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ひねもす ちはやふる

HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593

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BE・ LOVE 17号 ちはやふる 186首 あらすじ・感想


お盆進行でいつもより少し早めの発売日がやってきました。

コミックス35巻と連動する全プレの雑誌の応募券、ふだんは2号続けて付く気がするのですが、今回はこの17号のみとのこと。
応募されるかたは17号マストバイです!!

ちはやふるは巻頭カラー。
映画のクランクアップ記事もあり、わくわく感満載です。




***以下、186首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。 《 》は感想です***

扉絵はなく、いきなり本編。

覚醒した理音が送ってきた札は「しら」。
「しの」は空札で出たから「し」一字決まりのS音勝負札です。

  こんな強い気持ちで押す理音 初めて見る――

息をのむ桜沢先生。

  先に進むのは 私だよ

そんな理音の圧力に負けることなく、「しら」を自陣ど真ん中に置く千早。

  『奇策』
  『いつもはしないことをこのギリギリの勝負でやるの?綾瀬さん
   理音は落ち着いてる 命取りよ』

富士崎ギャラリーはそんな千早に否定的。

一方、原田先生VS美馬くん。

原田先生みずからに飛ばした札を拾わせる美馬君作戦。
それに白波会ギャラリーは不満ぶうぶう。

「こっちのほうに飛んだらずいずい拾うのに」
というのに
「いや ずいずい行っていいだろ」
と拾いに行く広史さん、かっこいい!

そんな広史さんにギロリ、とにらまれても、
『べつに ルール違反してるわけじゃない どう思われても関係ない』
とひらきなおる美馬君。

『自分じゃとうてい歯が立たない
 でも須藤さんに勝ってほしい ぼくにできること――』

そんな美馬君に、須藤さんから一言が。

「おまえ だれと試合してると思ってんだ」

「もったいないぞ」

美馬くんのほうを向かず、前を向いたままのそのアドバイスに、我に返る美馬くん。
「おぐら」で強い取りを見せる。


「余裕ですね。後輩の応援なんて」
そう声を掛ける太一に、
「当然だろ 真島の手の内なんてわかってっしな
 あ おまえからは見えねーだろうけど 綾瀬も苦戦してるぜ」
と返す須藤さん。

  須藤さんの手の内だってわかってる 攪乱だ

「関係ないっス」

「なにわえ」を戻り手でとる須藤さん。

  取れた こいつの取り方やりにくいんだよ
  分かれ札に追いついてくる
  同じような動きでやりにくい
  
  手の下に滑り込んでくるノイズ――

北央ギャラリーはそんな対戦にやきもき。

  三字決まりが得意な須藤君に対し
  短い札をお手つきせずに キッチリ守る真島くん――

  ミスがまったく期待できない 息が付けない

  息が浅くなる

  相手の息が深いことに気づかされて 深く吸う

  呼吸を奪われる

  動きをひっぱられる

とうとう、空札の「たかさご」をおてつきしてしまう須藤さん。
首回しをし、うまく間をとる。

  手の内はわかってるって言ったろ 周防さん仕込みのこのやり方
  引きずらねーよ
 
  お手つきなんかで こんなおもしろい勝負 壊さねえよ

『お手つきなんて単なる1枚 行け行け須藤さん』
と盛り上がるヒョロ君たち北央ギャラリー。

次の札は「しら」。太一の取り。

 くそっ
 こいつ敵陣攻めてこないくせに
 「自陣を攻撃する」って感じなんだよな
 どんだけドMだ

《ここは、太一が自分に厳しかったり、自虐的なところがあるところとリンクしそうな気がします・・・太一・・・》

太一の飛ばした「しら」の札と重なる「しら」を取りに来たのは理音。
「しら」の勝負は千早ではなく理音にあがったもよう。

呆然とする千早の姿に、一瞬気を取られる太一。

千早はS音で飛び出して敵陣「せ」を攻めて自陣「しら」に戻ろうとした。
そのためにど真ん中に置いたのだが・・・

  ついてない
  山ちゃん相手についてないなんてことが続いたら

焦りを覚える千早。
そんな千早に意識を奪われる太一。

次の札は須藤さんの取り。
「ちは」を戻す須藤さんだが、太一は背後の千早を気にして気が付かない様子。

  変なの おもしろいな
  もう一緒に練習もしてなくて プレイスタイルも全然ちがうのに
  どこかで繋がってる それが

  おまえの弱点だ

《須藤さんの狙いがしっかり照準があったもよう・・・太一の危機迫るを感じる・・・》


一方、西日本予選、勧学館。

クイーン戦予選の決勝は、恵夢たんVSももちゃん!

恵夢は大阪大学に進学し、大学デビューしたもよう!
眼鏡をやめてコンタクトにし、ゆるウェーブのボブがとってもキュートです。

ひさびさにあった夕ちゃんも「お化粧うまくなっとる・・・」と呆然。

『カメラ小僧たちももう追っかけてないやろ』と思いきや、恵夢と同じTシャツを着た3人小僧が!

  恵夢たんを追いかけて うっかり入っちゃったかるた会――
  かるたを学んで 初めて 選手としての恵夢たんのすごさがわかった

  恵夢たんはもうぼくらのアイドルじゃない
  師匠や!!

夕ちゃんも「ええーーー」というノリ(笑)

恵夢は対戦相手のももちゃんのかるたが変わったことに気づいている。

  去年も当たったけど かるたが変わった 極端に左に寄せた配列もやめとるし
  丁寧さと正確さが増して――

ももちゃんが汗をタオルで拭くギャラリーには、詩暢ちゃんにこころちゃん。

詩暢ちゃんが名人戦予選のほうに眼をやると、「弱点が見当たらない」「盤石」な新の姿。

一方、ポカ作くんは自信満々でお手つき3枚目。
でもそれだけお手つきしても、差はまだ3枚・・・・・・

『おもしろい子や小石川君は』と伊勢先生も。
小石川君のギャラリーには、大石天狗堂の前川社長の姿もある。
その社長の姿をみて、自分の生活を回想するポカ作くん。

 かるた職人の朝は早い

 うそ 早くない
 超ホワイト企業のわが社は始業は9時でお昼はもちろん3時のおやつ休憩も完備

ここでポカ作くんは「世界に一つしかない新型の全自動でかるたが制作できる(はずなのになかなかそうもいかない)機械」を担当している。

ここで、かるた作りの基本が紹介される。
小石川ポカ作くん=小作くん、と呼ばれているポカ作くんは、仕事でもうっかりが多く、裏紙の上下を逆に貼ってしまう。
でも100枚綺麗に上下逆なら逆に出荷できる、と聴いて安心する。
《ここがまさか伏線になるとは思いませんでした・・・》

古い機械のほうが優秀で、新型はとまってばかり。

でも
「おれがいないとダメなんだ」
「うまくいってることが奇跡なんだ」
とポジティブにがんばっていく小石川くん。

そして、『いつかかるたのほかに永く愛されるゲームを作るのが夢なんだ』といいながら、かるたしか考えられないかるた好きな社長――

『小石川くんもがんばってるけど やっぱり綿谷くんやろ』
『新が負けるなんて思えへん』(詩暢ちゃん)
『早う決めてしまえ 新兄ちゃん』(舜&滉)

そんなギャラリーのなか、小石川君を応援する社長。

『さすが綿谷君は西の秘蔵っ子。東から西に初参戦の小作くんはアウェイの選手や
 でも・・・でもな』

次の取り、めずらしくお手つきをする新。
よけようとしたのに指がさわったとのこと。
新しい札なので反っていて、低く手を出すと思ってもない札に触れてしまうことがあるという。

そんな新の様子をみながら札を送ろうとしていた小石川君は、その札の裏紙の上下が逆なことに気が付く。

  『100枚きれいに上下逆なら出荷できるわ』
  『レアものだな』

  これは おれの

  おれのマシンが作った 札
  おれの

いきなり思い切った取りになる小石川君。

  バカでうかつでミスばっかりのおれが
  競技かるたなんて繊細なものにハマるなんて それ自体おかしいんだ

  A級なんて 奇跡みたいなもんなんだ
  名人戦予選の決勝にまで出て かるたを作る職人にまでなって

  わりと起こるんだ 奇跡は

テンションが跳ねあがった小石川君にも動じない新。
落ち着いて次を取るが、小石川君から「今のはぼくの取りです」クレームが。

「シュバッと行ったギリギリの指の運びに その札の美しい湾曲が触れたんです
 中指の腹がその湾曲に!!」

詩暢ちゃんも『なんやそれっ』と思うクレームだったが、「じゃあいいです」と基本的にモメないクリーンな新。

そんな新に、原田先生がかけた言葉があった。

  新くん ”自信のある人間”と”ポジティブな人間”では どっちが勝つと思う?


小石川君がどんどんヒートアップしていく。

 『新 新 やばい おれもその流れえやられたんや
 大丈夫と思ってたのに いつの間にか持っていかれる』
と、焦る村尾さん。

原田先生の答え。

  個人戦での君に弱点があるとすれば
  「ミスしなければ自分が勝つ」という自信の持ち方をしている点―――

  ポジティブな人間は「自分が勝つ」と思ってる

「でやっさあ!」
大声で美馬くんとの勝負をつけた原田先生。
15枚差での勝利。

原田先生がひと息ついて周りの戦況を見ると――

理音5 千早10

須藤4 真島9

ふたりとも5枚差で負けている・・・

千早、太一、新の鼓動が響く。



青春全部かけてきた 
――――末の これが

絶体絶命―――――――




■19号(9/15発売)に続く■




小石川君に村尾さんが負けた、と聞いた時の新が動じず冷静だった様子に、これは決勝問題なく行きそうだな、と思ったのですが、さすが「ちはやふる」。

速水さんのストーリーで光琳かるたが出たときに、物としての「かるた」に焦点があたるのもいいな、と思いましたが、まさか「できたてほやほやのかるた」が、情熱の元になるストーリーが来るとは思いませんでした・・・!

小石川君、キャラとして元々好きだったのですが、このストーリーは本当に熱い。
新型なのにうまく行かない、まるで自分自身のようなポカをする機械。
その機械と、その機械からできたかるたに自分自身を重ねるあたりが、本当に好きだなあ、と思います・・・

・・・でも、対新、対南雲会としてはなんとしても小石川君にはここで・・・!
ちはやふる、本当に好きな人ばかりでこういう時困ります。

でもここで新が小石川君に勝てたら、また新くんのクリーンなかるたはひと皮むけて全方位に強くなりそうです・・・新、がんばれ!

そして覚醒した理音に、千早はどうやって応戦できるのか。
なんだかんだいって千早が気になっている太一はどうなるのか。

一蓮托生なのであれば、千早が突破できれば太一もその勢いを借りられると思いますが、果たして?!
須藤さんとの賭けの結果も気になります。

そして―――これだけ試練がもりだくさんなのに、東京のほうはこれが「準」決勝。

原田先生の勝利が決まった今、太一が勝てば、次は太一は原田先生と当たることになります。
太一にとっては試練ですが、揺らいでいる今から大脱出のチャンスかもしれません。
須藤さんが原田先生とあたるにしても、息詰まる試合が続きます・・・!

一方、翠ちゃんと優子さんはどちらが勝者に?!
たとえば千早が勝って当たるなら、翠ちゃんだとどんなドラマが?
優子さんが相手なら、優子さんのストーリーが千早をさらに強くすることにも?

続きが気になりますが・・・あと1か月待たねばです><

拍手[13回]

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ちはやふる35巻 感想

とうとう出ました35巻!
ぎりぎりまで収録されると思いきや、BE・ LOVE 13号の183首までの収録でした。

ストーリー的には「これから準決勝」という、対戦カードに気が揉める展開ではありますが区切りはよいのかもです。

表紙はブログでも話題にあがっていた、金木犀と太一。
うるおい太一に、帯の「その香りに惑い、溺れる」が意味深です・・・

金木犀の花言葉は、「謙虚」ほか。
その姿が見えなくても、「千里先まで届く」と例えられるほど、その芳香だけで道行く人に秋の訪れを知らせることができる花。

周防さん本人はいないけれど、その匂いがする=太一が周防さんと同じ匂いをさせている、ということの喩えなのですよね、きっと。

太一の袴の翠とあいまて、綺麗な表紙です・・・

裏表紙は、ちはやふるカレーのメンズ。
帯で肉まんくん机くんが隠れてしまうので、一見太一と新のツーショットに見える?!

今回あらためて予選を頭から読み直して、やっぱり速水さんにユーミン、好きだなあと思いました。
もっとスポットライトが当たってほしいけど、本編からぶれそうなので、外伝で翠北会やってくれないかななんて。
速水さんと肉まん君で、いいご縁ができたりするかも?!



さて、今回コミックスをざっと読んで、「あれ?びらぶ本誌と違う」と気づいた箇所が183首で2つありました。

かつてブログの183首の感想で、こんなことを書きました。

  「名人を目指す人たち相手にできるかやってみよう」という太一のモノローグ(ふきだし)、一連のふきだしなしのモノローグと不思議なバランスです。

  もしかして、これは後から付け足されたネーム・・・?

  なんて、妄想かもしれませんが(^^;)

ここの部分が、コミックスではさらに変わっていたのです。

「名人を目指す人たち相手にできるかやってみよう」のふきだしが、地のモノローグに代わり、ふきだしには新たなネーム
「何人が本気で目指してるかわかんねえけど」
が入っているのです。

参加者すべてが、「名人を目指す人たち」ではない。
「(自分を含めて)何人が本気で目指してるかわからないけれど」という、言い訳とも、ドライともとれるせりふ。

名人戦の予選なのだから、「全員が本気で目指している」と言ってもいいはず。
そこをあえてこう言う太一は、ドライなのでしょうか、それとも熱くなりそうな自分を散らそうとしているのでしょうか?

ひとつ言えることは、太一の目指すものがまだはっきりとはつかめないことです。

末次先生は意図的に小出しになさってるのだと思いますが、読者が太一に対して「??」となってしまっている現状に対しての、この吹き出しはヒントなのかもしれません・・・

あと1点の変更点は、桜山荘での菫ちゃんと太一母のシーン。

びらぶ本誌では、紅茶を口に運ぶ太一母に、
「好きな人の・・・」
と思う菫ちゃんでしたが、コミックスでは、
「いい匂いがする・・・」
という吹き出しが追加になっていました。

ここも、太一の「匂い」がらみです。

今回、周防名人の弟子として、どこまで通じるかを必至にぶつけている太一。
「どんなにかけがえがなくてもだれかの物語の一部分」というモノローグと意味ありげにつながり、「あなたはちゃんとあなたになってるのね・・・太一は・・・(私は・・・)」と思いにふける太一母。

このあたりの伏線が、「匂い」を交えてドカンと来そうな気がします。
というか、ぜひ来てほしいです!!

36巻は11/13発売。

1コミックスに5首入るとして、3首(184-186首)ストックがあるのであと2首。

第187首は1号あいて9/15発売のびらぶに載るようなので、第188首も1号あいて10月のびらぶになってしまうかな?

ともあれ36巻でどこまで行くのか・・・楽しみです。

拍手[8回]

BE・ LOVE 15号 ちはやふる 185首 あらすじ・感想


今回は、千早と理音にごめんなさい!の回です・・・

須藤さんと太一の対戦が気になりすぎて、まずそっちに眼がいってしまっていました( TДT)
でもやっぱり主人公は千早!彼女が強欲であってこそ「ちはやふる」です。
そして・・・理音。
ああ、理音のストーリーだけをピックアップして読んでいく理音まつりがしたい・・・

  ということで少しだけトリップ。
  初登場は14巻、真琴センパイをして「能面」と言わせた無表情フェイス。
  それが、ちはやに負けて見せたくやしさ、B級決勝まで進む間に「応援お願いします」と言えるようになった変化・・・
  富士崎合宿や太一杯を経て、理音はすっかり表情の豊かな子に。

  コミックス35巻を読むと、千早VS速水さんではすっかり千早よりの実況担当ですね。
  富士崎での日々や千早たちとの出会いが彼女を大きく変えているのが、なんだか嬉しいです。

さて今号のびらぶ、ちはやふるページはまずは恒例「応募者全員プレゼント」の発表から!
今回は・・・
「オリジナルスライダーケース」!
A5サイズのスライダーケース、とても使い勝手がよさそうです。
それに、ケースの柄!
ちはやふる連載再開のときの赤い椿のイラストなのが嬉しい♪
ウインクしている可愛い千早、たすき掛けしてにっこりほほ笑む新、そしてどうしても新の襷を一緒に締めてあげているとしか見えない太一(笑)
なんとなくマダムな詩暢ちゃんも、逆に和菓子をほおばる子供っぽい周防さんも、とってもキュートで嬉しいです。

これは、娘のぶんと2組応募券が必要かも??!





さて、本編は?



***以下、185首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。 《 》は感想です***



扉絵はなく、太一VS須藤さんのガチンコから。

  「ちは」は狙わない 真っ向勝負はしない(太一)

  見せてみろよ 周防さん仕込みの 人を操るかるた(須藤さん)

  そして・・・・熊?!!

《読者がまず気にしているだろうという対戦から始まりながらも、その後ぐっと舵を切ってくるお話の展開・・・見事です》

ページをめくると、

「やえむぐら」

でドウッと美馬くんと薙ぎ払うかのような、熊・・・もとい、原田先生のとり。

  みなさん 熊と本当に対峙したことがありますか

と心の声でつぶやいてしまうほど動揺している美馬くんからスタート。

とはいえ、相手は本当の熊ではない(もちろんですが)

敵陣を攻めてからの戻り手、囲い手もうまい、「知的」な熊―――

  ムリムリムリ

と思う美馬君も、弱点の膝をかばう原田先生を見て・・・

  でも 手負い

原田先生が飛ばした札を拾いに行く美馬くん。

これだけ見ると原田先生を助けているようですが、「ゆら」「うら」が飛ばされているのに、「うら」しか拾わず、読手さんの台に隠れかけている「ゆら」をさらに見えにくく隠したもよう?

1枚ないことに気が付いた原田先生が、痛む膝をおして取りに行くのを見て―――

  勝てなくても ぼくが原田先生を削る

美馬くんは、対戦の目的をそちらに絞ったもよう・・・
《でもどうなんでしょう、美馬くんのかるた隠しが本当にそのための意図的なものだったら、ちょっと嫌な感じが・・・甘いのかもですけど》


さて、翠ちゃん。

  私すごい 私すごい 初出場で準決勝・・・!
  東日本予選もしかするともしかするよ

相変わらず?鼻高々。
でも。

  でも・・・まさかと思うけど・・・お兄ちゃんもう帰ってる・・・?

《兄・・・妹の大活躍を、応援してくれないのでしょうか・・・このあたり、「まさかと思うけど」といいつつ兄の応援に確信がもてないところ、翠ちゃんかわいそうだ》

 そして翠ちゃんの対戦相手、新登場の優木さん。

 取った後に右ひざ一回転という不思議な動きが出るのは、調子がいい証拠とのこと。

  ついてる
  私以外全員高校生なんて 勢いだけの選手なんていまさら怖くない

  優木秀子・・・今日こそ2位じゃなくて優勝するわ!

  ここで負けたら 2位でもなかったら

  きっと ズブズブ下がっていく

《今更ながら、優木さん名前が「優秀」でできているのですね・・・これがある意味きつそうなお名前、そして運命とリンクさせているように思えるお名前・・・》

そんななか、兄の不在を確認し、瑞沢のみんなも千早のほうを見ている(菫ちゃんだけは太一)ことを確認してしまった翠ちゃん。

  まあ  がんばろ

《この切り替えができるところが、翠ちゃんの強くなったところですよね》

次に読まれた札は「もろ」(空札)。
「もも」があるが、千早も理音もしっかり聞き分けてよけている。
結果、「も」は一字決まりに。
そして千早は理音のM音への反応の良さをみて、「む」と「みち」を分ける。

  M音一字の聞き分け勝負になる

  来い M音は私がとる

攻めの理音に、真琴センパイは大興奮。

  変わったな 理音 無表情の能面だったのに

さすがで音はたてないものの、桜沢先生に「真琴・・・あなた雰囲気がうるさい」と言わしめる始末。

一方、理音は。
  あったかい 指先
  おにぎりだったものが 栄養になってつぶつぶになって
  全身をあったかくしてくれてるのがわかる
  おばあちゃんがくれた栄養

理音は思い出す。
小さい頃から、おばあちゃんが永世クイーンだった若い頃のビデオ(紅白歌合戦審査員!)を見るのが好きだったこと。

  おばあちゃんは私の 一番好きな読手・・・
  でも本当はクイーン位を8期もつとめた大クイーン

「あいみての」をとる理音。
動けなかったとストレッチをする千早。

  たとえば 矢印が飛んでくる感じの五十嵐さんの読みとちがって 小峰さんは
  立体的で 角の取れたつぶが ぽこぽこ 向かってくるような

そして読まれた「も」。
ゴリゴリに敵陣を攻める千早が抜く。

千早が理音に送った札は「む」。

結果、「む」「みよ」は理音陣。
「みち」は自陣。

  『さすが原田先生の教え子ね。分けたというか』
  『より厳しい聞き分けの勝負を挑んできた』

桜沢先生も緊張。

  ぐいぐい 音がするほど強い攻め気

理音も緊張。

かなちゃんに筑波君は、自陣を動かす千早のかるたに変化を感じている。
その変化の原因は―――

  ”転んで取るで 上等じゃね”

千早の背中越しでは、須藤さんも全力で戦っている。

次の「わすれ」では、須藤さん直伝ながら不格好な戻り手を見せる千早。
でも取りは理音。

理音の反応の鋭さに、危機感を感じる千早。

「つき」「つく」を分けるべく、「つく」を送る理音。

  『「つく」が読まれたらラッキー』と桜沢先生。

  ”流れ”というのはある でも 待ってたって来ない
   仕掛けて狙ってリスクを取って 引き寄せるしかない

そんななか千早は。

  精度を上げる 小峰さんの 音のつぶつぶを 粒子の響きを
  耳じゃない 脳じゃない
  手で 聴く

次は不格好な戻り手で「みち」を取る千早。
「きれいな戻り手」で「みち」を取った須藤さんに札を拾ってもらい、嬉しくなる千早。

一方、「私のM音」をとられた理音に、火が付く―――

「札移動します」
と「みよ」と「む」をくっつけ、右下段の千早が猛烈に狙いに来るところに置く理音。
驚愕する富士崎ギャラリー。

札は「あ」が連続で出て、理音が連取。
桜沢先生は理音をそんな凝視する。

  ポイントだったM音で取り負けても 流れを渡さない
  いつの間にこんな気持ちの強いかるたを―――

理音の脳裏には、おばあちゃんのイメージ。

  理音
  たぶん私が クイーンになれたのは 8期もクイーンでいられたのはね
  M音の秘密をつかむことができたから

「み」が読まれるのとほぼ同時に「みよ」を押える理音。
その速さに驚愕する一同。

  この感じ

千早はその速さに周防名人の感覚を感じる。

  M音だけなのよ M音の札が読まれるまえだけ
  余韻の「消え方」がちがうのよ

――音のつぶつぶが 粒子が 「ない」ということを聴いている――

  おばあちゃんの読みが好き
  おばあちゃんの読みで取りたい
  もっともっとずっと
  もしも私が クイーンになったら きっとずっと読手でいてくれる

  連覇すれば連覇の間 ずっと読んでいてくれる

  『あらやだ 若いころの私って 理音にそっくりなのねえ』

  浦安の間で―――

 「つき」が読まれ、理音が流れを引き寄せる。

  『はじめて 理音に動機が』

  理音の気持ちを察する桜沢先生。

  欲が 欲が 流れをつれてくる

  次に進むのは 私だよ

■17号(8/12発売)に続く■

「周防名人の引退」を1年延ばさせた新。
「山城読手の引退」を延ばそうとしている理音。

「終わり」を先送りする。
その切なく鋭い「願い」に、涙腺がゆるみます・・・・・

次号もゲットしてるので、感想はあとでまとめて!


拍手[5回]

リンクに素敵ブログ様をお迎えしました

皆様、こんばんは!
須藤さんVS太一の続きまで1か月もあるのか・・・と思っていたら、
あっという間にあと半月になりましたね。
8月はコミックス新刊もありますし、楽しみです♪

さて、実はこの吉日、かねてよりの大ファンである素敵ブログ様とリンク(カササギw)で繋がらせていただきました。
左列のリンクコーナーから飛んでいくことができます。
もう皆様すでにご存じの方がたくさんいらっしゃると思いますが、
深い愛情と考察で、さらにちはやふる愛が高まること間違いなしの素敵サイト様ですので、
大ファンのひとりとして、あらためてご紹介させていただきます♪

拍手[4回]

BE・ LOVE 14号 ちはやふる 184首 あらすじ・感想

   今回の「ちはやふる」はびらぶの表紙を飾っています♪
少し大人めヘアアレンジの浴衣姿の千早。

瑞沢かるた部に飾ってありそうな、皆のお願い付きの七夕の笹が可愛いです。
さすがは机くんさん達筆!
もしかしたら、これが35巻のコミックスの表紙になるんじゃないかな?なんて。
その場合はどんな花との取り合わせになるかなと思うと楽しみです。

さて、今回のちはやふる扉絵の前にはちはやふる×トッポのコラボ企画が!
やっと私も入手できました♪




個人的には小学校の千早のセリフが大好きなので嬉しいのと、ビターメンズににやにやです。

フルーツタルト味もとっても美味しそうですよね。
来週も探しに行かねばです(*^^*)






***以下、184首のあらすじ&感想(ネタバラシあり)となりますので、ご注意ください。

《 》は感想です***






扉絵のような、一コマのような。
日も暮れ、火燈し頃の大塚かるた記念会館の前景からスタートです。



名人・クイーン戦東日本予選 準決勝

組み合わせは・・・

白波かるた会 綾瀬千早 VS 富士崎かるた会 山城理音

東大かるた会 須藤暁人 VS 白波かるた会 真島太一

白波かるた会 原田秀雄 VS 北央かるた会 美馬慧一郎

横浜嵐会   優木秀子 VS 埼玉咲良会  田丸 翠

「気が付いたらいつの間にか」
田丸さんが残ってるのにみんなびっくり。

「まぐれですよ私なんて」
といつもの翠ちゃん節を披露。

そこへ、
「そうねッ 対戦相手がヘボだったのねッ
 大丈夫ッ まぐれで最後まで勝つ人っていないからッ」
とかえす対戦相手の優木秀子さん。

「かるた歴20年のベテラン、あらゆる大会で2位をとる銀メダルコレクター」
というユニークかつなかなか辛いキャラ設定・・・

《普通だったらネガティブキャラになりそうな設定なのに、
 「ッ」を連発する元気の良さ、ポジティブさが良い感じ。さすがちはやふる!》

理音との対戦を前にチョコを食べつくした千早は緊張した面持ちだが、
西日本予選で新が準決勝中、というのを耳にしテンションアップ。

理音はおにぎりを食べに食べ、お腹が風船のように・・・
でもすぐ栄養にしてお腹をぺったんこにする理音。
さすがに真琴さんもびっくりまなこです。


原田先生にあたる美馬君は、
「ぼく名人はどうでもいいんですけどー
 須藤先輩が(しかもぼくの奮闘で)”名人”なんて末代までの幸せなので、
 全力で原田先生の体力削りに行きます」
という不用意発言。

それを聞いた原田先生の中の熊がますます本気に・・・



一方、屋外で太一を見守る机くん&肉まん君。

肉まん君は午前中の太一提案の「賭け」を「なに考えてんだろーな」と机くんに知らせる。

”先に負けたほうが競技かるたを辞める”

「そんなの 賭けじゃない 気持ちよくかるたさせないための 縛りだ」

と机くん。



ふたりに心配されている須藤さん、太一の陣。

「すげーじゃんここまで勝ち上がって 正直記念受験みたいなもんだと思ってたよ」
という須藤さんに、
「須藤さんは乗ってくると思ってたのに あの賭けに」
と返す太一。

  ぼくはたぶん詩暢ちゃんには勝てない
  実力がありすぎてかるたが好きすぎる
  「自分のかるた」に集中するタイプは手ごわい
  集中させないことだよ

それが、周防さんからのアドバイス・・・

《ここのお菓子、末次先生がTwitterで紹介されていた福井は五月ケ瀬さんのお菓子
「a noeud(アヌー)」ですね。
http://www.satsukigase.co.jp/productsDetail/index.php?cd=23&catecd=1
美味しそう、食べてみたい!》

  ――”須藤のSはドSのS”
    独善的に見えて須藤さんはコミュニケーションから離れられない―


  ぼくのことはたいていみんな「あ 名人だ」って緊張してくれる
 (詩暢ちゃん以外は)
  最初から集中を欠く要素がある

  きみはどうする?

周防さんの問いに太一の打った手は、「「縛り」の賭けの提案」。

「負けるかもって思いました?」

賭けを却下されたあとも、ゆさぶりに利用する太一。

「は?だれが負けるって?バーーーカ バーーーカ」
「ですよね。思ってませんよね
 
 須藤さんは かるた辞めるなんてうそでも言えないくらい
 この世界が好きなんですよね」

瞬間、太一に周防さんの影を見る須藤さん。

ところが

「そーなのよ 太一 よくわかってるぅ」

と皮肉がまっっったく通じていない千早の雄たけびが・・・

時はすでに暗記時間。
ぺこぺこあやまる千早を見ている太一を見つめる須藤さん。

 周防さんに言われてるみたいだった 気持ち悪い
 でもおまえは

 周防さんじゃねえ


「悪かったな ノリが悪くて 反省反省 乗ってやるよ」

「”負けたら競技かるたを辞める”だっけ?つまんねーから足してもいい?

 ”勝ったら 競技かるたを一生やる”」

意図しなかった返しに眼を見張る太一、そして千早。

  いつ辞めてもいいとか思ってやってんだろ
  伝わってくんだよ
  周防さんもおまえも かるたを好きじゃない

  首を締めに来たその手で 自分の首も絞めろ!

これには観戦していた肉まん君、机くんも驚き。

『縛りをかぶせてきた』
『さすがドS!!』

さすがに少し焦る太一。
鼻歌をうたいながら楽しそうに自陣の配置を決めていく須藤さん。

 集中の削り合い
 須藤さんらしくて

 ホッとする

 ”負けたら競技かるたを辞める”
 ”勝ったら一生やる”


「私たちもなにか賭ける?」

と、午前中は「そんなのだめだよ」と太一を止めた千早が理音に提案。

「は?なに言ってんの?」

「私が負けたらチョコ1年間我慢する 山ちゃんは白米を1年我慢」

「ちょっと待って(怒)」

「へへっウソだよ もう クイーン戦がかかってる」

嬉しそうに微笑む千早。
ちょっとペースを乱された感の理音。


またもや自陣に「ちは」がないことに一瞬焦る千早。
でも。

 でも 太一がいる

 太一がいる

 太一がんばれ


 須藤さんと真っ向勝負


「始めます」


なにわづにーーーー

序歌とともに、いよいよ準決勝の開始。


が・・・

読手の小峰さんの唇がひくっとしたかと思うと――


すみません、の「す」と同時かほぼ早く、千早・理音陣の「すみのえ」が飛ぶ。


 え?!

 「すみませんって言った?」

 「――!! す すみません ごめんなさい
  いまのは「すみのえ」じゃなくて(むせちゃって)すみませんて言おうとして――」


 「えっ 「す」じゃないんだ?! 払っちゃった」
 と千早。
 「払ったの私でしょ」
 と理音。

 「私だもん」
 「ちょっと待ってこの場合お手つきになるの?」
 「え じゃあ払ってません」
 「私も払ってません」

 言い合うふたりを見ながら、富士崎ギャラリーは汗・・・

 桜沢先生も真剣な表情。

 『「すみません」の「す」になるまえの音・・・』



 千早と理音も。

 『「すみません」と「すみのえ」って』

 『ほぼ一緒じゃん』

 息を吐き、リセットする二人。


 そのやり取りを感じとる桜沢先生。

   抑制が 外れる・・・

   4オクターブの極限の”感じ”勝負になる

 《去年の高校選手権団体戦決勝の真剣勝負がまたここに。
  村尾さんのように、誰か審判についたりするかな?》

 「お手つきにはなりません また1枚めから読み直します

  (恥ずかしいっ 消えてしまいたいっ)」

 と札の箱に頭突きをする小峰さん。

 いいんですー小峰さん大好きですーといいながら、
 「よかったー」
 と千早。


 一方。

 「よかったですね お手つきにはならないって
  「す」でもなんでもない札 触っちゃっても」

 妖しい笑みとともにそうつぶやく太一。

 たしかに配置がくずれた札は「ほ」(たたありあけの・・・)。

 調子を崩された感じの須藤さん。

  なんだ?
  なんだ?
  そう思ったら動いてた
 (いい匂いがした)

 《太一の幻惑時にはかならず金木犀が。
  「その姿より先に香りで気づかれるほどの豊かな芳香が特徴」な花。
  周防さんが「金木犀の花」で太一がその「香り」をまとっている、という暗喩にも思えます》

  一方、その周防さんは、お菓子を食べながら――

 
  『真島くんは がんばってるかな
   サッカーやってたからかな フェイク自体はぼくよりうまい
   まさかここで?ってとこでやる』



  観戦中の机&肉まんコンビは。


 「なにかひっかかったの?須藤さん」
 「綾瀬と山城さんも動いた上に 真島も自陣に動いて須藤さんがつられたって感じ?」
 「よかったな 仕切り直しで」

 「自陣右下段に固めた一字決まり どうしても「あそこに1字がある」と思うから
  ちがう1字を読まれてもフッと行っちゃったりするんだ
  疲れてるととくに・・・」


  須藤さんも気づいている。


 『フェイクかまされた 不発で残念だったな』
 (まさかここで)

 同じく息を吐いてリセットしようとする須藤さん。

 そこに。

 「札 移動します」

 と1字決まりを分ける太一。

 『3枚も左に?!』


 小峰さんは仕切り直して読み直し。

 「失礼しました 序歌の下の句から読み直します」


 いまをはるべとーーーーー


 ところが。

 『よ・・・よりによって「すみのえ」』
 (このタイミングで)

「す」

1字で払う太一。


  よりによって「す」かよ!!


払われる須藤さん。


 『真島とった』

 『自陣の1字を3枚も動かして 須藤さんの気を散らした』


 『くそっ 敵陣気にして自陣の暗記入れるのがゆるかった』

 とらわれている須藤さんに時間を与えず、すぐに札を送る太一。
 それも、以前須藤さんが見せつけた「ちは」。
 緊張する机&肉まんコンビ。

 『送って狙ってくるつもりだろ いいよ かかってこいよ』

 《「私は攻めがるただから「ふ」も「ちは」も送ると思う。
   特別だから手に入れたいものほど手放すの。必ずとると勝負に出るの。」

  以前の太一は、そんな千早と同じ意味での「ちは」送りだった。

  でも、今は・・・》


一方、周防さんのスマホには詩暢ちゃんからの着信。

スマホにしたらしい詩暢ちゃん、周防さんにアプリをきかれる。
「百人一首読み上げアプリはいれた」と答える詩暢ちゃん、さすが。

詩暢ちゃんは勧学館でこころちゃんと一緒。
ピエロみたいな服が可愛い♡

「ももちゃんおうえんいこうよー」と詩暢ちゃんの腕をがっちりつかむこころちゃん。
そんな彼女をよそに会話を続ける詩暢ちゃん。

「周防さんいまはどちらに?
 毎年どこかテンション上がるところにおらはるやないですか
 東西予選の日には」

「ああ うん いるよ

 かるたのテンションが上がるのはどこかなーって 思って」

周防さんがいるのは、羽田空港―――
そこに、長崎行き最終便登場締め切りのアナウンス。


「でも また今度にする」

「次の名人戦がほんまに最後ですか?」

「うん」

「・・・・・。

 だれが挑戦してくると思わはります?
 西のほうは順調に綿谷新がいま準決勝まであがってきてますけど

 あーあの 瑞沢の人が東では出場でしたっけ

 TV収録のとき一緒だったお弟子さん」

「弟子じゃないし

 弟子じゃないけど あの子が来たら おもしろいね

 長崎に帰るより テンション上がるかもね」

『長崎?』
通話を切りながら疑問に思う詩暢ちゃん。

その腕にこころちゃんは駄々っ子のようにぶらさがっている・・・可愛い。


その時、ざわめきとともに新の姿が。

「ご苦労様やな新 毎年毎年1回戦から
 よほどかるたが好きなんやなあ
 次 やっと決勝・・・」

と詩暢ちゃんが声をかけるも、

「東のほうは?」

とそっちを気にする新。

準決勝の組み合わせをじっと見て、頬をそめる新。

組み合わせを書いた紙を持ってそろえた手が、どこか祈っているような表情。

『なにその乙女な手・・・』

さっそく詩暢ちゃんにつっこまれます(笑)


「もう一組も決着付いた」
「おお」
「京都明星会の小石川くんだ」

(とかさまさんの読みはさすが!小石川くん明星会でした)


「15分後に決勝です」


明星会 伊勢先生VS南雲会 栗山先生 の図式が繰り広げられる中、
小石川くんは・・・

「あ 桃ちゃんも勝った?やった!
 勝ったらつきあって!」

「やだ」

なんと、桃ちゃん狙い!♡


新はどこか高揚した表情。

 負けられる わけがない


 会う 必ず会う


 真剣勝負の場で―――


場面は、須藤さんVS太一へシフト。

「ちぎりお」が読まれ、須藤さんは「ちは」をマークしつつちゃんと聞き分ける完璧な動き

を見せる。

が、太一は迷わず「ちぎりお」を囲い、押さえた。


その様子に、太一の変化を感じる机くん、肉まんくん、須藤さん。


  「狙っちゃいけない札」っていうのがあるんだよ


 とは、周防さんのアドバイス。

『なんだ? 「ちは」捨てんのか? そんなことできんのか?真島に』


  きみにとっては「ちは」がそれだ


『「ちは」は狙わない。しねえよ 真っ向勝負なんて』

『おもしろい 見せてみろよ どこまで周防さんぶって戦えるか』



■16号(8/1発売)に続く■


「ちはやふる」1回休み、のようです・・・残念。

とすると、8/1発売のお話までが35巻に入り、
8/15発売で「コミックスの続きから読める」感じになるでしょうか?

とすると、次でどこまで行くか・・・

東はある意味クイーン予選では一番の大山の準決勝。
(決勝が千早VS翠ちゃん、千早VS優木さんにしても、VS理音よりは盛り上がらないような・

・・?>あさはかな読みかもしれませんが)

名人戦はどうなるか。

(1)須藤さん勝利

太一が勝てば須藤さんは競技かるたを辞めざるを得ないので、そうはならないよう須藤さん

が勝つ場合。

そうすれば、須藤さんが東の代表ほぼ決定かも・・・
(美馬くんは須藤さんに勝とうとしないだろうし、原田先生が勝ってしまうとまた原田先生

VS新になる??)

(2)太一勝利

ここで太一が勝つと、決勝相手はおそらくは原田先生。
そこで「青春全部かけてからいいなさい」が実は伏線となるか?

最初の妖しく得体のしれない感じから、だんだん「周防さんっぽさ」をがんばっていることが分かってきた太一。
その太一に、原田先生が倒せるか?


また気になるのは、名人の動向・・・
長崎に帰ろうとしている周防さん、何かあったのでしょうか。
ご自身に?兼子さんに?
なんだか心配です・・・


ここで、万一、周防さんが棄権とすると。

対戦して名人位を争うのは、一昨年のクイーン戦のように、東の代表VS西の代表です。

太一と新が名人位を争う?

隣には、もちろん詩暢ちゃんVS千早。

「ちはやふる」下の句の、最後のシーンのような光景に―――

1ヶ月後、どうなっているかとてもとても楽しみです・・・!

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