の強張っている表情がそっくりです(笑)
「へ・・・返事・・・」
「返事っていうか気持ち い・・・いまの・・・」
「いまの う うん・・・」
もう耳まで真っ赤な新。頬をそめる千早。
「私・・・全国大会でたくさん試合して思ったの
もっと かるた 強くなりたい
強くなる道を行きたい 詩暢ちゃんに勝ちたい
日本一・・・ 世界一になりたい」
まって それが いまの気持ち?
強張ったままの詩暢母は、
「・・・うん わかるわ」
新の返事に驚愕する。
わかるの?!
「おれも 千早に勝ちたい
かるたをしてれば おれらの道はいつか重なる
「いま」じゃなくていいから
もっと近づいたら おれのこと どう思ってんのか聞かせて
近くにいくから」
耳までゆでだこのように赤い新、告白された直後、鳩を見た時のようにきらめく星につつまれた千早。
「次来るときは 名人戦 クイーン戦やな またの」
近江神宮の楼門前で新を見送る千早。
こんな かるたバカな 高3がいるとは・・・
最後までドン引きの詩暢母。
でも詩暢ちゃんは、すたすた来た道を戻ります。
勧学館まで戻って、声をかけたのは伊勢先生。
「伊勢先生 明星会 寄らせてもらいます
まだまだ未熟者で
変わっていかな 下から来るかるたバカが怖いですから」
全員で闘った 夏が終わる
近江神宮に
感謝
■21号(10/15発売)につづく■
次号付録は、待ってましたの「ちはやふる手帳」!
ああ、年末が近いのね・・・といった感じです。
21巻の表紙も、33巻の表紙も新ということで、「眠れる獅子の覚醒」旋風吹き荒れまくりですね♡
前号より
「3号連続掲載「ちはやふる」で巡る 大津市・あわら市・府中市」
の連載は始まっていて、前回はあわら市、今回は府中市です。
府中市では11/12,11/13とイベントが。
http://www.chihaya-fuchu.com/
東京では浅草「まるごとにっぽん」でも、10/22・23とちはやふるイベントがあるそうです。
「ちはやふる」実りの秋!
***以下、ざっくりと感想です。***
今回は冷静に分析している余裕がまだ全くありません・・・
「手にいれたいものほど手放すの」に泣き。
菫ちゃん優勝に泣き。
つくかなカップルに泣き。
肉まんくんに泣き。
桜沢先生に泣き。
千早&新に泣き。
最後の詩暢ちゃんの決意に泣く・・・!
泣きどころ満載の展開でした・・・
「うちは変われん 一人や」とまで思いつめた詩暢ちゃんが、千早・新ふたりの「かるたバカ」のおかげで(あそこ、メインはもちろん千早ですが、やっぱり新のかるたバカとアラン・ドロンな人たらしぶりも効いてると思うのです)、「変わっていかな」と前を向けて本当によかった・・・!!!
さこめさんの、「詩暢母からの千早」読みがぴったりはまった感じです。
新の、「次(近江神宮に)来るときは 名人戦 クイーン戦やな」もたまりません。
もうふたりとも挑戦者になることが前提の、決意あふれるひとこと。
通じ合っているなーーーー!
ここの千早と新、待ってました!という感じです。
千早の「日本一・・・ 世界一になりたい」は、ちび新の「日本で一番になったら 世界で一番ってことやろう?」への、返歌のように思えてなりません。
途中、新がもう千早への思いを断つことにしたのでは・・・?なんてそわそわしちゃいましたが、私の読みなんか大外れで余計な心配で本当によかった!胸きゅんきゅんです。
ともあれ今回は「これぞちはやふる!」な展開でした。
紆余曲折ありましたが、ここに辿り着く運命だったのね・・・!と思うとこれまでのすべてが活きてくるように思えたりして。
理沙ちゃんの「好き」も、単行本の四コマで済ませるなんてと思っていましたが、今振り返るとそこはあくまで四コマで良かったなあと思ったりして。
でも、生半可な分析なんて全く意味がない、本当にスペシャルな回でした。
かなり前からもう1回読み返してここまでたどり着いてから、また感想書きたいと思います。
プロフィール
HN:
福ら雀
性別:
非公開
忍者カウンター
最新記事
(08/22)
(01/14)
(01/14)
(01/14)
(01/14)