ひねもす ちはやふる
HN福ら雀による、漫画「ちはやふる」に関する思ったことのつれづれ考察。 基本的に、否定より現状肯定、貶すより良いほうに捉えることをメインのスタンスとしています。感想より分析が好きです。 支部もやってます↓ http://www.pixiv.net/member.php?id=11693593
BE・ LOVE 12号 ちはやふる 182首 あらすじ•感想
- 2017/06/12 (Mon) |
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びらぶ12号そのものは発売日に手にしていたのですが、いろいろな荒波にざぷーんと揉まれてしまいました( TДT)
今号を読んで最初の感想は、
「良かったー!」(須藤さんが取り合わなくて)
次に
「良かったー!」(西日本サイドで新が出てきて)
そして次に・・・
「村尾さん・・・」
でした。
東日本ではベテランにスポットライトが、西日本ではまた別の視点が。
後半は原田先生の独擅場といった感じの、今回も読み応えたっぷりの号でした。
***以下、182首のあらすじ&感想(ネタばらしあり)となりますので、ご注意ください。
***
今回は扉絵なし。
前回の太一から須藤さんへの挑戦状に対して、以前須藤さんが千早にもらした
「須藤さんの夢(かるた協会会長になったらおもしろくね?)」
がリフレインされます。
それに対しての太一の
「先に負けた方が競技かるたをやめる」
という賭けの提案。
千早は考えより先に身体が動いたといった態で、太一をとめます。
「だ だめ太一 そんなのはしちゃいけない賭けだよ」
(大事なことは2度いう)
「うっせえ綾瀬」
それをさえぎったのは須藤さん。
「どうせ攪乱するための作戦だろ ふざけんな 乗んねーよ」
ほっとする千早。
とめたときの千早の視点がどこにあるかは定かではありませんが、
読者としてコマ割りを見ていくと、太一に目線があるように思えます。
この「ほっ」は、須藤さんの夢がさえぎられなかったことに加え、太一の読めない行動が実現に至らなかったことへの安堵もあるのかなと思わせます。
太一は千早の行動に少し目を見張っていましたが・・・相変わらず、真意は読めません。
その様子を疑問に思い、
「なんなんだ?真島 どうしたんだ?綾瀬ともなんかずっとギクシャクしてるよな」
と口にしたのはヒョロ君。
対戦相手の肉まん君は口をつぐむばかり。
ヒョロ君は自分で、かつて富士崎の合宿で
『真島は綾瀬がそばにいないほうが強いと思う』
と口にしたことを思い出し、動揺。
そこに、
「人のことはどーでもいいだろヒョロ」
と味方するようでいて、
「負けねえからな たとえおまえが 未来の”お義兄さん”だとしても」
とさらっと攪乱する肉まん君(笑)
でもヒョロ君もまんざらでもなく攪乱されていてハッピーな感じです。
太一の対戦相手はエロム先輩。
こちらの攪乱合戦は
エロム「受験生なのになにやってんの?」
太一「大学で彼女できました?」
太一の勝ちでした・・・
「相手にすんな」との真琴センパイの言葉をよそに
「心配すんな。おれくらいになるときれいな男子でも女子と思い込むことができる」
という意味不明?!な返し。
きれいな男子=太一のことなのでしょうから、この後これが何かの伏線になるのか単なるネタなのか・・・
気合入れて普段より髪を巻いてきたのに1回戦負けしたヨロシコは号泣。
が、猪熊さんから翠ちゃんを預けられて泣くどころではない状況に。
くりんとしてほっぺぱつんぱつんで、髪の毛もしゃもしゃな翠ちゃん。
このリアルな赤ちゃんの描き方はさすが末次先生です。
翠ちゃんを預けた猪熊さんは会場へ行くも、本番の空気に感電し、扉の向こうにはとどまれず・・・かるた会館の外から窓越しに見ることに。
原田先生はなんと十年ぶりくらいに読手の五十嵐さんとの対戦。
いい匂いの桜沢先生ににどきどきする千早と、太一のいい匂いにどきどきするエロム先輩?!をよそに、序歌が流れ――
場面は、西日本予選の近江神宮勧学館。
2年目の由宇ちゃんの「勝つ」弁にびくびくしつつ弁当箱のふたを開ける新。
メニューは・・・
ハムカツ、トンカツ、牛カツ、メンチカツの「めっちゃ勝つ」セットに、YOU CAN!を示すようかん。
栄養ありすぎやー怖いー糖分こんなに摂ったことないーー
と頭を抱える新に、浦安の間のざわめきが届く。
ざわめきの元は・・・村尾さんと、小石川くん。
1回戦で、村尾さんが、小石川くんに敗れたことが原因だった。
小石川くんは大石天狗堂に就職し、今年から西に参戦とのこと。
新が1月の名人戦でタンカ切ってくれたから
また周防名人に挑戦するチャンスができた
がんばらんとなあ
一度、周防名人に叩き潰され失意の底に沈んでいた村尾さん。
そこから這い上がっての最初のリベンジチャンスは新がさえぎり。
周防名人が最後の一年、これがラストチャンスだったのだが――
以前の新だったら、動揺してしまったはず。
目を覚ました獅子の新は、小石川くんを見つめて、無言でようかんをほおばる・・・
※とかさまの呟きでご教示を得たのですが、34巻105ページで明星会の桃ちゃんが「小石川くん来るの待ってても・・・」と口にしているので、小石川くんは天狗堂のTシャツではありますが、明星会なのかもしれないですね。
個人的には憎し・・・小石川くん・・・
場面はまたもや東日本へ。
原田先生VS五十嵐読手の対戦を軸に、五十嵐読手視点で読手から見た試合が描かれます。
試合をするより 読手をするほうがぜったいきつい
それが五十嵐読手の確信。
始まれば90分立ちっぱなし。
リズムや声の音量や響きに気を配りつつ
試合場全体を見渡して 場を調整する役目
今回の試合の読手である廣田さんの淡々と感情を排した表情と、原田先生と五十嵐読手の豊かな表情が対照的です。
原田さん わかるか?
どんなときもイライラしない廣田くんの優しさを
それを一日何試合も!
しかも「きれいに読めてあたりまえ」
少しのミスでもネチネチ言われる
しかもマナー違反を注意する立場でもない
(こんなプロの上にプロな仕事を、読手さんはほぼボランティアで行なっているわけです・・・
本当に、尊敬してやみません・・・)
「よっしゃきたー!」
といつものごとく吠える原田先生を目の前にしながらも、廣田読手の表情は変わらず。
一番好きなのは
マナーを守りモメず迷わず時間もとらないクリーンな選手
(五十嵐読手にとってのイメージは新くん・・・)
でも 私たちの読みを頼りに
自由に踊る選手もきらいじゃないよ
さて、視点は千早VS桜沢先生へ
選手としての桜沢先生が、千早視点で初めて描写されます。
なめらか
指 長い
自陣を囲ってから決まり字のタイミングで敵陣に動いて・・・
私が練習した戻り手と動きが真逆
『ガードされる形になっちゃう 須藤さんどうしたら』
(つい、須藤さんに助けをもとめちゃう千早の全幅の信頼が可愛いです。)
『見惚れる・・・でも 見惚れてたら怒られそう・・・』
と、やはりまだまだ「生徒気分」な千早。
一方、桜沢先生視点。
40にもなってかるたに懸命になれる人は少ない
女性は特に
かつてのライバルの多くはもうここにはいない
(やっぱり皆さん、結婚、子育てで離れてしまうのでしょうか・・・
ところで、桜沢先生はもう入籍はしたけれど旧姓を名乗っているということでしょうか?
それとも入籍はまだ?
結婚については、本編ではあれ以来ぱたっと語られないので気になるところです)
三字決まりで飛び出した千早の感じの良さを「さすがね」と認める桜沢先生。
『”感じ”のよさを活かされたら 私にはもう 厳しい
どんな気持ちでとっていいのか わからない
クイーンを全力で目指していたころとはもうちがう
それでも強くなければと思う 生徒たちのために』
続いて、「もろ」(「もも」があれば二字決まり)の札を感じの良さで千早にとられ、
ため息をつく先生。
と、ふと、窓の外に猪熊さんの姿を認める。
目にいっぱい涙をためている猪熊さん。
ハンカチで涙をぬぐおうとするも、ポケットにハンカチはなくおしりふきがある猪熊さん。
(ママあるあるです)
産後すぐにかるたなんてまたやるの?
やめときなさい
子供3人もいて育児だけで大変なのに
大きな瞳がそっくりのお母さん、お姉さんにそういわれ、
『残念だなあ・・・』とつぶやく三人の子に囲まれた猪熊さん。
(世間一般的に、たしかに2人までは普通でも3人だと子だくさんな印象ですよね)
残念だなあ・・・
そういいながら
ホッとしてる自分がいた
がんばらなくていいんだ いまは
あのきつい戦いから降りていいんだ
かるた会館の
広間にはいれる自分じゃなくなってた
(その言葉に、いかにかるたを続けて行く事に普段の努力が必要か、
少し休んだだけでもあっという間に差が開いてしまうものかを感じます。
猪熊さんがクイーン戦で敗れたときの
「若い人の立ち止まりは種を産めているようなもの」(24巻)
というキョコタンの言葉がぐっときて大好きですが、
やはりそれを発芽させていく努力もいるんですよね・・・)
桜沢先生はそんな猪熊さんを見ながら。
『なんて顔してるの 遥さん 目が大きすぎて
涙がダムみたいよ』
つぎの六字決まりは桜沢先生の取り。
触ったと思ったのに違う方向に札がとび、驚く千早。
囲ってから 内側に指ではじく 繊細で
いやらしい技も得意よ ほんとうは
(ほんとうは、っていうことは、指導する立場として
封印ぎみにしていたということかもしれませんね)
去年 遥さんがクイーン戦に挑戦してくれたこと
身重なのに若いクイーンに土をつけたこと
同年代のライバルががんばってくれたから
私もまだやれると思う
続いてまたまた六字きまりの「きみがため」。
桜沢先生、連取。
去年遥さんがくれた気持ちを
今年繋ぐのは 私じゃないの
六字、六字と来てやってきた「す」一字決まりを千早から抜く桜沢先生。
『綾瀬さんの手の下をさらっていった 大山札で技の勝負を見せてからの速い取り
桜沢さんの流れがくる』
桜沢先生がその札をとった意味をしっかり受け止める猪熊さん。
S音は私も得意なの そうね
若い子をキッチリ挫折させる――そういう気持ちもありね
手ごたえを摑んだ様子の桜沢先生。
一方、原田先生VS五十嵐読手。
五十嵐読手のリズムが体に染みついた取りに唸る原田先生。
ふと、太一の対戦相手のエロムが追い詰められた、しかも暗い表情をしているのに気づく――
『対戦相手にあんな顔をさせて
まつげくん君ってやつは』
原田先生の脳裏には、「白波会に負けんかるたを取りたいんです」といってきた新も。
『生意気でも まつげくんもメガネくんも結局かわいい』
(かわいいんだな、と思ってページをめくると・・・!)
『かわいい 私の 踏み台だ!!』
と、さすがの原田先生。
君たちは 自分たちが主役の物語を生きてると思ってるだろう?
(「君たち」=千早、太一、新は確かに「ちはやふる」の主役メンバー)
ちがうよ
輝いてる君たちでさえも
だれかの物語の一部分(パーツ)だ
北野先生、廣田読手、肉まん君、ヒョロ君、ユーミン、理音、猪熊さん、五十嵐読手、須藤さん、そしてひときわ大きく桜沢先生。
(ちはやふるのこういうところが、本当にもう大好きです・・・!)
そこに電車遅延で1時間も遅刻してきたのは菫ちゃんたち瑞沢高校後輩メンバー。
(遅れたのは京王線でしょうか・・・千早たちは影響受けなくて良かった・・・)
波田くんは水大事!で差し入れのペットボトルを買いこみ過ぎているもよう。
「あっ静かに みんなかるた会館の近くでは静かに」
と立派な先輩振りを見せた菫ちゃんが、次の瞬間固まる。
そこにいたのは・・・太一を見つめる、太一の母。
一部分だ
どんなにかけがえがなくても
■13号(6/15発売)に続く■
太一の賭けの提案を、断る須藤さん。
予選の重要人物を、今度は西4で破るポカ作くん。
参戦しない猪熊さん。
菫ちゃんより先に到着している太一母。
去年と同じようで、少しずれた風景。
そして、「どんなにかけがえがなくても」のセリフを負わされた太一母の真意は?
そして何より太一の真意は?
西日本予選の行方とともに、気になります・・・次巻までもう少し!
今号を読んで最初の感想は、
「良かったー!」(須藤さんが取り合わなくて)
次に
「良かったー!」(西日本サイドで新が出てきて)
そして次に・・・
「村尾さん・・・」
でした。
東日本ではベテランにスポットライトが、西日本ではまた別の視点が。
後半は原田先生の独擅場といった感じの、今回も読み応えたっぷりの号でした。
***以下、182首のあらすじ&感想(ネタばらしあり)となりますので、ご注意ください。
***
今回は扉絵なし。
前回の太一から須藤さんへの挑戦状に対して、以前須藤さんが千早にもらした
「須藤さんの夢(かるた協会会長になったらおもしろくね?)」
がリフレインされます。
それに対しての太一の
「先に負けた方が競技かるたをやめる」
という賭けの提案。
千早は考えより先に身体が動いたといった態で、太一をとめます。
「だ だめ太一 そんなのはしちゃいけない賭けだよ」
(大事なことは2度いう)
「うっせえ綾瀬」
それをさえぎったのは須藤さん。
「どうせ攪乱するための作戦だろ ふざけんな 乗んねーよ」
ほっとする千早。
とめたときの千早の視点がどこにあるかは定かではありませんが、
読者としてコマ割りを見ていくと、太一に目線があるように思えます。
この「ほっ」は、須藤さんの夢がさえぎられなかったことに加え、太一の読めない行動が実現に至らなかったことへの安堵もあるのかなと思わせます。
太一は千早の行動に少し目を見張っていましたが・・・相変わらず、真意は読めません。
その様子を疑問に思い、
「なんなんだ?真島 どうしたんだ?綾瀬ともなんかずっとギクシャクしてるよな」
と口にしたのはヒョロ君。
対戦相手の肉まん君は口をつぐむばかり。
ヒョロ君は自分で、かつて富士崎の合宿で
『真島は綾瀬がそばにいないほうが強いと思う』
と口にしたことを思い出し、動揺。
そこに、
「人のことはどーでもいいだろヒョロ」
と味方するようでいて、
「負けねえからな たとえおまえが 未来の”お義兄さん”だとしても」
とさらっと攪乱する肉まん君(笑)
でもヒョロ君もまんざらでもなく攪乱されていてハッピーな感じです。
太一の対戦相手はエロム先輩。
こちらの攪乱合戦は
エロム「受験生なのになにやってんの?」
太一「大学で彼女できました?」
太一の勝ちでした・・・
「相手にすんな」との真琴センパイの言葉をよそに
「心配すんな。おれくらいになるときれいな男子でも女子と思い込むことができる」
という意味不明?!な返し。
きれいな男子=太一のことなのでしょうから、この後これが何かの伏線になるのか単なるネタなのか・・・
気合入れて普段より髪を巻いてきたのに1回戦負けしたヨロシコは号泣。
が、猪熊さんから翠ちゃんを預けられて泣くどころではない状況に。
くりんとしてほっぺぱつんぱつんで、髪の毛もしゃもしゃな翠ちゃん。
このリアルな赤ちゃんの描き方はさすが末次先生です。
翠ちゃんを預けた猪熊さんは会場へ行くも、本番の空気に感電し、扉の向こうにはとどまれず・・・かるた会館の外から窓越しに見ることに。
原田先生はなんと十年ぶりくらいに読手の五十嵐さんとの対戦。
いい匂いの桜沢先生ににどきどきする千早と、太一のいい匂いにどきどきするエロム先輩?!をよそに、序歌が流れ――
場面は、西日本予選の近江神宮勧学館。
2年目の由宇ちゃんの「勝つ」弁にびくびくしつつ弁当箱のふたを開ける新。
メニューは・・・
ハムカツ、トンカツ、牛カツ、メンチカツの「めっちゃ勝つ」セットに、YOU CAN!を示すようかん。
栄養ありすぎやー怖いー糖分こんなに摂ったことないーー
と頭を抱える新に、浦安の間のざわめきが届く。
ざわめきの元は・・・村尾さんと、小石川くん。
1回戦で、村尾さんが、小石川くんに敗れたことが原因だった。
小石川くんは大石天狗堂に就職し、今年から西に参戦とのこと。
新が1月の名人戦でタンカ切ってくれたから
また周防名人に挑戦するチャンスができた
がんばらんとなあ
一度、周防名人に叩き潰され失意の底に沈んでいた村尾さん。
そこから這い上がっての最初のリベンジチャンスは新がさえぎり。
周防名人が最後の一年、これがラストチャンスだったのだが――
以前の新だったら、動揺してしまったはず。
目を覚ました獅子の新は、小石川くんを見つめて、無言でようかんをほおばる・・・
※とかさまの呟きでご教示を得たのですが、34巻105ページで明星会の桃ちゃんが「小石川くん来るの待ってても・・・」と口にしているので、小石川くんは天狗堂のTシャツではありますが、明星会なのかもしれないですね。
個人的には憎し・・・小石川くん・・・
場面はまたもや東日本へ。
原田先生VS五十嵐読手の対戦を軸に、五十嵐読手視点で読手から見た試合が描かれます。
試合をするより 読手をするほうがぜったいきつい
それが五十嵐読手の確信。
始まれば90分立ちっぱなし。
リズムや声の音量や響きに気を配りつつ
試合場全体を見渡して 場を調整する役目
今回の試合の読手である廣田さんの淡々と感情を排した表情と、原田先生と五十嵐読手の豊かな表情が対照的です。
原田さん わかるか?
どんなときもイライラしない廣田くんの優しさを
それを一日何試合も!
しかも「きれいに読めてあたりまえ」
少しのミスでもネチネチ言われる
しかもマナー違反を注意する立場でもない
(こんなプロの上にプロな仕事を、読手さんはほぼボランティアで行なっているわけです・・・
本当に、尊敬してやみません・・・)
「よっしゃきたー!」
といつものごとく吠える原田先生を目の前にしながらも、廣田読手の表情は変わらず。
一番好きなのは
マナーを守りモメず迷わず時間もとらないクリーンな選手
(五十嵐読手にとってのイメージは新くん・・・)
でも 私たちの読みを頼りに
自由に踊る選手もきらいじゃないよ
さて、視点は千早VS桜沢先生へ
選手としての桜沢先生が、千早視点で初めて描写されます。
なめらか
指 長い
自陣を囲ってから決まり字のタイミングで敵陣に動いて・・・
私が練習した戻り手と動きが真逆
『ガードされる形になっちゃう 須藤さんどうしたら』
(つい、須藤さんに助けをもとめちゃう千早の全幅の信頼が可愛いです。)
『見惚れる・・・でも 見惚れてたら怒られそう・・・』
と、やはりまだまだ「生徒気分」な千早。
一方、桜沢先生視点。
40にもなってかるたに懸命になれる人は少ない
女性は特に
かつてのライバルの多くはもうここにはいない
(やっぱり皆さん、結婚、子育てで離れてしまうのでしょうか・・・
ところで、桜沢先生はもう入籍はしたけれど旧姓を名乗っているということでしょうか?
それとも入籍はまだ?
結婚については、本編ではあれ以来ぱたっと語られないので気になるところです)
三字決まりで飛び出した千早の感じの良さを「さすがね」と認める桜沢先生。
『”感じ”のよさを活かされたら 私にはもう 厳しい
どんな気持ちでとっていいのか わからない
クイーンを全力で目指していたころとはもうちがう
それでも強くなければと思う 生徒たちのために』
続いて、「もろ」(「もも」があれば二字決まり)の札を感じの良さで千早にとられ、
ため息をつく先生。
と、ふと、窓の外に猪熊さんの姿を認める。
目にいっぱい涙をためている猪熊さん。
ハンカチで涙をぬぐおうとするも、ポケットにハンカチはなくおしりふきがある猪熊さん。
(ママあるあるです)
産後すぐにかるたなんてまたやるの?
やめときなさい
子供3人もいて育児だけで大変なのに
大きな瞳がそっくりのお母さん、お姉さんにそういわれ、
『残念だなあ・・・』とつぶやく三人の子に囲まれた猪熊さん。
(世間一般的に、たしかに2人までは普通でも3人だと子だくさんな印象ですよね)
残念だなあ・・・
そういいながら
ホッとしてる自分がいた
がんばらなくていいんだ いまは
あのきつい戦いから降りていいんだ
かるた会館の
広間にはいれる自分じゃなくなってた
(その言葉に、いかにかるたを続けて行く事に普段の努力が必要か、
少し休んだだけでもあっという間に差が開いてしまうものかを感じます。
猪熊さんがクイーン戦で敗れたときの
「若い人の立ち止まりは種を産めているようなもの」(24巻)
というキョコタンの言葉がぐっときて大好きですが、
やはりそれを発芽させていく努力もいるんですよね・・・)
桜沢先生はそんな猪熊さんを見ながら。
『なんて顔してるの 遥さん 目が大きすぎて
涙がダムみたいよ』
つぎの六字決まりは桜沢先生の取り。
触ったと思ったのに違う方向に札がとび、驚く千早。
囲ってから 内側に指ではじく 繊細で
いやらしい技も得意よ ほんとうは
(ほんとうは、っていうことは、指導する立場として
封印ぎみにしていたということかもしれませんね)
去年 遥さんがクイーン戦に挑戦してくれたこと
身重なのに若いクイーンに土をつけたこと
同年代のライバルががんばってくれたから
私もまだやれると思う
続いてまたまた六字きまりの「きみがため」。
桜沢先生、連取。
去年遥さんがくれた気持ちを
今年繋ぐのは 私じゃないの
六字、六字と来てやってきた「す」一字決まりを千早から抜く桜沢先生。
『綾瀬さんの手の下をさらっていった 大山札で技の勝負を見せてからの速い取り
桜沢さんの流れがくる』
桜沢先生がその札をとった意味をしっかり受け止める猪熊さん。
S音は私も得意なの そうね
若い子をキッチリ挫折させる――そういう気持ちもありね
手ごたえを摑んだ様子の桜沢先生。
一方、原田先生VS五十嵐読手。
五十嵐読手のリズムが体に染みついた取りに唸る原田先生。
ふと、太一の対戦相手のエロムが追い詰められた、しかも暗い表情をしているのに気づく――
『対戦相手にあんな顔をさせて
まつげくん君ってやつは』
原田先生の脳裏には、「白波会に負けんかるたを取りたいんです」といってきた新も。
『生意気でも まつげくんもメガネくんも結局かわいい』
(かわいいんだな、と思ってページをめくると・・・!)
『かわいい 私の 踏み台だ!!』
と、さすがの原田先生。
君たちは 自分たちが主役の物語を生きてると思ってるだろう?
(「君たち」=千早、太一、新は確かに「ちはやふる」の主役メンバー)
ちがうよ
輝いてる君たちでさえも
だれかの物語の一部分(パーツ)だ
北野先生、廣田読手、肉まん君、ヒョロ君、ユーミン、理音、猪熊さん、五十嵐読手、須藤さん、そしてひときわ大きく桜沢先生。
(ちはやふるのこういうところが、本当にもう大好きです・・・!)
そこに電車遅延で1時間も遅刻してきたのは菫ちゃんたち瑞沢高校後輩メンバー。
(遅れたのは京王線でしょうか・・・千早たちは影響受けなくて良かった・・・)
波田くんは水大事!で差し入れのペットボトルを買いこみ過ぎているもよう。
「あっ静かに みんなかるた会館の近くでは静かに」
と立派な先輩振りを見せた菫ちゃんが、次の瞬間固まる。
そこにいたのは・・・太一を見つめる、太一の母。
一部分だ
どんなにかけがえがなくても
■13号(6/15発売)に続く■
太一の賭けの提案を、断る須藤さん。
予選の重要人物を、今度は西4で破るポカ作くん。
参戦しない猪熊さん。
菫ちゃんより先に到着している太一母。
去年と同じようで、少しずれた風景。
そして、「どんなにかけがえがなくても」のセリフを負わされた太一母の真意は?
そして何より太一の真意は?
西日本予選の行方とともに、気になります・・・次巻までもう少し!
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